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補欠要員

珍しく、夫以外からの携帯着信ランプ。
素敵ママからだった。役員の正式なお願いだろうと意を決して電話を取る。


「もしもし。」


ワンオクターブ高い声、釣られて私も高くなる。


「もしもし?」


「お忙しいとこ、ごめんね。役員の件だけど・・・」


彼女の声が、次第に遠くなる。受話器越しだけれど、更に水槽の中から外の音を聞いているような、そんな感覚。
つい、ため息をついてしまった。彼女に聞こえる程に。


「本当、お騒がせしてごめんね。また、来年もあるし。折角OKくれていたのに、本当ごめん。」




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要するに、水面下での人員調整は、勢力の大きなグループが決めるのだ。その他少人数だったりいち個人は、おまけのようなもの。
メンバーを聞くと、素敵ママの昔からの友達でがっつり固められている。Aちゃんママ、C君ママ、Dちゃんママ、そしてEちゃんママに6年生の保護者数名。
それを聞いて、なんだかげんなりした。なんと閉鎖的なんだろう。要するに、私は補欠要員だったのだ。6年生ママらも仲良しグループと来たから笑える。
まるで、女子学生ではないか。 私の心を見透かしたのか、それとも意地悪なのか天然なのか分からないが、素敵ママは続ける。


「こういう役って、やっぱり仲良し同士でした方が気楽なんだよね。ほら、なんかあっても友達同士なら気を遣わず休めたりするし。だから、ごめんね。」


何度も謝る彼女は、しかし口先だけで本心から詫びる気持ちなんてなさそうだった。
そうでなければ、もう少しこちらの立場も考えて発言するだろうし、わざわざママ友がいなそうな私に向かってそんな無神経なことなど言うはずがない。


「ほんと、女子だね。」


「・・・」


嫌味のひとつでも言いたくなった。
彼女がどう思ったのか分からないけれど、私だっていつでもお人好しな馬鹿じゃない。リース作りの件やその他色々、なんだか調子いい風に思えて来た素敵ママに、牙を剥きたくなったのだ。




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小さな疎外感

今週は、やたら素敵ママと絡むことが多い。
買い物帰り、のんびりしていたら下校の時間。焦って家路へと急ぐエントランス横の小広場で素敵ママにばったり出くわす。
子ども会役員の件もあり、ちょっとの間立ち話。色々聞いておきたいこともあったのだ。
下の子は、ママの背中に隠れながら私を上目遣いで見る。にっこり微笑むと、照れながらも微笑み返してくれた。天使の笑顔だ。
ぞろぞろと下校する子供達がエントランスに入って来た。


「おかえりなさーい!」


「こんにちは。」


素敵ママが明るく挨拶をする。こんな時、彼女が眩しく思える。
子供相手であっても、堂々と挨拶すら出来ずについ気付かない振りをしてしまったり、また勇気を振り絞って挨拶をしたところで声が小さいのか私のことを認識していないのか、スルーされることもしばしば。 子供達の中でも、私はどこのおばさんなのか分からない程に影が薄い。
どんなリアクションを取られようが、素敵ママのように誰に対しても対等に元気良く挨拶をすることが何故出来ないのだろう。
我が子とは全く違う学年の子供達にも、ニコニコと声を掛ける彼女。勿論、子供達にとっても認知度は高いのだろう。元気に返す子もいればもじもじしながら会釈だけの子もいるけれど、しかし無視する子は一人もいなかった。 私は、まるで金魚の糞のように彼女に続いて小さな声で挨拶をしただけだった。




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「あ、しほ~!お帰り!」


彼女が声を掛けた方を見て、びっくりした。去年越して来た転校生だったからだ。


「こんにちは。」


笑顔で彼女も返す。何が驚いたかって、大人しそうな転校生が人懐っこい笑顔で彼女に挨拶を返す以上に、その子を呼び捨てで呼んでいたからだ。
子からは、転校生の話はあまり聞くこともなく、近所だけれどいまだどんな親で子なのかさえ分からない。それなのに、素敵ママはもうその子のことを下の名でーしかも呼び捨てで呼んでいる。 そして、まだ見知らぬその子の母と素敵ママが既に親密な仲なのだと悟る。
素敵ママを始め、彼女と同じ園出身の仲間内では、互いの子供は呼び捨てで呼び合っている。AちゃんやEちゃんも勿論、素敵ママは呼び捨てで呼ぶ。そういえば酒井さんの子供達も既に素敵ママグループの母らからは呼び捨てで呼ばれていた。 まただー胸の中がもやもやする。素敵ママは、我が子のことを一度も呼び捨てでなど呼んだことはない。
いつまで経っても、「OOちゃん」だ。
意地悪された訳でも、無視された訳でもない。それなのに、いちいち疎外感を感じてしまう。被害妄想は更に膨らみ、もしかしたらわざとなのかとも思ってしまう。
子供の呼ばれ方一つで、気分が塞ぐ。そんな私の気持ちなどお構いなしに、彼女は太陽のような笑顔で、子供相手にも「素敵なおばさん」を演じるのだ。




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役員決め

素敵ママから、次回の子ども会の役員はどうかと打診があった。
いずれはやらなくてはならないし、そろそろ立候補しないとという気持ちはあったので、OKの返事をした。
会長を始め、副会長や会計や書記と、定員人数は決まっており、その中で出来そうなものはと聞かれたので、裏方っぽい会計か書記ならと答えた。 会長だけは、絶対無理だ。しかし子が6年で引き受けることになったらそんなことも言ってられない。
暗黙の了解で、上に兄弟がおり役員経験者だったり高学年の親は、会長になりやすい。
最高学年で白羽の矢が立てば、人望も経験も無い人間がやれる役ではないからといっても、断りづらい空気はあるだろう。
そのことは、素敵ママも重々承知のようで、私の意思を汲んでくれたようだ。
正式な依頼はまだ先のことらしいが、一応、事前に当事者の意思を聞いてとのこと。今度の金曜までにははっきりするらしい。こうやって水面下で大きな役は決まっていくのだなと知る。




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OKした時は、妙な高揚感があった。しかし、少ししてから不安感に襲われる。果たして私に出来る仕事だろうか?来年度は子ども会を辞めさせるーという選択肢もあったはず。 子に、続けるかどうか聞いてからでも良かったのではないかと思う。
いや、5年で退会するのは、いかにも役員をやりたくないという下心が見え見えではないか。


吉と出るか凶と出るかー


決戦の金曜日はもうすぐだ。




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嬉しい口実

先日の土曜は、子ども会の餅つきがあった。
結果から言うと、子が朝から体調不良ーお腹が痛くのたうち回っていたので急遽、欠席。
熱を測ると、37.8℃。病院も休日で休みだったし、取り敢えず寝かせて様子見。
昼には熱が下がり、トイレでは多少下痢気味の便はしたものの、出したことですっきりしたのか、スヤスヤ眠り、3時前には平熱&腹痛もすっかり治まり、アイスを食べたいと言い出す始末。 内心、堂々と手伝いに行かなくて済む口実が出来たので、ほっとしていた。
むしろ、必要以上に子に優しくしてしまう私がいた。

それでも気になり、子が寝ている隙に、玄関を出て外廊下から下を見下ろすと、大きな人だかり。
楽しそうに餅つきをしている子供達やその親達。子ども会以外の住人も集まって、それはそれは盛り上がっていた。
こうした集まりに出れなかったことを、残念に思うより先に嬉しく思う私は、やはり母親としてどうなのかと思う。
子も、特に欠席したことを残念がっている風でもなかった。そりゃあそうだ。私と同じく、近所にはそれ程仲の良い友達がいないのだから。
親子揃って、地域に馴染めない。この地で育ち、子が大人になり振り返った時、「家に帰って来た」という感覚は温かい思い出と共にあるのだと知りながらも、どうすることも出来ないでいる。




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トリプルムーン

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昨夜は、皆既月食。35年ぶりの、スーパームーンとブルームーン、それにブラッドムーンが重なる珍しい現象が各地で見られた。
ニュースで散々騒いでいたことと、学校でも話題になっていたことで、子も見たいと言い出した。
夫は残業で留守だし、10時前とはいえ夜遅い。風呂も入った後だし湯冷めする。
何より、ご近所に遭遇するのが億劫という一番の理由から断り続けていたのだが、ふとバルコニーから見えるかもと思い直し確認すると、見事な月食。


「ほら!ここから見える!」


バルコニーなら、寒くなればすぐに部屋に戻れるし、また風呂上りでパジャマ姿でも、上にフリースなどを羽織ればいいだけ。


「わぁ!すごい!」


下を見下ろすと、団地の住人達が望遠鏡などで月を眺めている。我が家のようにバルコニーから見ることが出来なかった人々だろう。
しばらくすると、お隣もバルコニーに出たようだ。ぼそぼそと話し声が聞こえる。子供を寝かしつけた後なのか、二人で仲良さげに月を眺めているようだ。
聞き耳を立てるつもりはないけれど、ご主人のくぐもった声と奥さんの高い声が交差する。


「愛してるよ。」


「私も。」


私も子も、静かに月を見ていたので、まさか隣に人が出ているとは思わなかったのだろう。完全に、二人きりの世界だ。そして、そんな夫婦の会話に胸がぎゅーっと苦しくなる。お隣の奥さんは、ご主人に心底愛されているし大事にされているのだろう。
何となく、子にこれ以上聞かせてはいけないような雰囲気を感じたので、黙って子の腕を引っ張り部屋の中に引き入れた。


「まだ見たかったのに!」


「これ以上いると寒くなるし、もう月食になるとこまで見たんだからいいでしょ。明日も早いんだからもう寝なさい!」


「はーい。」


子は、しぶしぶ歯磨きを始める。お隣の会話を聞いていたのかどうかは分からないが、お互いそれには触れなかった。
子が寝た後も、あの甘ったるい会話を思い出し、お隣のご主人と奥さんの顔を知っているばかりにリアルな想像をしてしまう。そしてやはりまた、胸がぎゅーっと締め付けられる。
この感覚は何だろう?
妬みとも違う。羨ましい気持ち?それとも違う。ただただ苦しい。何故だろう、涙が滲んで視界がぼやけた。




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