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主婦のずる休み

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体が重い。
今朝、体重を測ってみたら、驚いたことに2キロも太っていた。
夏休み中、自分一人なら適当な昼ご飯も、子がいるとなるとしっかり作るし、余ったら勿体無いと言い訳をしてすべて平らげていた、その結果。
頭も重く、何もかもが面倒になり、天気が悪いことを言い訳にして洗濯も1回で終わらせたら布団に横になった。
携帯を片手に、ネットサーフィン。洗いものも掃除もまだ片付いていない家の中、ゴロゴロするのに罪悪感が全くないと言えば嘘になるが、それでも体の声に従った。

どれくらい寝ていたのだろう。目を覚ますと、既に正午。3時間以上も寝ていたことになる。二度寝は良くないと知っていても、どうにも止められない時がある。
握り締めていた携帯は、私の手から離れ床に転がっていた。珍しく点滅しているので画面を見ると、夫から着信が5件もあり、焦る。
すぐに折り返したが、返事は無い。最後の着信が10時台。家電は鳴ったのだろうか?リビングに行き、それを見ると赤い点滅。そして留守電。留守電を流すが、何も言わず切れてしまった。 もう一度、電話。応答は無し。なので、メールでこう伝えた。


ー電話に出られずに御免なさい。具合が悪くて寝ていました。もう起きました。今日は一日家にいるのでいつ電話をくれても大丈夫ですー


具合が悪いというのは勿論嘘。ただただ怠かっただけだ。主婦のずる休み。それをありのままに夫に伝えられる訳がない。念の為に、体温計を取り出し測ってみるが平熱。
子供の頃、学校をさぼりたくてやった時のように、お湯の入ったコップを体温計の先端に当てた。たちまち38℃になり、それを写メする。
夫にそれを送信しようと思い、しかしやめた。その代わりに、午前中の遅れを取り戻すかのように家事をした。子が帰宅するまでにと手作りのおやつまで作った。 とはいっても、市販の素を使って作ったプリンだけれど。
ひととおりのことを終え、昼は納豆ご飯だけ。もう一度体重計に乗ると、マイナス1キロになっていた。
8月も、もう終わりだ。




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今日の料理

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今日の料理




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3つの線香花火

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夏休み最後の土曜。夫も休みだったので、日中は例の如くショッピングモールへ。
そこで、まるで叩き売りかのように花火がどっさり安売りされており、それを目にした子が私達にせがんだ。


「花火、やりたい!」


すっかり体付きも女性へと変化しつつある子。最近ではクールだったり情緒不安定だったり、また斜に構えていたりと扱いが難しいのだけれど、久しぶりの無邪気なお願いに、私も夫もNOと言えるはずもなかった。
しかし、一体どこでやるのだ?団地のエントランス横の小さな空き地くらいしか思い付かない。正直、誰かと鉢合わせしたら気まずいし、やるのなら自宅から遠くがいいのに・・
しかし、


「そうだな。夏休みも終わるし。ビールでも飲みながら、花火ってのもいいな。」


すっかり乗り気の夫にたじろぎつつ、流れに乗ることとなった。
家族3人ー、それも子供が1人の我が家が買うのは、せいぜい小ぶりなファミリーパック1袋。レジに並ぶと、前の客がファミリーパック数袋と打ち上げ花火などの代わり花火を買い物かご一杯にしているのが見えた。
幼い子供4人連れた両親は、大はしゃぎする子供達を窘めがらも、楽しそうにしている。若い父親が、しきりに男の子に買った荷物を持つよう促していたが、ふざけてばかりで親の言うことなど聞く気もないようだ。
賑やかな家族連れに出会うと、なんとなく尻込みしてしまうのは以前から。私達の持つ買い物かごの中に放り込まれた花火にさえ、何となく不憫に思ってしまう。おかしな感情。



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夜は、ビールに合うつまみを何品も作った。
焼きそばや刺身の盛り合わせ、マカロニサラダやゴーヤチャンプル、それに冬瓜の煮物にチャーシュー。子の為にフライドポテトや唐揚げ、ウインナーもテーブルに並べると、かなり豪勢な食卓になった。
夫は余程腹が空いていたのか、ガツガツ食事に手を付けると、ハイペースでビールも空け、気付けばソファーでうたた寝してしまった。


「ねえ、花火、いつやるの?」


その様を見て、子が心配そうに私に尋ねる。一度寝てしまったら、30分は起きないだろう。もしかしたら、朝まで起きないかも・・だからといって起こすタイミングを間違えれば、途端に不機嫌になる夫を思うと手も足も出なかった。 物凄い鼾を立て、寝てる夫に向かい子が近づく。私が止める間もなく、彼が頭にしているクッションを抜き取った。それでも足りず、


「パパ!!約束!花火!!」


耳元で大声を出す。そうだった、子にとって夫は優しい父親で、私のように顔色を窺うことなど皆無なのだった。
ビクっと体を動かすと、夫は寝ぼけ眼で子の方を見て、あぁそうだったと起き上がる。泥酔気味だというのに、花火だけではなく冷蔵庫からビール缶を3本取り出し、バケツの中にそれを入れた。
3人でエントランスに出ると、人の気配など無く、完全に私達3人だけだった。バケツに水を入れ、小さな鉢の中にある蝋燭に火を付けて、細々とだが私達の花火大会が始まった。


「夏も、終わるな。」


勢いよく花火が閃光を放つ。夫が私に缶ビールをひとつ差し出す。有難く頂戴し、夜風と煙に当たりながらそれを飲むと、初秋の味がした。
普段、期待していない人間からふいに優しくされると、そうされた原因をつい探しがちだが、眩い光に当たる子の横顔を見ていたら、素直にそれを受け取ろうと思い直した。
最後は3人で線香花火をした。子の玉が一際大きく、一番長く光り輝いていた。




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仕切り直し

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毎度のことながら、長期休み明けの置いてきぼり感は半端ない。
家族のそれぞれが、所属場所に戻るのだ。一日、起きている時間の大半は、その「所属場」で過ごす。
彼らの拠点は、あくまで自宅だけれど、しかし、ありとあらゆるドラマティックな日常は家ではない、外で起こるのだ。

しんーと静まり返った部屋の中、テキパキ動けずにいる。専業主婦は、年中夏休みーそう言われるのも一理ある。 最低限の家事さえすれば、後は自由時間なのだから。

新たな趣味だと豪語したばかりのピアノ。それからも遠のいていた。
楽譜がよく分からない部分があり、何度もつっかえる。段々それに嫌気が差したのと、また子が夏休み中ということもあり、ピアノに触れなかったことで、それとの距離が一気に開いてしまったのだった。



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先日、義実家宅に皆で集まった時、次女が正社員にならないかと勤務先から打診を受けていると聞いた。彼女は、ずっと働きたかったという雑貨店兼カフェで数年前からパートをしており、勿論金の為ではなく自分のアイデンティティの為。 趣味がそのまま仕事になったと楽しそうに語っていたが、好きなことを仕事にすることでその熱意が上に伝わったのかもしれない。
オープニングスタッフとして始めたことで、すっかりパート内では重鎮のような存在らしく、怖いものなどなさそうだった。
身の回りの人間は、確実にステップアップしている。毎度のことだが、寂しさと焦りを覚える。次女と私は、決して親しくもない、普段は無関係の間柄だというのに。

まずーボランティア。
夏休み前は、もう辞めてしまおうと投げやりだったが、もう少し頑張ってみようと思い直した。
居場所は自分で作るもの。違和感だらけでも、そこにいるのが当たり前の人になれば、また状況は変わるかもしれない。


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今日の写真

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今日の写真




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気の抜けた炭酸のような

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無気力だ。
いよいよ子の夏休みが終わる。
宿題がまだ片付いていないことも、頭が痛い。

なんだかんだで、子がいる夏休みは孤独感が和らいだ。何気なく話し掛け、それに対して薄くてもレスポンスがあること。
自分以外の誰かの気配が家にあること。心強く、そして楽しい。
そんな休みが終われば、また静寂の日々。
頭の隅っこに追いやっていた、ボランティアのこと。それに、学校や子ども会のこと。色々と煩わしいあれこれにまた悩まされる毎日だ。

夏休みが終わると、主婦は解放されると言う。確かに毎日三食の飯作りからは解放されるが、皆、寂しくはないのか?
こんなことばかり考えてしまう私は、子離れが難しいのかもしれない。


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蛙の子は蛙

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義実家へ行ってからというのも、ピアノの練習を自発的にしなくなった子。余程、プライドが傷付いたのか、私が口うるさく言えばピアノの前に座るが、何も言わなければずっとテレビかゲームをしたままだった。
アイちゃん以外の従兄弟らも、皆それぞれ習い事だったりクラブチームに所属している。サッカーだったり水泳だったり、バスケだったり。
体育会系ばかり。マーチングも、文科系ではなく体育会系。チームの皆と連携が必要。子の唯一の習い事は、個人のもの。それも、年下の従姉妹より何年も遅れてからのスタート。比べられれば、子の優れた部分などないに等しい。やはり、ダンスを続けていれば良かった・・
親戚が集まる場で、自分の従兄弟らの得意分野を耳にし、子はどう思ったのか?口惜しさをバネにし、頑張ろうとは思わないのか?
遊んでばかりいる子の背中に自分を見ているような気がし、より一層苛々した。


「ピアノ、もう辞める?」


ついに、口からその台詞が出てしまった。
子は、突然の私の申し出に驚きを隠せない表情を見せた。そして、私の言葉に本気を感じたのか、慌てて鍵盤を開いた。
努力をして来なかった親から生まれた子は、やはり、根性が無いのか・・
つたない音色を耳にしながら、夕飯の下拵えをする。


「イタ!」


人参を切っていたところ、手が滑り指先を怪我してしまった。主婦歴10年以上経った今も、こうしてロクに包丁を使うことが出来ない私の背中を見て、子は育っている。
その現実を目の当たりにしている、そんな気分だった。


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せいくらべ

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「アイちゃんが、ピアノ弾いてくれるからテレビ消して。」


義母が、夫に声を掛けた。女三人もいると、ピアノを習わせるのは当たり前なのだろう。義実家には古いピアノが置いてある。
長女も次女も三女も、物心ついた頃から中高生まで習っていたらしく、しかし音大までには到達せずに趣味のままに終わったと以前聞いたことがあった。
アイちゃんとは、次女の子供で去年小学校に上がった。割と有名なマーチングバンドに入ったらしく、夏休みも日々練習しているらしい。ピアノは幼稚園の頃から習っており、発表会に何度か誘われたことがあったが、何だかんだ理由を付けて行ったことはない。
姪っ子が静かに鍵盤に手を置く。小さな後ろ姿に反し、大人びたクラシックの音色が辺りを優しく包む。姪のピアノを聴くのは、何年ぶりだろう。随分と上達しており、大人顔負けの指使いだ。


「マーチングとの両立だから、練習時間も限られるんだよね。夏も、朝から弁当持って夕方までずっと練習だし。小学校行けば、親は楽になるかと思えばそうでもないよね。上はサッカーのお茶当番とか合宿とかで忙しかったし。家族で遊びに行く暇なんてないよ。まあ、私も仕事で忙しいけど。」


姪っ子のピアノ演奏が終わり、義父が酔っ払いつつべた褒めした。


「すごいぞ。まだ小さいのに、ひとつのことに頑張れるのは。何もない大人になんか、なっちゃ駄目だぞ。」


何故か、耳が痛い。すると、子に向かって義母が、


「そうそう、OOも、ピアノ始めたんだってね。どう?ばあばに聴かせてよ。」


子は、あからさまに躊躇した顔を見せた。それはそうだ。もう何年も前から習っている姪っ子と比べられたらたまらない。


「じいじも、聴いてみたいぞ。」


「まだ、習い始めて数か月なんです。アイちゃんみたいには・・」


私の方が焦り、義父を遮ろうとするが、長女らが許してはくれなかった。


「そんなん、分かってるから。発表会とかいずれするんでしょう?三才くらいの上手な子がいたら、出るの辞めるわけ?」


「・・・」




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子は、そろそろとピアノの前に座ると、まだ完全に弾けてはいない今週の宿題をそろそろ弾き出した。お世辞にも、姪っ子の後ということもあり上手いとは言えず、しかも、姪っ子より年上ということもあり、肩身が狭そうだ。
たどたどしい手つきで、しかし何とか弾き終わると、姪っ子が子の隣に座り、手の位置だとか指の立て方などをアドバイスする。どちらがお姉さんだか分からないその様に、大人達はどっと笑っていたが、子の表情は硬かった。

「もう、いい。」


子は、そのままピアノを降りると、別部屋へ駆け込んでしまった。子は、プライドを傷付けられたのだ。それが手に取るように分かり、私が子の後を追い掛けようとすると、


「OOさん、放っておいた方がいいよ。一人っ子で心配なのは分かるけど、ちょっと構い過ぎ。OO、ほんと弱い子になっちゃうよ。」


長女は私を諭しているのだろうが、あの挨拶もロクに出来ない反抗的な姪っ子を娘に持つ女にあれこれ指図されたくは無かった。人の子供の前に、自分の子供を何とかしたら?と言いたい思いがぐっと湧いた。
いつの間に、義母が子を連れて隣部屋からやって来た。真っ赤な目をした子は、義母と共にキッチンへ入って行った。少ししてから、義母は子と一緒に作ったというフルーツポンチをデザートにテーブルに置く。


「OOはね、お料理上手なんだよね。ほら、これはOOが一人で包丁使って切ったのよ。」


義母の優しさに、私の涙腺は決壊寸前だった。


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パラサイト

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再び義実家へ訪れたのは、夏休みも終了間際。
長女は、ハワイ土産を配りつつも、免税店で購入したバッグやジュエリーなどを自慢した後、妹達にねだられていたらしい土産を渡す。


「これこれ!欲しかったやつ!!」


三女が、欲しがっていたらしいバッグを手に手放しで喜んだ後、ため息をついて言う。


「お姉ちゃんみたいに条件いい旦那、見つかりそうもないよー。」


長らくお付き合いしていた彼とはいつの間に別れていたらしく、絶賛恋人募集中らしい。


「こないだの、婚活パーティーは最悪だった。女の子は皆綺麗揃いなんだけどさ。マジ、男が最悪。」


「えー、今回のテーマは?」


「えっとね、週末釣りを楽しむ会。なんか、マニアックな話ばっかでよく分からないし、そもそも私、魚とか素手で触れないし、駄目だったわ。」


ここのところ、週末には婚活パーティーに通い詰めているらしい彼女。1回参加につきいくらか支払い、目についたテーマの会に顔を出しているらしい。


「あんた、もうちょっと的絞りなさいよ。」


「だって、元彼、仕事仕事だったし。それが原因で別れたから、今度は趣味とか自分の時間を持っている人がいいなって。」


「もう若くないんだから。割り切った方がいいよ。」


姉達がしきりにアドバイスをする中、ワインボトルは1本あっという間に空いた。私は、薄笑いを浮かべて彼女らの話に耳を傾ける。居心地が悪い。いつものことだけれど、針の進まない時計ばかりを眺めてしまう。


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三女も、今年42になった。仕事は順調らしいが、理想ばかり追い求めているうちに年ばかり取ってしまったのだ。
会話の殆どは、三女の婚活についてー。子供達は子供達用のテーブルで和気あいあいとご馳走を食べている。夫を含む男連中は、ビール缶片手に庭先で焼いた肉を突っついていた。


「OOちゃんは、別に無理して結婚することないわよ。この家にずっといていいんだからね。」


義母が、三女をフォローする。しかし、私はそれを聞いて悶々とする。この家の長男は、夫だ。この家にこのまま三女が居座ることになれば、一体私達の行く末はどうなるのか?賃貸暮らしも10年以上経ち、しかし夫は家を購入する気配も見せない。 いずれー、義両親と同居するのだろうと、ぼんやりだが覚悟を決めている私にとって、三女がどこかに嫁ぐ嫁がないは大問題だ。彼女と私は真逆ー水と油。そんな小姑と顔を突き合わせ、晩年過ごすことなど想像だに出来ない。


「え、この家、私が貰っていいの?」


三女がストレートに義母に尋ねた。ちらっと私に視線を向けながら。微妙な空気が、三女と私以外気付かないところで流れた。
義母は、曖昧な笑みを浮かべながら、多少は私に気遣ってか話題を変えた。


「あ、お酒が無くなってるわよ。次はどうする?」


長女に聞く。長女がハワイ土産に買って来たワインを出すことになったようだ。
全く酔えない私は、先のことを思うと、ますます醒めて行くのだった。


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自堕落母娘

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残りわずかの夏休み。
昨日は自堕落に過ごして一日が過ぎた。

朝、夫が出勤し、しばらくして子が起床したのは9時。それから二人して、ソファーでだらだらしながらワイドショーを見てたらすぐ11時。
勿論、私はその間に洗濯や掃除はするけれど、一人の時よりだいぶスローペースだ。洗濯も、すべて干し終わるのが昼過ぎる。

子には、Z会のタブレット学習をさせたりもする。その間、テレビは消して、私はネット三昧だ。
そんなこんなで、あっという間に15時過ぎる。買い物くらい出ようと思うが、色々と面倒になり、家にあるもので夕飯を済ませようとレシピをネット検索しつつまた無駄に時間を過ごす。 有意義に時間を使いたい、そう頭で思ってはいても、金も無ければ友達もいない。どちらもあれば、いそいそとお出掛けをし、SNSに頻繁に私生活をアップするようなリア充ママになれるのかもしれないけれど。

せめてーと思い、夕飯の下拵えを子と共にする。残り少ない命を知らず健気に鳴く蝉の声が、キッチンの小窓から聞こえる。
今夜は、夏野菜をたっぷり使った鳥の南蛮漬けがメインのおかずだ。


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充実した日

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夏休み、8月の殆どは雨。
世間では、この天候を恨めしく思っている人々が多いだろうが、私は内心小躍りしていた。
予定していた家族ぐるみのキャンプが流れたからだ。
喜々として買い揃えたアウトドア用品は、部屋の隅にひっそり置かれている。それを目にすると何とも言えない気分になるが、また来年日の目を見ると思えばどうってことはない。 そして、その代わりとして、家族水入らずの日帰りレジャーが実現することとなったのだ。

子が以前から行きたがっていた、藤子不二雄ミュージアムだ。
事前予約を取ろうとしたら、どこも一杯。根気強くキャンセル待ちを待っていたら、なんとか遅い時間の枠が空き、券を購入することが出来た。
私自身も、興味があったので嬉しかった。何より、夫が「家族優先」の時間を設けてくれたことが嬉しかった。正直、アウトレットに行くくらいでこの夏は終わるのかと思っていたから。

ミュージアムは、予約客しか入れないこともあり、快適だった。古い原画を見ることも出来たし、いつかに読んだかアニメで観た記憶のあるストーリーに触れることも出来た。
珍しく、夫もはしゃいでいた。こういうものに興味は薄い人だと思っていたのに・・夫婦になって長らく経つけれど、いまだ夫が分からない。

子と夫を並べて、何枚も写真を撮った。本当なら、家族3人で撮りたかったけれど、見知らぬ誰かにカメラを頼む勇気が出なかった。
それでも、どこでもドアやたくさんのキャラクターを楽しそうに見たり触ったりしている子を見て、久々の無邪気な笑顔に私も嬉しくなった。

夕飯も、ファミレスかどこかに落ち着くのかと思ったら、夫が株か何かに儲けたからと、ポケットマネーで焼肉をご馳走してくれた。
チェーン店のだが、外で食べる焼肉はやはり美味しく、そして幸せだった。

夏休み。長期旅行や帰省している人々と比べると、我が家は地味な毎日だったけれど、一日でも家族水入らずで楽しく過ごせたことで、充実したものとなった。


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今日の写真

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憧れの向こう側

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何となく、以前よく読んでいたブログを検索した。彼女のブログは2年程前に更新がストップされ、それからも、何か月かに一度、もしかしたらーと検索はしていたのだけれど、恐らくインスタに移行したのだろうと読むのを諦めていた。 が、今日、何気なく検索したら、更新されていたのだ。
何か月かに一度のうちの一回。3か月ぶりくらいの検索。そして、更新されたのが1時間前。偶然といえば偶然だが、どこか必然のような気もしてくる。

彼女の私生活は、私とはまるきり違いキラキラしている。
まず、私より一回り以上若くて美しい。華やかで繊細。そして、彼氏ーだったはずの男性は彼女の夫となり、心から愛されていることが今回分かり、嬉しいような少し残念なような、不思議な感情を抱く。
誰しも簡単になることが出来ない仕事を持ち、志を持ってそれに取り組んでいる。彼女の現在は、私の憧れていた過去。そして未来は、私のなりたかったであろう今。

久しぶりの、彼女の長文。
癖のある、しかし爽やかで軽やかー、私が男なら彼女に恋をしていたかもしれない、そんなリズムのそれにまた再会出来たことが嬉しく、だが不安だ。
また、プツリと途絶えてしまうかもしれない。そもそも、今回は気まぐれ更新で、また数年先まで会えないかも。

ブログからは、現在の彼女の私生活は殆ど見えず、しかし、「感性」はあの頃のまま。環境はいくらか変わったかもしれないけれど、そんなことは重要ではない。
例えるのなら、マーガレットのような彼女のこれからを、時々でいい、追い掛けていたいのだ。


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スクーンカップ

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最近、気になっているものがある。
スクーンカップというもので、月経時にそれ一つあればナプキン不要らしい。
早速、ネットで色々調べてみると、確かに口コミでは良いことだらけ。それに、震災などの非常事態時に便利そうだ。
ゴミも出ないし、コストも掛からない。
生理痛が割と重く、PMSも酷い私。以前から布ナプキンが気になっていたが、手を出せずにいた。
布ナプキンだと、何枚も用意しないとならないし、また使い終わったそれをバケツか何かに一旦入れて置き、まとめ洗いをするー
出先だと、匂いが漏れないようなポーチも必要だし、何より、使い終わったそれを持ち歩くことに酷く抵抗があったのだ。
それに引き換え、スクーンカップはその名の通り、カップ状のそれを装着するのみ。量が少なければ夜のシャワーの時に取り出し、そのまま洗ってまた装着すれば良いらしい。
トイレの時は、取り出したそれを手洗い場があればざっと洗いー無ければ便器に中身を捨ててから濡れティッシュなどで拭き取ってまた装着ー素手に抵抗があれば、薄手の使い捨てビニル手袋をし、それと濡れティッシュは汚物入れに捨てれば良い。明らかに、ゴミの量は軽減する。少々面倒かもしれないけれど、慣れたらこんな良い買い物は無いと思えた。 人生で一番良かった買い物という記載も口コミの中にあり、ますます魅了された。
この先、地震はまた来る。震災だったりそうでなくても何かで物資がストップしてしまったら?水が使えなくなってしまったら?トイレが使えなくなったら?
あれこれ最悪な事態を想定した場合、備えあれば憂い無しだ。

それまでの習慣を変えることは、勇気の要ること。
しかし、快適な暮らしを手に入れる為に、誰しもはじめの一歩は必要なのだ。




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夫に選ばれた理由

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お盆休みは、義実家へ。
気が進まないけれど、嫁としての義務だ。
義姉達は、好き勝手なことを言いながら酒を飲む。それを、愛想笑いを浮かべて聞き続けることは、正直荷が重い。

雨降りからスタートの休み。本当なら、子と二人でプールに行く約束をしていたらしいけれど、それが無くなりほっとする夫。
基本、自分の好きなことに対しての時間は惜しみなく使うけれど、そうでないことに対しては面倒を隠せないのだ。
なので、その日は家族だけで過ごす予定ー、本来なら、夫と子はプールで私は家で昼ご飯の準備ーだったのが、急遽、義実家訪問の流れになったのだ。
元々、夫が盆休み期間中に訪問する予定日はそのまま流れることはないらしく、なので、余分にもう一日増えただけ。何となく損したような気になってしまう。
しかし、子は姪っ子らと会えるのを楽しみにしている。兄弟が無く、友達と夏を過ごすことも無い子にとって、従姉妹と遊べる夏休みは貴重だ。それを思えば、我慢も出来る。
その日は、義実家に来ていたのは次女家族だけだった。長女は沖縄旅行らしく、三女は仕事。人数が少ないことにほっとしつつ、しかし夫と次女の仲の良さを思うとやはり居心地は悪かった。 甥っ子ー次女の一人息子は、どうやら期待の星らしい。スポーツも万能、それに地頭も良いらしく、親に言われなくても、図鑑や地図を一日中眺めていると言う。まだ、幼いのにだ。


「あと10年もしたらあの子に彼女が出来ると思うと、なんか鬱だわ。」


今から、毒親的発言をしている。




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それから、彼女の中の理想を語り始めた。それは、まるで「私」と正反対のタイプの女性だった。


「明るい子がいいな。裏表の無い、はっきりした性格。ギャルでもこの際いいわ。とにかく陰気なのは嫌。それと、自立した子。男に依存っての今の時代ちょっとね・・素直で愛嬌があれば何とかうまくやれる気がする。」


「嫁になると、また別だけどね。勿論、素直で明るいってのは当たり前の条件で、それに気が利くこととこっちから言わなくてもちょこちょこ孫を見せに来てくれるような子がいいな。」


彼女は息子の理想の彼女、嫁像を並べているだけなのに、私の回りの空気はどんどん薄くなって行くようだった。遠回しに、駄目出しをされている気分だった。


「あんたは、何でOOさんが良かったの?」


突然、次女が夫に尋ねた。話の流れからその質問をするなんて・・
ますます居心地が悪くなり、夫がそれに答える前に席を立ち、トイレへ逃げた。トイレで用を足している振りをしていると、義姉のけたたましい笑い声と、それに何かを言い返す夫のくぐもった声、そして、いつの間に話の輪に入ったのか、それまでキッチンで料理をしていた義母の笑い声まで聞こえて来た。
一体、夫は何と答えたのだろう?怖いけれど、聞きたい気持ちがある。しかし、あの笑い声は、どこか私を笑いものにしているーそんな色を感じるものだった。
その後も、夫の答えを気にしつつ、悶々としながら時が過ぎるのを待った。すっかり酔っぱらった夫を連れて、電車での帰り道。真っ赤な顔をしうたた寝で座席に腰を下ろしている夫に、心の中で尋ねる。


ー何故、あなたは私を選んだのですか?


当たり前だが、それに対しての返答は無かった。





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カラオケ

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カラオケに行きたいと子が言い出した。 正直、音痴な私は我が子とさえそんな場所で自分の歌声を晒すことに勇気が要るが、友達とプールやお祭りにも行けない子を不憫に思い、平日の安い時間帯を狙って行くことにしたのだ。 少々寂れているものの、そのカラオケボックスは持ち込みOKでドリンクバー代のみ。子と2人で2時間歌っても1000円で釣りがくる。
毎日毎日、近くのショッピングモールか自宅に籠っているかでは、親子共々煮詰まってしまう。夏休みも早いもので半ばを過ぎてしまうという焦りもあった。

店内に入ると、カラオケ店特有の圧迫感と、男性店員の見た目のチャラさに怯んでしまう。金髪で耳には一体いくつのピアスをしているのだろう。カラーコンタクトのせいか、ビー玉のようにキラキラしている目玉が怖い。 しかし、その見た目に反しての接客は丁寧で、自分の先入観を反省した。

狭い室内。子と思い思いに好きなドリンクを入れる。


「これ、どうやるの?」


子に聞かれ、機械の操作に手こずった。まだ独身時代に付き合いで何度か行ったことのあるカラオケの記憶では、確か分厚い冊子とテレビリモコンのような機械で操作するのみだったのに。 この、タブレットを分厚くしたような機械とマイクのみしか小さなテーブルには置いておらず、2時間のうち10分はその操作確認に使ってしまった。




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子は、割と歌番組を観るからか、最近流行りの曲を喜々として選曲していた。私は子が楽しそうに歌うのを、微笑ましく見ているだけで十分だった。


「ママも歌って。」


「いいよ、ママは。」


「えー!歌ってよ!」


「だって、最近の歌、よく知らないし。」


「何でもいいから。ほら。」


子に促され、しぶしぶタブレットを覗く。しかし、ランキングに入っているような曲はてんで分からず、かといって昔ながらの歌謡曲も歌えない。
そういえばー、過去に仕事先の忘年会でカラオケに行ったことがあるが、場を白けさせてしまった苦い経験がある。
なかなか選曲出来ず、後輩が勝手に勢いでモーニング娘の曲を入れ、それを歌わされたのだが、あまりにも私自身のキャラクターと違い過ぎたことで微妙な空気が流れたのだ。
しかもうろ覚えのその曲は、時々字余りになったり足らずになったり、中途半端な音痴ー笑えないレベルの音程の外し方もあり、変な空気になったことは今でも思い出したくない思い出だ。


「じゃあ、AKBね。」


恋するフォーチュンクッキーを子は選び、私は歌うはめになった。この曲は、AKBは良く分からない私でも耳に何度もしたことのある曲だから馴染みもある。
思い切って、乗ってみることにした。他人がいないこともあり、案外リラックスした気分でマイクを手にすることも出来た。
決してうまいとは言えない歌声に合わせて、子は踊り始めた。以前、学校のちょっとした行事でクラスで振付を覚えたことがあるらしい。

変な汗をかきつつも、1曲歌い終えると、案外すんなり次に行けた。40代という枠で選曲すると、懐かしい曲一覧が出て来て切ない気持ちになった。元彼とのドライブで良く流れていた曲もたくさんあった。 きっちり2時間。
子との初カラオケ。ずっと苦手意識があったが、気の置けない仲間とならば、きっと楽しいものなのだろう。




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今日の写真

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ワンオペHW

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夏休みの宿題が、まだ終わらない。
もう4年生なので、自ら主体的に始めてほしいが、学校で行う親子教室の参加を断った後ろめたさで手伝う羽目になった。
親子教室とは、夏休み中に自由研究や工作などの課題を、学校が予めお膳立てしてくれるもの。親子で数日参加すれば、夏休みの宿題はチャラになる。
参加率は高く、しかし、皆友達同士で誘い合って参加するらしいと子から聞いた。友達ーというのは、所謂「友達親子」ということだ。
割り切って、親子二人きりでも参加すれば良いし、実際そうしている親子だってたくさんいるのだ。それなのに、すっかり夏休みモードに入っていた私は、休み中まで学校のことから離れたく、今回は自分優先に事を決めてしまったのだ。

ネットで検索すれば、色々なテーマが出て来るが、暑さもあって何だか取り掛かる気力が出ない。しかし、ぼやぼやしていたら夏休みも終わってしまう。
ふと、父親である夫が手伝ってくれたら良いのにーと思った。素敵ママのご主人なんかは、言われなくても積極的に子の宿題に首を突っ込みそうだなーそう思い、また羨ましくなった。 基本、子供のことは母親の仕事。ワンオペ育児ーなんて言葉は使いたくないが、ふとそんな流行りの言葉が頭をよぎる。


ー4年生、自由研究、簡単ー


そんなキーワードで検索すると、企業の工場見学がずらりと出て来た。これならー、資料もあるしテーマもはっきりしている。
良さそうなものをいくつかピックアップしたら、一仕事終えた気分になった。




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魂を入れる作業

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30分経ち、しかし多めに取って5分くらいして現場に戻ると、既に屋台は賑わいを見せていた。大きな声で客引きをする酒井さん。それに班長。向こう側にいる人達。
さり気無くテント内に入ると、大騒ぎしている裏方。


「この空気入れ、壊れてる!どうしよう!!」


「さっき、スーパーボールのプール作る時は大丈夫だったのに!!」


長テーブルには、膨らむビニール製のおもちゃがまだ空気を入れられずにのっぺりした姿で大量に置かれていた。見本しか膨らませていなかったようで、皆ざわついている。
すぐに、自宅に空気入れがあることを思い出し、私は声を上げた。


「家に空気入れあるんで、取って来ます!!」


「え、本当ですか!?助かります!!」


私の声に反応したのは、たった一人だったが、他の人達の反応を確かめている余裕など無かった。大急ぎで自転車を走らせ、自宅に向かう。玄関を開け、ただいまも言わずにバタバタと戸棚の奥から空気入れを引っ張り出している私を見て夫は、


「なんだ、なんだ。騒々しいな。」


いまだ寝巻姿でそう呟いた。子は、部屋の奥でピアノをしているのか、綺麗な音色が鳴り響いていた。 猛ダッシュでテントに戻ると、数人が私の手にある空気入れを目にし、待ってましたと言わんばかりの笑顔を向けた。ようやくここに「居場所」を見付けた、そんな気分だった。
空気入れは一つしかないので、それから私は持ち主の責任としてーというのは表向きで、やっと自分の役割を見付けた喜びで、勢いよく次々とおもちゃに空気を入れた。魂を吹き込まれたように、おもちゃは活き活きとした姿を見せ、それはまるで私自身のようだった。
汗だくになり大変だったが、何もすること無く突っ立っている所在無さに比べたら、天国のようだった。


「大丈夫ですか?」


「代わりましょうか?」


要所要所、そんな風に声を掛けられたが、この大役を他に引き渡すことなどこれっぽっちも頭に無かった。
屋台は大繁盛。おもちゃは飛ぶように売れ、スーパーボールすくいは大行列。ひっきりなしの客。


「ママ。」


私が必死に空気を入れているところ、子の声がして振り向くと、なんと夫もそこにいた。二人で祭りを見に来たのだ。子は既に、かき氷を手にしていた。


「忙しそうだな。」


夫からも、労いと捉えられるような言葉を貰えて、ほっとする。あのまま空気入れが壊れず、何もすることが無く突っ立っていたならーそんなところを夫に見られていたとしたら・・
家でも外でも「使えない女」のレッテルを貼られるところだったのだ。

誰とも会話せずとも不自然ではない単純作業を終え、班長からもお疲れ様でしたの言葉と冷たいペットボトルのお茶を貰え、やり切った感がある今年の夏祭りだった。




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ひとりぼっちの公園

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昼食は、さっと作れる素麺。勿論、それだけでは無くおにぎりと冷蔵庫の中にあった芋と茄子とちくわで天ぷらも。
私一人だったら、素麺一択。ネギや天かすなどの薬味すら無くていい。
さっさと食事を済ませると、午後の作業集合時間に間に合うよう、家を後にした。
現場に着くと、既に各係ごとにテント下で準備をしているのが目に入り、焦りつつ自分のコーナーへと急いだ。
班長と酒井さん中心に、皆話を聞いている最中だったので、そろそろ輪に入る。ちらっと例の二重人格女性が私の方を見た気がしたが、気付かないふりをした。
班長は、その日のタイムスケジュールの再確認、そして細かな注意事項など口頭で伝えると、それぞれ担当の仕事を遂行するよう指示を出した。
しかし、私はサポート業務。人手が足りない場所を探し、積極的に動かなけばならない。酒井さんは、班長らと和気あいあい準備をしている。
まだ開店しているわけでもない店舗。各担当で雑談をしているだけ。どの輪にも入り損ねている私は、非常に居心地が悪かった。


ーこのまま消えたところで、誰も私に気付かないかも。


ネガティブスイッチがすぐに入る。


ーこのままここで誰とも話さず突っ立っている方が、変に浮くし奇妙な人だと思われるかも。


開店までの30分、居たたまれなくなり、トイレに行く体で近くの公園へ行った。一応、班長にだけ席を空けることは伝えた。
公園のベンチに座り、着信も無い携帯を取り出しメール文を開くと、ポチポチ文字を打ち込む。


「ひとりぼっち、またひとり。なんで皆はあんなに器用なんだろう。それとも私が不器用なだけなのか。」


目の前にあるブランコは、太陽の熱をふんだんに吸収し、触れたら火傷をしそうに思えた。真夏の公園は人気が無い。私と同じ、ひとりぼっちだ。




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夏祭り

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夏祭り、ただただ疲れた。
結局、願っていた天気は外れて晴天。暑いけれどお祭り日和。

自治会から配布された、タイムスケジュールに沿って、子ども会は動く。テントの設営ややぐらの飾り付け、椅子やテーブルの設置etc・・午前中にすべきこと。
集会所に集まる人々の群れに、早くも怖気づく。誰に挨拶をしたら良いのかさえ分からず、取り敢えず集合場所に佇んでいた。
しばらくして会長が現れ、集会所内に普段収納している様々なものを、会場に運び込まなければならない。
皆、わいわいと二人一組になってテーブルを運ぶ。私もテーブルに手を付けたが、対になってくれそうな人がいないことを悟ると、一人でも運べるパイプ椅子に手を掛けた。
出だしから、気分が塞ぐ。
会場のやぐらの飾り付けは、自治会の人々に紛れてなんとかこなす。見知らぬおばさんが話し掛けてくれ、嬉しくなりそれに答える。 とはいっても、


「暑くなりそうですね。」


「でも、晴れて良かった。」


そんな、他愛の無い会話。しかも、本心では無い受け答えに心の中では苦笑いだ。
体を黙々と動かしていたら、あっという間に昼休憩。弁当とお茶が配布された。見渡すと、いつの間に2~3人、多いところでは6人程の輪が出来ており、ベンチだったり腰の下ろせる場所で弁当を広げていた。 途端に焦る。


「OOさん、こっちおいでよ。」


突然呼び止められ、振り返ると素敵ママだった。嬉しかったが、彼女の元にはDちゃんママや酒井さん、それにあの苦手なEちゃんママもいる。どう天秤に掛けても、そこに加わるのはきつかった。


「ありがとう。でも、ちょっと携帯家に忘れちゃって、取りに戻らないと。」


咄嗟の嘘。しかし、素敵ママはそれを疑うこともなく、


「そっか、じゃあまた後でね。」


すんなりと返してくれた。
ひとつだけの弁当を自宅に持ち帰ると、腹をすかせた子と夫が家で口を開けて待っていた。私が帰らなかったら、外に食事に行ったのかもしれないけれど、手元にある弁当をすぐに子が見付けてそれを食べたがったので、あげることにし、私と夫の昼食は作るはめになった。




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完全スルーの仲

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子と一緒に、ショッピングモール内にあるスーパーで買い物をしていたら、素敵ママにばったり出くわした。
最近、子ども会の準備でも頻繁に会うけれど、彼女の回りにはいつも誰かがいるし、挨拶くらいでちょっとした立ち話的なこともしていなかったので、向こうから声を掛けて来てくれたことが素直に嬉しかった。
彼女は、下の子と二人きりで、上の子はサッカーで毎日いないとのこと。


「いいなぁ。OOちゃんは女の子だからね。男の子なんて、友達優先ですぐにどっか出掛けちゃうよ。サッカーが無い日は、児童館でDS三昧だし。プールだお祭りだで家になんて殆どいなくて。」


困り顔の彼女だが、悪意の無いその台詞は私達親子に刺さるものだった。


ー夏休みなのに、友達と遊ぶこともなくママにべったりなんて・・もう4年生なのに大丈夫!?


言葉の裏を勝手に読んでは、自己嫌悪に陥るのだ。しかし、子はまだ小さな下の子に自然に近寄り、話し掛けている。その姿を見て、もし妹がいたらこんなだろうかーと妄想する。


「もう、3歳?」


「うん、早いよね。まだオムツ取れてないんだけどね。二人目だと適当だよ。」


5分くらい立ち話しただろうか。


「OOちゃん、すごい面倒見いいね。うちの子、ほんとうに楽しそう。」


驚いたことに、普段の子からは想像出来ない姿を見た。下の子を抱っこして、喜ぶくらいに揺すって笑わせていたのだ。素敵ママが嬉しそうにするのを見て、私まで嬉しくなった。
しかし、視線を子から素敵ママに戻すまでの「間」に、嫌なものが目に入って来た。それは、ボスママだった。その距離感と、こちらに向かって歩いて来るのを見れば、素敵ママに気が付くのは時間の問題ーそして防衛反応が働く。




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「あ、そろそろ行かないと。」


特に急ぎでも無いのに、その場を離れる為に子を呼ぶ。しかし、子を呼ぶのと同時に、素敵ママの方がボスママに気付いてしまった。


「買い物~?」


「うん、ちょっと涼みにね。」


私は、ボスママに気付かない振りをした。明らかに不自然だ。だって、素敵ママのすぐ側におり、たったの今まで彼女と会話をしていたのだから。しかも、ボスママと私は同じ園&クラス出身。同じクラスとまで素敵ママが知っているかは分からないけれど、それでも互いに挨拶せずスルーし合うのはおかしい。そして、どちらがおかしいのかと言えば、交友関係が乏しい私の方が不利なのだ。軍配は、ボスママに上がる。
弱い人間程、損をする。スネ夫ママはじめ、ボスママらは、ずっとずっと昔から私の存在など空気以下のような扱いをして来た。こちらから愛想笑いをしても挨拶をしても話し掛けても、完全スルー。そう思うと、何事もないかのようにこちらから挨拶をしようだなんて思えるはずもなかった。


「お先に。」


素敵ママにだけ告げる。隣にいるボスママには一切視線を合わさずに。そして思う。何故、こちらがこんなにも罪悪感をおぼえなければならないのか?これがいつまで続くのか?子が、怪訝そうな顔つきでこちらを見たが、それに構う余裕など全く無かった。
同じ小学校ーそして中学。今後、またいつどこで彼女と繋がるか分からないけれど、無理なものは無理なのだ。
折角、素敵ママに出くわして気分の良かった昼下がり。こうしたちょっとのことでズドンと気分は暗くなる。そして、自分ばかりが人生詰まらなくしている気がしてしまう。




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気分を変えたら

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ここ数日、さほど気温が高くないのでエアコンをつけずに窓を解放している。
家の中、じっとしていれば風が心地よい。
昨日も夫は納涼会という名の飲み会で遅かったので、子と簡単な夕飯。メニューは、三食そぼろ丼。卵とひき肉と冷凍枝豆で作るそれと、小松菜と豆腐の味噌汁。それから冷やしトマト。


「なんか、聞こえる。」


窓の外から子供達の声。子が、窓を開けてバルコニーに出て下を見下ろした。


「なんか、花火してるよ。」




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子に釣られて私もバルコニーに出ると、確かにチラチラと花火の光、それに子供達。そして、素敵ママや酒井さん達の姿。
どうやら、団地内の小さな公園ーとまではいかない程度の広場で、仲間内の花火を楽しんでいるらしかった。ざっと子供が10人程度、親が5人くらい・・
もう子が小学校になったというのに、ああしてつるんでいる親子を見る度に、胸がきゅっと苦しくなる。子供が大きくなれば楽になるとよく聞くが、それには条件があるのだ。
子供が単体で動けて、社交的なこと。親抜きでどんどん約束を取り付け、外に出て行く子。
子の背中に、羨ましさを感じてしまうのだ。だから、胸がざわつく。


「ご飯、食べよう。」


気分を変えようと、ダイニングに並べたおかずをリビングのローテーブルに移動させた。普段、食事の最中はテレビを付けない我が家だが、子の好きそうなバラエティ番組を敢えて付けた。


「え?そこで食べるの?」


「たまには、いいじゃない。夏休みだし、パパは飲み会だし。」


ちょっと気分を変えるだけ、それが予想以上の効力を発揮することがある。
テレビを観ながら、笑いながらの食事。面と向かって、会話をしながらの食事も大事だけれど、こういう日があってもいいじゃないかと思う。




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イメチェン

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暑くなり、無性に髪を切りたくなった。
中途半端なセミロングではなく、思い切ってベリーショートに。
なんて、小心者で気にしい、そして自意識過剰な私にそんな勇気は無い。誰に見られるでもないのに新しい髪型に挑戦することが出来ず、もう10年以上。
書庫を整理していたら、昔の写真が出て来たのだ。学生の頃のもの。それを見て、子に言われた一言が案外心に刺さっている。


「ママ、昔からずっとこの髪型なんだね。顔だけがおばさんになったけど。」


20代前半の頃に撮ったそれは、今と同じくボブ。しかし、この頃は働いていたこともあり今のようにセルフカットなどしていなかったのでそれなりに見える。
やはり、プロの美容師がカットするそれと、素人がするそれとは雲泥の差。トリートメントもしっかりしているので艶やかだし、控えめだがカラーリングもしている。ボブだけれど、洗練された風にも見える。 それに、年頃の子はすぐ気付く。


「なんか・・同じ髪型なのに昔の方が可愛い。今は・・戦争時代の人みたい。さっちゃんのかげぼうしだっけ、あの時代の子供みたいな髪型。」


要するに、「ダサイ」ということだろう。分かってはいたが、ショックだった。やはり、安くてもプロに切って貰った方がいいのか。
それでも、あの鏡にうつる自分ーたるんで四角くなった顔にタオルを巻いて、てるてる坊主みたいなスモックをかぶり、無防備な姿で美容師と対峙しなければならない時間は、正直言って、苦行以外のなにものでもない。
それに金を払うと思うと、少しくらいおかしくてもセルフカットの方がメリットが大きい気がする。
やってみたい髪型ーベリーショートや巻髪ロング、サラサラストレートロング、ゆるふわセミロング。しかし、知人に二度見されることを想像してしまい、結局いつもの髪型になってしまう。 自分で自分を自由に出来ないのだ。




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さげまん妻

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夫からの突然の提案は、私の心をブルーにするものだった。
家族水入らずのキャンプに少々浮かれていた私。しかし、そんな期間はわずかだった。
ツーリング仲間を誘うというのだ。ファミリー単位ということで、前回のホームパーティーは、自宅が狭いこともあり仲間単体でその家族は呼ばなかったのだけれど、キャンプなら何人でも不都合は無い。むしろ、大人数の方が盛り上がるーそう思う方が健全なのだろう。
子と年の近い子供達もいることから、仲間内では一期に盛り上がり、こちらの意見を聞く前にあれこれ決定する夫に辟易する。夏休みの予定を仲間であれこれ話しているうちに、我が家ではキャンプに行くという話に誰かが乗っかったのか、それとも夫の方から誘ったのか。
それに、吉田さんが来るかもしれないことも、私の心を重くしていた。ホームパーティーでは、「ホストの嫁」という肩書からあれこれ忙しく振る舞うことでなんとかその場をうまくやり過ごしたが、キャンプとくれば、全員が横一線。でくの坊の私は、途端に「デキナイ嫁」のレッテルを貼られるに違いない。考えるだけで反吐が出る。
そして、こんな夫からの提案を、即座に受け入れしかも楽しみと思える女性こそ、真のあげまんなのだとも思う。
長いようで短い夏休み、親子でのんびり過ごすのが理想だけれど、実際そうはさせて貰えそうもない。

義実家へも盆だけではなく、8月に入れば毎週末何かしら集まりがある。今回は参加しないとーそう思ったのは、この間、三女から嫌味を言われたのだ。


「OOさんってさ、うちに来る予定があると体調悪くなるよね。」


嫌味というか、ストレートなパンチ。実際、体調不良で行かないこともあるけれど、夫が子と2人で喜々として出掛ける様子に甘え、私が行っても行かなくても大して向こうに影響は無いだろうと思っていたのだが、それは間違いだったらしい。 嫁としての役割を果たせーと暗に言われている、そんな気がした。


「そうなんですよ~、空気ですかね?体は嘘を付けないんで。」


そう言い返せる程の気の強さがあれば、世界はまた違って見えるのかもしれない。




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晴れない浴衣

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右往左往。
出る幕が無い、そんな場で挙動不審になってしまう。今度の祭りでそうなるのは、目に見えている。
私が得意なのは、与えられた仕事を黙々とこなすこと。不得手なのは、自分で仕事を作り出したり見つけたりして行動すること。
子ども会の祭りで、おもちゃ類担当の私。スーパーボールすくいを始め、光るおもちゃやアニマル風船などを販売する。ざっと班長から指示された担当表。
販売(金銭管理)班、スーパーボール班、品出し班色々とその他助っ人。私を含めて3名は、その他助っ人となった。手が足りなくなった班の助っ人をするという曖昧な係。
それに当たった他の2名は、酒井さんと先日大人しそうな顔をしつつ裏であれこれ噂話を声高にしていた彼女だった。


ー苦手だな。


仕事内容と共に、人に対しての苦手意識が先に立つ。例の彼女は裏表があり過ぎて怖い。酒井さんは、自分とは対極の人だったことを知って、既に雲の上の存在だ。
そして、今週の天気予報を見て密かに願う。台風がこのまま直撃したら中止になる。だからー・・・
親として、そんな風に思う私は最低だ。しかし、幼い頃のように、我が子もそれ程祭りを楽しみにしている様子でも無かった。
高学年になると、親を抜きにし、浴衣姿で屋台を歩く子供達の姿を目にする。しかし、子からは誰かと祭りに行く約束をしているという話は出ていない。私は屋台が空いている以上動けないし、一応、夫がその日は休みを取っていてくれているが、子と一緒に祭りに来るとも思えない。 色々と考えるだけで、憂鬱だ。自分のことも子のことも。




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