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お断り

義母から電話が来た。 久しぶりのことなので、狼狽えた。何か言われるのかとつい身構えてしまう。 だが、どうってことの無い内容だった。夫宛ての手紙が届いたとのこと。


「OOさん、たまにはお茶にでも来たら?」


急な誘いに胸がドキリとする。嫌な予感しかない。


「私、ちょっと仕事の日数減らして貰ったのよ。だから、あなたの都合の良い日を教えてくれたら、その日はシフト入れないから。」


還暦過ぎて、働くことになった義母。すっかり、「向こう側の人間」だ。この間までは、私と同様、家のことしか知らない専業主婦だったというのに。
むしろ、外の世界に出たことでより一層、頭はしっかりして、若返ったようだった。そして、過去に自分もそうだったはずの生活を思い浮かべる想像力さえ失ってしまったようだった。



「あなた、いつも日中何してるの?もうOOも大きいでしょう?持て余してはいない?」




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義母は人は良いのだが、天然なところもあり、油断していると急にこちらの領域にズカズカと入り込んで来る。そして、そういう目に合うといつでも、彼女は夫の母であり義姉達の母なのだなーと確信するのだ。
血は争えない。


「皆がいると、あなたなかなか自分を出さないじゃない。ちょっと色々相談にも乗って貰いたいし。都合の良い日、教えて。」


ー嫌だ、会いたくない。


義母の押しの強さに拒絶反応が出た。ここで出来た嫁ならば、二つ返事でOKするのだろう。だが、私は出来ない嫁だ。


「え・・・と、今月は、学校の予定だとか色々あって。それに、友達との約束もあるし子ども会の役員でバタバタしてて。」


嘘ではない、どれも本当のことだ。だが、あからさまに受話器の向こうで失望した様子の義母の姿が目に浮かぶ。


「そうなの。無理言って御免なさいね。あ、お歳暮だけど、あなたのご両親のお口に合うか分からないけれど、送りましたから。宜しく伝えておいてね。」


口調は優しかったけれど、何となく感じる義母の微妙な声色の変化に、やはり無理してでも付き合うべきだったかと後悔する。
受話器を置き、大きく深呼吸。また無理して発作が起きたらたまったものではない。これで良かったのだー、そう自分に言い聞かせた。




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お見舞い相場

実母から電話があった。叔母が入院したというのでその知らせだ。
要するに、お見舞いを私からも送ってくれということ。


「今度会った時に払うから、気持ちでいいのよ。」


結局、私は母にお見舞い代を催促することなどないのだから、一方的なお願いということになる。
せめて予算くらい教えてくれたらよいのだが、それは「あなたの常識に任せる」というので、頭が痛い。


「ちょっと、発作起こしちゃって。今回は、お母さん代わりにお願い出来ない?今度会った時にお金は渡すから。」


「え?あんた倒れたの!?いつ?」


珍しく、母親らしい声を聞いて、少しは安心する。だが、本当にそれは少しだった。すぐに、


「まあ、もう動けるようになったのなら良かったわよ。私も最近、体調悪くてね。腰も痛いし目も霞むし、足も悪いしで大変よ!」




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すぐに、自分の話にすり替える。母は大袈裟に、自分を持病持ちだと言うけれど、発端は生活習慣病のようなもの。こう言っちゃ悪いが、自業自得。
不摂生や運動不足が招いた結果が、現在の不健康に繋がっているだけなのだ。
そんな心の声はおくびにも出さず、労わりの言葉を探す。


「ちゃんと病院行った方がいいよ。セカンドオピニオンとか。じゃないと叔母さんみたいに入院することになるよ。」


「そうね!本当、そう。もういつ入院になってもおかしくないわ。今週なんて、月曜は皮膚科、火曜は内科、木曜は眼科で金曜は歯医者。もう毎日病院通いで参っちゃうわよ。」


母の忙しいアピールは、いつも病院。なんだか悲しい。外に趣味でも見付けたら、もっと人との交流を活発にしたら、病院通いの必要も無くなる気がする。
病は気から。毎日をアグレッシブに生きていれば、満足した日々を送っていれば、ポジティブな内面ー、それによって体も健康に向かう気がする。
母の場合、自ら暇つぶしに病人になりたがっているようにさえ見えてしまうのだ。


「そういう訳で、お見舞いをあんたの代わりに買いに行くのもキツイのよ。来週でもいいから、ね。お願いよ。」


二度もお願いされたら、もう断れない。渋々OKするしかなかった。受話器片手に、ネットで「お見舞い・親戚・相場」を調べる。


「5千円くらいでいいかな?」


「そうね、まぁ最低それくらいあればいいんじゃない?」


「・・・」


母は、やっぱり一言多い。




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ヒロインと重ねて

凪のお暇を観た。
当初から気になっていた。空気を読み過ぎて、おかしな行動をしてしまう。
自分と彼女が重なるような気がして。

前回の、母親とのやり取りの回。
胸がぎゅっと苦しくなった。トウモロコシが苦手になった理由。
ついつい母親の顔色を伺い、母親の喜びそうな行動を取る。息苦しくても。

今、我が子は反抗期。私に対して、冷たい態度を取る癖に、自分の都合で甘えてくる時もある。
そんな子に、悶々とした時期もあったけれど、親に対してありのままの自分でいられているということは、少なくとも私と実母との親子関係ではない。
負の連鎖ーではない、そう信じたい。




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土産選び

義実家と旅行へ行くことは、黙っているはずだったのだが子が実母にぽろっとこぼしたことによりばれてしまった。


「いいわね~、お気楽で。」


そう言いながら、もっと嫌味の続きを言いたい風な母だったが、孫の手前言葉を飲み込んだのだった。
そういう訳で、旅行中は実家への土産に頭を悩ませた。何を買おうかー
母が喜びそうなもの。乾物やつくだ煮などご飯のお供になるようなものも良いけれど、海に近い場所だったので、魚介類が喜ぶかもしれない。
観光を終え、義両親や義姉達もぞろぞろと土産屋へ。
義姉や義母は、綺麗なガラス細工に魅了されていた。ガラス細工で有名な土地ということもあり、多くの作家の作品だけではない、若い女の子達が喜びそうなアクセサリーも販売されていた。


「これ、可愛いじゃん。」


ピアス売り場で義姉達がはしゃいだ声を上げていた。周囲の客層は、10代~20代。なので、痛いおばさん達が浮かれているようにしか見えない。
私はとっとと実家用土産を買う為に食品売り場へ行きたかったのだが、姪っ子や子もお揃いのストラップを買うだとかで店内を何周もぐるぐる回り、時間はどんどん過ぎて行った。
男性陣は、外で煙草を吸ったりビールを飲んだりと気ままに待っていたので、彼女等が費やす時間も気にならないようだ。 私だけ苛々を募らせていた。


「これ、買って~」


そう言って、子が持って来たストラップは2500円もした。それは、トンボ玉で出来ていたからだ。ストラップなんて500円くらいだと思っていたので却下。だが、姪っ子は買うという。


「なかなか来れないんだから~」


次女は笑いながら私を窘める風に言う。土産代として夫から預かった金は5000円なのだ。その中に、会社への土産と自宅用も含まれる。ストラップに2500円も使ったことがバレたら面倒だ。


「いいわよ~おばちゃんが買ってあげる。」


そう言うと、次女はさらっと子からそのストラップを受け取り、さっさとレジへ支払いに行ってしまった。


「ありがとうございます・・」


借りが出来てしまったことに、気分が重くなる。




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ようやく義姉達の買い物が終わった。配送手続きやら何やら込みで、2時間は取った。
その後、限られた時間で食品メインの土産屋へー


「OOさん、ちょっと子ども達見ててくれる?」


義母や義姉達がまさかの子ども丸投げ状態で、店内に入ってしまった。子ども達にかき氷でも食べさせておいてと義母から5千円を貰った。
また、ここでも1時間。私だって色々見たいのに・・義母が早目に切り上げ、私に自由時間をくれたけれど、20分程度。
男性陣も合流し、そろそろ別の場所へ行きたいと言い出したことで、慌てて商品を選ぶ。なので、満足のいく買い物など出来なかった。実母の不満げな表情が頭にチラつく。
予算もまったく足りないし、虎の子足しても配送料だとか色々計算すると損をするだとかー、あれこれ考え過ぎて優柔不断に迷ってしまう。
結局、どこにでもあるような日持ちのする菓子程度を買っただけ。しかも、夫の職場用と同じもの。海産物を買おうと思っていたけれど、選ぶ時間は殆ど無かった。
そして、子ども会の役員メンバーにも土産を買っておくべきだったと気付いたのは、帰りの車中。実家にも義実家にも気を遣い、ほとほと疲れ果てた旅行だった。




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隔たり

たった一泊二日の旅行。
だが、疲れた。義実家との旅行だからだ。

とことん、彼らとは気が合わないことを実感したし、このように旅行へ何度行ったところで埋められない溝がある。
それは、血の繋がりだけではない、もっと別の隔たり。

私の場合、義両親というよりは義姉達の存在が重荷だ。言いたいことを言い放ち、私は常に蚊帳の外。
たまに絡んで来たと思えば、不快感を与えられるだけに他ならない。
こうした存在が、自分と同世代だということ。それだけ残りの人生、長い時間関わり合わなければならない事実を思うと、気が重いのだ。

例えば、これから子の進学だったり将来に向けて、保証人になって貰う為に頭を下げたり。また、一人っ子にしてしまったことによる従姉妹との関わりの濃さ。
これを断ち切ることなど、出来るはずもない。

結婚とは、家族と家族が繋がること。今更だけれど、それを実感している。




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