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一匹狼的ママ

昨日の役員会、ただただ疲れた。主に、気疲れ。
ラインで既に、中心グループは決まっている。委員長を始めとするスネ夫ママグループだ。
それまでばらけていた人達も、一緒に活動する毎に仲良くなっているのが目に見えて分かる。
ただ、最初の集まりから一匹狼的なママ。委員長決めの時、皆が戯れる中、悠然と一人スマホを見ていた姿が印象的だった。園時代の、孤高の人を思い出させる。
彼女は、あの集まりから仕事で来られないことが殆ど。ラインでの欠席連絡も、事務的で絵文字やスタンプなど一切無い。勿論、ランチ会も来なかった。
そんな彼女が、昨日の集まりは出席していた。それだけで、空気が変わる。私が人一倍敏感だからそう感じるのかもしれないけれど。

秋に開催される、PTA主催のバザー。今度はそのリーダーを決めた。担当はそれぞれに色々あるが、こういったイベント毎の仕事も毎度割り振られるのだ。
そして、一匹狼的ママが抜擢された。実際は、クジだったのだが・・
自分では無かったことに、ほっと胸を撫で下ろしつつ、今度はいつこちらに白羽の矢が立つのかと思うと気が気では無かった。正直、前回裏切られた大和ママらが引き受けた仕事の方がプレシャーは低い。
一匹ママは、涼しい顔をしつつ、皆に挨拶をした。


「これまで、仕事仕事であまり出席出来ずにすみません。今後も平日は休みにくいこともありご迷惑お掛けすると思うのですが・・もう一人か二人、補佐して下さる方がいてくれたら助かるんですけど。」


「じゃあ、誰か引き受けてくれませんか?」


委員長が私達に向かって声を掛けた。バッチリ私と視線が合い、居たたまれなくなり立候補してしまった。周囲から拍手。血の気が引く思いだったが、これでいい。いつかはやらなくてはならないのだから・・
もう一人は、スネ夫ママグループの一人、感じの良い雰囲気ーこの人ならまだうまくやれそうな柔らかな印象の年上女性だった。
早速、3人のライングループをテキパキと一匹ママが作ったところで、


「じゃあ、今月辺り、一度3人で打ち合わせ的なことします?」


柔らかママが笑顔を向けた。


「え?直近で必要?」


バッサリ切るように、一匹ママが真顔で返す。




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少しの沈黙の後ー、


「まあ、いいや。はい、しましょうか。ちょっと仕事的にいつ休めるか分からないから・・分かり次第ラインします。お二人、何曜が仕事?」


「私は、水曜と金曜、それに日曜です。でも、前もって分かれば休めますよ。」


「あなたは?」


「私は・・働いてないのでいつでも。」


一瞬、まるで化石でも見るような驚きの表情で私を見た後、取り成すように、


「じゃあ、また改めますね。」


一匹ママはそう締めくくった。
怖かった。スネ夫ママと組まなくて良かったと思っていたけれど、これはこれで気が重く厄介だ。彼女が私に苛つく姿が、今から容易に想像出来てしまうからだ。




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ドヤ女王

梅雨の時期、湿気のせいで髪はまとまらず、気分も最悪だ。
役員になったことで、天候関係無く、外に出る機会が増えたからだ。
よりによって雨の日にーということも多い。以前なら、引き籠り主婦にとって梅雨万歳!だったのだけれど。
先日、スネ夫ママが、ばっさりと髪を切りゆるくパーマを掛けたことに気付いた委員長らが、彼女に行きつけの美容院を聞いた。周囲のママらが、羨望の声を上げた。


「えー!さっすがぁ!予約、取れる?」


「一応、独身時代から通ってもう15年になるからね。」




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都内の、一部読者モデルなども通っているらしい有名美容院に彼女は通っているのだった。セレブ気取り!?内心、ドヤ顔の彼女に苛立ちを隠せずにいた。セルフカットにセルフカラーの自分が惨めで仕方が無かった。
ネットでその美容院を検索すると、ずらーっと名前が上がり、それに伴う口コミも☆5つ弱。カットだけでも6000円、それにカラーも8000円。そしてパーマなんて入れたら更に1万円程追加。トリートメントなども入れたら3万円前後だろうか。
普通の主婦感覚でいえば、この金額は目玉が飛び出る程のもの。しかも、美容師を指名すれば、その指名料も取られるのだ。
ただ悔しいけれど、彼女のヘアスタイルは素敵だった。後ろから見たら芸能人と言われても遜色無い程の完璧なカット。梅雨だろうが関係無く決まっているのだ。

図書館の仕事もまだしているのだろう。パート代は全て小遣いなのだろう。
過去、仲良さげに夫婦で病院にいるところに出くわした。息子も出来が良い。順風満帆ー雑誌から抜け出たようなライフスタイルを送る彼女に妬みしか湧かない。
ただ、素敵ママが生まれからの金持ちならば、スネ夫ママは成金。そんな雰囲気は誤魔化せない。
どこか、卑しさが透けて見えるのだ。




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裏切り

「では、次回の司会進行して下さる方、いらっしゃいます?」


委員長が、皆を見渡して問いかける。
スネ夫ママが、何故だか分からないけれど、落ち着きなくママ友らとクスクス笑い合う。
隣にいる大和ママが挙手するタイミングで、私もーそう思っていた。
大和ママの向こう隣りに座っているのが、先日のランチで同じテーブルにいたお喋りママだった。そのお喋りママが、大和ママに何やら耳打ちしている。
二人は、こそこそ笑い合い、そして一斉に手を挙げた。


「やりまーす!」


一瞬、何が起きたのか分からなかった。挙げようとスタンバっていた右手を、意味もなく何度もさする。動悸とめまいがし、その場にいるのが耐えられない程になった。
気付けを飲んで来るのを忘れたことを、心底後悔した。


「ありがとうございます!」


周囲から拍手が起こる。私は茫然とし、しかし大和ママの方を見ることが出来なかった。裏切り?と思うのは大袈裟だろうか?
あの約束は何だったのだろう?すっかり取り残された私は、早速親しげな雰囲気の二人に圧倒され、一人暗くなっていた。




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その後、諸々の打ち合わせを終えて帰る際、大和ママが私の方に寄って来た。


「OOさん、私が手を挙げたら一緒に挙げてくれるって思ってたのに~」


ーえ?ワルイノハワタシデスカ??


声にならない声が、心の中で何度も反響する。そのまま彼女は笑いながら、お喋りママと教室を出て行ってしまった。
背後に、感じ悪いスネ夫ママの視線をビシビシ感じながら、そそくさと帰り支度をし、誰とも挨拶を交わさず教室を後にした。
あまりにも悔しくて、悲しかったので、コンビニに寄ってあれこれ浪費してしまった。
アイス二個にプリン二つ、それに店で一番安いワインと唐揚げ。
自宅に戻り、まだ子は帰宅していなかったので、アイスとプリン一つずつはそのまま冷蔵庫に、後は全て平らげた。
ワインだけは、流石に一本飲むのは無理だったので半分程体に入れ、夫にばれないよう虎の子があるクローゼットの中に忍ばせた。 酔いで痺れた頭に、大和ママの上品な声がぐるぐる回り、やがてその声はスネ夫ママのそれに変化した。


「うわーーーー!!!!」


クッションに顔を埋めて、大声で叫ぶ。まるで、夫の雄叫びと同じだ。
声を出せば少しはすっきりするかと思ったけれど、気分の悪いもやもやは、体の奥まで沈殿し私の隅々まで浸食して行った。




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お誘い

子ども会の集まりは、ほぼ空気と化して終わった。何とも居心地の悪い集まりだった。
素敵ママは、相変わらず華麗にソツなく打ち合わせを進め、他の母親達も最初こそ「打ち合わせ」としての姿勢だったが次第に崩れ、最後は井戸端会議。
誰彼がどうだとか、芸能ネタだとか、子供の習い事や旦那の愚痴。とにかく話は尽きない。
正午の合図と同時に、午後にPTAがあると素敵ママに耳打ちしてその場を後にした。
素敵ママに声を掛けるのに勇気が要った。それでも、この集まりの中で、唯一話せるのは彼女しかいない現実が、私を惨めにした。

一旦、自宅に戻り、卵掛けご飯を掻き込んで学校へ。
重い足取りで集合場所へ出向いた。
次回予定している行事の司会進行役を決めるのだ。室内に入ると、既に数人の母親達。群れもいるが、私のように一人者もいた。
例の、孤高に近いクールな一匹狼ママは、誰かとスマホで喋っている。




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「こんにちは。」


突然、背後から声が掛かり驚く。例の、大和ママだった。
あのランチの時は、まったく話が弾まなかったのだが、二人きりだからか、彼女は積極的に私にあれこれ話し掛けて来た。かなりフランクな感じで、以前の印象を払拭させる、そんな勢いだった。
私はほぼほぼ相槌だったのだけれど、何か聞かれれば真摯に答え、一応「会話」は成り立っていたように思う。そして、突然彼女に誘われたのだ。


「ねえ、今度の司会進行、一緒にやらない?」


私としては、正直気が進まなかった。しかし、彼女いわく、一度やればしばらくお役御免になるという。毎回ビクビクしながらその時を待つよりも、早いうちに嫌な仕事は済ませた方が得策だと言うのだ。
一応、2名の枠だったので、彼女と私が手を挙げればそれであっさり決まるだろう。それに、ここでOKすることで、大和ママと親密になれるかもーそんな下心が湧いた。
二つ返事でOKし、打ち合わせに臨んだ。




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彼女の中のわたし

役員仕事の日。
朝、子を送り出してから一時間も経たないうちに身支度を整え玄関を出る。
まるで、ワーキングママの気分。洗濯はかろうじて済ませたけれど、洗い物や掃除は後回し。

行事でもこういった集まりでも、何が気が重いって、既に出来上がっている集団に入るタイミングだ。それがひとつであっても複数であっても。
親密そうに語り合っている彼女らに向かって、ただ挨拶するだけでも、邪魔ではないか、会話を止めてしまうことで空気の読めない奴認定されるのではないかと、ビクついてしまうのだ。
なので、なるべく早めに集合場に向かう。それでも、教室のドアの前で複数の笑い声や話し声を耳にし、深く落胆するのだ。


「おはようございます。」




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それまでざわついていた室内が、一瞬だが静けさに覆われる。まばらに挨拶が返って来たが、すぐに皆、私の存在など無かったかのように話し相手と会話に戻る。
荷物を机に置き、所在なく佇むしかなかった。
ガヤガヤ声が聞こえたかと思うと、スネ夫ママや伊達メガネママ、そして派手系ママのお出ましだ。スネ夫ママは、園時代からそうだけれど、常に誰かしらと待ち合わせてこういう場に来るのかと疑問に思う。

委員長が、大量のプリントを手に室内に入り、打ち合わせが始まった。コの字型テーブル。小学校時代から苦手な形状のそれはいまだ馴染めない。
「さあ!議論しましょう!」的な、自分の主張を皆の前で発表しなくてはならないような、ディスカッション形式のそれが物心ついた頃から今日の今まで大嫌いなのだ。
運動会の反省会として、各自一言ずつ言わされた。まるで考えていなかったので頭の中は真っ白。伊達メガネママが、巧みな話術で周囲を笑わせながら、しかし的確な反省点と来年度に向けての改善点を述べた。
次に続く人もだ。スネ夫ママは、何故だか書記としてノートパソコンに皆の意見を打ち込んでいるようだ。そして、私。心臓の音が鼓膜の奥から突き抜ける程に暴れ出した。まるで、大太鼓か地響きのよう。
おかしな沈黙の後、ようやく絞り出した言葉。


「皆さん、運動会お疲れ様でした。改善点は・・・改善点・・前の方と同意見です。」


一番ずるい逃げ方をしてしまった。委員長は戸惑いを隠せないような表情を一瞬した後、仕方が無いというような笑顔を見せ、静かに頷いた。穴が合ったら入りたかった。
皆、発表を終え、まとめに入った。そして、スネ夫ママの発言は無い。誰も、彼女が発表しないことを疑問に思わないようだ。私だけが、内心「ずるい!!!」と憤っていた。

その後、配布されたプリントを見ながら、次の行事の運営計画。まるで耳に入って来ない。涼しい顔でPCに向かうスネ夫ママに、なぜこうも嫌悪感が湧くのか考えてみた。
恐らく、まったく違うはずの彼女の中に、自分を見ているのだ。




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