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激鬱

あんなに切望していたPTA役員。
ホッとしたのも束の間、すぐさま不安が押し寄せる。
私にこなせるか?
誰しもが、子供一人につき一回はやらなければならない責務。それでも、わずかだがあぶれる者だっている。
私のような人間は、そちら側の人間では無かったか?

そして、私と同じ役員の中に、一番関わりたくないスネ夫ママの名前があったのだ。
彼女とは、今年同じクラスにならなかったことで胸を撫で下ろしていたところだったのに、こんな形でまた関わるとは、普段は地味な自分の運命を呪う。
こんなところで、ドラマティックな展開など要らない。

第一回役員会ー

それが今は物凄く憂鬱だ。そこで、委員長や副委員長を決める。勿論、他の役割も。
スネ夫ママがその中にいると思うだけで吐き気がするし、彼女の名がある前は前向きだった気持ちも、今では穴の開いた風船のように萎んでいる。




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PTA役員決定

自己紹介は、滞りなく進み、続いては役員決め。


「今年はー、希望者がとても多く、抽選となりました。皆さん、ありがとうございました。」


前任の役員が頭を下げた。
そして、プリントが配布される。その用紙に、全てが記載されている。


ーお願いー


今年こそー・・
こんな役、私には荷が重いしやりたくないのが本音。しかし、来年は更に荷が重い。役員の中の「委員長」なんて、絶対無理。


薄目になりつつ、プリントを視界に入れる。すぐに、見慣れた苗字が飛び込む。
小学校5年目の春、私はPTA役員としてのスタートを切ることとなった。




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短すぎる自己紹介

役員決めの為、懇談会へ重い腰を上げて参加した。
新しいクラスだが、何となく顔を知る親達ばかり。もう五年生ともなれば当たり前のこと。二度目ましての人も多々いるに違いない。
PTAも子ども会も、そして学校ボランティアなどにも顔を出さない私だから、互いを知る「顔見知り」は殆どいない。
しかし悲しいことに、スネ夫ママやボスママなど、悪い意味で密の濃い2年間を過ごした彼女らや、素敵ママの群れに至っては、挨拶スルーが微妙な「顔見知り」なのだ。

事前のアンケートには、すべて〇を付けた。もう、校外でも広報でも何でも、やる気十分だった。一人につき一度はやらなくてはならない責務。6年生でやることだけは絶対避けたい。委員長になれるタマではない。
会の開始時刻ギリギリに教室に滑り込んだ。
廊下で群れる親達の中に身を置くのは、散々だったから。

新しい担任は、気の強そうなベテラン女先生。やっていけるだろうかー・・
役員決めの前に、担任からの挨拶と年間の流れなどの説明。その他諸々の事務的な話が終わり、お約束のアレがやって来た。


「それでは・・初めましての親御さんもいらっしゃいますので、お一人ずつ自己紹介をお願いします。」


心の中でため息。しかし、今回は何度も練習して準備万端。
どうせ、誰もが自分のことで頭が一杯、人の話なんて聞いていないはず。

ー子の名前
ー子の性格

その二点だけでいい。後は、結びに宜しくの挨拶で締めくくろう。喋りが上手い母親を真似ようとするから、変にしどろもどろになったり必要以上にどもったりするのだ。 自分は自分、それでいい。




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一番手は、いかにも気の強そうな、年配の母親だった。恐らく、中高生ーもしかしたら大学生の子どもがいるのかもと思う落ち着き払った風貌。きっと、長い自己紹介が始まるのだろうーそう思った。


「OOの母です。一年間、宜しくお願いします。」


「・・・」


担任は、母親と顔を見合わせ、互いににっこり微笑み合う。


「今年も、よろしく。」


いたずらっぽい笑顔を浮かべて、ベテラン風ママは挨拶をした。この担任に関わったのは、どうやら初めてではないらしい。


「では、お次の方。」


その次の母親も、空気を読んだのだろう。彼女程ではないが、子の名前と頑張ってるスポーツに挨拶で終了。
内心、トップバッターのベテラン風ママに拍手大喝采だった。自己紹介は、最初の一人がどう出るかで決まる。恐らく、彼女に拍手を送ったのは私だけではないはずだ。
そんな訳で、緊張しつつも私の自己紹介は無難に済ますことが出来た。




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感情の爆発

クラス替えがあり、放課後に遊びに出るようになった子。
それはそれで良いのだけれど、私との接触時間は極端に減った。

新しい友達は出来たのか?
先生は、どんな感じか?
勉強は、ついていけそうか?

あれこれ聞きたいことは山程あるのに、その隙が無い。
いや、厳密に言えばあるのだ。夕飯や寝る前、または朝食の時間。
それでも、詰め詰めのスケジュールで子は疲れているのだろう。口に物を入れて咀嚼するのに精一杯でこちらの問いかけにはぼんやり頷くか首を振るだけ。

仲良し2人組と同じクラスになったことで、ひとりぼっちの心配は無くなった。それでも、なぜか胸がざわつく。


「今日は、誰と遊んだの?いつもの二人以外とは仲良くなれた?」


「お腹空いた、今晩は何?」


「え?今日は生姜焼きだよ。で、どうなの?」


「何が?あ、ドラマ録画しなくちゃ。」


「ちょっと、ママの話聞いてる!?」


「え?うん聞いてるよ。そういえば新しいハサミ買っていい?もう小さくて。」


「うん、買っとく。それで学校はどうなの?今日はどんなことした?」


「あー、喉乾いた。なんかない?」


何度問いかけても、私の問いかけをスルーし、自分の要求のみ伝えてくる我が子に苛々した。生理前も手伝って、久しぶりに爆発してしまった。




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「あのさ、ママの話さっきからずっと無視して自分のことばかりだよね。友達ともそうなの?そんなんじゃ皆から嫌われるよ!」


子は、きょとんとした表情で私を見る。


「は?」


何かが切れた。
その口調は、明らかに私を馬鹿にしたような、信じ難いものだった。こんなに心配しているのにー、それが子には全く伝わらない。


「ごめんごめん。」


更に、私を切れさせた。


「何?その言い方は!!!こっちの話も聞けないのなら、もう勝手に自分のことは自分でしなさい!私はあなたの召使いじゃないの。」


そこからしばらく冷戦状態。気まずい沈黙が続いた。しかし、夕飯は用意した。黙って子は食べて食器まで下げた。会話は一切無かった。そのまま風呂に入り寝てしまった。勿論、着替えなどはバスルームに用意しておいた。
今朝になり、夫もいたことで普通に会話はした。
持ち物のチェックも一緒にした。それでもなんだか固いしこりのような物が残っている。




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落ち着きのない母親達

学年始めの総会へ出席した。欠席するつもりが、委任状を出し忘れたからだ。
体育館へ入ると、既に、保護者達の群れ。全学年の父兄の集まりなのだから致し方ないが、このざわつきー、いつまで経っても苦手だ。これまで欠席していたので知らなかったが、案外、参加人数は多かった。
配布された資料を手に、うろうろしながら後方のパイプ椅子に座る。同じく、単独で来ている女性がぽつぽついたから。
前方には、スネ夫ママやボスママが見えた。相変わらず、つるんでいる。今年は同じクラスなのか?彼女らと別クラスで本当に良かった。

お約束の、単独に思えた女性らは、顔見知りやママ友から声を掛けられ、共に座る相手を見付ける。
いつものことだけれど、やはり落ち込む。手持無沙汰なのを隠すように、何度もバッグの開け閉めをしたり、配布された資料を穴が空く程眺めたり。
会が始まるまでの辛抱なのだが、この時間が永遠にも感じられる程に長い。




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視線を感じ、何気なく目線をうつすと、Dちゃんママがこちらを振り返りAちゃんママや他のママらと何か話している風だった。
彼女らの視線を感じ、それが果たして私なのかどうかは定かではないけれど、自意識過剰気味になってしまう。もう一度、視線をそちらにうつすと、皆で一様に笑っている。そして、また視線を感じる。
私がひとりでポツンとしていることを、敢えて確認しているのか?
気になりだしたら止まらない。
続いて、スネ夫ママらまでもが気になり出した。後ろを振り返っているのが何となく分かる。怖くて目を向けることは出来なかったけれど、私を見ているのでは?と考えだしたら止まらない。

居たたまれない時間がようやく終わり、総会が始まった。
結局、私の両隣は空いたまま。
いつものことだ。だが、会の最中も、群れで会話をしつつ、何度も振り返る落ち着きのない彼女らが、鬱陶しくてたまらなかった。




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