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ほっと一息

酒井さんからようやく折り返しの電話があったのは、昨日の夕方。
下の子が熱を出して、病院に行っていたとのこと。そんな大変な時に、何度も催促の電話を掛けてしまったことを詫び、すぐに本題に入った。
手元のメモを見ながら、用件を伝えた。
予めメモを取っていたのは、普段話さない人と電話することだけでも緊張するのに、その内容もシリアスだからだ。お願いする立場としては、低姿勢で。
それに、気を遣い過ぎて伝えなければならないことを半分も伝えられなかったリ、また不必要なことを伝えてしまったりしそうで怖い。なので、メモを活用することにしたのだ。


①子ども会の役員決めの時期に入っています。今回は、クジで選出ではなく現役員からの推薦という流れになりました。適任者を数人出して、お願いする形を取っています。
②その中で、酒井さんの名前が挙がりました(実際挙げたのは私だが、それについては伏せる)。
③役員は、会長・副会長をはじめ、会計などの役がある。それぞれの役の仕事内容などを細かく伝える。
④一番忙しい時期などを伝える、また、暇な時期も。
⑤1年の流れをざっと伝える。各行事を簡単に。
⑥何か質問などありますか?


メモに沿って話したのが悪かったのか、自分でもまるでロボットが話しているような不自然な話し方になってしまった。電話の向こうで首をかしげていそうな酒井さんの姿が見える気がした。
一通り説明を終えると、酒井さんは副会長の仕事に興味を持ったようであれこれ聞いて来た。




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「OOさん、今年は副会長でしたよね。大変でしたか?」


この質問に、どう答えたら良いか狼狽えてしまった。副会長らしいことなど何もしていなかったからだ。いつの間に、Hさんが実質的には副会長になっている。
私は、ただ他メンバーが取りこぼした仕事というか雑務をこなしているだけ。しかし、つい見栄を張って本当のことを言い出せず、オブラートに包んだような答えをしてしまった。


「大変といえば大変でしたが・・それは私の力量が無かっただけで、むしろこんな私がなんとかやれたので、酒井さんならずっと上手くやれると思います。」


「ちょっと考えて、あと主人と相談してからまたお返事でもいいですか?」


「はい!!ありがとうございます!!」


好感触。受話器を置いてからすぐにラインを開き、皆に向けてメッセージを送った。


ーいい感じ!


ーお疲れ様!うまく行きそうだね!


ーなんとか決まるといいね!


メンバーから次々と送られてくる返信に、ようやく自分のすべきことをこなせた達成感。
後は、酒井さん次第。彼女から投げられるボールを受け取る準備は出来ている。




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繋がらない・・・

昨日は、一日家に籠って酒井さんとコンタクトを取ることに集中した。
いきなり電話をするのも勇気が要るし、あちらにも都合がある。そう思い、先ずはメール。


ーこんにちは。突然のメールですみません。子ども会からのお願いです。次年度の役員選出の件でお話ししたいことがあります。ご都合の良い日時を教えていただけませんか?追って、こちらからお電話いたします。


不躾だろうか?だが、迷っていても埒が明かないので、思い切って送信ボタンを押した。ラインは知らないのでメール。メールのデメリットは既読かどうか分からないということ。
有難いことに、土曜にメールを出して、日曜の夜に返信が来たのだ。そして、翌日中ならいつでもOK-つまり、月曜ならいつ電話を掛けても良いとの返信。
何かの本に、契約は午前中が決まりやすいーなんて言葉があったことを思い出し、家事もそこそこ、10時過ぎに電話を掛けた。だが、出ない。折り返しを待つが、正午になっても出ない。
買い物に出掛けたい気持ちもあったが、出先でもし折り返しの電話が携帯にあったとして落ち着いて話せる内容でもなく、なので買い物は諦めて折り返しを待つことにした。
しびれを切らし、午後3時にもう一度コール。出ない・・・
メールの読み間違いか?と思い、再び受信したメールを読むが、やはり月曜ならいつでも電話OKの文字。留守電にもならないのだ。自宅に掛けてもみたが、出ないのだ。
そんな中、子ども会役員グループラインでは、それぞれが誰かしらとコンタクトを取り、好感触を受けたという。気持ちばかりが焦る。




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ーOOさんは、誰かにお願いしてる?


Hさんからだ。Hさんは、結局私のことを下の名前ではなく苗字にさん付けで呼ぶ。
私は頑張って皆に習い、下の名前でー本人希望のさん付けで呼んでいるというのに。ついに、会長以外の他のメンバーも、最初の方こそ会長と同じく下の名前で呼んでくれていたのに、いつの間にやら苗字呼びに戻ってしまった。
そういう部分で、皆と私との間にうっすら破れない膜を感じるのだ。


ー酒井さんにお願いをしようと思い、土曜からコンタクトを取ってます。でも留守なのか、電話を掛けても繋がりません。


ー何回掛けた?


ー2回です。


そこから、既読スルーだ。他のメンバーも、私とHさんとのやり取りに当たらず触らずといった感じ。2回は少ないということか?


ー2回だと少ないですよね?もう少し頑張って掛けてみます。


少しすると、「よろしく」のスタンプ。やはり、2回は少なかったのかー
仰せの通り、今度は1時間置きに電話を掛けてみた。だが、出ない。流石に夜9時を過ぎて掛けるのは躊躇われ、電話はやめてメールを出した。


ーこんばんは。何度もお電話してしまいすみません。酒井さんのご都合の良い時に折り返しお電話を頂けたらと思います。


返信が来るだろうか?まだ本題に入る前から、大ストレスだ。




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適任者

困った。
PCのライン画面を開くと、早速Hさんが数人にコンタクトを取ったらしく、しかも感触はなかなかのもの。
もう、次年度の後任選びはすべて彼女がしてしまえばいいのにーとげんなりした気持ちになる。
他メンバーも、最低一人はアタリをつけ、交渉中とのことだった。
そろそろ、私宛に進捗を聞かれるのでは?とビクビクし、ラインの通知がある度に動悸までする。




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卒対の方の集まりも、卒業式までのカウントダウンがいよいよされ、私と孤高の人担当の仕事についても詰めなくてはならない段階に入りつつある。
孤高の人が頼りになるので、安心はしているのだが、それにしても何も言って来ないのが気になる。
こちらから、何か提案をすべきなのか?それとも彼女の出方を待つべきか?そもそも受け身なのは向こうからしたら感じが悪いのでは?だが、園時代から少なくとも私の性格を知る彼女なら、ある程度の理解はあるのではないか。
脳内会議で頭はぐちゃぐちゃーだが、状況は何も変わらない。

話は戻るが、やっぱり酒井さんを推薦しようと思う。 Dちゃんママも浮かんだけれど、私がコンタクトを取れる人かどうかの問題はさておき、酒井さんはハキハキしているし行動力もありそうだし、何より、顔も広いので適任だと思う。





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後任選び

そろそろ、次の役員をどうするかという話し合いが子ども会の中であった。
例年、会員を集めてクジをひくのが恒例だったが、それを変えようとHさんが言い出した。
理由は、やはりクジだと士気が低くなるというもの。裏を返せば、今回のメンバーだってではそうなのか?と思うのだが、それについて皆が突っ込むことは無かった。


「最悪なのは、未経験の人だけになっちゃうことなんだよね。」


会長がため息を付く。何年か前もそういうことがあったそうで、結局は前任者が頻繁に介入することでなんとか無事1年過ごせたが、裏ではおお揉めに揉めたそうだ。
だからといって、何度も同じ人に役を頼む訳にもいかない。それでは不平等だ。


「取り敢えず、経験者か未経験かも含めて、お互い推薦出来そうな人を次回までに挙げて来よう。」


会長が提案する。だが、私には荷が重い。そもそも後任ーということは、同学年以外のママを挙げなければならない。
正直、子ども会の下の学年のママ達のことなど知らず、知っていても酒井さんくらい。だが、推薦したことが彼女に知れたらーどう思うだろうか? それが、怖い。




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「Cちゃんもいいよね。今年はパート辞めてゆっくりするって言ってたし。」


「Aちゃんはどう?下の子ももう幼稚園だし、やれそうじゃない?」


皆、躊躇なくポンポンと名前を出してくる。そして、またHさんが余計なことを言い出した。


「じゃあさ、それとなくそれぞれがいいと思う人に打診するってのでどう?」


「いいね、進捗はラインでしながらで。」


「あのクジの空気、嫌いなのよ~」


分かるけれど、ピンポイントで誰かを推すことー、匿名ならまだしもそうでなければ、私には荷が重い。




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さよなら、素敵ママ

素敵ママが引っ越したことを知ったのは、先日あった子ども会でのイベント時。
珍しく、子ども達も彼女も欠席だったものだから、熱でも出したのかと勝手に思っていたのだが、会長らの話で知ったのだ。


「いいよね~、あの一戸建て。あんな家に住んでみたいよ。」


「結局、なんだかんだ手に入れたよね。団地だって、ご主人の社宅だったから渋々だったらしいけど、ちゃんと浮いた分で貯蓄していたってことでしょう?」


「今時、ローン組まず現金一括って、凄すぎだよね!」




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皆の噂話が、頭上を通り過ぎて行く。ショックだったのは、何も知らされていなかったということ。
そりゃあ、バッタリ会えば立ち話程度の付き合いだったけれど、それでも一言あったっていいじゃないか。子ども同士は同級生だし、中学の学区は一緒。
もう一生会えない訳ではないけれど、だからこそ、今度会った時にどんな顔をしたらいいのか。
彼女からしたら、私なんてママ友以下なのだということを思い知らされた。現に、プライベートで遊んだりしたことだってない。ただ私にとっては唯一、タメ口で話せるご近所だった。
心の中に、ぽっかり穴が空いた気分。今後、エントランスで会うこともない。また、ゴミ捨ての帰りに立ち話すらない。
彼女に対しては、どこか不信感もあったけれど、それでもちょっとした関わりに心のオアシスを見付けていたのだと、失った後に気付いてしまった。




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