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物品受付

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バザーのボランティア、物品受付をしに学校へ行って来た。しかし、子供が風邪を引いたやらで実際来たのは6人内4人のみ。幼稚園の頃とは違い、提出も細かな規定がない。任意だからか物も出す人はたくさん出すし、出さない人はそのままスルーのようだ。
収集日時を決めていたこともあり、案外さくっと業務は終了。雑談をしている暇もない程慌ただしく時間は過ぎた。収集が終わり、それらを体育館に運ぶ。そこから先の値付けなどは別の担当になるので、私達の出番はここまで。大きな荷物もなく、あっさり終了ー すると、PTA役員が顔を出した。


「えっと、それでは当日の受付なんですがー」


ボランティアを頼まれたのは私一人ー、残りの人達は当初からバザー係だ。私は担任から直々に「物品受付」のみ人手が足りそうもないので依頼されていたのだが、当日の作業も手伝うことになるのだろう?こういう時、すぐに疑問に思ったことを聞き出せないのは私の悪い癖。相手の話の腰を折るのに気が引けてしまい、タイミングを逃す。
役員の説明が一通り終わり、解散となった。そしてやはり私を除く3人で何やら分からない話で盛り上がっている。こうした時に「やらなければならない用」があると助かる。今回それは、役員に質問するという用事。




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「すみません、ちょっといいですか?」


「はい?」


「あの、今回先生から頼まれて、人手が足りないからということでボランティアだったんですが・・当日も来た方がいいですか?」


気が焦り、当日もOKというニュアンスで聞いてしまったことを後悔する。「当日は来なくてもいいですか?」と聞くべきだった。


「そうしていただけると助かります!今日みたいに、全員来られるとも限らないんですよね。この時期、下のお子さんが風邪を引いてしまったりとかもあるのでー」


「分かりました。では、集合時間と場所を教えて下さい・・」


一人っ子だと、下の子がという言い訳もなく、また当日も子は子でバザー会場を友達と回りたいと言っていたので私はどちらにしても一人で自宅待機となる。なので、手伝うにしてもしないにしても同じこと。夫はどうせ仕事だろうし。
役員と話し終える頃には、他のメンバーは既にいなくなっていた。しかし、下駄箱で靴を脱ぎながら遠くの正門を見ると、まだゆっくり歩いている背中達が見えたので、再度上履きを履き、トイレで時間を潰す。
結局今回も彼女達と打ち解けることは出来ずに終わった。
家に帰り、荒れ果てた家の中を見て引き受けたことを後悔する。学校の手伝いだけでこの有様、これから仕事を始めるというのに自らの首を絞めることになりかねない。どちらも中途半端に終わらないよう、とにかく今は頑張るだけだ。


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ふりだし

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Yさんとのランチー、充実した時間を過ごすことが出来た。楽しかったし、多少の気疲れはあったものの、気分転換にもなりYさんからプラスのエネルギーを貰えた、そう思っていた。あの言葉を聞くまでは・・


「3月末に引っ越すことになったの。夏から主人だけ関西で単身赴任しててね、私と子供達はゆっくり準備をしながら今度の春休みを目処に家を引き払おうと思って。」


目の前が真っ暗になった。Yさんは、ケロリとした表情で私に告げた。ただの世間話のように聞かされたのは、私がYさんにとってそれだけの存在だということ。彼女はどれだけ私が衝撃を受けたのかなんて知る由もない。
カレーの味が、美味しいと感じたそれからただの辛味を感じるそれに変わる程にショックを受けた。折角ー、こうして誘い誘われる関係にまで発展し、心の底から楽しいと思える人に出会えたのに。もっともっとYさんのことを知りたかったし、私のことも知って欲しかったのに。こんなにも、誰にでも親切で態度を変えることのない、善意あふれる裏表のない女性に、これから先の人生で出会えることがあるのだろうか?大袈裟かもしれないが、それ程までにYさんは私にとって尊敬すべき女性なのだ。
Yさんが、目の前でラッシーを啜りながら、楽しそうに色々と語り掛けてくれているというのに、私の耳に彼女の声は届かず、頭上をサラサラと流れる小川のように通り過ぎて行くだけだった。それを申し訳ないと心のどこかで思いながらも、彼女が私の前から消えてしまうという事実が絶望的過ぎて、なかなかその現実を受け入れることが出来ずにいた。
Yさんは、関西に越すのが楽しみなようだ。どうやら知人もいるらしく、親戚もいくらかいるらしい。子供達のことだけが心配だと言いながらも、どうにかなるさという大らかな心でその日を迎える準備を徐々にしているようだ。


ー私には、真似出来ないな。


ここに越す時、実家の手前もあり私の意見を通したのにも関わらず、半年前から引越しブルーになっていたことを思い出す。引越し前のママ友らと仲良くなるにつれ、その場を去ることが名残惜しく、そして「どうせ引っ越すのだし・・」と、勝手な疎外感を感じていたものだ。


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「死ぬまでに、全国各地に友達がいるってのが私の目標。」


Yさんがカラカラ笑いながらそう言う。なんてポジティブな人なのだろう。ますますこんな人と折角仲良くなれたのに、離れてしまうことが惜しい気持ちになる。しかし、心とは裏腹に、


「日本各地を回るなんて、なかなかそんな機会ないですもん。全国の美味しいもの食べて、素敵な景色を観て、楽しいですよね。」


(Yさんがいなくなるのは寂しいです。単身赴任とか考えなかったんですか?こっちで家を買ったのに売るだなんて勿体無いですよ、子供達も友達と離れるのは辛いと思いますし、もう少し考えてみた方がいいと思います!)


言えるはずもない言葉が、心の中でぐるぐる回る。そして、私はどこまでもガキなのだ。

楽しいランチの後、Yさんは嬉しいことを言ってくれた。


「今度は電車にでも乗って、新宿辺りのホテルビュッフェでも行きません?」


それを聞き、複雑な気持ちになる。嬉しい気持ちが半分ともう半分は悲しい気持ち。これ以上親しくなったら余計に辛くなる、そう思うとこちらから誘うだけのエネルギーはもう湧くことはないだろう、それが私なのだ。

寒空の下、手を振り互いに笑顔で別れた。
まだスタートラインから何マスも進めていないというのに、またふりだしに戻る私ー。そしてそれとは対局に、このステージを抜け、次のゲームへ足を踏み入れようとしているYさんと、いつかまたどこかで交われたら、その時はもっと強い自分でありたいー。鼻の奥がツンとするのは悲しいからではなく寒いから、そう自分に言い聞かせていた。




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社会復帰

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ある会社の短期パートの募集に応募したら、書類選考が通ってしまった。そして驚くことに面接も通ってしまった。仕事内容の詳細は省くが、簡単に言えば、年末に繁忙期を迎える営業事務のサポートをするとのこと。この年齢でブランクもあっての事務職採用は、期間限定でもありがたい。特に資格も職歴も学歴もないおばさんを雇ってくれる奇特な会社だ。
恐らく、年末の忙しくまた中途半端な時期なのと(冬休み前なので学生もテスト期間である)ーそして超短期という大して金にならない条件からなのか、応募人数もあまり無かったのだろうと思う。
夫はここ最近、以前のように私に過干渉であり、毎晩のように就活状況を聞いてきたりと「圧」を掛けてきた。とにかく面接などの実績が欲しかったことで上辺だけ動き出していたのだが、まさか本当に決定するとは思っていなかった。

短期というのはほぼ単発に近いもので、来月初旬から子の冬休み前の約2週間程度。働いたうちに入らないのかもしれないが、一応この期間外に出て働くという行為が、これまでニート主婦だったブランク期間に濁点を付けてくれるように思う。




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しかし、来週~仕事が始まるのだが、今から人間関係や仕事内容に不安が募る。
まず、子の体調管理。週に数回数程度のパートだからこそ、欠勤は許されない。久しぶりに忘れかけていた種のプレッシャーが重くのしかかる。
そして、男性が多い職場なのも不安要素の一つだ。うまく彼らとコミュニケーションを取れるだろうか?もう何年も夫や教師以外の男性と会話をしていないー仕事で失敗して怒鳴られたらどうしよう・・・若い娘でもあるまいし、泣くわけにもいかない。 そしてここでも一番は同性同士、人間関係の不安。昼休みをどう過ごしたら良いのか?たった2週間だし無理に馴染む必要もないのだが、それでも女性陣らの中で一人浮いてしまう自分が脳裏に浮かぶ。
一人ぽつんと、休憩室の隅っこで黙々と弁当を食べている様を思い浮かべるだけで、今から憂鬱だった。

とにかく2週間といっても、勤務日数からしたら10日足らず。頑張ろうと思う。時給は正直安い。交通費込で千円と少し。しかし勉強代だと思えば適正価格だ。
これがきっかけで、自立への道が開けるかもしれないーなんて書くと大袈裟だが、珍しく前向きになっているのはやはり、面接を合格したことで「社会から認知された」自負が生まれたからなのだと思う。




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一人反省会

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秋の学校行事ー、PTA主催のバザー兼祭りがもうすぐ行われる。私は今年、役員でも係でもなかったのだが、担任には「いつでも暇なお手伝い要因」として自ら手を挙げてしまった一学期から、こうした催しで人員が足りないと声が掛かるようになってしまった。
実は2学期になってから、子供達の遠足の付き添いだとかその他諸々、何度か声を掛けられていたのだが断っていた。理由は簡単、安易に引き受けてポツンを味わうーそして後悔するという繰り返しに疲れ果てていたからだ。
しかし、担任はそんな私の気持ちなど露知らず、何度も何度も声を掛けてくる。さすがにもう断りきれなくなり、仕事内容を聞いて出来そうだと思ったので、今回は引き受けた。その内容とは、バザーの物品収拾の受付だ。
受付なら、やることはある。それに、値札付けなどの作業と違って仲良し同士で輪になり雑談ーという流れもなさそうだ。ただ与えられた仕事を黙々とやる。それなら寡黙な自分にもなんとかこなせそうだった。

そして、役員から当日の流れなどの説明を受けに学校へ出向いたのが昨日のこと。受付メンバーは全部で6人。そして瞬時にしてそれぞれが顔見知りではなさそうだったので安堵する。
それは、互いにぎこちない敬語で会話を交わしていることからも伺えた。これならー、私もこの輪ならなんとか入れるかも・・・

早めに学校に到着したのだが、既に集合場所には3人おり、出遅れたなと思った。それでも弾まない会話をしているようだったので、いつものように緊張せず、彼女らに声を掛けることが出来た。


「おはようございます。今回受付のお手伝いをさせていただきます、OOと申します。」


「あ、こちらこそ、よろしくお願いします。」


互いに顔を見合わせて挨拶をする。そして残りの2名が大笑いしながら教室に入って来た。


「おはようございまーす!」


その2名は、私と同世代。そしてどちらかと言えば目立つタイプー、それに、2人はどうやら仲良しらしい。途端に背中に緊張感が走る。
続いて役員が来た。当日の流れの用紙を配布し、さらっと説明をする。殆ど紙に書いてあることを読み上げるだけだったので、すぐに終わってしまった。そしてお決まりの質問タイム。
やはり、目立つ二人組が真っ先に質問をした。その質問に返答出来なかった役員は、本部に聞いて来るのでとしばらくその場を空けた。私達は教室に取り残される形になった。




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隣の教室が音楽室だったようで、授業が終わり、ぞろぞろ生徒達が出て来た。すると、二人組の一人がおそらく自分の子供に向かって大きな声を上げた。
すると続いて先に来ていた3名のうちの2名が手を上げて、やはり自分の子供だろうーに向かって声を掛ける。どうやら私達メンバーのうち、3名の子供は同じクラスらしかった。
そこから一気に、目立つ彼女が2名に話し掛け、担任の話やクラスの誰それの話。それに加われない残り3名は微妙な笑みを浮かべて彼女らの話を聞いているしかない。
しかし、目立つ2人組の相方は、どうやらその担任に世話になったことがあるらしく、またまた盛り上がるーそしてついには残りの1名も、実はもう卒業した上の子がその担任と絡んでいたらしくーもうここからは私だけが取り残される形になった。
また、その担任が相当な変わり者だったらしく、過去のエピソードや現在のあれこれネタ提供が入り混じり、場は途端に盛り上がった。

ちょっとした会話の糸口をつかむ上手さー、ぼけぼけしているとすぐに話題は変わるー、その変化に付いていく頭の回転の速さ。そして、決して目立たなくても好感が持てるにじみ出た感じ良さ。
それらが皆無の私は、一体何を武器にしたら良いのか。沈黙は金ーだなんて言葉、このママ友社会では通用しない。喋れば喋った分だけ、顔が広ければ広いだけで認められる社会なのだ。

いたたまれない思いでいる中、やっと役員が戻って来た。時計を見ると10分足らず。それなのに、沈黙を守っていた私にとっては1時間もの長さに思える時間だった。

解散し、下駄箱まで降りる。いつの間に、3名2名で先程の会話の続きをしながら並んで歩いている。前に3名、後ろに2名、私はその間に一人きりで、そろそろ歩く。廊下の幅的にどちらの話にも入れず、しかし真ん中にいるので具合が悪い。
下駄箱に着き、そそくさと外履きに履き替えると、


「お疲れ様でしたー。」


出来るだけ笑顔で挨拶し、その場を去った。


「あ、さようならー」


2名程が挨拶し返してくれたが、他の人達は私の存在など気に留めることなく、会話に花を咲かせていた。
そしてまた、一人反省会が始まるのだった。




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レズビアン?

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下降気味だった気分、それが急上昇する出来事があった。
Yさんからメールが届いたのだ。


「こんにちは^^、元気にしていますか?先日はパトロールお疲れ様でした☆~気温の変化に、体壊されていませんか? さて、師走の慌ただしくならないうちにランチでもどうですか?都合の良い日、教えて下さい。」


Yさんらしい、ストレートなお誘いメールに胸がドキンと高鳴った。こちらも妙な駆け引きなどせずにすぐに返信を返す。


「こんにちは!お誘いありがとうございます!少々暇をしていたので嬉しいです。大体、月曜以外であれば大丈夫ですよ^^」


「少々暇」という見栄・・本当は月曜だって暇なのだ。いや、誰からもお誘いがない私は毎日暇を持て余している。ただYさんに、そんな詰まらない人間を誘ってしまったーそう思われたくない気持ちから、くだらない嘘を付いたのだ。

そして、何度かやり取りの往復をし、ランチの日程は滞りなく決定した。今から楽しみだ。夏休み前、あれだけ楽しみにしていたのに子が熱を出したことでキャンセルになってしまった。なので、今回は親子共々体調管理を万全にしなければ。2度目のキャンセルは許されないー
子が帰宅し、念入りにうがいと手洗いを徹底させる。この時期、体調を崩しやすいし、インフルエンザなどの感染も怖い。 カレンダーに、ハートのシール。
不思議なことにYさんからのアクションは、学生時代に片思いをしていた男子生徒から、ふいに話し掛けられた時と同じくらいにときめくのだった。




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いやー、もしかしたらこれは恋なのか?とさえ錯覚する。
勿論、性的なものではないー強いて言えば、熟女が韓流スターを追い掛け回しているような、そんな感覚かもしれない。
外に出ると、Yさんに似た後ろ姿にドキリとする。そして、それが全くの見間違いだと分かるとガッカリする。
自分がレズビアンだとは認識していないけれど、しかしその境界線は一体誰が決めるのだろう?Yさんの優しい眼差しを思い浮かべれば心がぽっと暖かくなる。
そして、彼女のご主人や子供達はなんて幸福なのだろうと思う。あの太陽のような笑顔がいつでも傍にあったら、怖いものなど何もないようにさえ思える。
私が彼女のようになるのは無理だけれど、あの笑顔を浴びれば、そこら辺に転がっている自己啓発本や最もらしいことを言うカウンセラーなどの力を借りるよりも、余程ポジティブな人間になれる気がする。




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過食メランコリー

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水泳の習い事当日は、気持ちがざわざわと落ち着かない。
スネオママと顔を合わせるかもしれないという憂鬱、また合わせなくてもこちらが出くわすことのないようにとコソコソしなければならないことを思うと、ずどんと気持ちが重くなるのだ。そして、折角話せるようになったFさんらとどんどん疎遠になって行くのかと思うと、心底アイツが憎らしい。

子の為ーそう思いながらも、やはり私は自分が寂しいのだ。そして年々それに慣れていくのかと思いきや、行事の度に、和気藹々と円陣を組んでいる母親達を目にしたり、また近所のファミレスで楽しそうにモーニングをしている私と同世代の女性らを見掛ける度、何ともいえず孤独で悶々とした気持ちになるのだ。

人間関係だけではない、乳幼児を連れた若い母親ー未来ある彼女らにも悶々とする。赤ん坊をおんぶしながら、園バスを待つ母親を見れば、夫から愛され、日々忙しくも充実しているのだなと思い、時間が有り余っているのにも関わらず、こうして自宅でうだうだPCを広げている自分に負い目を感じるのだ。

夫からも、また就活について探りを入れられた。それがここ最近では頻繁になっており、日曜の求人広告がわざとらしくダイニングテーブル上に置かれていたり、また夫の職場内で、育児と仕事を両立させて頑張る私世代の同僚の話を聞かされる。要するに、プレッシャーを掛けてくる。最近の夫は、何か切羽詰っているようで、やたらと金の心配をするのだ。
これまでも、生活費については必要最低限だったというのに、レシートチェックで底値の物を買えなかったことを知ると、大きな溜息を付いてこう言うのだ。


「広告、ちゃんと見て買い物してるの?これからどうなるか分からない世の中なんだからもっと危機感持たないと。ほら、この油、O×スーパーでは198円だったんだよ。」


「ごめんなさい・・、つい広告の品のポップがあったから安かったのかと思って・・」


「しっかりしてくれよ。これからOOにも教育費が掛かるんだしさ。もっと切り詰めていかないと。まぁ、あなたも働いてくれて金を入れてくれるのなら、俺だってこんな細かいこと言わないし、言いたくもないし。」


「・・・・」




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生活費はケチる癖に、夫自身の買い物はそれまで通りだ。夫宛の宅配は、相変わらず昼夜問わず頻繁に届く。その殆どは、趣味の物や洋服だったりするのだが、それなりに良い値の物なのだろうと思う。何故かと言えば、宅配伝票の送り元には大抵、「ーブランド」だとか、「ーセレクトショップ」の記載があるからだ。

ママ関係、夫婦関係、それに私自身のこれからーそれらは一つ一つ大きな悩みであり、それらがいっぺんに来てるものだから相当なストレスだ。ストレスなのか?一昨日から時々瞼が痙攣を起こしている。
そして、ついに久しぶりに過食をしてしまった。

昨日食べた物ー勿論、朝昼晩の食事は別にしてなのだが、

・じゃがりこ1箱
・アーモンドチョコレート1箱
・堅焼きせんべい 3枚
・アップルパイ(菓子パン)1つ
・ベーコンエピ 1つ
・コカコーラ500ml1本
・ココア2杯
・ワイングラス3杯
・さけるチーズ2本

普通の食事分を除いて、これだけの量の菓子やパンを過食してしまった。
今朝、体重計に乗ったらプラス2キロ増えていた。当たり前だが、胃もたれも酷くて体もだるい。酵素サプリをいつもより多めに飲んで一息つくが、自己嫌悪に陥り、自分自身に嫌悪感が湧いた。
実際、過食をして嘔吐はしないのだが、しかし、無我夢中に食べ物を口の中に入れている最中は悩みや辛さから逃れることが出来るのだから、私のこれも立派な精神病ではないか?

今夜はどんな夢を見るのだろう?良い夢ではないことだけは確かだと思う。




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解禁日

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ボジョレー解禁日の朝、スーパーの広告はどこもかしこもイタリアン食材だらけ。ずらっと並ぶボジョレーのボトルに目がくらむ。
こんな日に店に行けば、買わなくて済むものさえ籠に入れてしまいかねないー
そう思いつつ、やはり誘惑に勝てず、98円の卵を買うのだと言い聞かせていたというのに、いつの間に帰りのエコバッグには980円のペットボトルボジョレーが我が物顔でゆらゆら揺れる。
今年のボジョレーは上出来ーそんな噂をTVやネットで見聞きし、買わずにはいられなかったのだ。
しかし、1件のメール。
夫が取引先の商社からボジョレーを仕入れたとのこと。今夜は早帰りするので、それに合うメニューを作っておいてくれとあった。
もうあと10分メールが来るのが早ければ、無駄にペットボトルボジョレーを買わずに済んだのに・・嬉しさよりも苛立ちが勝るのは、冷え切った夫婦仲だからなのか?

そのまま真っ直ぐ帰宅せずに、輸入食品店に寄る。そこで、生ハムやチーズ、それにバーニャカウダーのソースなどを買い、準備万端だ。
決して料理は得意ではないのだが、夫が口うるさいお陰でそれなりのものは作れると自負している。

・ズワイガニ(蟹缶)のトマトクリームパスタ
・ピンチョス
・バーニャカウダー
・ポトフ
・生ハムサラダ
・チーズ色々
・餃子の皮ピザ




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ポトフとピンチョス、それにバーニャカウダーと生ハムサラダは子が帰宅してバタバタする前に仕上げてしまい、その他は夫が帰宅と共に作り始める。
パスタは夫が玄関に入ったのと同時に茹で、ピザはオーブンに入れる。多く見積もっても15分でそれぞれが出来る算段なので、夫も文句はないだろう。
準備をあれこれしているうちに、なんとなく盛り上がって来た。子が帰宅する頃には、鼻歌を指摘される程。
久しぶりだったのだ。

夫婦で晩酌ー

私が結婚当初から憧れていた、夫婦像。365日のうち、一体それが何日あるのか分からないが、ゼロではないーその事実が、私にいくらか妻としての自信を取り戻してくれるのだ。


ーしかし、実際夫は帰って来なかった。
今、こうして私はブログを書きながら、ペットボトルのボジョレーを一人空けている。冷めた残りものの料理と共にー
100%のうち、35%はこんなことになるだろうと思っていたが、実際そうなるとがっかりするものだ。
ペットボトルの安ボジョレーではない、本物の美味しいボジョレーが飲みたかった。

夫とグラスを合わせたかった、だなんて言わない。それが私のちっぽけな女としてのプライドを保たせるからだ。




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オンナの魅力

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女としてー、常に美を追求しているんだな、身の回りでそう思えるのが素敵ママとまいこちゃんママだ。素敵ママは乳児がいるにも関わらず、常にモデル体型をキープ、ファッションも抜かりなくお肌もツヤツヤですっぴん風メイクも様になっている。また、化粧品セールスを始め、今ではすっかりワーキングマザーが板に付いているまいこちゃんママも、外で働くようになって一段と垢抜けた。そもそも常に流行するモノやコトにアンテナを張っていた彼女だからか、それでも専業の時より多くの人々と接するライフスタイルになったからだろう、そこに自信も加わり、所謂人が憧れるようなキラキラママの仲間入りになったように見える。

女が思う魅力と、男が思う魅力は違うのかもしれないー、そう思うのは、小太りママののろけ話を耳にしてからだ。今週のダンス教室は、風邪の為にお休みが多く、まいこちゃんママの取り巻きは殆どお休みー、小太りママしかいなかったこともあり、なんとなく傍にいた私も彼女らの輪に入るハメになったのだ。


「これ、パパに買って貰ったの♪」


嬉しそうに、首元に光り輝くネックレスを見せびらかす。私でも知っている、ヴァンクリーフの物。ドラマで有名女優が身に付けていたのでネットで検索して知ったのが数年前。私には一生かかっても手が出ないだろう価格帯。
小太りママはそれのオニキスを身に付けていた。


「実はね、今年で付き合い20周年なんだ~。結婚記念日はまだ10周年経ってないけどね。それはまた別に何かして貰うつもりだけど。」


「へー!20周年ってすごいね、学生時代から!?」


「うん、高校時代から。旦那の部活のマネージャーだったんだ。」


「そうなの!?確か旦那さんサッカーしてたよね。じゃあサッカー部のマネージャーだったの?」


盛り上がる会話。私は殆ど蚊帳の外だった。小太りママは、余計なお世話かもしれないが、あと10キロ痩せていたら相当美人だろうと思う。アラフォーであっても服のセンスや肌ツヤから若々しい印象を与えるし、また性格も明るくて親しみ易い。
以前、ダイエットの話になった時に、産後痩せられなくて15キロ太ってしまい5キロまでは戻せたがそれ以上は無理だったと聞いた記憶がある。他の誰かがご主人から愛想つかされなかったか?と失礼な質問をしていたが、彼女はカラカラ笑いながらこう言ったのだ。


「だってさ、私の産後に毎日ケーキ買って来るんだよ~毎日子育てでストレス溜まるだろうからって。それに、疲れてるだろうって毎週末は外食勧めて来るしさ。私がダイエットして食べないと怒るんだよね。まるで父親みたい。健康に良くないからってさ。」


彼女曰く、ご主人はデブ専でもなんでもないが、遠まわしに「自分は愛されているのだからどんな姿格好でも受け入れられるのだ」という自信が垣間見えた。
そして産後、同じ様に太ってしまった私を嫌悪した夫を思い出した。レスになったのも、元々は産後に私が太り過ぎたことが原因だった。今はもう元の体重ーいや、それ以上に痩せてしまったというのに、指一本触れられない日々は続いているのだ。それに加えて経済的にも拘束されている。




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「いいなー、私も旦那におねだりしようかな。」


「えー、何言ってるの!稼いでる癖に~」


まいこちゃんママが羨ましそうに言うと小太りママはこう返した。それに対して満更でもない表情のまいこちゃんママだ。


「自分で買うのは意味がないのよ。ジュエリーはやっぱり買って貰わなくちゃね。」


楽しそうにそう返す彼女ー、幼稚園にいた頃と内面からの雰囲気が変わったような気がする。言葉の端に妬みや裏を感じないのだ。やはり仕事も家庭も今のところ順調だからだろう。人は、現状に満足していれば他人を妬む暇などないのだ。


「ねえ、それ新しいピアス?素敵ね。」


小太りママはやはり礼儀正しい人だ。褒められたら、きちんとそれを相手に返す。こういうところが好かれるのかもしれない。


「買って貰うものって言いながらね、結局は自分で買っちゃうんだよね~先月仕事頑張って、臨時収入入ったからご褒美に買っちゃった。」


まいこちゃんママの耳たぶに光る石はまた違う輝きを放っていた。小太りママが「愛される輝き」ならば、彼女の輝きは「自信とプライドが生む輝き」だった。
そして、どちらの輝きもない自分に少しだけ落ち込んでいたが、


「ママー!終わった~」


レッスンが終わり、無邪気に友達と笑いながらこちらに向かって来る子の中に私のそれはあるのだーそう思う私がいるのはありきたりだが幸せなことなのだと思った。




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自然体の難しさ

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ちょっとした子の行事があり見学自由だったのだが、天気も良いしカメラを持って出掛けることにした。2年生の行事であり、校庭で行われる。
時間が近づくにつれ、憂鬱になる。誰も私のことなど気にしていないだろうが、群れと群れとの境界線に一人ポツリと佇む自分を想像しては、深い溜息が生まれる。
子に、


「絶対来てね!皆のママも来るんだって!」


と笑顔で誘われたら、仮病や嘘の用事を使うことなど出来なかった。居心地の悪さと引換えでも、子の笑顔にかなうものはない。

正門をくぐる。自転車置き場にずらっと並ぶそれらが目に入るだけで、胸がウっと圧迫される気分。隅っこに自分の自転車も置き、子供達の声が聞こえる校庭へと歩みを進める。
だだっ広い校庭に、2年生だけ。運動会などの行事ではぎゅうぎゅう詰めのそこは、まるでいつもとは違う場所のように見えた。そして、ガラガラだからこそ、群れと群れとの間の距離感があり、だから一人きりが目立つ辛さ。誰からも声を掛けられない、掛けれない寂しさ。今だ慣れない居心地の悪さ。
校庭の向こう側には素敵ママらが見えた。楽しそうに雑談している。やはり園仲間とか?と思ったが、スネオママやまいこちゃんママらもいる。そして、素敵ママともまいこちゃんママとも一対一で話せる仲だというのに、こうしてその輪を遠巻きで眺めることしか出来ない自分が情けなかった。
スネオママがいるから?ーいや、それだけではない。その他知らない顔ぶれも数人混じっているからだ。彼女らを視界の隅で眺めている私の視線は相当湿っぽいものだろう。


群れていることで安心している彼女達ー
くだらない、一人で行動出来ない、非生産的な馴れ合い集団。上っ面の会話に高笑い、愛想笑い、腹の中で探り合い。 
時間のムダ、人生のムダ、そのまま堕ちてろ。


心の中、悪態をつく。
そして、本当はそれが欲しくてたまらない自分、最悪。

自己啓発本の殆どに、「比べる人生こそ不幸せな生き方」だとある。耳にタコが出来そうな勢いでそれらの言葉を目にして来た。ネガティブ最高!だなんて思っていない。ありのままの自分、環境、家族を愛し、慎ましやかに暮らせる幸福に感謝したいし、そうありたい。しかし、出来ない。そんな風に自分を言いくるめられたらどんなに楽だろう。


笑顔を絶やさず、前向きにー
笑顔に人は集まって来るー


自己暗示させるべく心の中で唱えても、所詮上滑りのまま。




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子の声が聞こえた。クラスで目立たない我が子だが、この日は何か皆に向かってあれこれ指示をしているように見えた。一瞬、園時代の活発な子に戻ったかのようだった。
そんな頑張る我が子を見ていたら、自然と笑顔になった。一人で佇む私だが、いや、私は一人ではない。自分の子供がしっかり学校生活を送っている様子を見に来たのだと思い直す。


ー私には子がいるじゃないか。


カメラのシャッターを夢中で切った。子が朝礼台の上に立ち、皆に向かって声掛けをした。子は具体的に私に伝えなかったのは気恥ずかしかったからだろう。自分の役目が終わると、得意そうにこちらに視線を送って来たのだ。


「OOちゃん、頑張りましたね。」


ふいに声を掛けられる。カメラから顔を外して振り返ると、敬語ママだった。彼女の隣には、会長らPTA仲間がいるようだったが、自然と一人でいる私にこうして話し掛けることが出来る彼女は、やはり一目置かれる存在なのだろう。
そして、話し掛けられたことが嬉しかった。敬語ママからすれば、我が子に視線を送り笑顔で夢中になって写真を撮る私ー自然体でいた私だから声も掛けやすかったのかもしれない。
自然体でいることは難しい。人の目ばかり気にしてしまう自分にはハードルが高い。それでも、子に意識を集中させればいつでも私は自然体でいられるーそれに気が付く。


「こんにちは!今日皆の前で喋るだなんて聞いてなくて。カメラ持って来てて良かったです。あ、お子さん写真撮りましょうか?」


自然にスラスラ台詞が出て、余計なお節介かもしれないが、彼女の子供まで写真に収めた。敬語ママは申し訳なさそうな笑みを浮かべながらも、嬉しそうにお礼の言葉を掛けてくれた。
なんとなく、そのままそこに居座るのも彼女が自分の群れに戻るきっかけを奪ってしまいそうで、


「じゃあー私、あっちからも撮って来ますね。また写真出来たら持って来ます。」


そう言い残し、その場を去る。
敬語ママが再度自分の群れに戻って行くのを目で確認し、どこかほっとしたような、しかし同じくらいの寂しい気持ちが湧く。どうしたいんだ、自分。
そう、嫌われたくないんだ。
だから、こうして歩み寄ってくれる人と距離を置いてしまう。気持ちと矛盾した行動を取ってしまうのだ。

敬語ママが話し掛けてくれたことが余程嬉しかったのだろう、自宅に戻り写真データを確認すると、彼女の子供を何十枚も撮っていた。そうして実際彼女に渡すのは、相手の負担にならない枚数ー2、3枚だろう。ここで全部を渡す程の素直さがあれば、もっと人間関係もスムーズに行くのかもしれない。しかしそれが出来ない、それが私なのだ。




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ほぼ日手帳だとか百均手帳だとか

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2015年も残すところあと1ヶ月半となった。本屋や文房具屋では、至るところに来年の手帳がずらりと並んでいて、それらをあれこれ見比べるのが楽しい。
その中で、「主婦向け手帳!」とPOPの付いた商品が目に付いたので手に取ってみた。
ぱらりと頁を繰ると、月頁には、一日毎に小さな罫線が3本程引かれており、色別になっている。その用途は自分の使い勝手に合わせられるという。

■使い方その①
「自分・夫・子供」とそれぞれの予定を書き込める。

■使い方その②
「家事・育児・仕事・プライベート」とそれぞれの項目別に分けられる。

■使い方その③
「朝・昼・晩」のメニューを書き込める。

■使い方その④
「体重・一日の摂取カロリー・前日とのプラスマイナス」

■使い方その⑤
「朝・昼・夕方・夜」と時間軸でスケジュールを把握することが出来る。

■使い方その⑥
「基礎体温・排卵日・生理日・性交日」で妊活or避妊することが出来る。妊活中だったり、またこれ以上子供は作らないと決めている夫婦には便利なスケジュール管理になるかと思う。

ざっとこれらの使い方が浮かんだが、果たして私ならどのように使うだろうか?

①については、私の予定は殆どなく、夫の予定は当日決まることが殆どなので前もって分からない。すると子供の学校行事くらいの予定を書けば事が足りることもあり、残る3つの枠は持て余す。

②については、仕事とプライベートに予定が殆どない。家事はTodoリスト化すれば書く事は見付かるかもしれない。育児についてはやはり子供の学校や習い事関係の予定だろうか?ここでもやはり殆どは子供絡みの予定ばかり。
なので、仕事の欄はその日の買い物で使った金額でも書けば、無駄遣いも防止出来るし良いかもしれないと考えた。

③については使えそうだ。夫は連日似通ったメニューが続くのを嫌がる。例えば、今週にシチューを出して、翌週カレーでも嫌がる。カレーは大好物だが、それでも残ったカレーを同週にカレーうどんにしたりなどのアレンジを加えて出したとしても、嫌がる。
それに、子の給食メニューとかぶらないよう、また食費の節約として、予め作るメニューを決めて書き込んでおいても良さそうだ。しかし、夕飯だけでも4つの枠では足りないことに気付く。夫が主菜副菜含めて5品以上を求めるからだ。

そして④だが、酵素サプリを飲み始めてからというもの、太りにくい体質になったことでダイエットの必要がなくなった。朝も決まった時間に排便し、体内はスッキリしている気がする。ダイエットが必要ならば④のような使い方は良いかもしれない。monthに体重などの数値、diaryにその日食べた物をレコーディング、そして運動量などを記載する。

続いて⑤。ほぼ毎日がルーティンである専業の私、「朝ー洗濯掃除、昼ー夕飯の下ごしらえ、夕方ー子の習い事送迎&宿題を見る、夜ーアイロン掛けやライター内職」くらい。時間軸を取ったところで、日々に変動性もないので意味がない。

最後に⑥だが、夫とレスの自分には縁がない使い方だろう。こんな用途もあるかもと頭に浮かべて虚しくなっただけだった。




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手帳を元の棚に戻す。
やはり、私には普通の手帳で事が足りると思うのだ。今年もまた百均手帳を買うことになるのだろうーそう思いながら、隣のほぼ日手帳コーナーに移り、鮮やかな布張りのそれを手に取った。以前から興味がある一方、手が出せないでいる。それは、あれだけの文字や絵を埋め、シールなどのデコレーションを自分だけの為に時間を削って作成することに恥ずかしさを覚えるからだ。それに、すぐに面倒臭くなりアルバムの二の舞を踏むだろう。
あれを使いこなすのは、余程イラストが上手い人だったり、また字を書くのが好きな人に限定されるような気がする。雑誌などの気になった頁をスクラップしたり、色とりどりの付箋やマステでデコレーションする作業・・自分だけが見返すものにそれだけの労力を使うのが私には無理な話だ。
それにー、ネットで「ほぼ日手帳」と検索すると、やっぱりこれは自己満足大会なのかと思う。イラストの上手さだったり綺麗な文字だったり、そしてやはり日々のリア充ぶりだったり。
たまに、痛々しい内容のものを目にすることがある。無理くり頁を盛り上げようとしているのか、その日に見たTVドラマ、ただそれだけの出来事なのだが、おそらく1時間以上の時間を割いて書いたのだろう。俳優の写真をコラージュしたり、自分の感想メモや再度あらすじを書いたり・・そして自分が思う名シーンをイラストにして漫画化していたり。しかも絵が下手だったりすると、何故か私が恥ずかしくなるのだ。おそらく自分がほぼ日手帳を手にしたら・・・きっとこんな感じかもしれない・・そう思うからだ。
いつかそれらを処分する自分を想像してしまうー、今や思い出は手軽にブログで写真と共に残すことが出来る時代、要らなくばればボタンひとつで「削除」出来る。そしてその存在は、自らが公表しなければ膨大にある世界中のデータ内に埋没されるのだー永遠に。
しかし、手帳や日記は、ある日突然自分が何かの事故に巻き込まれ亡くなった時、残された家族が処分することになる。
もしも子が、私の無理矢理盛った痛々しいほぼ日手帳を目にし、それを処分しなくてはならなくなったとしたらー・・それを想像するだけで恐ろしい程に恥ずかしい。

毎日同じ繰り返しの中で、その日を振り返る作業は必要だと思う。小さな、取るに足らない喜びをこうして盛り上げられたら。盛り上げられる、そして充実感を得られる助けとして使えるのなら、手帳は素敵なアイテムだ。
しかし、私はやはり冷めている。「こんなちっぽけな事を盛ってる自分、恥ずかしいー」そんな思考回路は捨てられたら良いのだが、どうにもこうにも捨てられない、それが私なのだ。そんな私には、必要最低限、そして殆ど白紙でも損した気にならない「百均手帳」がお似合いなのだ。




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今日の写真

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私流・巣ごもり

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秋から冬にかけてのこの季節、嫌いじゃない。
寒くなり、日照時間が少なくなることで、外に出なければ「悪」だという呪縛から逃れられる。
引きこもりというよりも、巣ごもりーそんな風に言い方を変えるだけで、常日頃持つ後ろめたい気持ちが和らぐのだ。

子が学校の間、自宅には私しかおらず、だから極力無駄な電気代などかからないよう気を付けている。ヒートテックの上にトレーナー、その上にフリース。それでも寒ければ薄いダウンベスト。これは近所の激安用品店で780円程で購入したもので、もう数年間愛用している。ボトムは、レギンスの上にやはりスウェットパンツ。冷えとり靴下を履いているのでむしろ暑いくらい。

ストーブについていえば、煮物料理をするにあたりガス代節約にもなるので、暖も取れて一石二鳥。もう少し寒くなれば、子のおやつに焼き芋や餅だって焼けるのだ。

しかし、巣ごもりという理由を付けて家にいることで、段々家事全般に手を抜くようになってしまっている。夫がうるさいので、帰宅するまでに上辺だけ済ませるよう努力をしているが、子が帰宅する頃にはまだ家の中が朝のまま片付かないでいることもある。




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「ママー、お皿洗わないの?」


とうとう子から指摘され、自分はだらけた母だと自己嫌悪に陥る。それにー、洗い物だけではない、一見片付いているように思える出窓だったりキャビネットやテレビボードなども、うっすら埃がかぶっている。
気になり出すと止まらない。
キッチンには飛び散った油と埃が混じり、硬化してしまい頑固な汚れとなっている。冷蔵庫の中は、干からびた野菜のカスが茶色く変色したまま四隅に散らばっている。気が付いた時に、ささっと布巾で拭けば済むものを、なんだか面倒で後回しにし続けてもうどれくらい経つのだろう?こうしてブログを書いている手を止めて行動すれば良いだけのことなのに、なのにそれが出来ない私は病気なのかもしれない。

夫と子を見送り、フライパンに残った目玉焼きをそのまま箸ですくい、立ったまま口に運ぶ。子が茶碗に残した二口程の米を、やはり立ったまま口に運ぶ。かろうじて皿をシンクまで運ぶことはするのだが、洗いまではせずにそのまま放置。
午前中のお勤めは洗濯を干すこと。これだけは朝のうちに行わないと乾かないので、なんとか重い体を引きずりながらこなしている。
洗濯機が回っている間、こうしてブログを更新して眠気を覚ます。

洗濯物を干したら掃除はせず、そのまま寝室に戻り布団にくるまる。
はっと目覚めると、正午過ぎーそして朝寝の時間が段々と長引いて、ついに昨日は2時まで寝ていた。更に子がチャイムを鳴らすまでの間、布団から一歩も出ずに携帯からネットサーフィンをし続けていたのだ。
自堕落な生活ー、引きずり込まれる。このままではまずい、そう思う。
そして、気になりながらも出来ない箇所の掃除については、結局大掃除の時期まで引き伸ばすことになるのだろう。

すっきり綺麗に掃除が行き届いた、塵ひとつ無い部屋で、美味しいコーヒーと茶菓子をお供に、センスの良いカフェミュージックなど流しながらPCをする。思い描く巣ごもりは、今年の冬も憧れのまま終わりそうだ。




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発信履歴

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普段滅多に家電を使わない夫が、受話器を手に私に向かうと急に声を荒げた。


「また長電話?どおりで先月も電話料金高いと思ったんだよ。あなた、実家に頼り過ぎでしょう?一体どれだけ親に依存すれば気が済む訳?」


受話器を手に、恐らくリダイヤルボタンで履歴を確認したのだろう。確かに直近で実家に電話を掛けたが、それは携帯に掛かって来た時に手が塞がって出ることが出来ず、そして携帯から掛け直そうと思ったら充電切れだったこともあり、家電から掛けたものだった。
発信履歴は10件まで表示される。そして部の悪いことに、私から掛ける履歴の殆どは実家へのものであり、確かにその表示だけ見れば、常に実家とコンタクトを取っているように思えるのだろう。月一程度の間隔である履歴でも、夫は日付まで確認していないようだった。




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ーどうせ、俺の悪口でも言ってんだろー


夫の心の声が聞こえた気がした。
仕事仕事仕事、そしてバイク、付き合い、飲みー去年辺りから夫の世界は急激に広がった。所詮職場内の付き合いであるが、それまでそういったものさえなかった夫からしたら、随分と社交的になったものだ。
なので、外へと意識が向いていることから私への束縛は減少し、それにすっかり慣れた私は胡座をかいていた。要するに、爪が甘かったのだ。

以前ならば、実家に電話を掛けると同時に発信履歴は綺麗さっぱり削除していた。なるべく親と交わった痕跡を残さないよう心掛けていた。
母からの着信履歴でさえ削除していたのだ。外で会う時は、10回に1度は夫に報告していたが、それ以外はあえて伝えず何事もなかったかのように遣り過ごしていた。

そういえばー、最近ラインのやり取り音が聞こえない。以前は頻繁にあったあの耳障りな着信音。それが無いということは、例の彼女と疎遠になったのか?
途端に複雑な気持ちになる。妻としたら喜ぶべきことなのに、同時にまた束縛される日々が始まるのかと思うと気が重かった。一日に何度も電話が来るー傍から見たら「愛妻家」と思われるかもしれないその行為は、私にとってはただの束縛に過ぎない。
家電を取らなければ、一体その時間にどこで何をしていたのか納得のいく説明を求められる。そしてその回答が満足するまで延々と嫌味を言われ、追い詰められる。

心のどこかで、あの彼女と夫がギリギリの線で上手くやってくれないかー、そう思う私がいる。




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負の感情

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アイツがいるだけで、心臓も顔も何もかもがこわばる。
いつものように子の着替えを見届けながら見学室へ向かうと、見慣れた後ろ姿が前方にあった。抱っこひもですぐに素敵ママだと分かる。声を掛けようと早足になるが、その隣にスネオママがおり足を止める。彼女らが向かう更に先には、いつものソファー。そこにFさんとGさんが仲良く並んで腰掛けているのが見えた。

途端に足が鉛のように重くなり、更に膝から上までもの全身が鉄の鎧を着たかのような重力に引っ張られ動けなくなる。アイツの存在がこうも私を苦しめる。そしてアイツはそれに勘づいている。私が怯えるのを見るのが愉快なのだ。だからこれみよがしに無視するし、同じ輪の中にいても一度だってこちらに目を合わせようとはしない。


ーいつ、素敵ママらに彼女と同じ園出身だとばれるんだろう・・


様々な不安要素が頭の中を支配する。のろのろと進まない足を無理矢理前に出そうとするが、足がすくんで動けないでいた。すると、突然スネオママがこちらを振り返った。
ー目が合った。確実に。心臓が大きく跳ねた。条件反射であちらが逸らすよりも先に目を逸らしてしまった。そして、踵を返す。早足でその場を去る。行くあてなどないというのに・・




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負けたーアイツに負けた。
勝ち負けなど争っているわけでもないのに、その時の感情を一文字で表すとしたのなら「負」以外の何ものでもなかった。

スイミングスクールの近隣にちょっと立ち寄れるような場所はなく、あってもファミレスやコンビニのみ。道路沿いにあるスクールなので、車で来る人々が多いことからも、時間を潰せる場所としたらそれくらい。子のレッスン時間は着替えも入れたら1時間と少し。コンビニでその時間を潰すのは厳しい。だからといって、一旦家に帰るとなると迎え時間に間に合わない。

仕方なく、一人ファミレスに入った。ドリンクバー単品を頼むのも気が引けて、お腹も空いていないのに小さなスイーツを頼んだ。今頃皆は、楽しい会話に花を咲かせているのだろうか?スネオママはそこに私がいないことを知り、いつもに輪をかけて饒舌になっているのだろうー、さぞかし気分が良いに違いない。

憎らしいー、アイツが憎らしい。私の目の前から消え失せて欲しい。ここまで人を嫌いになれる自分も久しぶりだった。卒園し、同じ小学校に上がったが、クラスが違うことと送迎がなくなったことでだいぶ疎遠になっていたというのに。いつまでアイツの幻影に怯えて暮らしていかなくてはならないのだろう?


「お待たせしました。」


店員がデザートと伝票をテーブルに置き、まだドリンクさえ持って来ていない私を訝しげに見る。しかし、運ばれたそれが目の前に置かれても、到底口を付ける気になれずにいた。




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秘密の愉しみ

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最近の私の愉しみは、深夜、子を寝かし付けた後の一人飲みだ。
夫が朝帰りの夜限定だけれども、それが心置きなく出来るようになったのは、隣街に新しく出来たドラッグストアでコスパの高いワインを見つけたから。
それはボトル1本、税込298円のチリ産で、料理などで使う国産の安ワインよりもお値打ち価格であり、しかも旨い。甘ったる過ぎることがなく、すっきりした口当たり、しかし程良い重みもあるので満足感が得られるのだ。

秋深まると、私の大好きな嗜好品であるチョコレートも、様々なメーカーから新商品が出され、それもひとつの愉しみだ。しかし、結局のところおなじみの板チョコに手が伸びる。昨日も、そのドラッグストアで1枚58円という破格の値段だったので、つい3枚も大人買いしてしまった。
へそくりから、板チョコ3枚とボトルワイン1本ー合計してワンコインで収まるそれは、子供を抜きにした純粋に私だけの秘密の愉しみ。

本当なら、夫婦で愉しめたらどんなに良いかーほろ酔い気分で元彼の奥さんのブログをまた覗き見してしまい、折角の良い気分を台無しにしてしまった。
家族でディズニーに行ったという内容で、楽しそうに仮装までしていた。
仲良し家族ー、ミッキーを真ん中に、彼らは恐らく満面の笑みを浮かべているんだろう。顔は流石にスタンプが押されて見えないが、そんな表情は容易く想像出来た。




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人の幸せを見ていたら、なんだかバカバカしくなって、今度は自分のフリーメールの受信箱を開く。ずらっと並ぶ迷惑メール。見出しはどれも胡散臭い。


ー今日も一人だし・・寂しいから相手してよ・・抱きしめて欲しいな・・
(送信先の性別をきちんと確認して欲しい)


ー毎日暇してるから気軽にメール送ってね・・
(私も暇だけれど、知らない貴方に気軽にメールなんて出来ないし)


ー受け取り期限が失効します。何かご不明な点はございますか?
(全てが不明、意味不明です)


ーご当選おめでとうございます!1億5千万円の入金通知です!
(入金されたら、夫と別れて子とどこに行こうか・・それにしても1億5千万円って・・もっと現実味のある10万くらいにしておけばいいのに・・)


空いたワイングラスに、惜しげもなく赤を注ぐ。既に三分の一は空けたのだが、迷惑メール相手にひとりごちているうちに、何故か段々愉快な気持ちになり、気が付くとボトルは半分以下になっていた。
バイトが打っているメールなのだろうか?マニュアルがあるんだろうか?どんな気持ちでこれらを見知らぬ人間達に送り続けているのだろうか?殆どスルーされるであろうメールの山は、私のように酒のつまみにでもしている特殊な人種の為にあるようにさえ思える。
このまま深酒してしまったら、勢いでそれらのメールに返信してしまいそうになるかもしれない。そうなる前にフリーメールを閉じ、残りのワインは飲み切ろうと思えば飲める量だったがやめておくことにした。
夫に見つからないよう。戸棚の奥にワインを隠した。だいぶ酒臭いだろうから、熱いシャワーを浴びて、口臭予防の口内洗浄液で念入りに口をゆすぐ。

子が寝た後の3時間弱。秋の夜長、大人の愉しみは当分続きそうだ。




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金持ち子沢山

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TVの再放送をなんとなく観ていると、子沢山家庭の特集が組まれていた。そういえばー、実母が好きだったこの手の番組。子供心に何が面白いのか?いちいちビデオ録画までしており、何度も繰り返し見ては、


「あー、大変そう!」


嬉々とした声を上げていたのを思い出す。今なら分かるー母は優越感に浸りたかったのだ。「彼らよりマシだ」というちっぽけな優越感。
私も主婦になり、子を産んでからというもの、こういった特集が組まれているのを知ると、録画まではしないが放送時間をチェックするようになっていた。
盛りだくさんの洗濯物、汚いキッチン、ぐちゃぐちゃで取り込んだまま畳まれることのないしわくちゃの洗濯物、そして貧相な食卓。走り回り泣き叫ぶ子供達に、敗れた障子、そして至るところにシミや穴、統一感のない家具や家電には剥がれ損ねたキャラクターのシール。
これらを見て安心する。一人っ子親という立場が肯定された気分になるのだ。


ーあぁ、やっぱり一人っ子で良かった。


心からそう思えるのだ。子も聞き分けが良くなり、また女の子ということもあって家が滅茶滅茶に破壊されることもない。気持ちの悪い虫を持ち帰られたり、また泥だらけの友達連中を家に突然連れて来ることもない。
日々穏やかに過ごせている。
そして、この日もまたその優雅さを味わおうー、そう思い録画したままだった番組を再生したのだった。




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しかし画面に写るそれは、私が期待していたものとは全く違った。むしろ、常日頃持ち続けているコンプレックスを逆なでされる程のー
大家族ー、しかし綺麗なリビングに聞き分けの良い子供達。鼻垂れ小僧とは程遠く、むしろ育ちの良さそうなセンスの良い清潔な衣服に身を包み、朗らかに笑っている子供達の姿がそこにはあった。
次に、TVに写る母親を見て、私の芽生えるはずだった小さな優越感は一気に潰される。
スタイルの良い若々しい女性、今風のー仕立ての良いパンツスーツに身を包み、おそらく定期的にそれなりの美容院に通っているのだろう、根元まで綺麗な栗色に髪は染められ、緩やかなパーマをさり気なくひとつ結びに、そして乳幼児がいるというのにダイヤのピアスにネックレス。それは、決してTV取材が入るからと気合いを入れた装いではない、普段から作られたありのままの彼女なのだろう、所謂こなれ感がそこにはあった。

子供達は塾に習い事、教育にも力を入れている。食卓も彩り鮮やか、栄養バランスの考えられた美味しそうなメニュー。一番上の子がもう大きいので、母親代わりに色々しているのだが、大家族あるあるのヤンキー風ではない、やはりきちんとした女子大生。しかもかなり偏差値の高い学校だ。
そして、その母親はある資格を持つ経営者だった。セミナーなども積極的に開き、自宅を会場にして人を集める。彼女の信者も多そうだ。
バリキャリ自営の母に、一流企業に勤めているのだろう父親。両親の稼ぎがかなりのものなのは、その家構えですぐ分かる。そしてそんな両親の背中を見て育った子供達は、やはり賢く頼りになる存在ーらしい。兄弟で支え合い、働く両親の手助けを進んでするその姿は、よくあるお涙頂戴の流れではない、彼らの「教育」による賜物に思えた。

心が段々萎えていく。
金持ち子沢山。少子化の今、勿論身体的理由で子供を望めない人々もいるのだが、経済事情から二人目以降を諦めている人々も多いと聞く。
しかし、一方ではこうした「例外」もあるのだ。国の援助を受けずに、親の援助さえ受けずに、自分達の力で少子化対策に貢献している。キラキラした母親の元、また子供達もキラキラ輝く。
こうした子供達が増えて行けば、未来も明るくなるのかーいや、やはりこれは「例外」のような気がしてならない。




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今日の写真

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■今日の写真







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返信・・・

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Yさんから返信があった。

いつも通り、YさんはYさんだった。
少しでもYさんを疑った自分が憎い。
まるで私のブログを読んでいるのだろうか?と思うほど、前の記事を更新した数分後にメールが入ったのだ。
嬉しくて、この嬉しさをどこに向けたら良いのか分からなくて、こうしてブログにぶつけている。このままこの感情をYさんに返したら、やっぱり気味悪く思われそうで怖いから。

まるでー、片思いだ。
自分、やっぱり気持ち悪い。
でも嬉しい。




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ロックオン

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小学校の交通パトロールの当番が回って来た。年に数回、保護者として義務付けられている仕事の一つだ。
お知らせの紙を子が持ち帰り、まず一番に気にしたのはメンバー表だ。パトロール箇所は色々なので、誰と当たるかは神のみぞ知る。緊張しながら用紙を見る。そしてひとまずほっとする。スネオママの名がそこにはなかったからだ。


ーよかった、アイツの名前はない・・


少し余裕が出来たところで、今度はじっくり名前を見る。その中に知っている名はEちゃんママと孤高の人、そしてなんと私の憧れーYさんの名があった。
Eちゃんママのことは正直苦手だが、孤高の人とは顔見知りだし立ち話程度なら出来る。そしてなんといってもYさんー、彼女がいれば大丈夫。そんな安心感に包まれる。
気が重かったパトロールも、そのお陰でむしろ楽しみになった。これを機にYさんにメールしてみよう。思い立ち、すぐメールした。


「こんにちは!寒くなって来ましたね。お元気ですか?今度のパトロール、Yさんと同じ日程だったことで心強いです。同じルートに立てたら良いのですが・・Yさんはどのポイント希望ですか?私も同じポイントを希望したいので教えていただけませんか?」


勢いで送信した後、我ながら気持ち悪いメールだと思った。何故そう思ったのかというと、レスポンスの早いはずのYさんからの返信が一向にないからだ。




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ーもしかしたら・・うざがられた??


そう思い出したら止まらない。しかし、送ったメールをなかったことに出来るはずもなく、軽率だった自分の行動を心底恥じた。いくらママ友に飢えているからといって、それはちょっと行き過ぎた行動だったのではなかろうか?私からのメールに引いたのでは? マイナス思考が止まらない。そして私は事も有ろうに、再度Yさんにメール送信したのだ。


「何度もメールして御免なさい。ポイントの件ですが、やっぱり私は自宅近くに希望を出すことにしますね。しつこく聞いてしまいすみませんでした。」


送信した後、冷蔵庫の中のワインを飲んだ。グラスにして3杯程だろうか?398円の安ワインは十分私をタチの悪い酔っ払いにした。それからの記憶はあいまいで、酔いが覚めた頃、携帯を見ると送った覚えのないメールが送信BOXに入っていた。それはYさん宛のものであり、


「やはりYさんと同じポイントに立ちたくなりました。色々お話をしたいので・・嫌な気分になられたら無視されて結構です・・」


穴があったら入りたい、そう思った。そして今現在、Yさんからのメールはないままだ。何故あんなメールを送ったのか?そもそも一発目のメール。完全に浮き足立っていた。近頃の私は情緒不安定だ。スネオママのことであんなに落ち込んでいたかと思ったら、今回のことで有頂天、そして自分の蒔いた種だが次はどん底。傍から見たらさぞかし滑稽なことだろう。

このままYさんから返信がなかったら、パトロール当日、どんな顔をして彼女に会えば良いのかと悩む。悩みは自分が作るものー、誰かが言っていた言葉が今になって我が身にしみる。




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天使の審判

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何でもない一言さえ、喉が詰まって声にならない。さらりと言葉に出来る人が羨ましい。思ったことをすぐさま簡潔に、分かりやすく相手に伝える、それが個人であっても複数に向かってでも変わることなく。

私の脳みそはどうなっているのだろう?思考回路はぐちゃぐちゃ、こうして文章化すれば出て来る言葉の羅列も、いざ、生身の人間を目の前にすると途端に意味の成さないものになる。
酷いと、我が子にさえうまく自分の思いを伝えられない時がある。感情が高ぶり過ぎて、声が震えて、頭で思うことは曖昧な感情のみが占め、人に通じる文章にならないのだ。

スネオママがこの輪の中にいるー、それだけで私の困ったこの性質は悪目立ちするようになった。それまで良好に築き上げて来たFさんやGさんとの関係も、最近では雲行きが怪しくなっている。
素敵ママですら、最初こそ私に向かって色々話し掛けてくれていたのだが、いつものようにレスポンス出来ず、スネオママを意識してトンチンカンな受け答えをしてしまったり、またまたどう返したら良いのか頭が真っ白になり、曖昧な笑顔でただやり過ごすだけだったりするうちに、いつしか私に直接話し掛けることはめっきり少なくなっていた。
スネオママは、水を得た魚のように、この小さな輪の海をすいすい優雅に泳いでいる。時に勢い良く水しぶきを作りながら、自由自在に自分の存在を主張しているようかのように漂うのだ。
私といえば、すっかり生気を失った海藻のように、ただ海底でゆらゆら揺れているだけ。その存在も、皆忘れているだろうー、いや、むしろ邪魔でしかないのかも。
そう思うと、次回はこの輪に入るのをよそう、そう思うのに、なんとなく皆のいるソファーに足が向いてしまうのだ。いつでもそのソファーにはFさんとGさんがおり、笑顔で私を迎えてくれる。しかし、後にスネオママが来れば、さっきまで私と話していたことなど忘れたかのように、彼女らの視線はそちらの方に固定され動かなくなるのだ。
何かー発言しなくては・・焦りばかりが募る。


「もう妖怪ウォッチも終わりかもねー、集めたメダルとかリサイクルショップで売れるかな?ここら辺で近い店ってどこだろう?」


Gさんが切り出したその言葉に乗っかる形で、勇気を出して発言を試みたー我が家御用達だが、先日も断捨離に使った店があり、そこでもメダルの買取をしていることを思い出したからだ。


「O×スーパーの裏にあるリサイクル・・」


「けやき通り沿いの本屋の先を右に曲がったとこ、あそこがいい値で買い取ってくれるよ。お姉ちゃんのアイカツカードなんかもいい値で売れたし。」


私の発言にかぶせるように、スネオママが一際大きなはっきりした声でGさんに伝えた。隣に座っていたFさんに、私の中途半端な発言は聞こえていただろうが、彼女はこちらを振り向くこともせず、スネオママの方を見上げる。素敵ママとGさんにいたっては、私の声は一切届いていないようだった。
そしてー、恐らく一番私の声が届いていたのは、皮肉なことにスネオママだろう。彼女の方を見れなかったが、きっと勝ち誇った表情をしているに違いない。なんとなくFさんに聞こえてしまったことも、なんだか恥ずかしくいたたまれない思いだった。誰からも拾って貰えなかった言葉、行き場を無くしたそれを飲み込むのはもう何度目だろう?
飲み込んだ言葉達は、私の腹の中でくすぶり続け、石にでもなっているのかもしれない。最近腹痛を起こすのは、尿管結石前兆か?ストレスが石となっているのかもしれないー

そんなどうでもいい妄想をしながら、面白くもないスネオママの話を半笑いで聞き、心の中で悪態を付くことでしか反発出来ない度胸のない私は、誰とも目を合わせることなく、既にその輪の中で置物と化していた。




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すると突然、素敵ママの抱っこしている赤ちゃんが泣き喚き、抱っこひもからおろした途端、私の膝につかまり立ちをして来た。その時だけ、私はある種の発言を許されたような気がして、


「可愛いね。でも今は目が離せなくて大変だよね。」


と、面白みのない言葉を素敵ママに向かって掛けた。しかし、素敵ママは、


「そうなのー、でも今はまだ楽だよね。魔の二歳児になったら大変だろうな。私もアラフォーだし、ついていけないよ。」


いつものように私のどうってことのない言葉を拾い、笑顔で返してくれたことが嬉しかった。すぐに、スネオママが、


「ぷにぷに~!かわい~」


と、赤ちゃんの腕を突っつきながら話に入って来たのには嫌悪感が湧いたが、それに対しても当たり前だが素敵ママはにこにこ嬉しそうに答えていた。
スネオママが、更に赤ちゃんの頬を突っつこうとしたその時、赤ちゃんがスネオママの顔を見て泣き出した。怯えたような表情をしたかと思った途端、たちまち顔中しわくちゃにして号泣したのだった。
私は嫌味ではなく、咄嗟に膝にいた赤ちゃんの頭を撫でた。すると、私の顔を見上げて赤ちゃんは泣き止んだ。スネオママとの間に気まずい空気が流れたが、しかし反面いい気味でもあった。


「抱っこして欲しいのかもー。」


「え?いいの?じゃあおいで。」


素敵ママにそう言われて、私は膝にいる赤ちゃんを抱き上げた。赤ちゃんは、嬉しそうにキャッキャと声を上げて笑った。その瞬間のスネオママの顔を見たい気持ちもあったが、しかし恐ろしくそちらに顔を向けることは出来なかった。
スネオママはバツが悪かったのか、そのままトイレへと行ってしまった。会話は、自然と私の腕の中にいる赤ちゃん中心となり、私も自然と話の輪に入れるようになった。トイレから戻ったスネオママは、やはり居心地が悪そうにしながらも、今度は素敵ママやGさんがする赤ちゃんの話題に笑いながら相槌を打つ程度になった。

天使のような赤ちゃんー、彼女に助けられた。純真無垢な赤ん坊には、スネオママの意地悪な部分がダイレクトに伝わるのだ。正直、私も腹の中は真っ黒だが、それでも天使にある種の「合格」を貰えた気がして、純粋に嬉しかった。

ぎこちなかった私の笑顔も、天使のお陰で少しは自然なものになって行った。




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アルバム

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学校で購入した写真が届いた。10枚程度だが、写真をまとめて入れている空き缶は既に満杯、さてどこに収納しようかとうんざりする。
実は、子のアルバム作りが幼稚園年長頃から滞っている。時間はたんまりあるというのに、一旦手を休めると億劫になってしまい、しかし、写真だけはどんどん増えてしまい収拾がつかなくなっている。
せめてプリントアウトだけでもしておこうー、そうやって印刷した物でも、七五三辺りで止まってしまっている。データがもし吹っ飛んだらアウトである。
億劫になってしまった原因は、自分自身にある。
子が産まれた頃、巷では「スクラップブッキング」が流行の兆しを見せていた。初めての子であり、とにかく気合いも入っていた。なので、すぐさまそれを取り入れたアルバム作りが始まった。家事と育児の隙間時間にちまちま可愛いシールや付箋を貼ったりする作業は、気分転換にもなったし、子が成長し、手作りアルバムを嬉しそうにめくる姿を思い浮かべると、暖かな幸福感に包まれた。
しかし、子が動き回るようになり、色々と外での付き合いも始まると、途端にそれは面倒な作業に思えて来た。
私は、変なところで几帳面なので、一旦こうしようと決めたことを他に変える柔軟さがない。なので、忙しい中であっても極力可愛く、それまでと同じスタンスでのアルバム作りは続けていた。そして、それは段々ストレスになって行く。
幼稚園に入り、写真の枚数は更に増えることになる。行事の度に何十枚、しかし「この可愛さは今だけだ」と思うと、アルバム作りは面倒であっても写真を撮る手を止めることは出来なかった。






アルバム本体は、子が生まれた時から同じメーカーの物を使用している。引越し前のママ友が、フォトブックを利用していると聞き、少し心が揺れ動いたのだが、やはり手作りにはかなわないという固定観念が私を縛り付ける。
くだらない、母親の自己満足ー

子は、たまに私の作ったアルバムを捲る。しかし、それが可愛くデコレーションされていることよりも、写真の中の思い出に喜々としているだけ。ならばもうポケット式のアルバムに変えてストレスを軽減させようか、と一方で迷う気持ちもある。

アルバム作りが止まった原因は、台紙が足りなくなった、ただそれだけの理由から。ならば、新しく台紙を購入すれば良いだけの話なのだが、だらだら理由を付けて、作れない免罪符を得ているだけ。

増えていく写真、しかし、細く長くアルバム作りを続けるのならば、写真は極力厳選し、デコレーションも張り切りすぎず、しかし手作りならではの直筆コメントくらいは入れる、それでも母親の愛情は子に伝わるのではないかと思い始めている。

私自身、母がそういうことに無頓着であり、友達の家に行き手作りアルバムを見ると、心底羨ましく思ったものだ。その憧れが当初、背伸びし過ぎるアルバム作りを促したとも言える。
小学校に上がったことをきっかけに、少しシンプルなアルバム作りに変えよう。ファインダーを覗く母の愛情が伝われば、それでいいのだ。




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ハロウィンプリンセス

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街でオレンジ色の装飾を見る度に、ハロウィンブルーに陥っていた。

ハロウィンは相変わらず私にとって気が重い行事の一つ。
母親スキルのなさを露呈するイベントだからだ。

子が園の頃は、本当に苦痛だったこの行事。お迎えに行けば、誰それの家に集まってパーティーをするだとか、お菓子をたくさん貰って来ただとか、色々な仮装をして楽しかっただとか、嫌でもそれに関するやり取りを目にし、親子共々寂しい思いをした。
しかし、今ではそんな情報が耳に入ることもないー、子が学校に上がってやっと肩の荷が下りた、そんな気がしていた今日この頃。しかし、子はそうでもなかったようだ。


「Aちゃんちでみんなパーティーするんだって。」


下校の時に自慢されたのだろう。子がぽつりとつぶやいた。そして、思いついたかのように、春休みのディズニーに着て行ったアナ雪のドレスを出してくれとせがんで来たのだ。
押入れの奥から出すと子はすぐにそれに着替え、鏡の前でくるりと回りポーズを取った。思い出したかのように、不器用ながら自分でおさげも作り、気分はすっかりアナになったかのよう。


「Aちゃん達、みんなプリンセスになるんだって。OOもドレス持ってるのに誘われなかった。」


Aちゃん宅は、相変わらず親付きで集まってのパーティーなのだから仕方が無い。ならばーと思い、小学校の友達を自宅に呼んでみたらどうかと尋ねた。
気が進まなかったがみこちゃんの名前を上げると、子は詰まらなそうに、


「みこちゃんに聞いてみたら、ドレスなんて持ってないって。」


「じゃあ、OOの貸してあげたら!?」


子はその提案に同意すると、早速翌日、みこちゃんを誘ったのだ。私もみこちゃんのことだから、すぐにレスポンスがあることを想定していたので、予め百均でパーティーグッズを用意しておいた。またお土産用にと、小さなハロウィン仕様のお菓子包みにちょっとした物を入れた。大袋に入っているお菓子やキラキラしたシール、それにスイーツの飾りが付いたヘアゴムだ。




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ーピンポンー


チャイムが鳴り、玄関ドアを開けると、予想外の光景に絶句した。
みこちゃんは、黒い大きなポリ袋を頭からすっぽりかぶり、また同じく黒い画用紙で作ったと思われる自前のとんがり帽子、そして家から持って来たのだろうか、玄関掃除か何かで使っていると思われる箒を手に現れたからだ。
彼女なりに、招待されたのだからーと頑張って仮装して来たその姿に、なんだかぐっと来てしまい、必要以上にその仮装を褒めて褒めて褒めまくった。
子も正直、その姿に驚きつつも、


「みこちゃん、自分で作ったの?すごーい。」


と拍手をした。みこちゃんは照れつつも、そのままの格好で家に上がり、行儀良く脱いだ靴をそろえるのがなんともアンバランスな姿だった。

結果から言えば、パーティーは成功だった。
子供2人と大人1人の極めてこじんまりとしたものだったが、子が大満足していたのだからやって良かった。みこちゃんにもアナのドレスを貸してあげて、写真も撮ってあげた。みこちゃんは元々子よりも可愛いらしい顔立ちで、悔しい気もするが、そのドレスは彼女の方が似合っているなーなんて思ってしまった。
そして子も嫌がることもなく友達に大切なドレスを貸すことが出来、またみこちゃんが作った魔女の格好をしながらふざけて場を盛り上げたりするその姿に、健やかに育っていることが認められたことが母として嬉しく、また誇りに思えた。

5時のチャイムが鳴り、みこちゃんは再び自前の黒ずくめの格好で、私からのハロウィン菓子を嬉しそうに手にぶら下げて帰って行った。


「みこちゃん、嬉しそうだったね。」


子が楽しかったというより先にそんなことを言う。私も同じことを思っていたので、やはり私達は親子なんだなと思う。


「友達が嬉しそうだと嬉しいよね。」


「うん!」


曇りない笑顔でそう笑う子は、ドレスを着ていても着ていなくても、私にとっては世界一のプリンセスなのだ。




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