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父親としての一面

子のピアノ発表会。
舞台の上、綺麗なドレスに身を包みステージに現れた我が子は、とても華やかだった。
隣に座る夫も、そんな娘を見て、最近の反抗期など忘れたかのように満足気な表情を見せていた。
練習もさっぱりで、事前に配布されたプログラムを見ても、正直レベルが高いとは言えず、もうピアノなど辞めた方がいいーそう思っていた最近。
夫に相談したところ、意外な答えが返って来たのだ。


「誰しも、スランプだったり中だるみ時期はあるだろう。本人が辞めたいって言い出さない限り、こっちからどうこう言うことじゃない。またはまる時期も来るだろうから長い目で見たらいい。」


夫は、気まぐれなのか何なのかーたまに思ってもみないところでこちらの期待以上の答えを出してくる時がある。こういう時、結局夫のことを最後まで嫌いになり切れないのかもしれないとさえ思うのだ。
子の演奏が始まる。正直、同じ年数の子や年下の子達からしたら、簡単過ぎる曲。だが、自宅で弾いているのをたまに聞いても間違ってばかりいた。
恥ずかしい思いをするー、そう思い、こちらまでドキドキする。
夫は、ビデオカメラを回し始め、平然とした表情で子の舞台に視線を向けていた。


ポーンー


鍵盤の音が鳴り響く。その音に、会場の静けさが際立つようだ。たどたどしいリズムと共に、演奏は始まる。
まともに見てられず、薄目になってしまう。
躓かず弾いている。いい調子。いやー、今まで聴いて来た中で一番うまいかもしれない。そもそも練習量の少なさから言えば、よくこれだけ仕上げたものだと親ばかながら感心する。
そうして、最後の山場ー




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ーあ!


少しとちってしまった。思わず眉間にしわが寄ってしまう。子も、少々動揺したようで、続いてまた鍵盤を弾き間違える。
だが、なんとか最後の最後で持ち直し、取り澄ました顔で弾き終えた。
お辞儀ーからの拍手。
隣の夫も手を叩いていた。


「なかなか良かったよ。」


演奏が終わり、子が私達の元に戻ると、第一声。夫からの一言。
子は、満更でもないようだった。
夫が父親として、少しだけ頼もしく思えた瞬間だった。




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知の限界

いよいよ子の宿題を見ることに限界を感じて来た。
普段はタブレット学習をしているのだが、それも最近では溜まりに溜まっている。とにかく学校の宿題が多過ぎて、そこまで手が回らないのだ。
仕事をしている母親は、一体どうしているのか?

音読だけでも、時間は取られる。読み終えたら、サインをしなくてはならない。それに加えて漢字の書き取りや算数などのプリント類。
また、学習面だけではない、係の仕事まで持ち帰ってくるのだ。




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昨日の宿題は、教科書やノートを見て、更にネットでぐぐっても分からなかった。子は、そんな私に不信感を持ったようだ。夫が勉強を見てくれたら良いのだが、物理的に時間が無い。


「皆、塾行ってるよ。」


暗に、塾に行きたいような台詞。タブレット学習について聞くと、それは続けたいと言う。だが、塾は金が掛かるし、夫に相談をしなくてはならない。
あっさりOKくれそうな気もするし、頑なにNGな気もする。
だが、このまま私が教え続けるのは、もう無理だ。中学になれば、学習内容はこんなものじゃない。母に学歴があれば、違ったのかなーと思う。




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ドレス

子のピアノ発表会の衣装を買わなくてはならず、ショッピングモールへ。
この時期だからか、ドレスよりも卒業式のブレザーやワンピースが店頭には並べられていた。
今、中途半端な身長にある子。子ども売り場だとやや小さく、大人売り場ではまだぶかぶか。
サイズ合わせが難しいのだ。
去年の衣装でもいいかと聞いたら、あり得ないと言われた。ピアノの練習はしない癖に、こういうところだけは見栄を張りたがるのは夫と同じ。
子どもフォーマル売り場へ行くと、


「これ、可愛い。」


子が、大人っぽいシックなグレーのドレスを手に取った。




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値札を見ると、7千円弱。税抜きなので、込みにすれば7千円は超える。
予算は、5千円。夫から貰った金だ。流石に、発表会の衣装代だと言えば、ケチな夫も出し渋ることは無かった。
反抗期の娘を持て余しつつ、結局は甘いのだ。
メルカリを見たら、モールで子が気に入ったのと同様のドレスが1500円で売られており、しかもサイズも問題ない。即購入することにした。
ラッキーだ。そして、ほぼ新品。買うつもりは無かったが、モールで店員に勧められるままに試着をしたので、サイズもばっちり。
ただ、届くまでは何とも言えない。匿名配送だし、油断は出来ない。




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趣味と特技の境界線

ー卒業式の伴奏依頼とかないですか?


突然、ピアノ講師からメールで聞かれて驚いた。子に確認し、そんな話は無いと答えると、


ーそうですか。もしそういった話がありましたら、ご連絡下さい。


少しして、胸がざわざわし出した。


「卒業式の歌とか、誰が伴奏するとか決まってるの?」


「うん、決まってるよ。ピアノが上手い子。」


「・・・」




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まるで悔しがるような表情もなく言ってのけた子。最近では発表会も近いのに練習も殆どせず、趣味のイラスト書きにはまっている。
そして、その没頭しているイラストだが、見たところ上達している訳でもなく、親の欲目で見ても、下手の部類。低学年の子どもが書きそうなイラスト。



「ピアノ、詰まらない?」


これまで聞きたくても聞けなかったこと。首を縦に振られたら、もう辞めるしかないし、だがこれまでのレッスン料や電子ピアノ代を思うとなかなか思い切れない。
祈るような思いで、子からの返答を待つ。


「詰まらなくはないけど、絵を描く方が好き。」


特技と趣味、その分別は難しい。




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Stagnation

ピアノの発表会のプログラムが配布された。
子は、全然練習しなくなってしまった。だからこそのレベルの曲。
だいたい、年齢順にプログラムが組まれており、幼稚園ー小学生ー中学生ー高校生・大学生や大人と続くのだけれど、レベルで考えたら、この順番はアンバランスだ。
まだ幼稚園くらいの子が「エリーゼのために」を弾いているのに、子はまだその足元にも及ばないレベル。エリーゼの後に、例えばちょうちょうを聴くとしたら、なんとなくズッコケてしまう。
去年、入ったばかりだった子より一学年下の女の子。彼女の曲の難易度がだいぶ上がっており驚いた。
ネットで調べると、子の弾く曲は、いまだどっぷり「初級」。だが、その年下の子は、たった一年足らずで初級といっても中級寄りの初級に昇格していた。
去年の発表会では、まだレッスンを受けて半年くらいだからか、簡単そうな曲を弾いていたのだが、それでも上手かった。なんていうか、情緒があった。
例えば、同じエリーゼでも、譜面通り正しく引くエリーゼと、ストーリーが頭に浮かぶエリーゼ。彼女の場合、後者の弾き方だったのだ。
自分の曲にしているような。




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私も、すっかりピアノを弾かなくなってしまった。人生の趣味にするのだ!と意気込んで、ベートーベンの「喜びの歌」を弾いていたあの頃くらいから、急に熱が冷めた。
楽しくないのだ。面倒というか、自分を鼓舞してまでやる必要があるのか?誰に聞かせるわけでもないのに?と冷静なもう一人の自分が耳元で囁く。
趣味なんて、自己満足。それ以上でもそれ以下でもない。
分かっているが、鍵盤に興味が向かなくなってしまった。




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