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不眠の原因

若い頃から不眠症気味。
原因は色々だけれど、深夜残業の夫の帰りを待つという不規則な生活と、元来持った気にしぃな性格にプチ更年期から来るホルモンバランスの変化、それからプラス持病も関わっているのだろうと思う。
最近は、2学期のカウントダウンに眠りも浅い。
穏やかな夏休みが終わろうとしているのだ。

寝れないーそう思えば思う程頭は冴えて、目は暗闇でギラギラしてしまう。
しんと静まり返った真夜中の時間ー夫も子もすやすやと寝息を立てている音を聞いていると、言いようもない不安感がたちまち襲ってくるのだ。

独身の頃は、心療内科にお世話になっていた時期もあり、マイスリーやデパスなど不眠や自律神経に効くとされる薬を処方されていたけれど、さっぱり眠れなかった。
効きもしない薬を貰う為に、あの重苦しい待合室に行くのは嫌だった。
母親と思われる女性に付き添われたー40代程度の男性が椅子にうなだれるように座っている姿だったり、また頭を必要以上に掻き毟り、フケでビッチリ真っ白になった肩を震わせる女性の痛々しい姿だったり、また虚空を見つめ、心をどこかに落としてしまったまま動けないでいる人々ーそれらを目にすると自分の抱えている問題がよりいっそう色濃くなって行くような気がしたから。




ドラッグストアなどにも、軽い眠り薬などは簡単に手に入る時代になったけれど、例えばレジにそれを通すのが勇気の要ることで。
若いハツラツとした女の子の店員が、私が置いた籠からその薬を手に取るその瞬間、途端にいたたまれない気持ちになる。空気が薄くなり、どう呼吸をしたら良いのか分からなくなる。

今はネットで色々と買い物が出来て便利だ。

味の素が出している「グリナ」はスゴイ。
お試しで半額だったので、試しに取り寄せてみたけれど、飲み味はグレープフルーツのような爽やかさで、布団に入った途端何かに引っ張られるように意識を失う。
朝起きた時、寝返り一つ打っていなかったのにはビックリだった。それ程熟睡していたのだ。
夜寝る前、いつも嫌な事だとか将来の不安、ママ関係や子育てに夫の事など悶々としていて眠れなかったのだけれど、それらを頭の片隅に置いたとしても、それ以上の睡魔がそれらをはねのけ私を眠りの世界に誘ってくれる。

上質な睡眠、本当によく効いた。
9月1日でお試し半額セールが(1世帯1回のみ)終わってしまうのが残念だけれど、実家に頼んでもう一度半額セールで申し込みしてみようかと思う。









心療内科に通うことや、毎日不安で眠れない不毛な夜を過ごすことから解放されたら、前向きな自分でいられる時間が段々と占めてくるはず。
すぐに人は生まれ変わることは出来ないけれど、生まれ変わりたいと思うことをやめてしまったらその時点でピリオドが打たれる。
私は不器用でマイナス思考、「・・・」ばかりつけたがるところがあるけれど、それはまだまだ「続く」という意味を示しているのだと思いたい。











24時間テレビとツイッター

「偽善者だよな、アイツら。」


テレビ画面に向かって夫が言う。
24時間テレビ、他に観るテレビもないので付けっぱなしにしているチャンネルだが、これを観賞しながら毎年恒例の台詞を夫は飽きもせず口にする。
私は台所で、夫が言う独り言にうんざりしながらも食器を洗う。


「4億だってよ、皆金あるな。しかし毎年毎年障害者や病気持ちをさらしもんにしてお涙頂戴やって、でも一週間も経てば丸々忘れるんだろうな、こいつら。嘘くせえ涙流していくらギャラ貰ってるんだか。」




揃いのチャリティTシャツを着てマイクを握る芸能人に向かって言う。
私は弟が障害者だから、それを聞いてなんとなく複雑な気持ちになる。
そういえば、実母も24時間テレビが大嫌いだったっけ。
子をテレビの前に出す親の気持ちが知れないーそう言っていた。
でも、そう思うことがそもそも偏見なのではと子供心ながらに思っていた。
障害を「個性」と受け入れることが出来なかった実母、もしそう受け入れていたのならまた違った人生が弟にも実母にもあったかもしれない。

障害を受け入れ、前向きに頑張っている彼らを画面越しにみて思うー彼らも自己完結ではなく誰かの役に立ちたいのだ。存在価値を持ちたいのだ。
例えそれが心無い視聴者にどう思われようと、一人でも誰かの心に響く事をきっと願っている。

夫はずっとグチグチ言いながらスマホをいじっていた。
ちなみに夫はツイッターをしている。
私もひょんな事から彼のツイッター名を知っているのだが、いつもなら無関心なのに昨日の夜は寝苦しかったこともあり、なんとなしに皆が寝た後ツイッター画面を開いて夫のツイートを見てみる気になった。




そこには夫が思う24時間テレビの毒舌がずらっとツイートされていた。
ここには目に余るので記載出来ないが、正直ショックを受けた。
毒舌を通り越して、彼の中にある暗闇を垣間見てしまったような気がした。
はじめそれを目にした時、鳥肌が立った。
肯定的なツイートの中、彼のツイートは悪意に満ち溢れていたしそれはそれは酷いものだった。
とてもじゃないけれど、所帯をかまえ子供がいる男が書くような内容ではなかったのだ。


ショックで昨夜は殆ど眠れなかった。

ー離婚ー

脳裏にちらっとかすめるこの単語が一際輪郭を濃くしたようだった。
心の闇、どろどろしたもの、私もこうしてブログに色々と吐いている。そうせずにはいられないから。
夫もあれほど酷いどろどろを吐かねばならない理由があるのか。そう思うとそれを救うのが妻としての役割なのではという思いと、しかし生理的に拒絶する気持ちとの狭間でこの先どうしたらよいのか漠然としか考えられない自分自身のふがいなさに腹ただしい気持ちになった。




矛盾した気持ち

あれからまいこちゃんママとは音沙汰がない。
しかしそわそわする気持ちがおさまらず、勇気を出してメールをしてみた。
ランチに誘おうかとも思ったのだけれど、もうすぐ夏休みも終わるし思い切って自宅に呼ぶ最後のチャンスかもしれないーそう思ったのだ。
先ずは相手の都合を聞かなくてはーそう思い自分の夫が仕事日と通院以外の日程で空いている日はないか伺ってみた。
しかし、その日は返信が来なかった。
何度も馬鹿みたいにメールの着信ランプがついていないかを確認し、キラっと光っているように見えると走って携帯をつかみ、しかし気のせいだと分かると途端に失望した思いに駆られる始末だった。

まいこちゃんママから返信が来たのはその2日後だった。
どうやらキャンプに行っていたらしい、だから携帯が通じず返信が遅れてしまったのだろう。
理由を知り安堵した。
しかし、残りの夏休み中は既に予定が一杯だと言う。
それを聞き、残念な気持ちと後からほっとした矛盾な気持ちがわいて来た。
お互い感じ良くメールを切り上げ、そしておかしい話だが「一応こちらからも誘った」という実績を作れた事で何かのノルマを達成したような気にもなった。


断られたのはショックだったが、しかし実際遊びに来てくれることになればそれこそ部屋の大掃除や色々な買出しなどで出費もかさむ。
何よりめっきり人を自宅に招いていないのを知られ、重荷に思われるのも嫌だった。
まいこちゃんママはとても良い人だけれど、更にこちらのあれこれを詮索されやしないか、これ以上親密になった場合、新学期になり園生活が始まると、ぎくしゃくしたものや自分の心をがんじ絡めにしてしまう何かが生まれるのではないかという危惧もあった。

ー現状維持ー
今の私にはそれがベストなのだろう。
その証拠に断られた時、妙にほっとしたのだ。
しかし、次回まいこちゃんママが誘ってくれたのならその時は何が何でも応えるつもりでいる。
ここまで書いて、まるで駆け引きではないかと思った。
だからママ友も簡単に出来ない、そんな悲しい性なのだ。

招かれランチ

引越し前のママ親子宅に遊びに行った。
久しぶりの景色に、数年前の記憶が一気に蘇る。

ベビーカーで散歩した通りや、ママ友とよくお茶したスタバ、毎日のように寄った八百屋やスーパーにあんよが出来たばかりの子を遊ばせた公園ー
懐かしい思いで一杯だった。


自宅に招待されたのだが、たまたまお盆ということもありご主人が在宅されていて、2度程遠慮したのだけれど仕舞いには電話口にご主人が出て来て、

「是非遊びにいらしてください!」

なんて言われたものだから、断りきれずお言葉に甘えてお邪魔することにした。
懐かしい新築マンションー
素敵なエントランスホールに続くフロントで、部屋番号を押すと聞き慣れた彼女の声。

カチリーと音がしてエントランスから中に続く自動ドアが開かれた。

「いらっしゃーい!」

エプロンをつけた彼女と子供達。それに奥には色違いのエプロンをつけたご主人。
私達が到着すると、彼女はすぐにエプロンを外しリビングに私達と共に座った。

ご主人がキッチンに立っていて料理を作っているようだった。
申し訳ないような気になり、何か手伝えることがないかと聞くと、

「こいつの話を聞いてくれたら、それ以上のお手伝いはありませんから。」

なんて素敵な笑顔を浮かべて言うご主人。
それを聞いた彼女が頬を膨らませるーまるで付き合い始めのような鮮度の高い夫婦なのはあれから今も変わっていない。
隣の芝生は、あまりにも色が違い過ぎると羨む感覚を通り越して、ただただ感心する。


ネットショップは順調なようだ。
私が購入した、鳥のモチーフのレジンブローチを胸につけているのを見つけると照れくさそうに喜んでくれた。
売り上げも好調、ママ友だけではなく、今では新規の全く関係のない顧客からもリピートされているのだそうだ。



「今月はね、パパには内緒だけど10万稼いじゃったの。」

なんて耳打ちをする。
彼女は家計を任されているし、正直ご主人に内緒にしたりへそくったりする必要性はなさそうに見えるのに、要するに「自分の手で作り上げた稼ぎ」があるということが創作のモチベーションになっているようだ。


「すごいね、もうパートに出てるのと変わらないじゃん。しかも在宅だから子供の面倒も見れるし。」


ご主人が、手製の鯛のカルパッチョや冷製トマトパスタ、ホームベーカリーで作った熱々のピザなどを次から次へと並べて下さった。
彼女はそれを至って普通と言わんばかりに、まるで店に来ている客かのようにすました顔で取り皿に分けていく。
私はただただ申し訳なくて、ご主人がテーブルに料理を置きに来る度に必要以上に頭を下げてばかりいた。


「うちの園のクラス皆仲良くてさ、先週は新大久保に行って来たの、総勢30人で!」


「え、皆それって喜んで行ってるの?」


つい本音が出てしまった。
クラスが30人ちょっとだとして、その殆どがそういう集まりに参加するというのに正直違和感をおぼえた。


「うん、子供達は夏季保育に出してね。真昼間から授乳中なのにビール飲んじゃった。でも他のママ達もそんな感じだから超気楽。」


私にはとてもじゃないけれど気楽には思えなかった。


「みんな仲良しでいいね。」



子は久しぶりに会う彼女の息子さんと、最初はお互い照れてはいたもののすぐに打ち解け、自宅にはない戦隊もののおもちゃやゲームに夢中で戦いごっこをしていた。
途中、子がプリキュアに変身していて、男の子はキョウリュウレッドか何かに変身していて、何が何だか分からない状態の中で楽しそうな笑い声と雄叫びが聞こえて来て微笑ましい気持ちになった。
数年前は、まだおむつ姿でよちよちしていた2人ー大きくなったものだ。


ご主人の作って下さったご馳走はどれも美味しかった。
私は彼女の話を聞きながらも、ずっと美味しいですねを繰り返していた。
ご主人はにこにこしながら、時折ダイニングテーブルでビール片手にスマホをいじっていた。
彼女のマシンガントークは、正午から夕方5時ごろまで続き、最後の方はワイングラスを片手に「来年は開業する!」などと息巻いていた。
最後まで、彼女がご主人の料理に対して感想を言うことはなかった。
次々とグラスが空っぽになるのに比例して、彼女の取り皿に盛り付けられた最初のサラダが乾燥し、干からびたような状態になっていくのを目にすると胸がざわざわした。
私はつとめて平静を保ちながらも、目の前にあるご馳走をせめて半分はたいらげることに集中した一日だった。






























託児所

我が家は託児所、そう思うことがある。
義母と義姉達は定期的に銀座で食事会や買い物をすることがあるのだけど、そんな時にきまって弟に子供達を預けようとする。
この週末、我が家は託児所だったのだ。



彼女らは、こぞって一人っ子の子育ては楽でいいねと言う。
そして更に女の子の一人っ子というのがいいとこ取りだと言うのだ。
一人娘だから、私達夫婦の子育ては楽チンだと思われているのだろう。
一番上の義姉は、しきりに3人の子育ては大変だと言う。
そして、私のことを羨ましがる。
ならば3人も生まなければ良かったのではないか。自分達の意思で決めた家族計画に、違うケースを引っ張り出してあれこれ言うなんてナンセンスではないか。
私からすれば、彼女達の方が恵まれている。
実家のすぐ側に一軒屋を建てて、何かにつけて子供達を預けられる環境。金銭的にも心配は無く、姉妹も仲良しで行き来もしょっちゅうなのでガス抜きだって出来る。
ママ友達やご近所に気は遣っているとしても、血を分けた姉妹同士ならば言いたいことも言えるし、気も楽だ。
自分の小遣い稼ぎのパートだったり自営の仕事をする時も義母に預けたい時に預けて、仕事が終われば義母が作った栄養満天の夕食を気兼ね無く食べれるのだ。
それでも毎日ストレスだと言う彼女達は、ネイルサロンやエステ、ショッピングにと自分磨きも忘れない。
いいとこ取りなのは、あなた達でしょうーそうも言いたくなる。



従兄弟達を預かったところで結局面倒を見るのは私、夫は安請け合いしながらもゴロゴロテレビ観賞。スマホ片手に気が向くと子供達の相手なのだ。

今回もそうだった。
義実家に顔見せに行ったのだが、酔っ払った姉達が銀座に行こうと盛り上がり始めたのだ。
久しぶりに資生堂パーラーのカレーを食べたいと義母が言い出したのがきっかけだった。
そうなったら話は早い。互いに日程調整をしたら後は子供達をどうするか。

「うちに泊まりに来ればいいじゃん、OOも喜ぶし。」

夫のお決まりの台詞に、義姉達は待ってましたと言わんばかりで、一応私にお伺いを立てるけれどそれは社交辞令のようなもの。その状況で断れるわけがないではないか。
翌日は私の実家に行く予定だったのだが、成り行きで従兄弟達を預かるということで翌週に延期となった。
翌週、夫は盆休みも終わり仕事だ。要するに私の実家に行くのが嫌だから逃げたのだ。
私が耳元でそのことを告げたら、

「あ?そうだったっけ?でもOO達も喜んでるし、もう切り替えられないな。あっちの実家はお前達だけで行きな。俺はまたの機会で。」


またの機会はよくても半年後だろう。


そういう訳で、この2日間は従兄弟達が泊まりに来ていた。
つくづく自分に複数子を産み育てるだけの容量が無いことを思い知った。
上2人義姉の子供を預かることになったのだから、計5名の子供が我が家に増えたことになる。
毎度のことだけれど、プチセレブだから子供相手であっても見栄えの良い盛り付けで出さないと文句を言われるし、帰ってから何を食べたのかどうかときっと子供達は聞かれるだろうから、きちんとした料理を出さなければならない。
夫一人でも気を遣うというのに、それが×5人分だから大変だった。



家の中はぐちゃぐちゃー子供達の甲高い騒ぎ声ーそれはまだいい。
子も楽しそうにしているから。
しかし、料理やお菓子にケチをつけてくる姪がいて、その点についてはため息が出た。
やれこのお菓子は安いからまずいだの、ママはいつも100円のお菓子なんて買わないだの。
プッチンプリンを出したらパステルのプリンじゃないと嫌だの、ぶどうを出したら酸っぱすぎて食べられないからイラナイと一粒食べて後は丸々残したり。

子供相手なのに苛々したし、だったらもう来るなと思ったり。
頂きますとご馳走様もないし、下の子がいたずらでおむつを洗濯機に入れて散々なことになったりともう何がなんだか分からない状況だった。

夫は暢気に笑いながら、

「子沢山の家ってこんな感じなんだろうな、にぎやかでいいな。」

なんて言い出す始末。
3回目の洗濯機を回す頃には、子供達のけんかの仲裁に入ったり、後半になるとあと何時間で開放されるとそればかりカウントダウンをしていた。
夜は、夜泣きをしたりおしっこだお茶が欲しいだと言う子達がいて、殆ど一睡も取れない状態だった。
夫は書斎で寝ているのだから、さぞかしぐっすりと眠れたことだろう。


しかし、一応この夏の嫁としての役目は果たしたと思いたい。


銀座土産のお洒落な缶に入った一つ3000円もするらしいガレットの詰め合わせをお礼に貰った。
一枚いくらするのか、味わって子と一緒に食べようと思ったら、夫がいつの間に半分以上もたいらげており、3枚しか残っていなかった。
缶の中の空いたスペース分、言いようもない脱力感が一気にわいた。





帰省土産とワイン

盆休みは義実家と実家に帰省する。
帰省といっても近隣だからちょこっと顔を出す程度のことだ。
義実家に帰省する際、土産に気を遣う夫。
ブランドものの果物だとか、お姉さん受けしそうなワインだとか。土産にこだわりを持つ夫。
実の家族に気を遣うくせに、私の家族にはケチる。
果物屋で、それこそ5個入りで1000円のネットに入れられた梨を買おうとしたら夫に口出しされた。


「こっちの5個で500円の方がふぞろいだけど美味しいんじゃない?あっちは包装だけで金取ってんだから。」


私だって、一応実両親だけれど気を遣うところはある。
梨一袋を土産にするにも、一応実家の仏壇にお供えする分だからきちんとしたものを渡したいのが本音だ。
しかし、それを勿体無いと思う夫。
さすがにストレートにそれを言葉にはしないけれど、よく分からない言い方でこじつけてくるのだ。

「規格外なだけで、味はうまいよ。こっちの箱入りなんて見掛け倒しだろう。」


結局財布を握っているのは夫だし、言われるがまま500円のふぞろいの梨を実家の土産にした。
5個のうち、綺麗な梨は1個、よくよく見ると後の4個は穴があったり黒ずんでへこんでいたり、また拳サイズよりもはるかに小さなものだった。
箱入りの梨を買った他の客は、綺麗な包装紙に更に包み紙袋に入れて渡されるのに、私達が買ったものはそのままビニル袋に乱雑に入れられ渡された。おそらく自宅用だと思われたのだろう。

結局義実家には、お姉さん達に受けそうなワインを購入することになった。
ブラピとアンジェリーナが作ったことで有名な「ミラヴァル・ロゼ」だ。
それにプラスして子供達が好みそうなお菓子の詰め合わせなどに豪華なメロン。
なんだかなという気持ちで、さすがに私も不機嫌が顔に出た。

美味しいワインなんてもう何年も飲んでいない。
398円のスーパーで買えるワインが私の中での贅沢品だけれど、それすらも最近は口にしていない。
というよりも、この家で夫と顔を突き合わせてそれを飲みたいとも思わないようになってしまったのかもしれない。
安くても、美味しいと感じられるワイン。
愛する相手と飲むワインだからこそ、値段なんて関係ないと思えるのだろう。
極端な話、ぶどうジュースさえワインだと思えるような相手と結婚出来たら違ったかもしれないー











やけになって注文してしまいそうになったワイン。
ここの「お客様の声」に出ている30代の女性達の生活を妄想する。
独身だろうか、そうであって欲しいーなんて。
彼女達が主婦で子供がいて、それでこんなワイン生活を送っているのだとしたら自分が惨めだ。
一緒に飲む相手もいないのに、馬鹿な私。

最近の私は、心が貧相になっている。









気になるブログ

また覗いてしまった元彼のfacebook、こんなストーカーまがいな事をしても惨めなだけなのにやめられないでいる。いつもの様に覗いていたら、奥さんのブログの紹介があってむさぼるように全頁を読破してしまい不眠気味だ。
写真は日々の出来事や子供達との幸せな日々の様子ーブログだから顔は加工してありモザイクがかっている。
しかし、元彼が子供を肩車している後姿や家の中でふざけている様子が画面越しに伝わる。


奥さんは何となく綺麗で可愛い人のような気がする。服のセンスも良さそうだし専業主婦のようだけれど生活にくだびれた感じが全く無い。
表情が分からないというのに、そこにあるのは幸せの象徴とも言うべき姿だった。
お互い想い合っている様子が伝わって来て、もしあの頃別れていなければそのブログの中にいる女性は私だったのかもしれない、なんて不毛な妄想をしてしまう。

元彼は盆休みに入ったようで、毎日のように家族で海やキャンプ、プールやTDLなどに行っているようだ。
田舎にお墓参りにも行ったようだった。かつて、一度だけ私も訪れたあの街。
お土産に持たされた煎餅、本当はえびアレルギーで食べれないものだったけれど勧められるまま無理して食べたら顔中じんましんが出来て、お母さんに心配されたっけ。
病院の手配までしてくれて、おばあちゃんが別れ際に、

「気立てのいい娘っ子だから損してばっかでしょ。でもね、あんたの目を見て分かるよ。綺麗な瞳だ。」

そう言うと、しわくちゃの両手で私の手を握り、

「この子のこと、よろしくお願いします。」

と言われたんだっけ。
何十年もの間、数え切れない程の瞳を見て来た人にそんなこと言われて本当に嬉しかった。



きっと今の奥さんも、おばあちゃんの瞳を通り抜けて来た人。
ブログ越しにその人の良さが悔しい程伝わり、胸のずっとずっと奥にチクリと何かが刺さり取れずにいる。
どうせなら悪妻だったり、恐妻家だったら良かったーなんて。
到底勝ち目が無い相手に、心の中で話し掛ける。

「今日も幸せでした、パパありがとう。」

こんな台詞を恥ずかし気も無く書けるんだもの、素直な女性なんだろう。
そしてそう思わせる元彼は、今も変わらずいい男なんだろう。










一人っ子の憂鬱

夏休み、殆どの母親達は子供相手をしながらの家事に苛々していて、早く園なり学校なりの新学期が始まって欲しいと願っている事だろう。
私はそれとは逆に、解放的で清清しい気分。
毎日の送迎がどれほどのストレスだったのかが分かる。
悪化しかかっていた持病も、酵素の力もあるかもしれないけれどストレスフリーになったところが大きいようにも思える。


今日は隣街の夏祭りに行ってみた。
辺りは賑わい、神輿をかつぎ活気溢れる人々ー
地元の祭りだから、やっぱり私達親子はよそ者だけれど、園にいる時よりもよほど心地いい。
ただ、子はそうではなかったようだ。
園の祭りの時とは違い、俯きつまらなそうにしている。
お友達同士でハッピを着て、楽しそうに神輿をかついでいる女の子達や、浴衣同士でたわむれる同世代の子供達を横目でちらちら見ながら手持ち無沙汰にしているのが、痛い程伝わって来た。
それだけならともかく、祭りはファミリーで来る人々も多いものだから、兄弟姉妹でわいわいガヤガヤ、両親にあれこれ怒られつつもお揃いの浴衣や甚平などを着て楽しそうにはしゃいでいる子供連中を、羨ましげに見ているようにー私には見えた。
不思議と、親子2人きりの組み合わせがなく、兄弟連れや友達家族、また親戚など複数で参加しているパターンが多く、一際私達親子は寂しい感じに思えた。
子に聞いたわけでもないから私の思い違いかもしれないけれど、なんだかつまらなそうに見える子に、私はなぜかお伺いを立てていた。

「何かー何でも買ってあげるから欲しいもの言ってね。」

「いらない。」

子は、わたがしやフランクフルトの屋台やヨーヨーなどのおもちゃの並ぶ出店を目にするよりも、周囲の子供達にばかり気を取られているような感じだ。その感じから気を反らす為に、私は馬鹿みたいに子を急き立てる。

「ほら、あのキラキラ光るおもちゃ綺麗だね。どう?買ってあげるよ。」

すると、子はそろそろとその屋台に歩み寄り、いくつか触った後に光るヨーヨーのようなおもちゃを指しながら大して気乗りのしない様子でねだって来た。
これで少しは楽しい気持ちを持ってくれるだろうかーそう思い、財布を出し購入しようとしたのだが、

「ごめんなさいね、これはくじの景品なの。この三角くじのどれかを選んでね。どれが当たるか分からないけど。」

そう笑いながら話すおばさんを子はちらっと見やると、そっとヨーヨーを元に戻し、

「じゃあいい。」

と言いながら歩き出した。
歩きながらも、やはり周囲の子供達ばかり見ていて、そんなわが子の姿が自分の園での様子とだぶって見えた。
やはり親子なのだ。
無邪気で積極的な子ー、切り替えも上手で何でも器用にこなす子を信じて疑わなかったのだけれどそれは過信かもしれない。
血は受け継いでいるのだ。
子は子で、子供世界の「隣の芝生」を眺めているのだ。
たちまち胸がきゅっと苦しくなった。

祭りで賑わう人々の群れの中、子の小さな背中がぽつんと寂しげにうつった。
二人目を考えてもいい時期なのかもしれない。
アラフォー、最後のチャンスが今この時なのかもしれない。
でも、身動きが取れなくなるのだ。
夫と最後まで添い遂げる覚悟がイコールしなければ、無責任に子を作る事など出来ない。
気持ちが揺れるー、そしてまた元の場に留まるその繰り返し。




更に子は、先日まいこちゃん達とランチ出来たことに味をしめたのか、毎朝起きると今日はまいこちゃんは?と聞くようになってしまった。
あれからメールは無い。
私からも送ってないし、彼女からも送って来ない。


あれ程疲れたはずのランチ、しかし妙な焦りがこみ上げて来る。
今度はこちらからメールをすべきなのではないか?
次のステップとして自宅に呼ぶべきなのではないか?
ぐるぐる考えて、携帯の未送信ボックスには彼女宛のメールがもう何通出来上がっただろう。
結局それ以上に、疲労が先に立ち何も出来ずにいる。

子は可哀想だ。
もっとあれこれ考え過ぎずに物事を楽しめる社交的な母親であったのなら、夏休みにはお友達家族とバーベキューや夏祭りなどにも行ったのかも。
父親と母親が仲が良ければ、兄弟も出来て毎日にぎやかで楽しかったのかも。



子供の為に、仮面夫婦でいる人々の存在すら知らなかったあの頃ー
あの頃の私は、10年先の未来に明るい家庭生活を描いていた。
今はもう目の前にいないあの人とー



光と影の狭間で

人間がこの世に生を受けた時、一つの光が灯る。
それは「希望」。
次第に「欲」というものが生まれ、それを満たすことを糧にし私達は生きていく。
生きていく道のりの中ではいくつかの苦い経験があり、幾重もの影をさす。
その光と影の狭間で、時に心弾む出来事や季節の移ろいなんかに色づきながらも、人々は個の完成を目指そうと前に進む。
最後の最後、灯火が消える瞬間に完成したそれを、果たして私は受け入れることが出来るだろうか。





願い事は指折り数えている時が楽しいーなんていうのは強がりで、やはり手に入れられる可能性が高ければ高い程それに向かう努力はするし手を伸ばそうともする。

今在る現状に満足出来ると言い切れる人はきっと、心に穏やかな風が吹いているから。
それは愛だったり、経済的安心感だったり。

希望という名の灯火は、風が吹けばゆらゆら揺れて消えそうになったり燃え上がったり。
凍えそうな手で包めば、心まで温まる。
私にとって、子は光だ。






一人っ子だからか、子は私と家で二人きりだと構ってコールが物凄い。
兄弟でもいたら違うのだろうか、今から作ったとしてもだいぶ年の離れた兄弟になる。



昨日は、信号の無い横断歩道で一瞬ひやりとした。
自転車だったし、運転に慣れて来たところもあったのだろうか、一時止まるをせずに道に飛び出した。
咄嗟に私は乗っていた自転車を猛スピードで漕いで子の自転車に先回りしてぶつかり、二人で転倒した。

その後、子をきつく叱った。
叱る前に私の物凄い形相に驚いた子が、

「ごめんなさい。」

と先に謝ったにも関わらず、回りの目も気にせず私は怒鳴り散らした。
いつも、周囲ばかり気にしている私がだ。
道行く人々も少しばかり引いていたのではないだろうか。
それ程、子をもし失ったらーと思うと怖くて怖くてたまらなかったのだ。




3歳までは肌を離すな
7歳までは手を離すな
思春期までは心を離すな
20歳までは目を離すな




最近目にした言葉で心に残ったもの。
繋いだ手は、まだ小さく頼りないけれど、私を温めるのには十分な力強さがある。






カフェママランチ

まいこちゃん親子とランチした。
場所は、彼女達の自宅に近い「花屋カフェ」で、何度かメディアでも取り上げられている店だ。
この地に越して来た当初、そのカフェの前を通ることがあって一度は入ってみたいと思っていた店。
フラワーアレンジメントの教室がカフェの続きに併設されており、お洒落なママ達がオープンテラスでランチをするのを見掛けて気後れしたあの日ー
それでも、3ヶ月も経てば園で親しい親子も出来て、このカフェに入る日も来ることだろうと思っていた。
あれから1年と半年ーやっとその願いが叶った。

子も朝から興奮していて、起きるなり、

「何時に出るの?もう出る?」

と嬉しそうにしていて、私も胸が高鳴った。
直接そのカフェで待ち合わせだったのだが、予定より15分早く着いてしまって先に着席。
小さなおむつ替えコーナーや、キッズスペース、また子供用の椅子などもあることからも子連れOKのカフェだということが分かり安心する。


しばらくすると、入り口にまいこちゃん親子ー、下の子が乗っていたベビーカーを折りたたんでいるようだ。
まいこちゃんだけが私達を見つけると、すぐに店に入って来てこちらに駆け寄る。遅れてまいこちゃんママ。


「こんにちは。」

「こんにちは、待たせてしまってすみません。」

「いえいえ、今来たばかりですよ。」

「え?ずっと待ってたよー!!」



空気の読めない正直な子が大きな声で話しに入り焦ったが、お互い目が合うと笑ってしまった。
自然な笑いの空間ーここ数年の間私が求めていたもの。


カフェランチは、カレープレートやタコライスプレート、また子供向けのお子様プレートなどもあり充実したメニューだった。

私達は「日替わりランチプレート」を選び、子供達は「お子様プレートを選んだ。
会話は、夏休みの予定や幼稚園のこれからのこと、子育てのことだとか色々。
いつもならば挙動不審になり、会話の組み立てを頭の中で何度も反芻するうちにそれを発する機会を失ってしまい、薄ら笑いで終わるところなのに、まいこちゃんママの会話力が素晴らしいのだろう、すらすらと、まるで引越し前の自分に戻ったかのような自分に驚く。

2時間足らずで彼女の色々な事が分かった。
実母さんが他界されていて頼るところが無いことー、兄弟はお兄さんが一人で最近結婚したばかりだということー、血液型はO型で自称おおざっぱだということー、実父さんは自営をしており今借金を抱えていること。
義母に対して嫌悪感があること。

それまで一線を越えたことがなかった彼女のプライベートが赤裸々に語られ、ある種の戸惑いをおぼえた。
距離の縮め方がー、なんだか自分と違うように思えたのだ。
勿論彼女は良い人だ、ただ、自分が彼女のように自分のあれこれを裸にして語ることを求められた時、それに答えられる自信が無かった。

引越し前のママ友のようにー、世間話や子育て、ちょっとした笑い話にもなる夫のグチ、ドラマや最近のニュース程度のさらさらした付き合いー
しかしまいこちゃんママは、途端に間口を広げて来たのだ。
嬉しい反面、やはり引いてしまう自分がいた。
というよりも、何故たった1回目のランチでこんなにも自分に色々と心を許せるのだろう。
それともそんな風に思ってしまう自分に欠陥があるのか。

帰り際、酵素サプリを渡すと申し訳なさそうに彼女はそれを受け取り、そしてそのお返しとして用意してくれていたのかDEAN&DELUCAの小さなクッキーをくれた。
お互い、なんとなく申し訳ないという気持ちになりながらも、彼女のこういう気遣いに好感が持てることも事実だ。全て自分が思い描くような人間と出会うなんて無理なことも分かっている。
というより、それほど自分は立派な人間ではないし。



しかし、彼女の話題に合わせ、時に笑い時に神妙な顔になり、帰宅すると顔面は筋肉痛だった。
最初のランチプレートが来るまでの、少し緊張感のあるそれでも楽しい空間が自分には合っていたのだ。

幸い子供同士は楽しそうで、勿論私も楽しかったのだけれどやっぱり彼女達と別れるとどっと疲労感が肩を重くした。

今後の付き合い、色々と考えてしまう自分はやはり人付き合いが得意ではないことを実感した一日だった。



団地の夏祭り

団地自治会主宰の夏祭り、その準備に追われてなかなかブログも更新出来ずにいた。
数日前から打ち合わせ、会場設営は朝8時集合ー子を夫に預けてエプロンに三角巾を巻いて集会所へ。
早くも副会長らが支度をしており、挨拶をしたがちらりとこちらを見てスルー。
なんだか嫌な感じだ。
多分若手である私が遅く来たのが気に入らなかったのだろう。

「何をすれば良いでしょうか?」

一応お伺いを立てると、

「そこにレジュメがあるから。」

とそっけなく取り巻きに言われて手に取った。
一日のスケジュールが分刻みに書かれてあった。
男性陣と共に、トラックの荷台に荷物を載せてテント設営への為の会場に出向く。
焼きそばを作る集会所のキッチンは、もうどこにも私が入る隙間がなかったからだ。
ここでもつまはじきの自分・・

おじさん達は優しい。

「レディーファースト、お姉さんはこれ持ってて。」

そう言って、テント小屋を建てるおじさん達に骨組みを手渡すという係り。
男性は、無駄なおしゃべりが少ない分作業も進む。
キッチンは今頃わいわいガヤガヤ、ごった返していることだろう。

あっさりテントの設営が終わり、一旦集会所へ。
お祭り開始は夕方だから、一時解散となる。

男性陣が自宅に戻るのを確認してから、私も一言副会長に挨拶して帰宅しようとしたら、

「これ、間に合わないから家で下ごしらえして来て下さいね。」

と、大袋3つの野菜と肉を渡された。
食中毒などが怖いからということで、肉は焼く前に一度茹でなくてはならないらしい。
キャベツや人参、その他色々を持ち帰った。


「飯は?」

玄関に着くなり、夫がスマホ片手にだらしないパジャマ姿のまま聞いて来た。
買い置きのパンがあるからと言うと、今日は飯の気分だと言う。
子は勝手にダイニングテーブルのスティックパンを食べたようだ。
朝からずっとアニメを観させているようだ。



「ごめん、今から作業しないとならないから冷凍ご飯チンして何か適当に食べてくれない?」

「え?なんで持ち帰りしてんの?集会場でそんなのやれよ。」


心底うんざりしたような顔の夫。
この団地では、私と同じ様な子育て世代の家庭は主に父親が自治会の仕事をしているというのに。
テント設営をしていた半数がおじさん、もう半数は若手の男性だった。
来られないのは、仕事か出張のご主人を持った奥さんかこういう集まりが好きなおばさん達なのに。


「時間、押してるから。缶詰とかふりかけとか適当にお願い。」

「そんな焼きそば、どうせ売れ残るだろうし適当にすればいいんだよ。家庭より自治会優先してどうすんの?」


夫が詰め寄る。
どこか私を試しているような意地の悪い表情で。




ーコノヒトハイッタイナンナンダロウ
ーワタシヲコマラセタイノカ



何か、頭の奥の見えない部分が音を立ててプツリと切れた。


「いい加減にしてよ!子供じゃないでしょう?自分のことくらい自分でしてよ!」


私にまた何かが乗り移ったような感覚ー先日も、子供がカードトラブルに巻き込まれた帰り道に起きたその感覚が私を襲う。

その後は何がなんだか分からない状態で、夫はわざとらしく冷蔵庫を思い切り開けて壊れんばかりの音を立てて閉める。
不必要にドタバタ足音を立てて、私を威嚇するように歩く。
食器棚から物凄い音を立てて茶碗を取り出し、ふりかけで朝食を取ったようだった。

私は時間に追われ、暑く蒸した風通しの悪いキッチンで汗水垂らしながら大量の豚肉を茹で、野菜を切り、トイレに行くタイミングを失う程、見えない何かに追い立てられているようだった。



不機嫌な夫を置いて、テレビは30分だけと子供に一声掛けてから、大量の下ごしらえ済みの肉や野菜を持って玄関で靴を履いていると、


「持ち帰り残業ですか。その仕事は結構な時給になるんだろうな。」



馬鹿にしたような笑いを含んだ嫌味がリビングから聞こえて来た。
情けなくて涙も出なかった。




焼きそばの売れ行きは好調だった。
おばさん達は楽しそうにテント内で井戸端会議、男性陣は焼きそばを炒める。
私はその輪から少し離れたところで、小さな背もたれのないパイプ椅子に腰掛けてため息をつく。


結局夫と子は、祭りには顔を出さず仕舞いに終わった。
隣のテントで焼きそばを焼いている男性の奥さんとその子供達が笑顔で、


「焼きそば屋さん、一つ下さいー」

「パパ、はいポーズして。」


と言いながらカメラを向ける家族の姿を見ていたら、次第に視界がぼんやり滲んでいった。
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