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ひとりごと

あの人よりは、マシ。
そう思われているんだろうなと思うことが度々ある。
そんな人達は、私には親切だったりする。
その親切は、時に傲慢で計算ずくで、暇つぶしの材料になる。
嫌だな、本当は。 同情されるのは、笑われるよりも嫌だ。
それなのに、上辺の親切を有難く頂戴するポーズなんて取る私。
相手を、無駄に喜ばれている私。




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リア部と非リア部

子ども会の集まりで、それぞれ学生時代にどんな部活をしていたのか話題になった。
皆、王道のバレーボールやバスケ、テニスなどの球技系。文科系といっても、吹奏楽。帰宅部だなんて、言える空気ではなかった。
どうせバレることなんてないし・・・場の空気が白けるのも気まずいと思い、嘘をついた。


「美術部、入っていました。」


今思えば、なんでこんな嘘を付いたのだろう?皆、地味な私が文科系でしかも美術部ということには何の疑いも持たず、やっぱりねという雰囲気が一瞬漂った。


「帰宅部とか、ありえないよね。ほら、Gさんちの上の子、帰宅部らしいよ。友達いないのかな。」


若ママのTさんは、まさか目の前の私が帰宅部だなんて思っていないのだろう、そんな言葉を呟く。
それぞれに事情があるだろうに、体育会系だからリア充だとか、文科系だからオタク系だとか、帰宅部だから引きこもりだとか、大雑把で偏りのあるカテゴリに括られては堪らない。
そんなTさんは、バスケ部だったというから、リア充ではない私達側の気持ちなんて丸っきり理解出来ないのだろう。






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私が帰宅部になってしまった原因は、一緒に部活に入る友達がいなかったから。
皆、仮入の時点で、小学校からの仲良しだったり新しく出来たクラスメイトと色々な部活を見て回っていた。
小学校の頃、仲良しだった友達とはクラスがバラバラになってしまった。
一緒に部活を回ろうと、放課後になり友達のクラスに寄ると、彼女らは私の知らない友達と既に仲良くなったのか、大きなグループになっており、声を掛けることが出来なかった。
小学校の頃は、一緒に良く遊んだ友達も、新しいクラスに馴染むことの方に必死なのか、廊下で私に出くわしても挨拶すらなくなった。そもそも私のことなど眼中になかったのだ。
なので、私は部活に入るきっかけを失くしたのだ。

その後、クラスで友達は出来た。彼女達は、美術部と剣道部だった。どちらも派手ではないけれど、可愛くて優しい友達だったことを覚えている。
同じクラスの男子達からラブレターを貰ったり、告白されたりなんかもしていた。中二でクラスが別れてからは、彼女達とも疎遠になってしまったけれど。
美術部の友達は、誰からも好かれていた。絵も、抜群にうまかった。
クラスメイトの似顔絵を彼女が描いて、それを教師が、ホームルーム時に配布するお知らせに度々載せていた。似顔絵の横に、彼女が思うその人物の印象がちょこっと書かれており、それも皆が楽しみにしていた。


「控えめな姉御肌」


彼女が私に対して持った、印象だ。姉御なんて言われたことはないけれど、そのくだけた感じが、真面目で詰まらない自分には気恥ずかしくも嬉しかったことを今も覚えている。
そんな彼女を思い浮かべ、美術部に入っていたなんて言葉がポロリと出たのだ。
彼女は今、どうしているのだろう?ふと、ネットで検索するが出て来ない。見付からないのは当たり前だということに気付く。旧姓しか知らないのだから。




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ぷつりと切れる

借りて来た本。
図書館にいる時は、あんなに集中して読めたのに、自宅にいるとさっぱりだ。
ついつい携帯やPCを開いてしまう。不毛な時間。
朝いち、子ども会や卒対のグループラインの未読をチェックするのが日課。さらっと目を通し、私抜きでも話はどんどん進んで行く過程をただただ眺める。
引っ越し前のママ友から、未読1件。開くと、今度の夏にこちらに戻るので、会わないかという誘いだった。
彼女も、子を通じての出会いから始まった付き合いだけれど、もう子供同士は付き合いもないのだから、個人的な繋がりの括りと言える。
ママ友ではない、友達だ。
いつもなら、ウキウキした気持ちで返事を返すのだが、疲れているのだろうか?正直、面倒というか会うこと自体が億劫で、ラインのやり取りで済ませてしまいたい気持ち。
ただそれを正直に伝えるのは棘があるので、やんわりと返す。


「夏の予定はまだ未定で、夫の仕事次第で直前に決まるから、まだ約束出来ないんだ。すごく会いたいんだけど・・・」




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送信した後で、最後の一文がわざとらしく感じるかな?と不安になった。
すぐに返事が戻って来た。


「そうなんだ!一応、帰省する日程だけ教えておくね。また直前になって会えるようなら会おうね!」


「うん、ありがとう。」


約束を取り付ける為の約束は、ただの先延ばしだけれど気楽だ。特に、子どもがいたり、自分自身の体調に問題がある場合、ずっと前から取り付けていた約束をキャンセルするのは忍びない。
外は、雨が上がり太陽が差して来た。なのに、気力が湧かない。子ども関連の仕事や付き合いにしんどさを感じる。何もかも投げ出してしまいたい。
持病が悪化したとかなんとか言って、卒対も外れてしまいたい。
今朝の朝食は、予め買っておいたスーパーの割引サンドイッチ。それを、さも自分が作ったようにして皿の上に置いて出した。朝は和食派の夫だが、ただ買って来たパンを並べたのではなく、手作りだと思ったようで文句は出なかった。夫は、働きもしない私が、ただ楽をするのが許せないのだ。
疲れた。何もかも手を抜いて、ただ横になっていたい。




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今日の写真






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今日の写真








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縁の下の力持ち

午後の部は、棒倒しや騎馬戦など、目玉の種目が連なる。
相変わらず、スネ夫ママが頻繁に視界に入る。
嫌いな人程、なぜこうも目に付くのだろう?無意識に探してしまうのか。彼女の方も同じようで、何度も目が合うのだ。その度にこちらから反らしてしまうが、なんだか負けた気がする。
応援合戦では、これまたスネ夫ママの息子が出ており、母親に似て目立ちたがりなのだろうか?喜々として大きな旗を振り回していた。
他にも、まいこちゃんなど知った顔がちらほら。応援団は、立候補なのだろうか?
目立つ子が多い気がする。
子は、応援席の後方で、彼らの様子を眺めていた。


「OOは、いつ出るのかしら?」


義両親も、自分達の孫以外に興味が無いらしく、義父にいたってはシートに寝転んでしまった。
夫もスマホをピコピコしており、相変わらずの態度。
ダンスやリレー、それに大玉転がしなどがあり、ようやく騎馬戦。
義両親と夫と応援エリアへ。
子は、後方で支える役だった。
地味だが、必死で上の子を支える姿に感動する。


「上にはなれなかったのね。」


義母が、突然そんな台詞を吐く。


「不公平だよな。上だったら良かったのに。」


義父の声。
上でも下でも、子が頑張っている姿に感動は無いのだろうか?
しかも、今は大学生の姪っ子の時は、騎馬戦も上だったしリレー戦も選ばれていたというようなことを義母は言い放った。
そんなこと、言う人じゃなかったのに・・ピアノで年下の姪っ子と子で微妙な空気が流れたことがあったが、あの時の義母は神対応をしてくれた。
だが、あれは子がいたからなのだろうか?本人がいないところでは、つい本音が出てしまうのか? がっかりしていると、


「そんなこと言うなよ、頑張ってるんだから。」


まさかの夫の言葉。まったく期待していなかっただけに、嬉しかった。
子の騎馬が、勝ち進む。上に乗っかっているのはクラスでも目立つ子だ。声援があちこちから聞こえる。
上の子の名前を呼ぶ声が、あちらこちらから。
ふと、あのポジションが我が子だったら、皆は名前を呼んでくれるだろうか?と不毛なことを考えてしまい、一瞬でもそんなことを思う自分が卑しい人間に思えた。
突然、相手騎馬に押し切られ、子の騎馬が崩れた。子が倒れ、上の子が子の上に落ちた。




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ー危ない!!


「OO!!」


義母の叫ぶ声。
教師達が、一斉に集まる。ハラハラしながら見守っていたところ、子が膝を抱えながら立ちあがった。泥だらけ。
しかし、泣いてはいないようだ。それよりも、上の子の方が泣いているよう。打ちどころが悪かったのか?
何やら話し合いが行われ、仕切り直し。
よろよろしつつも、騎馬が再び組まれる。
試合開始の合図が鳴る。しばらく押し問答をするが、一度倒れたことで支えの子達のパワーも弱まってしまったのだろう。
前の支えの子が、手を滑らせてしまったことで、上の子が倒れ、騎馬全体も崩れてしまった。
残念だが、子は良く頑張った。言葉通り、「縁の下の力持ち」だったのだ。
目玉の競技が終わり、瞬く間に運動会は閉会式を迎えた。
帰宅した子に、夫が一言。


「縁の下の力持ちだったぞ。すごいな。」


そう声を掛けたことに、再び驚く。夫婦、同じことを思っていたのだ。
こんなにシンクロすることなど、滅多に無い。子どもが頑張っている姿に、夫婦で胸を打たれたのだ。感動したのだ。
それは、夫婦共通の「愛」だったのだ。




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運動会

小学校生活、最後の運動会。
晴天過ぎる、まるで夏日のような空のもとで開催された。
子の好物一杯と、義両親の為に普段は入れない煮物や豆類、それに稲荷ずしも入れた。
朝は場所取りもしなければならないので、洗い物や掃除は後回し。義両親は、運動会後は用事があるからすぐに帰宅すると言っていたので、内心ほっとした。
夫は、駅まで義両親を迎えに行き、私は荷物を持ち、そのまま学校へ。
義両親の為に、アウトドア用の椅子など持って行かねばならず、自宅と学校を2往復した。

日陰の良い場所を取ったのだが、最悪なことに、すぐ隣にスネ夫ママ家族。主人の顔を覚えていたので、すぐに移動した。
スネ夫ママは、生憎その場にはまだおらず、恐らく場所取りは夫任せなのだろう。
スネ夫ママの主人は、キャップを後ろにかぶり、ルーズなTシャツとハーフパンツ、それにサングラスを頭に引っ掛けていた。
顎鬚が、印象的。スネ夫ママ同様に若作りしている感じ。似たもの夫婦といったところ。
良い場所は既に取られ、仕方なしに、午後は恐らく日差しが痛いだろう席にレジャーシートや椅子を置いた。

運動会の開会式が始まり、夫達も到着した。
義両親は、なぜか荷物一杯。


「色々買って来たのよ。」


そう言って、見せてくれたのは、赤飯や稲荷ずしだった。苦笑いするしかなかった。
運動会といっても、子は特にスポーツが得意ではない。
以前はダンスを習っていたので、表現の演目には自信があったけれど、その他、徒競走や球技などは不得手なのだ。
早速、6年生の徒競走が始まる。子は、第一走だ。
夫には伝えていないけれど、徒競走はタイムの遅い順に組まれているのだ。
子が共に走る子達を見たら、それは歴然としていた。太っている子、細くて小さな子、それに何となくだが、運動音痴な雰囲気が漂っている子。


「OO、手前だわね。」


義母が、双眼鏡を覗きながらも珍しくはしゃいだ声を出す。私は笑顔で頷きながらも、視線は子の方に向かう。


「位置について、よーい!」


パン!!




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ピストル音と共に、少し遅れて子が足を踏み出した。カーブで一瞬だけ一位になったものの、細くて小さな子に追い抜かれる。5人中、ど真ん中に順位が下がる。
太っている子は、明らかに遅れを取り最下位。
子は、細くて小さな子の背中を一生懸命追い掛けるが、なかなか追いつかない。


「OO!頑張れー!!」


義母が、聞いたことも無いような大声を上げるので驚いた。義父も、義母程ではないが声を上げる。釣られてか、夫までが声を張り上げた。


「OO!!頑張れー!!!」


周囲の目を気にしていた私だが、夫が声を上げたことにより、スイッチが入った。


「頑張れー!」


私達の声が聞こえたからか分からないけれど、最終のカーブで子は1位に躍り出た。


「行けー!」


「行けー!」


しかし、最後の最後でばてたのか、やはり小さな子に追い抜かれた。結果は2位。


「すごい!惜しかった!」


義母は嬉しそうだ。第一走は、遅い子グループ。そんなことは関係ない。自分らしく走れたらいい。

離れた群れから、一際甲高いスネ夫ママの声が聞こえる。素敵ママも。
彼らの息子達の出番だ。
最終レース。サッカーや野球チームに入っている、学年でもスポーツ万能で有名な男の子達のレース。
鼻高々にスネ夫ママは声を上げる。


ー私の自慢の息子は、最終レースを走るのよーと言わんばかりに。


正直、興味の無いレースだったが、何となく眺めていた。
スネ夫ママの子と素敵ママの子が1位を争っている。彼らは、リレー戦にも選ばれている。
すると、後方からぐんぐん追い上げる知らない子。眼鏡を掛けているが、誰だろうか。
1位をかっさらった。 母親達のはしゃいだ声は薄まり、一体、誰の息子なのだろうという空気が流れる。スネ夫ママは、あからさまに不機嫌な表情。 素敵ママは、どうやら1位を取ったらしい母親の元に駆け寄り、笑顔で讃えているようだった。
年配で地味な雰囲気の母親だった。誰だろう?息子が1位を取っても、控えめに佇んでいた。
その後、玉入れや綱引き、それに障害物競争など。
昼になり、日差しがガンガン照りつける。義父が疲れたというので、日陰に移動し飲み物を渡して座らせた。
二人きりになってしまい、何を話したら良いのか分からない。
こんな時、気の利いた言葉さえ出ない嫁を、彼はどう思うのだろう。午前のプログラム終了の合図が鳴り、束の間の居心地の悪さから抜け出すことが出来た。




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卒対担当決め

卒対の集まりでは、委員長と副委員長が決められた。
当日、昇降口で素敵ママに会い、教室まで共に歩いた。委員長は、既に水面下で決定されているのだと彼女から聞き、ほっとした。
教室に入ると、素敵ママは何人もの顔見知りに向けて手を振りながら、私からサッと離れた。
取り残された私は、一人、後方の席に座る。
皆、仲良し同士で和気あいあいと盛り上がる。その様子に、自分は場違いな存在なのだと改めて認識する。
委員長は、何となく目立っていたが、子が6年間同じクラスになったことのない子の親。だが、スネ夫ママや素敵ママやボスママらと楽しそうに話しているので、顔の広い人物なのだろう。
副委員長は、ボスママに決まった。スネ夫ママらが推薦をしていた。
大まかな年間のスケジュールを元に、卒業の際に行われる謝恩会に向けての準備を始めるという。
そして、担当を分けることになった。卒業アルバム系、DVD系、出し物系、当日の取り仕切りや司会、それに会計など。


「仲良し同士でやった方がいいよ~、その方がスムーズだし。」


ボスママが余計な一言。皆、それに倣って、近くの席に座る者同士で相談し合う。
私の近くに座っているのは、前方にいる孤高の人達。だが、孤高の人は更に前の席と隣の席の人と盛り上がり、私の存在に気付いていないようだった。
スネ夫ママの意地悪な視線を感じ、脂汗が出て来た。溶け込めない癖に、のこのことこのような場に出て来た自分が情けない。


「じゃあ、AさんとBさんとCさんは買い出しと会計だね~。」


「DさんとEさん、それにFさんとGさんはアルバムね。」


どんどん枠が埋まっていく。皆が相談し、仲良く手を挙げているところに割り込むことが出来ず、気ばかり焦り顔が真っ赤に火照る。
冷静に考えたら、アルバムー、そう思い手を挙げようとしたが、


「えっと、司会と出し物が人数足りてないから、立候補お願いしまーす!」


委員長が仕切り直した。クスクス笑いながら、スネ夫ママやその他の取り巻きが出し物に手を挙げた。


「劇とかダンスとか、仕切ってよね!」


スネ夫ママが、そう言って素敵ママに茶々を入れた。


「じゃあー、当日の仕切り・・」


バッチリ委員長と目が合い、逃げられない。だが、私に司会は荷が重い。無理だ。


「ごめんなさい・・お手伝い程度なら参加出来るんですが。今年は子ども会の副会長で忙しくて、仕切るのは無理です。」


断る為の台詞は、頭が真っ白の割にすらっと出た。だが、私の発言により、場の空気はすっかり白けてしまった。




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「え、でもさ、・・ちゃんだって今年、下の子の幼稚園で本部役員してるよね。」


「私も、子ども会の会長してまーす!」


ボスママが、陽気にーだが、悪意のある表情で声を上げ、皆を笑わせた。最悪。


「あの。私もアルバムが良かったんですけど。手を挙げそびれてしまって。」


再び、発言する。しかし、どんどん声が小さくなり、委員長は、手を耳元に当てて、良く聞こえないんですけど・・・というようなポーズを取る。


「じゃあ、私がやりますよ。」


孤高の人が手を挙げた。


「え、でも今年、書記してるじゃん。下の子の役員もしてるよね?」


「大丈夫大丈夫、何とかなるでしょ。その代わり、途中で出来ないこととかあった時は、皆さんのフォローお願いしまーす。」


そうなのだ。孤高の人は、小学校の本部役員を引き受けていたはず。 拍手、拍手、拍手。
その音の中で、私は小さくなり、そのまま消えてしまいたかった。


「OOさん、フォローよろしくね!」


くるっと後ろを振り返り、孤高の人はにっこり笑う。人望は、こうした積み重ねから作られるのだと思う。
人がやりたがらないこと、進んでサラリとこなすこと。手を挙げる勇気。堂々とした佇まい。
どれもこれも、私が欲しくて、でも手に入らないもの。
彼女の娘、さなちゃん。今年は児童会長だ。親を見て、子は育つ。私のこんな姿、我が子には見せられない。




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わたしなりの気分転換

気分転換を兼ねて、久しぶりに図書館へ行った。勿論、司書バイトしているスネ夫ママらがシフトではない曜日を狙って。
それが分かるのは、図書ボランティアの曜日を知ったからだ。
図書ボ委員長をしている彼女なので、その日以外をシフトに入れているはずだ。
久しぶりの図書館までの道のりは、激安スーパーを通り越して川沿いを行くので、なかなかの長距離。
五月晴れというよりも初夏の陽気の中で、自転車を漕ぐのは、アラフォーおばさんにとっては至難の業。
以前、行きつけだったパン屋に寄りたかったけれど、残念ながらの定休日。まぁ、無駄遣いせずに済んだということで良しとした。
館内は涼しく、日差しがたっぷりと差すテラスは気持ちが良い。
自宅はいつでも日当たりが悪く暗いので、家にいると気が滅入るのだ。まあまあ落ちている時は、その暗さが落ち着くこともあるのだけれど。




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節約雑誌を数冊に、ファッション雑誌や子育て雑誌。運良く、新刊も棚にあり、本屋で立ち読みせずに済んだ。
ここに来ると落ち着くのは、孤独感から一時解放されるから。
受験生や浪人生、仕事が無いのか探しているのか分からないが、行くアテの無さそうな中年男性、定年過ぎたらしい初老の男性や、ベビーカーを押す母親。
どこにも属さないように見える人々が、人恋しさからこの場所に来ているように思えるのだ。
実際のところ、リア充真っ盛りの人達なのかもしれないけれど。
読書でもしてみようかと手に取った1冊に、のめり込む。私にしては珍しく、小説を1冊借りてしまった。2週間で読み切れるか分からないけれど、楽しみが増えた。





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気落ち

「気」が落ちている。
今更、何を言っているんだという感じだが、許されることなら何もせずに布団にくるまって携帯をいじり続けていたい。
子ども会のクレームというか、新一年生保護者の指摘について、会長にラインで相談した。
すぐに既読になったものの、なかなか返事が来ない。昼過ぎにもう一度、ラインをした。


「何度もすみません、お手隙の時にでもお返事下さい。」


その件について忘れかけていた夕方、突然電話が鳴った。返事はラインで十分だったのだが・・会長からだった。
電話の感じだと、苛々している様子。


「私にいちいち相談しなくても、副会長なんだし判断してくれて事後報告でいいから。」




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「じゃあ、一人ずつ確認取った方がいいですか?」


「そうでしょうね。ラインで連絡取れる人には取り敢えず一斉に聞き取りして、それ以外は電話でも何でも。後日、正式に書面で申請でもして貰えれば。遠足までまだ日数あるんだし。」


受話器の向こうから、彼女を呼ぶ声が聞こえる。外からの電話だろうか?忙しそうだ。


「じゃあ、よろしくお願いしますね!」


何とも後味が悪い。木偶の坊扱いされた感じ。気分が悪い。だが、何も自分で決められない不甲斐なさも、勿論あった。いつまで経っても、副会長のポジションに気持ちも行動も追いつかないのだ。
くよくよしていたら、余計に気が滅入って来た。
外は暑いけれど、ポットにアイスコーヒーでも入れて散歩して来よう。日の光でも浴びれば、少しは気が晴れるかもしれない。




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実家の懐具合

「車を買い替えようと思ってるの。」


実家から、今後のことを考えてという前置きでの報告。
父も、もう年だ。そろそろ免許返納ーかと思うのだが、住んでいる場所が交通面で不便なこともあり、あと数年は乗ることを決めたという。
安全装置の付いた車を購入するという。


「私はね、正直、車なんて必要ないのよ。そのお金で新しいテーブルが欲しいくらい。」


ふと、不安がよぎる。今、実家にはいくら貯金があるのかと。
母は、会う度に新しい服を着ている。
それに、身に付けているネックレスや指輪も、父から買って貰ったと嬉しそうに見せびらかすが、仕事をとうの昔にリタイヤして年金暮らしのはずなのにどこにそんな金があるのだろう。
将来、不安定な弟の為に少しでも貯金をして貰いたいのが本音だ。
そして、最大の不安は、賃貸暮らしということ。家賃滞納などしてはいないけれど、親に家が無いというのはやはり不安材料のひとつ。
今の時代、家は「負の遺産」とも言われているけれど、終の棲家があるとないとではやはり違う。しかも、独身の弟の行く末を考えると、更に頭が痛い。




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親子間であっても、貯金額を聞くということは、その家庭の経済事情に首を突っ込むということ。
そしてそれは、手助けをする覚悟がある前提で行わなければならない。
我が家の家計は夫が握っている。私の虎の子だって、実家に援助する程の額ではない。たった数万円渡したところで、あぶく銭扱いされるだけ。
電話で話しながら、購入希望の車の値段をネットで調べた。驚くことに、300万程の価格帯。しかも、中古ではなく新車だという。ローンを組むらしいが、一体何を考えているのか。
弟は、私同様、持病の関係で免許を持っていない。母も持っていない。運転出来るのは、父だけだ。そして残り数年、必要な時だけ乗ることを前提に購入する車。それに300万だなんてー 口出ししたい気持ちをぐっと堪え、言葉を変えた。


「免許、返納するように言ったら?」


ーローンを組まなければならない、そんな身の丈に合っていない車を購入しようとしている馬鹿げた行為を阻止しなくては。その分のお金は、貯蓄して欲しい。それに、万が一の事故だってあり得るのだ。残りの人生、償いきれない罪を背負っていくリスクを思えば、返納するいい機会なのだ。


「私の言うことなんて聞かないわよ。あんたから言ってよ。」


母はそう言い残し、電話を切った。




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チック再び

最近気になる子の癖。
やたらと瞬きをするのだ。
以前から、子のチック行動は気になっていた。2年生の頃、頭をブンブン振り回す癖があったけれど、気が付けば次第にそれは無くなっていた。
チックのことなど忘れていた矢先ー、目をぎゅっと固く瞑ったり、忙しなくシバシバさせたりが目立つようになったのだ。
本当に、最近。6年生になってからだ。
私自身、子供の頃に酷いチックに掛かったことがある。弟の問題で親同士、よく大喧嘩をしていた頃だ。
今は、彼の症状を認められる程に親は年老いたが、あの頃は、少しの希望と期待が彼らを苦しめていたのだろう。「普通」という枠からはみ出した我が子を受け入れられない辛さ。




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しかし、子には兄弟がいるわけでもない。いつだって、どんな形であろうとも、両親は全ての愛情を子に注いでいるつもりだし、それは過干渉という形でかもしれないけれど、子に伝わっているはずだ。 そして、つい注意してしまう。


「瞬きし過ぎると、目が悪くなるよ。」


しかし、チック症状は、黙って見守るしかないらしい。注意すればする程、その症状は酷くなるらしいのだ。
原因を探ってしまう。
学校で何かあるのか?私や夫の関係が悪いせいなのか?発達的な問題なのか?
かつて、自分自身もそうだったのに、我が子の身に起きたことだと深刻に悩み込んでしまうのだ。




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夫の圧

もうすぐ運動会だ。
小学校生活最後の運動会になる。
夫も仕事の都合をつけ、見に来れることになった。なったのはいいが、勝手に義両親を呼んでいたのだ。
義母から電話があり、何時に行けばいいのか、弁当は作って行った方がいいのか、あれこれ聞かれたのだ。
ただでさえ、朝からバタバタするのに義実家の接待を思うと憂鬱度が増す。
しかし、メリットもひとつ。
義両親の相手をするという名目で、他の母親らと絡まない不自然さを夫に指摘されずに済むかもしれない。
以前から度々、行事の度に夫から圧を掛けられていたのだ。




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「俺のことはいいから、他の親と話して来いよ。」


「挨拶に行かないの?」


父兄参観や発表会など、夫も参観する行事の際、あまりにも私が誰とも関わらないことを、不審に思ったのだろう。
なんとなく誤魔化し続けていたけれど、それももう限界だった。
夫が運動会に来られることは、子のことを思うと嬉しいけれどー、またあれこれ言われるもの鬱陶しかった。

結局、弁当はこちらで用意。夫が朝一番で義両親を最寄り駅まで車で迎えに行くことになった。
前日から宿泊という話も持ち上がったけれど、気を利かせた義母が、夫に断ったらしい。
色々と煩わしいが、最後の運動会、子の演目に集中したい。




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モンペママ?

子ども会で、新1年生の保護者の中に、ちょっと変わった母親がいる。
心配性なのか何なのか、行事で写真を撮っていたら、自分の子は入れないで欲しいと言ってきたり、連絡方法もスマホを持っているのにラインやメールではなく、家の電話と回覧板でやり取りしたいと言うのだ。 一人っ子親らしく、年齢は私と同世代に見えた。アラフォーで最初の子が1年生ならば、高齢出産といったところだろうか?
先日の、新一年生の会の時も、他の保護者は談笑しつつ子ども達の様子を見ているのに、その母親だけは、じっと自分の子どもを見続けていた。
身なりは、かなりしっかりとした感じ。フォーマルに近い。額全開のポニーテールで、耳元にはダイヤのピアス。パールのバレッタで纏めた髪を留めていたのが印象的だった。

保護者の窓口というか、連絡や相談などは、主に副会長である私の仕事だ。引き継ぎノートにも書かれている。
早速、彼女から電話があった。次回の遠足レクのことでだ。




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「あの、お菓子持参ってなってますけど、アレルギーとかの配慮はどうされてますか?子供達、お菓子交換とかしたがると思うのですが。」


「お子さん、何かアレルギーあるんですか?」


「いえ、うちの子はアレルギーありませんけど。ただ、持ち物におやつとあったもので・・ それに、入会の時に配布された申込用紙にも、てっきり病気やアレルギーについての記載があるのだと思っていたら無かったので、一体どのタイミングでそういった確認を取られるのかなと思いまして。」


「・・・」


電話口なので、表情が分からない。素朴な疑問なのかクレームなのか、それとも苦言なのか?ただ、立場上、私は謝るしかなかった。


「至らなくてすみません、至急、会長に持ち帰りまして、詳細が分かり次第ご連絡します。」


「はぁ・・」


どこか不満げな声を残し、受話器が置かれた。
またひとつ、不安材料が増えた。




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家族の行く末

「大家族石田さんチ」を観た。
実母が大好物な、大家族ものドキュメンタリーだ。若い頃は、母が熱心にテレビ画面に釘付けになっているのを冷めた目で見ていたが、この年になってようやくこういった番組を見入ってしまう気持ちが分かる。
自分の生活より大変そうな部分を切り取った番組。節約番組だとかもそうだけれど、大変な中で頑張っている彼らに勇気を貰う。
そして、どこかで安心する。まだ自分は余裕があるのだーと。その余裕の部分で、気持ちを奮い立たせるのだ。

一人っ子の我が家には、想像し難い生活。
私が子供の頃から、この番組は放映されており、唯一見続けている番組だ。
昔から、この夫婦は口喧嘩が多かったけれど、結婚40年経った今は冷え切った関係のようだ。
普通では考えられない人数の子育てをし、夫婦の歴史は計り知れないものだろうに、テレビの裏では仕事のことや介護問題、経済的なことなど見えない問題が山積みなのだろう。




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子ども達がまだ家にいた頃が、この家族の黄金期だったのだろう。家の中はとっ散らかって、四六時中大騒ぎだったけれど、リビングに皆が集まっていたのだ。賑やかだったけれど暖かかった。
現在、夫婦は別居だし、父と娘は同じ屋根の下に住んでいるというのに、会話もほぼなく食事も別々にコンビニ弁当をそれぞれ別部屋で取っている。
家族って何だろう?と考えさせられる。あれだけ大人数だと、相性の良し悪しもありそうだし。
我が家のように、元々静かな家があのような将来を迎えても、違和感は無い。落差をさほど感じないからだ。
子育てもそうだけれど、夫婦や家族関係は、何が正解で不正解かなんて、死ぬその瞬間まで分からない。




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この手の質問

「ご兄弟は?」


この手の質問が一番多かったのは、園時代。小学校に入学し、低学年の頃はぽつぽつあったものの、最近ではめっきり無くなっていた。
なので、唐突に聞かれた時は、事前に答えも用意していなかったので、戸惑った。言葉に詰まってしまった。
子ども会で、遠足のようなイベントがあるのだが、その打ち合わせが一息付いた時、サバサバ系Hさんが聞いて来たのだ。 皆、聞かれなくても、子ども達の話をする。私自身、ほぼ聞き役に徹しているので、プライベートが謎だったのだろう。
踏み込まれたという気がしたが、なるべく顔に出さずにサラリと答えた。


「あ、一人ですよ~」


なるべく、ぎくしゃくしない様、愛想よく振る舞う。一番嫌なのが、聞いておきながらこの答えを発した際に、相手の「しまった!」という反応。
だが、Hさんの表情は変わらず、更に言葉を重ねたのだ。




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「そうなんだ。いいね、楽で。」


この一言も、久々。場は、なんとなく静かになり、私まで気まずくなった。何故か、言われた私の方が、肩身が狭い。


「いやいやいや、一人の方が大変だよ!だって、その子に集中しちゃうじゃん。うちみたいに4人もいると、案外楽だよ。全員適当、見てなかった言い訳も出来るしね!」


会長は、気を遣ってそんな台詞を言ってくれたのだろう。だが、その台詞は、なんだか私が過保護に我が子につきっきりのような物言いにも思える。悪く捉えれば・・・だけれど。


「そうだよ、一人だと100%相手しないとだもん。喧嘩とかの時は面倒だけど、うちも二人いて楽だな。年子で男子だから、小さい頃はノイローゼ寸前だったけど、今は楽。放っておいても二人で遊んでるし、習い事も二人で行って帰って来るしね。」


若美人ママがフォローしてくれた。だけれど、何故か下に見られている気がした。母としてのスキルというか、うまく言えないけれど。
なんだか落ち込んでしまった。そして、Hさんは、サバサバ系というよりもKY系認定が、私の中で下りた。




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私の印象

買い物を終え、自転車置き場で荷物をかごに入れていると、肩をトントンと叩かれた。
振り向くと、子ども会で一緒のMさん。ふんわりした笑顔で、声を掛けてくれた。


「こんにちは!この店、よく来るの?」


ここは、毎度おなじみの激安スーパー。隣町にあるので、自転車で30分近く掛かる。知人に会いたくないからここまで足を延ばしていたけれど、今では、経済的理由から。
もやしは5円だし、肉や野菜も、駅前のスーパーらと比較すると格安だ。しかし、Mさんはくったくのない笑顔を浮かべ、


「この店、安いよね!私、よく来るんだ~」


私も釣られて笑顔になる。


「うん、私も。安くて助かりますよね。」




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「・・・」


「・・・」


笑顔を張り付けたまま、次の台詞を考えるけれど浮かばない。微妙な沈黙。頭は真っ白。


「あ、急いでるよね。ごめんね、引き留めて!」


ーいや、全然暇なんです。この後、予定もないし。むしろ、家に帰って子が帰宅するまでたっぷりと時間はあるし、本屋でも寄ろうかと思っていたところでー


声にならない言葉が胸の中を通るが、飲み込んだ。


「じゃあ、また!」


「あ、はい。」


せっかくのチャンスだったのに、敬語も直らない。また、近寄りがたい人になってしまった。




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「好き」を見付けたら・・・

子は、放課後になると、熱心にイラストを描いている。
夫から買って貰ったペンを使い、勉強もピアノの練習もせずにひたすら描いている。
ふらっと覗いてみると、漫画らしい。見せてと言っても嫌がるので、子がトイレに入っている隙にちらっと盗み見した。

ノートの裏表紙には、趣味や星座などのプロフィールを書く箇所があり、その中に「将来の夢」というものもあった。そこには、「漫画家」と書いてあった。
正直ー、漫画家にはなれないよね・・と親である私がそんな風に思うのも良くないが、素直な感想だ。
まず、絵が下手だ。どう見積もっても、低学年レベル。少女漫画風に描いているのだろうけれど、目のキラキラばかりが主張されており、その他体とのバランスが悪い。
首が妙に長いし、手足の長さの比率もおかしい。幼稚園のちょっと絵が上手い女の子が描くお姫様に毛が生えた感じなのだ。
内容も、オチも無ければドラマも無い。ストーリー性が無い。これを本気で書いているのなら、ちょっと不安になる。




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子がトイレから戻り、再びペンを取る。つい、宿題はやったのかピアノの練習はしないのかーと聞きたくなったが、ぐっと堪えた。
下手でも何でも、絵を描く子の横顔が、活き活きとしていたからだ。
水を差してはいけない。下手でもいいじゃないか。「好き」を見付けたのかもしれないのだから。
周囲と比較して、将来性があるだとか仕事になるかもだとか、成績に繋がるだとか、そんなことばかりに捉われていれば、人生は詰まらない。
自分自身が楽しいと思えることー、それは自己満足だっていい。時間が経つのを忘れて没頭し、活き活きと出来る何かを見付けたのならば、それはどん底に落ちた時の支えになる。


「楽しそうだね。やっぱり、見せてよ。」


母の日のことで言い合いになり、気まずかったけれど、私が子の描く漫画に興味を示したことが嬉しかったのか、照れながらも最終的には、ノートを見せてくれた。
ドキドキしながら、私がそれを読み終えるのを待つ子に、期待通りのリアクションをする。それは、演技だ。
アドバイスなど、求められていない。趣味なのだから。子が本気になれば、技術は後から付いてくる。大切なのは、「好き」だという気持ち。
それを将来に活かすかどうかは、本人が決めることだし、バツでもマルでも、本人が悟ることなのだ。




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毒親進行形

自己嫌悪。
母の日をして貰えなかった理由は、子や夫にあるのではない、私自身にあるのだと気付く。
数少ないライン友達ー子ども会関係や従兄弟、引っ越し前のママ友など・・タイムラインに垣間見える、「母として愛されている証拠」の数々を目にし、まだネガティブな感情を引きずり続けていた。 夕飯を終え、寝っ転がりながらいつまで経っても風呂に入ろうとしない子に、一言注意をしたところ、


「うっさいな!」


聞こえるか聞こえないかの声ー、だが、その反抗的な態度にその言葉が聞き間違いではないことが分かる。咄嗟に、それまで溜まっていた鬱憤が爆発した。


「何!?その態度?何様だと思ってるの?昨日だって、母の日だったけどあなたは何もしてくれなかった。いつくれるんだろう?って待ってたけど、結局何も無かった。
他のお母さんから聞いたけど、皆カーネーションくれたり手紙くれたり、お小遣いで一緒にプレゼント買うの誘ってくれたり、そういうことしてるんだって。皆、お母さんが大好きだし感謝してるから。
何もなかったってことは、OOにとっての私は、ありがとうの気持ちもないし、好きでもないってことだよね。好きだったら、相手を喜ばせようとするもの、普通は。」




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そこまで言ってしまった後、しまったーそう思った時はもう遅かった。
子は、涙ぐんでいた。
そして、そのまま無言で浴室へと向かってしまった。
トラウマになるだろうか?母の日を催促する母親なんて重過ぎるし、更に、何もしなかったことについてあれこれごねる母親はまるで子供だ。
モヤモヤしていた感情を子にぶつけたところで、親子関係は余計に悪化するし、小六にもなる年齢ならば大人になってもこの会話は記憶に残るだろう。
母の日が来る度に、「親に感謝をする日」ではない、「親を重く思う日」にすり替わる。そうー、今の私自身が実母に対して持つ感情と同様に。

なんて、馬鹿だったのだろう。母親失格ではないか。




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母の日スルー

母の日が終わった。

子からは、何も無かった。少し期待していただけに、残念な気持ちで一杯だ。
もしかしたら、何か用意しているのかも・・・と思ったりしたけれど、「いつもありがとう」の言葉も無かった。
テレビでも街の中でもスーパーでさえ、母の日に関する広告が目に付くというのに、子はまったくそんなもの達が視界に入っていないようだ。
私が子と同じ年頃には、一か月前から「母の日」のプレゼントについてあれこれ計画を立てていた。それは、義務でもあったのだけれど、今思えば母からの愛情が欲しかったのだ。
子が私にそのような気遣いをしないということは、裏を返せば、母親が自分に無償の愛を注いでいるという絶対的自信があるからか?
そう思うことで、この虚しさを納得させるしかないのだ。




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「実家に送った?」


夫から、義母へプレゼントを贈ったかどうかの確認。この人も、「我が子の母」である私に対して感謝の気持ちもサラサラないのだろう。
夕食は、外食だとか父子で作るだとか、そんな気さえ遣えないのだ。


「ごめん、ちょっと体調悪いから横になるね。」


仮病を使い、その日の夕飯は手抜きした。母の日の自分への労いだ。この日ばかりは、きっちり何品もおかずを作る気になれなかった。




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母の日プレゼント

先日会ったばかりの実母から、母の日が届いたという連絡が来た。
紫陽花の鉢植えを送ったのだ。
どうやら母の日当日よりフライングしてしまったらしい。


「気を遣わせて悪かったわね。でも、今断捨離中で、置く場所が無いから困ったわ。」


その言葉を耳にし、心底うんざりする。お礼の電話なんだか文句の電話なんだか分からない。
正直、現金の方が有難がられるのかもしれない。


「向こうのお母さんには何送ったの?」




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また、対抗心を燃やすかのような探りを入れられる。同じ鉢植えだと言えば、適当に形だけ母の日を済まされたのだと思うだろう。それが、母の思考回路だ。
正直いうと、義母への母の日も同じ鉢植えだった。旅行のことで疲れていたし、プレゼントをあれこれ選ぶ気持ちの余裕などまったく無かったからだ。


「マグカップだよ。」


適当に嘘をつくと、


「あら、いいわね~。」


何故だか羨ましそうな声をあげる。断捨離中ではなかったのか!?
その後は、相変わらず、父の愚痴と叔母の妬み、それから体のあそこが痛いやここが痛い・・・受話器を置くと、なんと1時間以上も経っていた。
すっかり疲れ果ててしまった。




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ママ友の呼び方

子ども会の集まりで、何となく浮き始めている。
変な敬語交じりのため口になってしまったり、会長は私のことをOOちゃんと呼んでくれていたのに、なかなかそれに答えることが出来ない。
きっかけがつかめないのだ。
どうしても会長を呼ばなければならない時は、「あの~・・」と、近くに寄って声を掛ける。
敬語を使って話している相手に、ちゃん付けをすることが躊躇われる。
Tさんと会長は仲良しで、お互いまるで昔からの旧友のように、「Sちゃん」「Tちゃん」と呼び合っている。会話が盛り上がると、呼び捨てなんて時も。
サバサバ系のHさんは、会長が「ちゃん付け」を始めたことに対し、


「あ~、ごめん!私、その呼ばれ方無理なんだよね。なんか痛くって。さん付けにして貰える?」




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その一言で、Hさんは、下の名前にさん付けでおさまった。私も正直、Hさんのキャラではそちらの方がしっくり来る気がしていた。
そんなに仲良くもない相手に、ちゃん付けはハードルが高い。
Hさんは、自分がちゃん付けされようが、最初からすんなりと、皆の下の名前をさん付けで呼んでいた。自分を持った人なのだろう。
Mさんは、雰囲気が可愛らしいのですぐに周囲に馴染み、皆に合わせるといった感じ。会長やMさんのことは「ちゃん付け」で、Hさんのことは「さん付け」でと、うまく切り分けていた。
私だけ、何だかその波に乗り遅れてしまった。
いまだ、他のメンバーを呼ぶという行為をせず、つい名前を呼ばないように済む会話を探す。そうしているうちに、最初は「ちゃん付け」で呼んでくれていた会長でさえ、最近では私のことを名前で呼んでくれなくなった。 会話は不自然になり、次第に発言も減ってくる。なので、浮き始めている。
なぜ、皆はスムーズに相手の懐に入ることが出来るのだろう。この年になって、こんなことで悩む自分が恥ずかしい。




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今日の写真






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見えない鎖

次女の夫の保養所は、想像以上に綺麗で広く、そして設備も整っており、これが親しい間柄での宿泊なら言うこと無しといったところだった。
テニスコートや卓球場もあり、子は従姉妹とたいそう盛り上がっていた。
義両親も、スキー同様、テニスも昔から嗜んでおり、義母はいまだにテニスを趣味としているだけあって、なかなかの腕前だった。
私も声を掛けられたが、なんとかうまく断ることに成功した。スキーの二の舞を踏むのも嫌だったし、コートは2面しかないので、見学されるのも嫌だったのだ。
三女とその恋人は、来る予定だったのに突然のドタキャン。何があったのか分からないが、恋人に合わせるかのように三女も来なかった。
夫は、三女の恋人がドタキャンしたことについて、くどくどと文句を垂れていた。私は、三女が来ない事実にほっとする気持ちがあったものの、どこか物足りなさを感じる部分があった。

食事や温泉も、保養所とは思えない程に完成されていた。さすが、一流企業の保養所なだけある。
旅行の際、いつも困惑するのは風呂だ。自分の裸を義家族に見られることが耐えられない。時間をずらしたくても、敢えて入浴する時間を聞くのも気まずい。
なので、生理ということにするか、または一つの部屋に集まって飲む姉達が風呂上りと分かるスタイルになるまでひたすら待つしかないのだ。




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「あ~、いいお湯だった。OOさんも、入ったら?」


その一言で、入浴するのだ。子は、従姉妹や義母ととっくに済ませているので、私だけ。
束の間の、一人時間。有難いことに、他の客もおらず、たった一人の入浴だった。静まりかえった大浴場は少々怖い気もするけれど、熱い湯に浸かればそんな怖さも何処へやら。
ゆっくりと風呂に浸かり、更に有難いことに、風呂から上がると子供達が就寝支度を始めたので、そのまま皆が集まっている部屋へは行かず、子と部屋に戻ることにした。
夫は、義兄達と明け方まで飲んだくれるだろうから、こっそり自販機でビールを2本買い、ひとり、部屋で飲んだ。それがたまらなく美味しかった。

いつまで経っても、何度旅行へ行っても、私はこの家族に馴染めない。
こんなに馴染めない彼らなのに、自分がこの世を去るその時まで、その「縁」は切れることが無いのかと思うと、家族という見えない鎖がとてつもなく重く感じるのだ。




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大人の塗り絵

連休からの昨日の集まり。
どっと疲れが出たのか、夜中、胃痛と吐き気を催し、トイレへ行ったり来たり。
朝は、げっそりしつつも、夫と子をなんとか送り出し、たった今まで意識を失うかのように眠ってしまった。
外は晴れ。冷蔵庫は空っぽ。
買い物に出なければならない。

義家族との旅行が済み、一仕事を終えた。しかし、そちらが終われば次は学校関連や子ども会。
心休まる時が無い。




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ふと現実逃避をしたく、子が夫から買って貰ったという色ペンを使い、以前百均で購入した大人の塗り絵もどきで遊んでいたら、えらくはまった。
塗りやすいこのペンのセット、夫から聞いたが、36色入って1万程するらしい。この価格に驚いた。百均でも売っていそうなただのカラーペンだ。
しかし、実際使ってみると、その使い心地は滑らかで、プロのイラストレーターも使用しているということに頷ける。

家事もせず、無心で塗り絵をしていたら、あっという間に一時間経っていた。仕上がったそれは、満足のいくものだったが、何かを生み出すものでもない。自己満足だけに留まる。
それに気付くと、なんだか虚しくなった。
皿の一枚洗った方が、家族の為になる。そんな風に思うこと自体、自分を大切に出来ていない。自己満足でも幸福でいられる、そんな心持があればいいのに。




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まずい寿司

GW、夫がツーリングで留守の時、実両親に弟、それに私と子でランチをした。
勿論、全て私持ち。

弟は、病気がちなので、定職に就いていない。父も、入退院を繰り返し、今は落ち着いているが、今後を考えると頭が痛い。
母だけが、元気だ。 口では、あそこが痛いここが痛いと騒いでいるが、実際、皮膚科や生活習慣病程度の通院。予定を埋める為の通院といったところ。


「あんた、お父さんが介護になったら、お願いね。」


お約束の台詞。私が曖昧な笑顔で頷きもせずにいると、不満げな表情で、寿司を頬張る。
たこやエビ、イカ、いくらなどー連休だからとビールも飲む母は、いたって肌艶があり健康そのものだ。


「姉さんたちからお土産貰ったわ、これ、あんたの分。」


そう言って、紙袋を差し出す。本来なら、私達も行く予定だった旅行ーとでも言いたげな顔だ。従姉妹親子と叔母、それに私達の代わりに伯父とで東北に旅行したらしい。




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間の悪いことに、子が口を挟む。


「OO達も、パパのばあば達と旅行したんだよ。」


最悪なタイミングだ。母の唇の端が小さくゆがむ。何でもない風を装っているが、心の中は妬みと怒りで震えているに違いなかった。


「あらあら、いいわね~向こうのお母さんも幸せものだわね。親孝行して貰って!」


こんな時、対抗意識なのか、必ず「義母」を出す。義父や義兄弟だっているのにだ。母VS義母ーで括るのだ。
寿司をご馳走したが、この件で、感謝されるどころか更に居心地の悪い時間を過ごしただけだった。
どうすれば、母に満足感を与えられるのかは分かっている。それは、=私の満足感に繋がらないことも。そして、夫の手前、成し得ないことも。
私が思う親孝行は、にっちもさっちもいかなくなった際、金銭的にも精神的にも支えとなること。上辺だけではない、本当に困った時に、手を差し伸べるーそんな親子関係が理想なのだ。




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失効

連休も最終日という今日、夫が苛立っている。
ネットショッピングが多い彼は、ポイントがかなりたまっていたらしい。
だが、義実家との旅行やらツーリングですっかり交換を忘れ、いつの間に、一万近いポイントを失効していたらしい。

そのポイントで、バイク用品を新調する予定だったらしい。彼の頭に、家族への還元という言葉は浮かばないのか?
正直、個人的に使おうとしていたポイントがどうなろうと、私にとってはどうでもいい。
最終日に、彼の腹の虫が悪いこと。私にとって影響あるのは、それくらい。




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子どもの日ということで、夫は、子が以前からおねだりしているイラスト専用のペンを買いに行った。ようやく離れられて、ほっとする。
自分の為にだけ淹れるコーヒーを飲みながら、このGWで使った金の清算など。

とにかく疲れた。10連休、気ばかり遣っていた気がする。義実家や実家、それに夫や子。
そして、休み明けの明日からは、卒対関連の集まりが早速ある。 頑張らなくては。




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  • 2019/05/06

三女の恋人

寝付けない夜。
ふと、三女の恋人が脳裏に浮かび、更に眠れなくなった。
あのスキー旅行の時に助けてくれた、大きな掌。一体、いつぶりだろう。生身の男性に触れるのは。
直近で保養所に行くというのにー、元号が平成から令和に変わる、時代の節目だというのにー、義実家の家に子と出掛け、戻った早々、夫の表情は苛立ちを隠せない様子。
三女が、事実婚に向けての準備をしているらしく、しかも義実家との同居を見据えているらしい。
夫としては、計算外なのだ。


「どこの馬の骨か分からん奴に、家を乗っ取られる。」




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浴びる様に酒を飲み、グダグダになると、そんな台詞を吐いた。
三女の恋人は、どうやら夫のプライドを逆撫でするらしい。破天荒なインテリーそんな雰囲気を持つ相手に、どこか胡散臭さを拭い切れないようだった。
長女や次女の夫とは、うまくやって来た夫。だが、今回の相手は、どこか掴みどころが無い上に、決して夫が選択しないだろう人生を生きている。
そこに、羨望なのか妬みなのか、渦巻く感情を自分でも処理し切れていないようだった。




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