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今日の写真






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今日の写真




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GWの金作り

GW突入。
しかし、これといった予定は無く、義実家へ行くくらい。
夫は、ツーリングや学生時代の友人と遊びに行く日もあり、子と二人きりのフリーの時間が数日ある。

どこかへ行きたい気もするが、なんといっても金が無い。
どうするか・・・
医師はああ言っていたが、やはり仕事をするべきか。
午前中から午後14時くらい、主婦歓迎の仕事。スーパーやファーストフードの求人がずらりと並ぶ。
私のように、動きがにぶい人間が出来そうもない。遠い昔、接客もどきをしていたことはあるが、暇な店だったし個人店だったので、体育会系では無かった。
立ち仕事ー、しかも体力勝負の仕事は、持病を悪化させるに違いない。




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GWで遊ぶ金を作ろうと、ライター内職、データ入力など、夫が深夜帰りのここ1週間頑張ったら、2万円ちょっとになった。しかし、換金はGW明けだ。
夫から生活費を貰ったばかりなので、その中から2万を拝借し、後で返せばいい。
しかし、このおぼろげな綱渡り生活をなんとかしなければならない。




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アラフォー、洋服難民

手持ちのワードローブを見直した。
最近、スーパーの中にいる自分を見た時に、どこのおばさんかと思ったからだ。
元々地味な顔立ちだが、そこに貧相な雰囲気も加わり、服のせいもあるのだろう、季節に抗うかのようなもっさり感。
一番多い色味は、グレー。続いてベージュ。明るい方ではなく暗めのトーン。茶色に近い。
そして、黒と白。
私の中で、顔色が良く見える色は何だろう?一度、専門家にカラー診断をして欲しい。

PTAの顔合わせで、スネ夫ママはともかく、初対面の人達から少しでも好印象を得たい。その為に、自分の欠点をカバーしてくれる、そんな色を探していた。




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日中、プチプラといえば有名な服屋へ行き、あれこれ鏡に合わせてみた。
この店は、店員が寄って来ないのがいい。勝手に試着して戻すーストレスフリーだ。
綺麗色。春夏に相応しい、パステルカラーなどを 何着か選んでみる。
試着は無料だ。


ー可愛い!!


一目惚れだったのは、まさかの花柄ワンピースだった。小走りで、鏡の前で合わせてみる。その瞬間、高揚していた気持ちは萎えた。むしろ、ゾッとした。
首から下は良かったのだが、自分の顔とその服があまりにも合っていなかったのだ。何ていうか、より一層、老けたおばさんーしかも、安物を身に付けているイタイおばさんが鏡の中にいたのだ。
まさに、ちぐはぐだった。

結局、グレーが一番落ち着く。無難な色。顔色は悪く見えるかもしれないが、悪目立ちしない。アラフォー女性に洋服難民は多いとは聞くが、私もその例外ではないらしい。




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参加型ワイドショー

日中のワイドショー。
珈琲を飲みながら、ぼんやり眺める。

彼らの異様に高いテンションと笑い声に圧倒されつつ、この中で本当に笑っている人間はどれくらいいるのだろうと考えたりする。

笑顔の対価にある報酬を思えば、本音は退屈で仕方のない場面でも盛り上がれるのかもしれない。それこそ、営業スマイルだ。
今は、リモコン一つあれば、リアルタイムで自分の意見を投票出来たりする。選択肢であっても、番組に参加しているような気になり、少しは孤独感が薄らぐ。

くだらないお題に、選択肢が1~4。自分が選んだ数字が多ければ、常識ある人間なのだと世界から認められた気になり嬉しくなる。それと同時に、なんて詰まらない人間なのだと失望もする。
変わり者になりたいとは思わないけれど、その他大勢の意見に流されるのは嫌だったりする。リアルな世界では目立たないからこその自己主張。




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承認欲求が満たされないからだ。
今日も夫は、弁当を置いて行った。夕飯だって、毎晩用意しているのに外で食べて来る。
前もって教えて欲しいと訴えたことはあったが、機嫌が悪くなる。仕事柄、付き合いがあるのだろうが、その中には自ら後輩や同僚などを誘っての飲みだってある。
どうせ夕飯は要らないだろうと思い、簡単に済ませた日に限って直帰だ。そして、品数の乏しさに舌打ちする。

一家の主なのだー、要る要らないは別として、常に万全の体制を取れということ。
それが、働く人間に対して敬意を示すということなのだーということを、以前夫に言われたことがある。

求人を眺めることに飽きると、こうして私はくだらないワイドショーの投票ボタンに手を伸ばす。
少数派であった時、少しの嬉しさを噛み締める。




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雨降りの午前中

今朝からの大雨。
外は薄暗く、部屋の中は電気を付けないとならない程。
これくらいの天気が、私には丁度良い。
家にこもっていることに、罪悪感を感じないどころか、優越感を感じるからだ。

PTAの役員になったことで、仕事探しに身が入らなくなった。
求人を眺めても、情報は頭上をすり抜けて行くだけ。
そして、持病の検査結果が思わしくないことで、更に仕事への意欲は無くなったのだ。


「普通の生活は出来るけど、無理はやめた方がいいですね。」


いけ好かない医師からの忠告に、忠実に従いたくなる。検査結果を夫に伝えると、渋い顔をする。
肯定も否定もせずにただ、腹に一物といったところか。いつもなら気になる夫のリアクションさえもが、気持ちに余裕が無いことでさほど気にならないのだ。




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階段を、一段上がれば・・

雑念を振り払うように、無心になって鍵盤を叩く。
家の中は、ぐちゃぐちゃ。かろうじて、洗濯だけはしたが、皿洗いも掃除もやる気が出ない。
子と夫を見送った後の我が家は、私の城。
好きなように動き、好きなことをする。

ベートーベンの「喜びの歌」が弾けるようになり、続いての曲で早速挫折し、ご無沙汰だったピアノ。
数ある曲の中で、やっぱり自分の性に合っているのは、落ち着いた暗めのメロディだ。




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指先をもつれさせながら、何度も何度も同じ箇所を弾き直す。永久に成功出来ないかもと思った壁をうまく乗り越えられた時、体一杯の達成感を得ることが出来る。
誰に見せるわけでもない、評価されるわけでもない、達成感だ。
思わず、笑顔になる。

大人になると、日々退化して行く運命に抗えず、現状維持するだけで精一杯。だからこそ、わずかな一歩が嬉しい。
役員に立候補し、相変わらず気持ちは塞ぎこんでいるけれど、先のことを考えても仕方がない。なるようにしかならないのだ。
もつれていた指先も、コツコツ練習すれば、柔らかく、滑らかな音を奏でることが出来る。
人生も、それと同じだ。




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孤独トレーニング

極上の孤独という本が気になっている。
タイトルからして、孤独を肯定しているのだな、と分かる。

新聞広告に掲載されていた目次、それを眺めた。興味深いし、私のような孤独感を常にまとっている人間の救いの書なのではないかとますます手に取りたくなる。
しかし、実際、著書についてみると、孤独と掛け離れた女性であることを知る。

作家ーという仕事を持ち、パートナーや友人にも恵まれており、所謂、リア充な高齢者なのだ。
家族も友達もなく、ほぼ丸一日、テレビが話し相手ー、一年に片手で数える程しか生身の人間と関わらない。そんな孤独な人間が、やせ我慢ではない孤独の素晴らしさを教えてくれるのならーと思ったのだ。 何か、ヒントがあるかもと。

常に誰かに必要とされ、実際、思い出してくれる人もおり、その中で敢えて一人を満喫しているー自由を味わっているーというのでは、私が思う「孤独」とは違う。
本当の孤独とは、誰からも必要とされなくなった時に訪れるものだと思う。今、私には夫も子もおり、少なくとも彼らは私を必要としてくれているー(と信じている)が、それが無くなれば、あっという間に本当の意味での「孤独」がやって来る。
高齢になるにつれ、実際、家族や友人に恵まれていた人々も、一人また一人と身の回りの人間が死を迎え、見送る立場となれば、初めて孤独と向き合うことになるのだろう。 その前準備として、今から「ひとりの時間」を楽しめるように心を鍛える必要があるのかもしれない。




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激鬱

あんなに切望していたPTA役員。
ホッとしたのも束の間、すぐさま不安が押し寄せる。
私にこなせるか?
誰しもが、子供一人につき一回はやらなければならない責務。それでも、わずかだがあぶれる者だっている。
私のような人間は、そちら側の人間では無かったか?

そして、私と同じ役員の中に、一番関わりたくないスネ夫ママの名前があったのだ。
彼女とは、今年同じクラスにならなかったことで胸を撫で下ろしていたところだったのに、こんな形でまた関わるとは、普段は地味な自分の運命を呪う。
こんなところで、ドラマティックな展開など要らない。

第一回役員会ー

それが今は物凄く憂鬱だ。そこで、委員長や副委員長を決める。勿論、他の役割も。
スネ夫ママがその中にいると思うだけで吐き気がするし、彼女の名がある前は前向きだった気持ちも、今では穴の開いた風船のように萎んでいる。




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PTA役員決定

自己紹介は、滞りなく進み、続いては役員決め。


「今年はー、希望者がとても多く、抽選となりました。皆さん、ありがとうございました。」


前任の役員が頭を下げた。
そして、プリントが配布される。その用紙に、全てが記載されている。


ーお願いー


今年こそー・・
こんな役、私には荷が重いしやりたくないのが本音。しかし、来年は更に荷が重い。役員の中の「委員長」なんて、絶対無理。


薄目になりつつ、プリントを視界に入れる。すぐに、見慣れた苗字が飛び込む。
小学校5年目の春、私はPTA役員としてのスタートを切ることとなった。




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短すぎる自己紹介

役員決めの為、懇談会へ重い腰を上げて参加した。
新しいクラスだが、何となく顔を知る親達ばかり。もう五年生ともなれば当たり前のこと。二度目ましての人も多々いるに違いない。
PTAも子ども会も、そして学校ボランティアなどにも顔を出さない私だから、互いを知る「顔見知り」は殆どいない。
しかし悲しいことに、スネ夫ママやボスママなど、悪い意味で密の濃い2年間を過ごした彼女らや、素敵ママの群れに至っては、挨拶スルーが微妙な「顔見知り」なのだ。

事前のアンケートには、すべて〇を付けた。もう、校外でも広報でも何でも、やる気十分だった。一人につき一度はやらなくてはならない責務。6年生でやることだけは絶対避けたい。委員長になれるタマではない。
会の開始時刻ギリギリに教室に滑り込んだ。
廊下で群れる親達の中に身を置くのは、散々だったから。

新しい担任は、気の強そうなベテラン女先生。やっていけるだろうかー・・
役員決めの前に、担任からの挨拶と年間の流れなどの説明。その他諸々の事務的な話が終わり、お約束のアレがやって来た。


「それでは・・初めましての親御さんもいらっしゃいますので、お一人ずつ自己紹介をお願いします。」


心の中でため息。しかし、今回は何度も練習して準備万端。
どうせ、誰もが自分のことで頭が一杯、人の話なんて聞いていないはず。

ー子の名前
ー子の性格

その二点だけでいい。後は、結びに宜しくの挨拶で締めくくろう。喋りが上手い母親を真似ようとするから、変にしどろもどろになったり必要以上にどもったりするのだ。 自分は自分、それでいい。




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一番手は、いかにも気の強そうな、年配の母親だった。恐らく、中高生ーもしかしたら大学生の子どもがいるのかもと思う落ち着き払った風貌。きっと、長い自己紹介が始まるのだろうーそう思った。


「OOの母です。一年間、宜しくお願いします。」


「・・・」


担任は、母親と顔を見合わせ、互いににっこり微笑み合う。


「今年も、よろしく。」


いたずらっぽい笑顔を浮かべて、ベテラン風ママは挨拶をした。この担任に関わったのは、どうやら初めてではないらしい。


「では、お次の方。」


その次の母親も、空気を読んだのだろう。彼女程ではないが、子の名前と頑張ってるスポーツに挨拶で終了。
内心、トップバッターのベテラン風ママに拍手大喝采だった。自己紹介は、最初の一人がどう出るかで決まる。恐らく、彼女に拍手を送ったのは私だけではないはずだ。
そんな訳で、緊張しつつも私の自己紹介は無難に済ますことが出来た。




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感情の爆発

クラス替えがあり、放課後に遊びに出るようになった子。
それはそれで良いのだけれど、私との接触時間は極端に減った。

新しい友達は出来たのか?
先生は、どんな感じか?
勉強は、ついていけそうか?

あれこれ聞きたいことは山程あるのに、その隙が無い。
いや、厳密に言えばあるのだ。夕飯や寝る前、または朝食の時間。
それでも、詰め詰めのスケジュールで子は疲れているのだろう。口に物を入れて咀嚼するのに精一杯でこちらの問いかけにはぼんやり頷くか首を振るだけ。

仲良し2人組と同じクラスになったことで、ひとりぼっちの心配は無くなった。それでも、なぜか胸がざわつく。


「今日は、誰と遊んだの?いつもの二人以外とは仲良くなれた?」


「お腹空いた、今晩は何?」


「え?今日は生姜焼きだよ。で、どうなの?」


「何が?あ、ドラマ録画しなくちゃ。」


「ちょっと、ママの話聞いてる!?」


「え?うん聞いてるよ。そういえば新しいハサミ買っていい?もう小さくて。」


「うん、買っとく。それで学校はどうなの?今日はどんなことした?」


「あー、喉乾いた。なんかない?」


何度問いかけても、私の問いかけをスルーし、自分の要求のみ伝えてくる我が子に苛々した。生理前も手伝って、久しぶりに爆発してしまった。




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「あのさ、ママの話さっきからずっと無視して自分のことばかりだよね。友達ともそうなの?そんなんじゃ皆から嫌われるよ!」


子は、きょとんとした表情で私を見る。


「は?」


何かが切れた。
その口調は、明らかに私を馬鹿にしたような、信じ難いものだった。こんなに心配しているのにー、それが子には全く伝わらない。


「ごめんごめん。」


更に、私を切れさせた。


「何?その言い方は!!!こっちの話も聞けないのなら、もう勝手に自分のことは自分でしなさい!私はあなたの召使いじゃないの。」


そこからしばらく冷戦状態。気まずい沈黙が続いた。しかし、夕飯は用意した。黙って子は食べて食器まで下げた。会話は一切無かった。そのまま風呂に入り寝てしまった。勿論、着替えなどはバスルームに用意しておいた。
今朝になり、夫もいたことで普通に会話はした。
持ち物のチェックも一緒にした。それでもなんだか固いしこりのような物が残っている。




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押せないボタン

ー働く
ーはたらく
ー傍を楽にさせること


求人を眺めては、エントリーボタンを押せずにいる。
長らく、ぬるま湯に浸っていた代償は、無駄な躊躇だ。
40を過ぎて、体のあちこちが痛い。朝も弱くなったし、二度寝をしないと体がもたなくなっている。
しかし、虎の子は尽きつつある。
細々とライター内職はしているが、今月の稼ぎは1万とちょっと。

子は、まだ小学生だから貯め時と言われる。しかし、実際のところは歯科矯正やら習い事で見えない金は消えて行く。
夫から、嫌味を言われても仕方が無い。




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そんな夫は、趣味や自分の服や持ち物に際限なく金を掛ける。先日は、新しい革靴が増えていた。ネットでブランドを調べてみると、価格帯は5万前後。
仕事柄、必要経費なのは分かる。しかし、同じような靴が何足も靴箱に増えて行くのを見ると、何とも言えない気分になる。私の数少ない冠婚葬祭用の黒いパンプスやスニーカーは、端っこに追いやられていた。

求人案内の特集に掲載されている女性は、私より5つも年下。夫も子供もおり、エリアマネージャーとして「やりがい」を持って働く母として奮闘しているらしい。
彼女の記事を読むにつれ、気後れし、やがて仕事探しの意欲は次第に萎えた。
私が欲しい情報はここには無い。
キャリアママのライフスタイルではない、もっと現実的な、自分に近いもの。私にでも出来そうな身近な情報が欲しいのだ。




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落ち着きのない母親達

学年始めの総会へ出席した。欠席するつもりが、委任状を出し忘れたからだ。
体育館へ入ると、既に、保護者達の群れ。全学年の父兄の集まりなのだから致し方ないが、このざわつきー、いつまで経っても苦手だ。これまで欠席していたので知らなかったが、案外、参加人数は多かった。
配布された資料を手に、うろうろしながら後方のパイプ椅子に座る。同じく、単独で来ている女性がぽつぽついたから。
前方には、スネ夫ママやボスママが見えた。相変わらず、つるんでいる。今年は同じクラスなのか?彼女らと別クラスで本当に良かった。

お約束の、単独に思えた女性らは、顔見知りやママ友から声を掛けられ、共に座る相手を見付ける。
いつものことだけれど、やはり落ち込む。手持無沙汰なのを隠すように、何度もバッグの開け閉めをしたり、配布された資料を穴が空く程眺めたり。
会が始まるまでの辛抱なのだが、この時間が永遠にも感じられる程に長い。




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視線を感じ、何気なく目線をうつすと、Dちゃんママがこちらを振り返りAちゃんママや他のママらと何か話している風だった。
彼女らの視線を感じ、それが果たして私なのかどうかは定かではないけれど、自意識過剰気味になってしまう。もう一度、視線をそちらにうつすと、皆で一様に笑っている。そして、また視線を感じる。
私がひとりでポツンとしていることを、敢えて確認しているのか?
気になりだしたら止まらない。
続いて、スネ夫ママらまでもが気になり出した。後ろを振り返っているのが何となく分かる。怖くて目を向けることは出来なかったけれど、私を見ているのでは?と考えだしたら止まらない。

居たたまれない時間がようやく終わり、総会が始まった。
結局、私の両隣は空いたまま。
いつものことだ。だが、会の最中も、群れで会話をしつつ、何度も振り返る落ち着きのない彼女らが、鬱陶しくてたまらなかった。




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見てはいけないもの

翌朝ー
顔を洗いに洗面台に向かうと、びしゃっと冷たい何かに足を滑らせ転倒しそうになった。辺りそこらが水浸しだ。
そして、ハッと気付く。雑巾で恐る恐る水浸しの床を拭き、そしてやはり確信する。ツンと鼻をつく匂いに吐きそうになる。
そして、昨夜の見てはいけない光景がリアルに蘇る。

夫は、洗面台に放尿していたのだ。




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トイレと間違えた?いやー、しかし鏡にうつる表情は、正気に見えた。あんな場所でそれをするなんて・・驚きとショック、そして嫌悪感と怒りの交じった感情が私を支配する。
何故、私が粗相の始末をしないとならない!?おむつトレーニング中の2歳児の粗相の始末をするのとは訳が違う。
そして、私は心底夫のことを愛していないのだと悟る。
本当に、彼のことが好きだったのならー、嫌悪感より怒りより何より先に、心配する気持ちが湧くのではないかと思う。
そうしてしまった原因を探ろうとするだろう。仕事や家庭でのストレスの負荷を減らす為にはどうしたら良いかを真っ先に考えるだろう。
掃除に使った雑巾を、スーパーの袋に丸めて入れてすぐに捨てた。大きくため息をつき、そして何度も何度も石鹸で手洗いをしたが、さっぱり綺麗になった気になれずにいた。




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  • 2018/04/16

嫌悪

昨夜も帰りが遅かった夫。
玄関を開けると、酒の匂いが部屋中に充満した。


「おかえりなさい。」


私の呼び掛けには答えず、しゃっくりをしながらシャワーに向かう。年に何度かある酷い泥酔だ。
脱いだ服は、バスルームまで道になる。上着、シャツ、ズボン、トランクス、そして靴下。まとめて洗濯機に入れてくれたら良いのに。
清潔なタオルとパジャマを脱衣所に置き、リビングに戻る。一応、冷えた水を用意し、様子を窺う。深夜1時を過ぎ、先に寝てしまいたい気持ちと戦う。

ガタッと大きな音。どうやら出て来たらしい。しかし、いくら待ってもリビングに出て来ない。倒れているのかと気になり、バスルームの方へ向かうと衝撃的な場面に出くわしてしまった。
見てはいけないものを見てしまった。




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我が家のバスルームは、トイレと洗面台の隣にある。夫は、洗面台に突っ立っていた。私には背を向けているので気付いていない。気付かれる前に、慌ててリビングに戻った。


「うおー!!」


突然、背後から雄叫びが聞こえた。少ししてから笑い声。怖かった。
そして、気持ちが悪かった。
しばらく動悸が止まらず、布団に入ってもなかなか寝付けなかった。あの、見てはいけないシーンがぐるぐると瞼の裏に焼き付いて離れず、嫌悪感で一杯だった。




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  • 2018/04/15

ゴミ捨ての時間

朝、ゴミ捨てに出ると同時にお隣さんとばったり会う。この間まで赤ちゃんだと思っていたお子さんが、幼稚園の制服に身を包む。


「おはようございます。」


「おはようございます。」


制服を見て、素敵ママと同じ園なのだと知る。エレベーターを待つまでの時間、何かこちらから声を掛けるべきか戸惑う。 世間話ー


「もう、幼稚園なんですね。」


「ええ。やっとです。今朝もぐずって・・」


どうやら早速行き渋りらしい。エレベーターが到着し、3人で乗り込む。
1Fのボタンを押し、それから言葉が浮かばず沈黙が流れた。


「どうぞ。」




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到着し、開くのボタンを押したまま彼女らが降りるのを待つ。お隣さんは、軽く会釈をした後、子供の手を引いて、皆が集まるエントランスへと向かって行った。
ゴミ捨て場所には、その前を通らなければならず、素敵ママらの後ろ姿を見付けて気持ちが塞がる。会話に夢中になっている群れを敢えて見ないようにゴミを捨て、その横を通り過ぎる。
お隣さんも、すぐにその群れに入り、先程のエレベーターの中とは大違いの甲高い声で、会話に加わっている。

次からは、もっと早くゴミ捨てに来よう。
彼女らとは無関係のはずなのに、朝から活気づく人々の様子を目にするのは気が滅入るのだ。




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今日の予定を聞かれる憂鬱

「今日は、何かあるの?」


夫が毎朝聞くようになった。これが、プレッシャーだ。何か予定が入っていないと、悪いような気がしてくる。


「今日は・・買い物・・」


「仕事、いいの見付かった?」


「あ、あと買い物ついでにハローワークも寄る。」


「ふうん。」




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夫の満足いく答えが用意出来ず、慌てて作った台詞もなんだか見透かされているような気になる。
春休みも終わり、通常業務。学校行事をサボったことがばれてから、夫にも子にも後ろめたさで一杯だった気持ちを思い出す。
子を産んで、専業になった時。あの頃も、毎日のように「今日の予定」を聞いてきた夫。 家にこもっていても、外に出た風を装うことが習慣になった。


「今日は、支援センター。」


「買い物ついでにママ友の家でランチ。」


「公園に遊びに行ってから、図書館の読み聞かせ。」


「ママ友とピクニック。」


「区役所の手遊びと買い物。」


「予防接種受けに病院。」


あの頃ー引っ越し前の私は実にアクティブだった。人付き合いが苦手で、対人恐怖気味な自分だが、子の為にとがむしゃらに頑張って来た。そして、周囲にも恵まれていた。
引っ越し前のママ友の存在も大きかったけれど、夫からのプレッシャーと理想の母親像に押しつぶされそうになりながらも、それに応えて来たのだ。

今の私が本来の私。
明日も明後日の朝も、夫から予定を聞かれることが憂鬱だ。




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  • 2018/04/13

変化とバランス

レモンイエローの封筒を開ける。懐かしい文字。
引っ越し前のママ友とは、ほぼメールでのやり取りが常だったので、こうした手紙は新鮮だ。
便箋2枚ーそして、内容は思った通りのものだった。

ご主人の転勤が急に決まったとのこと。この春休みに越したこと。赴任期間は短くとも3年なので、家を売って越すことに決めたこと。
要件をまとめると、こんな感じ。
越す前に会えなかったこと、会いたいと思ってくれなかったことを落胆しつつも、心のどこかでは仕方が無いと彼女に同情する気持ちも湧いた。
あの地では、彼女は全てにおいて成功者だった。家庭も、仕事も、友達も。しかし、心機一転、環境がガラリと変わることで安定していたバランスは崩れる。
それは、私自身が経験者だからこそ分かるのだ。




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勿論、彼女は私とは性質が違う。根暗でも心配性でも神経質でも無い。そして、夫婦仲だって違えば親子関係だって違う。越したことにより、それまで以上の何かを手に入れる可能性だってあるのだ。
それでも、そうなるまでには多少なりとも努力が必要だ。


ー国内だからいいけど、寒いのが苦手。それに、子供達が馴染めるか心配。


それに尽きるだろう。彼女の手紙の一文に、母としての不安を読み取り、何か力になれればーと思う。
私が子を産んで初めて出来たママ友だし、私が越してからも変わらず付き合いを続けて来てくれた人だから、大事にしたい。珍しく、そこに負の感情は存在しなかった。




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エントランスの群れスタート

買い物帰り、エントランスでばったり群れの集団に出くわす。忘れていたが、幼稚園も、始業式を迎えたのだろう。
そして、午前保育なのだろう。いつもなら、ランチタイムのこの時間は静まり返っている。
話に夢中になっている群れの中に、素敵ママの姿が見えた。そういえば、下の子はこの春に入園だ。そんな話を先日の子ども会の集まりで小耳に挟んだ。
バス待ちをしているのだろう。群れの中、彼女以外は知る人がいなかったので、敢えて気付かない振りで遠巻きに通り過ぎた。


「こんにちは!」


と、普通の人なら声を掛けるのだろうか?それとも、私のように、気付かない振りをすることは珍しくもないのか。あれが、全員、子と同級生の母親だったらと思うとぞっとする。
挨拶は免れないので、逃げ場も無い。

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春の日差しの中、彼女達は、華やかな歓声を上げていた。バスが来ればまた、子供達も加わるので一際騒がしくなるのだろう。

自宅に戻り、郵便受けに入っていたDMなどをダイニングテーブルに放り投げる。レモンイエローの封筒を見付け、咄嗟に手に取ると、引っ越し前のママ友からだ。
そう言えば、春休みに会っていなかった。向こうも子供が多いし忙しいだろうと遠慮していたのだ。

そして、消印と差し出し人住所を見て愕然とした。北海道とあったのだ。
彼女は、北海道からこの手紙を出したのだ。




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役不足

子のクラス替えは、例の仲良し二人と一緒。
私が不安に陥っていると、案外、子は平気な様子。しかし、グサッとすることを言われてしまった。
春休み、二人は子供だけで会っていたのではないと言う。


「ママ同士で、ラインして会ってたんだって。」


「え、そうなんだ・・じゃあ、ママ達も一緒だったの?」


「うん、大人はお茶してて、その間二人は映画行ったらしいよ。リメンバー・ミー観たって言ってた。私も観たかった。」


「そっか・・」




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話はそれ切りで終わった。子も、それ以上言ってもどうにもならないことを知っている。未就学時期のような、駄々をこねるようなことも無い。
久しぶりに、子の交友関係を狭めているのは私なのかと、思い悩む。

それにしても、親同士はどんなタイミングで打ち解けるのだろう?幼稚園のように、毎日の送迎で顔を合わせてならまだしも、小学生ともなるとそのような機会はなかなかない。
あったとしたら、近所だとか役員が一緒だとかー

春は、一般的にいえば出会いの季節。だから、辛い。




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反面教師

「ふうん」


明らかに、面白く無さそうな声を出す。伝えるつもりでは無かったが、母の口を封じたかった。自分のことならまだしも、子のことをあれこれ指図されることが許せなかったからだ。
実際、思い出したくもないスキー旅行だ。それでも、何かに取り憑かれたかのように、言葉は次から次へと口をついて出る。


「すごく楽しかった。向こうの家族も皆、滑れるの。お義父さんもお義母さんもね。私は久々だったこともあって戸惑ったけど、何度か練習したら勘を取り戻してリフトも乗れたよ。 OOも、すっかり上手になってね。一緒に滑れて楽しかった。家族で滑れるっていいよ。私、こういう経験したこと無かったから、OOには絶対させたくてね。」




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嫌味も言った。母は、未知の世界に足を踏み込むことが出来ない人。何でも出来ると大風呂敷で口にするが、実際は気が小さいだけの見栄っ張りなのだ。
なので、わざわざ無様な自分を周囲に知らしめるだろうスキーなどというスポーツに手を出そうとなんて思わなかった。それがまだ若い頃であってもだ。絶対に上手く行くだろうと確信したもの以外には近付かない。


「私の頃は、スキーなんて流行ってなかったからね。」


苦し紛れの言い訳を言い残し、お互い何となく沈黙が続いたこともあり、電話の向こうで父が何かを母に聞いて来たことをきっかけに電話を切った。
みっともなくてもいい。母の狡さを目の前に、我が子の前で醜態を晒したスキーだが、やって良かったと、ようやく自分を肯定出来た。
母は、反面教師だ。




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予定、キャンセル

春休み、実家へ行く予定はキャンセル。
実母がインフルエンザになった為だ。その電話があった時、心配より先に、行かなくても良い理由が出来たことに安堵した。
気が重かったのだ。

老いて行く両親に、親孝行。その一つに、孫の顔を見せること。
子供としては当然のことなのだろうけれど、長年積み重なった母に対する不満が爆発してからというもの、以前のように自分の気持ちを押し殺すことが出来なくなった。

予定していた日から一週間経ち、すっかり治った母から電話が来た。子の始業式前日。
電話を寄越したのが朝一番だったことから、「これから行くよ。」という言葉を母は期待していたのは分かっていた。それでも、敢えて気付かないふりをし、精一杯の親孝行は長電話に付き合うこと。




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「あんた達、春休みはどこかへ行ったの?」


「うん、お花見とか。色々。」


「なんだ。しけてるわね。旅行とか行かないの?」


駄目出しが始まる。


「OOもいるんだし、引きこもってばかりいないで外出たら?私なんて、普段から毎日出歩いてるわよ。」


ー誰と?どうせ、一人でその辺散歩してるくらいでしょう?


「本当、相変わらず地味な生活ね。私は無理。あんたくらいの時は、働いてたし忙しくしてたわよ。」


ーだから?じゃあその延長線にある今は?満足してるの?不満ばっかりの癖に。


「OOにも、もっと色々経験させないと。親のあんたが出不精だと同じようになるわよ。」


苛々したこともあり、つい、


「この間、スキー行ったし、経験はさせてるつもり。」


「え?誰と行ったの?」


「向こうの家族。」


「・・ふうん。」


気まずい空気が、受話器越しに充満した。




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蚊帳の外

最後の春休み。
天気も良いしと、普段は避けている駅前のショッピングモールへランチ。最終日だし、ちょっとした進級祝いだ。
知り合いに会うのが嫌でなるべくなら別の場所が良いのだけれど、子が、モール内の雑貨屋に行きたいと言い出したので、行くことにしたのだ。

春休みということもあり、平日でも多くの人で賑わっている。いつものように、輸入食品店で無料コーヒーを頂きながら店内を回ったり、子の好きな雑貨屋へ行ったり。
新学期ということもあり、新しい筆箱が欲しいと言うので、進級祝いということでプレゼント。自立する筆箱で、学校で流行っているとは聞いていたが、1500円程するので買い渋っていたのだ。
これは、虎の子から。春休みは映画館とも思っていたが、子に聞くと、筆箱の方が良いらしい。

ランチの前に、子が本屋へ行きたいと言うのでそれに付き合った。
コミックコーナーへ行くと、知った顔。はっと気が付いた時、子が踵を返し、


「やっぱり後でいいや。お腹空いた。」


本屋の外へ出て行ってしまった。何度か振り返り、やはり確信する。あれは、子のクラスメイトだ。しかも、仲良くしていた・・・
子と彼女らはてっきり三人組と思っていたけれどー、何より、子が彼女らに声を掛けるわけでもなく、慌てて本屋を出たことに気をもんだ。


「ねえ、友達いなかった?同じクラスの・・」


「え?知らない。そうなんだ。ねえねえ、パスタが食べたいな、ピザも!」


明らかに、動揺している。目線があちこちに落ち着かないのも、悟られたくない一心なのだろう。私は、それ以上追及するのはやめた。
彼女なりに傷付いているのだ。自分が誘われなかったこと、二人が仲良さげに春休みにああして会っている事実を知り、少なからずショックを受けているのだ。
それは、痛い程に分かる。私だからこそ、尚更。




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目に付いたイタリアンの店に入り、パスタとピザを注文した。オーダーした物が来るまで少々沈黙が続きそうになる。子も、思うところがあるのだろう。
なので、今はそれを忘れてーと、明るく振る舞う。


「ねえ!さっき買った筆箱、開けてみてよ。」


「え?うん。」


「やっぱり可愛いね~、女子はみんな持ってるの?高学年になると、布製の筆箱なのはママの時代も同じだったな。」


「でも、ママの時はこんな風に立ったりしなかったでしょう?」


「そうだね、カンペンなんてのもあったし。」


「はんぺん?」


「違うって、缶で出来たペンケースを、カンペンって言ったの。」


「え~、ダサイ~!」


やっと、子の笑顔が見れてほっとする。
明日は、クラス替え。どうせ彼女達とは違うクラスになるだろう。同じになったとしても、確率的に3人が一緒ということはあり得ない。
5年生ー、親友とまではいかなくても、子が心底信頼出来る、そんな友に出会って欲しい。切に願う。




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クラス替えの鬱

クラス替えー
迫るその日を目前に、子は、どのような心持でいるのだろう。

順応性が高い子ならまだしも、私に似てしまった子。やっと一年掛けて慣れて来たクラスが解散し、また新たな環境に身を置かなくてはならない。
皆、立場は平等。クラスメイトは選べない。
しかし、習い事や塾などで日々顔を合わせている友達の数が多ければ多い程、有利。
勿論、その子自体の人徳はあるけれど、最初のとっかかりは、いかに知り合いがいるかに掛かっているのだ。

それから、担任。
子の個性を良い方向に伸ばせる、そんな担任に当たって欲しい。
どの親も思うことだ。




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私は、クラス替え前日は、緊張と不安に押しつぶされて一睡も出来ない、そんな子供だった。そして実際、マイナスシミュレーションがデジャブとなる。
新しい名簿に、良く知る名前がひとつも無いことにがっかりしつつ、ならば近づけそうな人物にスポットを当てる。一人にはなりたくない。だからといって、派手なグループには入れない。

新しい教室に入り、既にいくつも輪が出来ているのを横目に、自分が入れそうなグループを探す。同じく一人で手持無沙汰にしていそうな女生徒を探す。
ターゲットを決めたら、チャンスを窺う。合うか合わないかは関係無い。とにかく初日が大切なのだ。
一人ぼっちが周囲に認識されたら、アウト。先の一年間は暗黒時代と化す。

子には、そうなって欲しくない。自分を失くしての友達作りは、空っぽだ。なので、私には学生時代の友達なんて、ほぼいない。




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シャチョウサン

春休みも終わる。
それに伴い、いよいよ働き口を探さなければならない。
子に、タブレット学習をさせている横で、求人を眺める。新聞広告にあるのは、大抵、「看護師」「保育士」「介護士」「清掃」「タクシー運転手」といったところ。どれもこれも無資格な私には無理なもの。
その中でも、清掃は応募可能だけれど、何となく手が出ない。

入力事務など、黙々と座って出来る仕事は私には合っている気がするけれど、年齢制限39まで。アラフォーの私は門前払い。
あれこれ探しながらも諦め掛けていた時、ふと条件の良い仕事を見付け、何となくその会社のHPを覗いた。若い会社なのだろうか?インスタまでしているらしく、興味本位でそれも覗く。
インスタの写真は、新入社員の歓迎会がまず目に飛び込む。


「歓迎会!社長にもお越しいただきました~^^」


顔文字に、世代ギャップを感じる。たとえ今をときめくインスタであっても、社内のものであれば顔文字なんて使えないー私はそう思う。そう思う私は、融通が利かない人間なのだろう。
しかし、どれが社長なのか・・正直、若手の社員に囲まれていればすぐに分かりそうなものだが、分からない。
目を凝らしてみれば、何となく若作りをしている男性。これが社長?再び、その企業のHPに戻る。


ー1979年生まれ




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社長紹介の欄にある、彼の生年月日に驚く。私より年下だったからだ。
何の取柄も無い専業主婦歴だけが無駄に長い自分と彼を比較するのもおこがましいが、ただただ年齢が近いというだけで少なからずショックを受けた。
社長といえば、もっとお爺さん。自分の父親世代をイメージしていたからだ。
しかし、IT系のベンチャー企業などを見れば、若い社長がうようよ存在していることくらい、時事に疎い私ですら知っている。
それでも、雲の上にいるような、そんなポジションを得ている人物が、もはや年上では無く年下も多くなりつつある現在にぞっとした。

時は、容赦なく流れている。物凄いスピードで。
それをどう生かすか殺すかは、自分次第。
不敵に笑う、エネルギッシュなその顔を前に、私は酷い顔をしていたようだ。 その証拠に、子が、


「ママ、顔、怖いよ。」


タブレットから顔を上げた子が、眉間にしわを寄せながら声を掛けて来た。




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家族ぐるみのお付き合い

家族ぐるみの付き合いを、何の躊躇も無く出来る人の心の中をのぞいてみたい。
他人とうまく関われない私からしたら、煩わしさや気疲れはないのかと疑問に思う一方、純粋に楽しめる、そのこと自体が羨ましい。
思い悩む時間、行動する前にあれこれ考えてしまう時間、後悔する時間、それらが限られた人生の中で少なければ少ない程、人生を得している気がする。

この間の日曜日ー、お隣が騒がしく、鍵穴から覗いてみたら素敵ママの姿が見えた。
ママ友同士でお花見?と思ったのだけれど、ずらずらと玄関から一家が出て来た。お隣のご主人も一緒だったのだ。
休みなのだから、当たり前かもしれないが、ご主人がいても物怖じせず楽し気に振る舞える素敵ママの対人スキルを、まざまざと見せつけられた気がした。






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洗濯物を干す振りをして、バルコニーから下を見下ろす。
すると、素敵ママのご主人と子供達もいて、どうやら皆でお花見か?更に、酒井さんママやC君ママファミリー、それに下の子繋がりなのか見知らぬファミリーが仲良さげにぞろぞろ歩いている。
ママ同士がぺちゃくちゃおしゃべりしながら歩くその後ろでは、パパや子供達の団体。団地側の公園に行くのだろうか?知り合いに会いたくないという理由で、私がいつも避けている場所。
あの公園は、確かに桜で一杯だ。割と大き目の公園なので、この時期となれば、わざわざ遠くから車で来る花見客も多いだろうと思う。

夫は、前日のツーリング仲間との花見ですっかり二日酔い。
日曜で折角の休みだというのに、昼過ぎまで布団から出て来なかった。せめて、家族でどこかへ出掛ける予定でもあれば、この欝々とした気持ちも晴れるのに・・
最後のお花見日和の週末は、悶々としながら黙々と家事をするだけに終わった。





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普通の花見

桜もピークを過ぎ、緑がちらほら。
昨日は、無理矢理子を誘い、隣町の公園まで自転車を走らせ、花見。
夫は、ツーリング仲間と花見。家族よりそちらを優先させる夫を憎々しく思いながらも、子と二人の方が気楽だと思い直す。
家のありもので適当な弁当を作り、ポットの麦茶を持って、後は小さなレジャーシートだけ持参すれば良い。
夫と一緒だと、色々と体裁を整える必要がある。見栄えの良い弁当ー、酒も事前に用意しないとならないし、また食後のデザートにも気を遣う。 それに、伸び伸びくつろげない。取り分けたり酒を注いだりと忙しい。

途中、激安スーパーで89円のチューハイを2本買った。子には、ジュース。それと袋菓子を2つ。
一つは甘いクッキー系でもう一つはジャンクなスナック系。2袋で100円という激安っぷりに、ついつい財布の紐も緩くなる。




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公園に到着し、良さそうな桜の木の下を陣取り、シートを敷く。おにぎりに卵焼き、それにウインナーとブロッコリーにプチトマト。
本当に、簡単なお弁当。ただ焼くだけ。唐揚げすら無いけれど、外で食べるそれは美味。
子も、パクパクと口に放り込み、上機嫌だ。

チューハイが乾いた体に染みる。あっという間に1本飲み干し、続いて2本目を大事に飲んだ。
二人して、シートに寝転ぶ。桜の花びらがチラチラ舞い降りてくる。
ぽかぽかして気持ち良く、子も、珍しく自分から色々と口を開く。新学期の期待と不安、友達とのこと、ピアノのことやテレビの話題。
子の声が心地よく、いつの間にうたた寝してしまった。隣を見ると、子は持ってきていたDSを寝転んでしている。
日中、暗いリビングでしているのとは違い、日向ぼっこしながらのゲームは、なんだか健康的ですらある。太陽の力は、偉大だ。

なんとか滑り込みセーフで出来た花見。子が中学生になれば、春休みも部活でこんな悠長に桜を見る時間も取れないかもしれない。
シートの上に落ちた桜の花びらを数枚持ち帰り、手帳に挟んだ。思い出がまたひとつ、増えた。




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