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潤う虎の子

「これ、処分しておいて。」


夫から、断捨離するように言われた古着の山。
増税前ということで、ほぼ毎日のようにどでかい段ボールが届く。その大半は、趣味の物や新しい服や靴。
さすがにクローゼットもパンパンなのだろう。まるで、女のように衣装持ち。整理しきれなくなれば、こうして私の仕事が増える。


「いい小遣いになるだろ。」


そう言いながら、ニヤリとした顔に唾を吐きたくなる。こんな古着、一体いくらで売れるというのか?
メルカリをするようになってから、ブランドなどの相場が大体分かって来たのだ。
いくら有名なブランドの服であっても、型落ちだったり汚れや毛羽立ちなどあれば、途端に価格は下がるのだ。


「1万超えるようだったら、言えよ。」


こういうところがケチ臭い。小遣いだと言っておきながら、微妙な一言。




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内心、ざっと見たところ、1000円にでもなれば御の字だ。その前に、メルカリでも価格チェックをする。最近、気忙しくてなかなか手を付けられないでいたのだ。
価格を決める際のチェック作業に1時間。写真を撮ったりコメントを書く作業に更に1時間。そして、その後はちょこちょこメッセージは来てないかの確認。
そして取引まで進んだところで、梱包だとか発送手続きに更に1時間。計、3時間。即決しなければ1週間掛かるかもしれないし1か月掛かるかもしれない。
送料も考えて、1000円前後の価格が付けられないものは、まとめて近くのリサイクルショップに持ち込みと決めている。

服は、全部で20枚程あった。だが、汚過ぎた。劣化しているのだ。ブランド的には高価格が付きそうだけれど、これは洗濯して綺麗になるレベルでは無い。
ほつれだとか黄ばみ、それに毛玉などが酷過ぎた。

何気なく、ズボンのポケットを探る。レシートが数枚出て来たのと共に、なんと万札が出て来た。これにはビックリ。
つい、他の服のポケットを隈なく探る。だが、金が出て来たのはその服だけにとどまった。
それでも、1万はでかい。夫に報告する気は無い。捨てられる服-、つまり、捨てられる金だったのだから。

早速、へそくりを入れている箱に万札を入れた。さっきまでの面倒臭い気持ちはどこかへ飛んで行った。
最近、底をつきはじめていた虎の子に、命が吹き込まれたようだった。




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嫌がらせ提案

今度の卒対の集まりは、昼ご飯を持ち寄って行おうーそんなメッセージがラインに入った。
発信元は、勿論スネ夫ママ。何故、いつもいつも私にとって気が重くなるような提案をするのだろう。
もう、嫌がらせにすら思える。
実際、それに対する皆の返信は楽しそう。


ー了解!コンビニ弁当適当に持ってこう♪


ー実家から送られて来たぶどう、食べきれないから持ってくねー


私は、その提案を聞いてすぐにサボることを想像した。集まりは憂鬱だが、黙々と仕事さえすれば時間はただ過ぎて行く。だが、ランチをしながら雑談タイムなど頭に無かった。もう、孤立するだろう情景しか浮かばない。
万が一、皆の輪に入れたとしても、発言の機会などなく引き攣り笑いをし続けるだけ。ランチなんて味わう余裕すらないだろう。それこそ無駄な時間だ。
ため息が出る。これが定例になったら、そう何度もサボる訳にもいかない。 勘弁して欲しい。




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上の空

重なる時は重なるもので、車検の申し込みまで忘れていた。
夫から、ディーラーに連絡をしておくように頼まれていたのだ。しかも、この週末。
増税ギリギリセーフの週末、勿論、既に予約は一杯。来月になってしまった。
夫から、さすがに怒られた。


「あー、損した。取られなくてもいい金持ってかれたわ。」


「・・・」


最近、物忘れが激しい。ポストイットにすべきことを書き込むものの、それをどこにやったのか忘れてしまう。よって、何をすべきだったのかも忘れる。
車検の件は、だいぶ前に頼まれた。運動会の人集めでドタバタしている時だったので、夫の言葉も聞き流していたのだ。
神経がすべて外に向いている。




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敬老の日のプレゼントを、実家に送った。だが、うんともすんとも言って来ない。子の手紙まで付けたのに。
こちらから電話をすべきかと思ったけれど、精神的にそんな余裕も無かった。

ひどく、疲れている。
気分転換をしたい。私の好きなことって何だろう?
ネットで求人を久しぶりに見る。良い条件が無い。来年から、子も中学生。一人の時間はぐっと増える。
それからでいいかもーと、また自分に甘えが生じる。




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自立への道

すっかり敬老の日の手配を忘れていた。
夫に言われるまで、それに気付かず、時既に遅し。私が体調を崩していた時、義実家へ子と二人で遊びに行き、そこで夫は義姉らに聞かされたのだという。
毎年、欠かさずしてきたこと。今回は、子ども会の運動会で頭が一杯だったので、抜け落ちたのだ。故意ではない。
その証拠に、自分の実家にも同様、スルーしてしまったのだから。
大慌てで、手配すると夫に伝えたけれど、一蹴された。


「もういいから。」


そう言いながらも、大きなため息。そして、ぼそっと耳に入った台詞。深く、傷付いた。
言い換えれば、「私は使えない人間」なんだろう。そう捉えるしかない台詞。夫からしたら、金食い虫の足手まといといったところか。
私の存在意義は、夫を家庭の主として、また父親として、社会的立場を裏付ける証拠人のようなもの。


「それと、振込してないだろう?」


夫に頼まれていたコンビニ振込。それもすっかり忘れていた。不定期なその振込は、夫の趣味のもの。引き落としにしてくれたらいいものを、私を暇人扱いしてこうした雑務も押し付けてくるのだ。
基本、金の管理は夫。通帳も夫が全て管理している。毎月足りない生活費を手渡され、その中でやり繰りをするが、突発的に子供関係などで支払いが生じた際は、その都度伝えて貰うことにしている。
毎度、夫の顔色を見ながら催促をし、機嫌の良い時を見計らって頼むのだが、今月もまだOKを貰ってはいるものの追加分を貰えていない。
もう財布も底をつくので、再度、催促をしようとしたところだった。だが、私の失態により夫の機嫌を損ね、言い出しにくくなってしまった。
だが、チャンスだ。




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「ごめんなさい。今から振込に行くから、この間頼んでたお金くれない?」


「え。」


「この間も言ったと思うけど、生活費が足りなくて、もうお財布空っぽだから振込も出来ないの。」


「だから、振込出来なかったってこと?それって言い訳?」


揚げ足を取られる。そういう訳ではないのに、悪い方向へと話が進む。


「振込忘れてたんだろう?なんで素直にそう言えないの?」


「・・・」


嫌な沈黙に空気がぐっと重くなる。
夫だって、忘れること、たくさんあるじゃないか。私は責めたりしないーそれを伝えたかっただけなのに。それに、私は自分の失態を謝った。


「もういいわ。自分で行くから。」


そう言い残し、夫は出てってしまった。そして、催促した金の件は再び宙ぶらりんだ。
やっぱり、働いた方がいいのかもしれない。自分のパート代で、少しは生活費に余裕が出来るのなら。こんな思いをして思うようにやりくり出来ずストレスを溜めるくらいなら、外で働いた方が余程いい。
自立出来ていないから、これ程夫の言動に惑わされてモヤモヤするのだ。自分を強く持てないのだ。




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  • 2019/09/27

増税祭り

増税前にー、大きな買い物を。

夫がやたらとバイクのパンフレットを見ているのが気になる。
日用品の買いだめをまだしていない。増税祭りに踊らされ、ストックを増やせば部屋が狭くなるだけ。
増税後、値下げ商戦があるかもーという話を耳にしてから、ストック買いの意欲はめっきり無くなったのだ。
増税前という魔法の言葉は、要らないものまでつい購入しそうになるのだ。




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特に、外食。普段、ファミレスやファーストフードの我が家だけれど、10月からのことを考えると、何となく気は焦る。
それを証拠に、夫が珍しく、今度の週末は外食をしようと言い出した。
同じようなことを考えている家族はたくさん。きっと、いつもより混み合うだろう。


「お寿司がいい!」


子は、回転寿司希望。夫は酒も飲みたがるから、1万は掛かる。だが、よく考えれば、差額はたったの2%。
800円から1000円の消費税なので、200円の上乗せ。
こう考えると、駆け込み外食で下手に金を遣うのもどうかと思ってしまうのだ。




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先のこと

Mさんの自宅にお邪魔してからというもの、自宅の汚さがより目に付くようになった。
なので、普段ずぼらで面倒臭がりな私だが、細かい掃除をちょこちょこし出している。

これまで夫が家にいる時は、それこそ普段からやってます的に、拭き掃除や水回りを徹底的にー、忙しく動き、そうで無い時はほぼ四角いところを丸く掃く感じだった。
大体が、営業仕事で酒が入って深夜帰宅の夫。酔っぱらっていれば、多少の埃など目に入らない。
それでも時々、思い出したように、ここが汚いだとか文句を言うのだけれど。

キッチンも洗面台も風呂も、我が家は団地特有の昔ながらのシステムなので、古臭い。そして、年期が入っている。
この部屋に、これまで何家族出たり入ったりしたのか分からないけれど、歴史を感じるのだ。 どんなに掃除をしても、そうした古臭さだとか染みついた汚れが取れないことは、綺麗にしようとする意欲を失くす。




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いくら綺麗にしても、この家に永住する訳ではない。
縛られないことは、楽なことだ。だが、不安もある。
今、夫の身に何か起きたらーそれこそ義両親と義姉と同居?とか。
そもそもそんな話は図々しいことで、子と二人、小さなアパートで二人暮らしか?とか。
実家には、私と子が住めるようなスペースは無いのだ。

頭をブンブン振る。
洗面台を磨く手に力が入る。
不安は不安を呼ぶからだ。
保険だとか資産だとか、夫から知らされていないし、そんな話はタブーの我が家。
今は、まだいい。無意味に先延ばしして、自らを納得させる。実際、納得なんてしてないけれど。




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後半戦に向けて

運動会では、成人男性の競技も数多くあり、その為の人員も必要不可欠だった。
当初から、役員の夫連中は、参加するのは当たり前。
Mさんのところのご主人は、なんとリレー選手も引き受けてくれたのだ。
私達世代の連れ合いは、中年太りで腰を悪くしていたり、運動とは無縁であるかー逆に、体を鍛え上げているかのどちらか。
Mさんのご主人は、見た目からして筋肉ムキムキ。先日、彼女の自宅にお邪魔した時も、愚痴を聞いたばかり。


「胸肉と野菜とプロテインだよ、基本。料理するモチベーション無くなるんだよね。食事中も楽しくないし。」


夫専用の食事は、本人が作るらしい。なので、日々の食事は、自分と子どもの分だけを考えればいいと言う。
羨ましい気もするし、食育的にどうなのだろうかと思うこところもある。
そんな彼女のご主人の鍛え上げられた筋肉は、遠目から見ても凄かった。綱引きや大繩は勿論、その他の競技もフル参加に近い。
ただでさえ人員が集まらなかったのだ。会長やHさんらのご主人も参加していたけれど、見た目からして太り過ぎていたり、逆に痩せすぎてひょろっとしていたりで戦力になりそうもなかった。
それでも、参加することに意義がある。我が家の夫の辞書には、家族サービスという言葉なんて最初から無いのだ。いつでも自分中心。
私の夫に比べたら、全然良い。私も一応声を掛けたのだ。


「はぁ?仕事で疲れてんのに、休みの日まで綱引きとかないわ。」


その一言で、誘う気も失せた。最初から期待なんてしていなかったけど。それに、子も、うざったい父親が来なくてホッとしているようだった。




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昼食には、弁当が配布された。だが、Mさんのご主人はそれを断り、自分専用の弁当?タッパーを持参していたようで、やはりササミのような物に、粉をペットボトルに入れて振って飲んでいた。
恐らく、あれがプロテインというものなのだろう。
あれが毎日だったらー、確かにキツイ。


子ども達も、楽しそうに競技に参加していた。
宝探しゲームやパン食い競争は、やはり人気。抽選でメンバーを決めたくらい。リレーも、足の速い子は多くいるので、すぐに決まった。
我が子は、二人三脚と障害物競争に出場した。結果は目立たない3位だったけれど、楽しそうにしていたのが嬉しかった。
私は、大繩でしくじらないかとそればかり気になって、背中には冷や汗びっしょり。踏ん張り過ぎて尿漏れしそうになる始末。
結果は4位。残念な結果に終わったけれど、私のミスではなかったのでほっとした。中には、悔し泣きしている女性もおり、その温度差に申し訳無く思った。
孤高の人率いる女性メンバーは、すぐに私達の町内メンバーに馴染み、むしろ私よりずっとその地域に密着しているかのようだった。


私達の地区の成績は、ど真ん中。良くも無ければ悪くも無い成績だったけれど、皆が達成感に満ち溢れた表情をしていた。
日頃、運動とは無縁の生活の私にとって、このイベントは物凄いエネルギーが要った。だが、ようやく役員仕事も山を越えたので、後半戦も頑張ろうと思う。




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ピンチヒッター

全身筋肉痛。 昨日は、疲れと熱で一日中ダウン。夫もいるのにこんなことは珍しい。 丁度、朝から義実家より電話があり、夫と子は二人で遊びに出掛けてしまった。 いつもなら、うんざりする彼らの誘いも、昨日に限ってはタイミングが良く、恐らく10時間以上ぶっ続けで眠った。 運動会は、直前まで中止になるか決行するか分からず、夜中に大きな雨音がしたので中止かもーと思ったりで良く眠れなかった。
朝は、どんよりとした曇り空。だが、決行のピストル音が明け放した窓から聞こえたので、すぐに身支度。
役員は朝イチ集合だったからだ。

子もたたき起こし、まだ寝てる夫を残し、会場となっている小学校へ行くと、既にDちゃんやEちゃん。子は、すんなり彼女らのいるテントへ去って行く。
私の住む団地の自治会長ら役員と、子ども会役員の集合場所へ。既に、Hさんは来ていた。


「どうしよう!リレーの女子が一人欠員出た!」


一番の大目玉、最後のリレー種目。その人員集めはとても大変。余程、足の速さに自信がある人しか出ないだろう種目。元陸上部だとか、とにかく体育会系の人達。
珍しくHさんが焦っていた。リレー集めの担当は、Hさんだったのだ。会長が後から合流。事の事態を知ると、顔色を変えつつも手当たり次第にライン電話を掛け始めた。
TさんやMさんも合流。皆、ライン電話で人集め。だが、ことごとく振られているようだ。


「OOさんも!心当たりに電話してみて!」




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Tさんに言われて、ただ立ち尽くしていただけの私も焦ってガラケーを取り出す。取り出すがー、私にそんな相手はいない。彼女は意地悪で言っている訳ではない。焦っているだけ。

それが分かるからこそ、でくの坊のようにそこにいる訳にはいかなかった。
電話を掛ける振りをするしかなかった。情けないけれど、そうするしかなかった。惨めだった。そして、役立たずな自分に腹も立った。
受話器の向こう側は、無音だ。それなのに、口パクで誰かと会話をしている振りをする。なんて無様な姿。たった数分の無意味な演技だが、とても長く感じられた。


「やってくれるって!!!」


会長が弾んだ声。


「うんうん、ありがとう~!!はなちゃんこっちに戻って来てたんだね!体はもう大丈夫なの?アンカーとかして貰える?責任重大だけど(笑)。リレーはプログラムの最後だから、ゆっくり来て貰えればいいよ。うんうん、はーい。ありがとうね!あ、ママに代わってくれる?」


もう、Hさんが代わりに出るというところまで話がまとまり掛けた時だった。
顔の広い会長。聞いたことも無い人の名前を出している。一番上の子の時のママ友の長女が出てくれることになったらしい。しかも、元陸上部で短距離をしていたという子。
年齢は、25歳で半年前に出産したばかり。出産を機にこちらに越して来たらしかった。
さすが、会長の手腕。肝心な時にはビシっと決める。子沢山だからこそのネットワークもあるだろうけれど、それだけではない。機転が利いて、この人に頼まれたら断れないーいい意味で、そんな空気感が漂う。
威圧的ではない、この人が困っているのなら助けようーそう思わせる何か。


「さあ!気合い入れて行こう!」


会長の掛け声とともに、太陽がちらりと雲間から姿を見せ始めた。




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はまれる人間

***昨日、投稿するはずだった記事***


こんなにも、秋晴れ。
なのに、明日からの天気予報は荒れる模様。
夏の暑さがおさまり、空が高くなったような気がする。リビングに入ってくる風は、爽やかで気持ち良い。

今夜は夕飯は要らない。夫は、日比谷でツーリング仲間達とパブリックビューイングに行くそうだ。
そもそも、夫は自宅でたまにスポーツ観戦をするとなると、画面に向かって駄目出しばかり。オリンピックやワールドカップも然り。
一緒に見ている方も、気が滅入る。だが、外面の良い夫は、仲間との観戦では違った顔を見せるのだろう。

運動会も控えているので、内鍵だけ開けて先に就寝すると伝えたら、機嫌良くOKを貰えた。
残業など、仕事絡みで深夜帰りなら話は別だが、「遊びの飲み」だからこちらもそこまで気遣う必要も無い。




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テレビを点ければ、ラグビー一色。お祭り騒ぎだ。
だが、私はラグビーに関心が無い。スポーツそれ自体に馴染みが無いのだ、昔から。
体格の良い男同士が、汗を流しながらぶつかり合い、おかしな形のボールを取り合う姿。
それにー、あのスクラム?という、何人もの男達が団子のように固まって、押し合い圧し合いする様は、なんというか滑稽だ。
何故、あのようなルールになったのだろう?

子も、ラグビーには無関心なので、非国民と言われるかもしれないが、今夜は違うテレビを観ながらのご飯になるかと思う。
こういうところが、駄目なのかもしれない。
もし、スポーツに興味があれば、雑談の幅も広がる。それにより、人間関係の幅も広がる。
スポーツではないにしても、音楽だったり芸術だったり、また映画だったり芸能人の追っかけだったり。
はまれる人間になれたらーそう思いながら、40も半ばだ。




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  • 2019/09/21

天然ディス?

孤高の人や、素敵ママを見て思うこと。
彼女達には、常に堂々としている。
今朝、ゴミ捨てでエントランスに出た時、下の子の手を引いた素敵ママと遭遇した。


「あ、おはよう!」


「おはよう。」


色々あったけれど、唯一、タメ口で話せる人。なのに、何度話をしても緊張する。この緊張感が、相手に伝わっているのだろう。
更に、彼女は堂々とした振る舞いをするのだ。
以前は、無言が怖くてどうでもいいことを口走ったりしていたけれど、それすら今は出来ず、そそくさと挨拶だけをしてその場を立ち去る。
彼女の方から何か話しかけて来たら、その時は、それに対してのみの返答をする。


「運動会、参加者集まった?」


興味本位で聞かれ、小さく頷く。




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「TちゃんとかSちゃんとかいるしね~」


この一言に傷付く。軽くディスられているとさえ感じる。どうせ、私は集客力なんてありませんよ・・と心の中でひとりごちる。
天然なのか嫌味なのか?とさえ思う。以前、あれ程「良い人」側にいた彼女だけれど、あの一件から信用出来なくなってしまった。
ー信用。
私の、相手に求めるハードルが高過ぎるのか。ちょっとしたことで傷付き、あれこれ考え込んでしまう性格だから、もっとおおらかに人に接していれば世界は違って見えるのかも。


「あ、バス来た~、またね。」


さっさとバス停メンバーの元へ走る彼女。高らかに、皆に挨拶をする声が聞こえる。


ーそういえば、いつ引っ越すの?


なんて、一言聞いてやれば良かったという気持ちが、再びエレベーターに乗り込んだ時に沸き上がった。




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任意を義務にしない

運動会は、雨天中止。
今のところ、五分五分といった予報。
メンバー集めなど大変だったけれど、ギリギリなんとか帳尻合わせも出来て既に終わった感。
ただ、自分自身も大繩や綱引きに出なければならず、それが億劫。
特に、大繩。運動神経が鈍い私。皆の足を引っ張らないかと今からドキドキしている。
この地区は、大繩が前回は3位だったらしく、今回は2位ーあわよくば優勝を目指しているらしい。お揃いのTシャツを地区で作って着る程に熱いのだ。
これは、自治会予算で作られたものだけれど、パジャマにするのにも恥ずかしい、町内名が入っているデザイン。
金を取られなかっただけ、良しとしよう。




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実は、大繩に向けての練習も何度かあった。だが、任意参加だったこともあり、パスしてしまった。TさんやHさんは出たらしい。
私は、会長が不参加だったので、便乗したのだ。会長は、長男が野球の試合に勝ち進んでいるので、応援に行くとのことだった。

皆、忙しい。それでもスケジュ―ルを調整し、なんとか時間の合間を縫って出来ることをする。
私もそれに倣って頑張ろうとしたけれど、自分のキャパはとうに超えていた。「任意」を「義務」にする必要は無い。
細く長く継続させる為に、最低限のことを頑張るーそれでいいのだ。




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孤高節

孤高の人にお詫びの品を渡せて、ほっとしている。
パトロールの際、菓子袋をぶら下げて旗振りをするのは微妙だったけれど、二つ先の信号に同じく旗を持つ彼女を視界の端におさめながら、なんとか話し掛けるタイミングを見計らっていたのだ。
下校する生徒達の波が引いたところで、お開き。
近くの母親らと挨拶をし、背中を向け帰宅する彼女を追い掛けた。


「すみません!!」


背後から、人の名前を呼ぶのが昔から苦手だ。あの・・とかその・・とかもごもごしてしまう。彼女にはちゃんとした呼び名があるのに、もう何年も前からの知り合いなのに、こんなことに躊躇する。
振り返ると、一瞬驚いた表情を見せた後、すぐに笑みを浮かべてくれたので、スムーズに本題に入ることが出来た。
菓子を差し出すと、


「えーー!!いいって、そんなの!」


私の好きな、孤高節。しかし、脳裏にはあのラインメッセージがちらりと浮かぶ。引き下がる訳にはいかない。
何度か押し問答をした後、最終的に菓子を受け取って貰えた。要するに、「許して貰えた」ということなのだ。


「私もちゃんと聞いておけば良かったよね。先走ってじゃんじゃん呼んじゃってさ。大丈夫、気にしないで。当日、頑張ろう!」




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ホッとし過ぎたのだろう、気付くと涙がほろっと零れ落ちた。気付かれないよう誤魔化したけれど、孤高の人に見られてしまった。


「やだ!どうしたの!?」


「いえ、本当にすみませんでした!」


孤高の人は、私の涙に驚くと、


「もっとさ、気楽にしなよ。前から思ってたんだけど、OOさんって真面目過ぎるんだよ。思うより周りはそんな気にしてないって。みんな、自分のことに必死だからさ。」


励ましてくれた。 一瞬、彼女は私のことを理解してくれているのだーそう錯覚しそうになる。油断すると、寄り掛かってしまいそうだったので、「気」を入れ替えた。


「卒対、頑張ります!」


突然、別の方向で気合いを入れた私の言葉に、再び孤高の人はギョッとしたような顔をした。こういうところが、「変」なのだろう。
深くお辞儀をし、踵を返した。耳の先まで真っ赤なのだろう、顔中が熱くて仕方が無かった。遠い昔、初恋の男子生徒に話し掛けられたあの空気ー、孤高の人に恋をしている訳ではないけれど、それを思い出した。




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ワンコインの価値

子が習っているピアノ教室について、モヤモヤすることがある。
最近、子がピアノに対してのモチベーションが上がらないことや、実際、自宅での練習時間が減ったこともあり、原因がどこにあるのかを探っていた。
毎月の月謝は、決して安くはない。
週に1回30分という限られた時間の中、子が講師のレッスンに身が入っていないのでは?と心配になったのだ。


「最近、ピアノはどう?あんまり練習してないみたいだけど・・」


子は、大きくため息をつく。


「パパとおんなじこと言うね。だって、いつもドリルばっかやらされて、前の子のピアノ聞いてるだけなんだもん。」


耳を疑う言葉。




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「ドリル?」


「うん、いつも先生の家に着いたらまずドリルだよ。先生は、前の子のピアノに付きっ切りだから。」


「え!?何?どういうこと?前の子がいつも時間オーバーするの?」


「うん、10分くらいだけどね。」


モヤモヤする。ピアノ教室とはこういうものなのだろうか?しかも、子の前にレッスンしている子は3歳から習っているらしく、まだ低学年なのに色々なコンクールなどにも出ている子。
要するに、講師からしたら「お気に入りの生徒」なのだ。レッスンに熱が入る気持ちも分かるけれど、こちらだってしっかり月謝を払っているのだ。月に4回ー、月謝を割る。1500円を更に時間単位で割る。10分あたり500円だ。ワンコイン損しているのだ。そう思うとモヤモヤが止まらない。
ドリルなんて、家での宿題にして欲しい。
子のモチベーションが上がらないのも、これだけが原因だと一重に言えないが、講師が子に対して適当なレッスンをしているからなのでは?と思ってしまう。
子のやる気に問題もあるのだろうが、何とも言えない気持ちになる。夫に相談したら、即刻クレーム問題だ。波風立てず、しかしきっちり月謝の分だけのレッスンをして欲しいと伝えたい。
だが、夫の力を借りてこのモヤモヤを晴らしたいという気持ちもあり、二つの狭間で揺れている。




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揚げ物ー我が家の場合

夫の夕飯ドタキャンは慣れたものだけれど、最悪なのは、揚げものの準備をしてしまった時。
揚げたてを出さなくてはならないから、絶対に家で食べる時ーしかも、夫がリクエストした時に作る習慣になっている。
この日も、朝に夫が言い出したのだ。


「今日、出張で直帰だから。久しぶりに天ぷらと、茄子のはさみ揚げを食いたい。」


夫は、揚げ物といえば一括りにしてリクエストをする。例えば、唐揚げとコロッケー同じ揚げ物であっても衣は違うし作り方も違う。
だが、油で揚げるという共通項から、一緒にまとめて食べたがるのだ。
今回は、天ぷらと茄子のはさみ揚げだった。天ぷら粉とフライで調理過程が違う。ただただ面倒臭いが、そんな感情をおくびにも出さず、笑顔で応えた。

天ぷらだけならそれで良かったのだが、パン粉が無いことから買い物に出なければならなかった。日中、パン粉と茄子を買う。ついでにビールも。
天ぷらは、一度には出さない。
まるで、老舗天ぷら屋のように、一品一品、小出しに出すのだ。塩とつゆ、二種類の食べ方で夫は食す。
私は夫の食べ進みを見ながら、常にキッチンに立っていなければならない。タイミングが合わず、揚げたてを出せなければ、それは私や子の胃袋に入るものとなる。
夕方になり、下拵え。夫の帰りを待つ。直帰なので、珍しく18時過ぎには帰宅することになっているので、その時間に合わせて炊飯もセットする。




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「パパ、遅いね。」


19時を回り、夫はまだ帰宅しない。しびれを切らして、夫の携帯に電話を掛けるとワンコールで出て来た。


「おお、今掛けようと思ってた。関西から同期がこっちに来ててさ。急遽、飲むことになったわ。夕飯、要らないから。」


受話器の奥からけたたましい笑い声が聞こえた。男どもの声。既に、居酒屋かどこかの店にいるようだ。
カチンとしたが、こちらが声を出す間もなく一方的に電話は切れた。
下拵えしてしまった大量の野菜やエビを見てげんなりする。仕方が無い。茄子のはさみ揚げの方は、揚げるのをやめてこっそり冷凍して弁当に出そう。
夫は、冷凍が嫌いだが、最近は冷蔵庫のチェックもしなくなった。


「今日は、天丼にしよう!」


「やった!!パパの分のエビも食べていい?」


「勿論!!」


いつもは一匹しか乗せないエビだが、豪華に2本乗せてやる。かき揚げもつけて豪勢に。
むしゃくしゃするので、80円の買い置きチューハイを開けることにした。こうでもしないとやってられない。




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  • 2019/09/15

素敵な暮らし

Mさん宅へお邪魔した。
外観は、こじんまりとしたマンション。オートロックも無いし、築年数も数十年といった感じ。
これまた古く狭いエレベーターに乗り込む。団地のエレベーターよりも、若干狭い。
だがしかし、腰掛け椅子があり、バリアフリーは行き届いていた。
3階に到着し、廊下の一番奥ー角部屋だ。
ガチャガチャと鍵を回し、扉を開く。


「どうぞ。」


「お邪魔しまーす。」


今回、会長を除く3人が招かれた。狭いが、まるで新築?を思わせる綺麗な玄関。細い廊下を通されてリビングに通された。


「うわー!!お洒落ー!!」


Tさんが歓声を上げる。Hさんも、


「綺麗にしてるねー!素敵!」


彼女等に続き、何か褒め言葉を探そうとしているうちに、話題が切り替わる。こういう時、気の利いた一言さえ出ない。




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「壁、壊して一部屋にしたの。」


天井も壁も、打ちっぱなしのコンクリ。シンプルだが恐らく質の良いダイニングテーブルの横に、大きな観葉植物が置かれていた。椅子も、スタイリッシュなデザイン。見るからに高そうだ。
L字型のソファーに、ガラスのローテーブル。さり気無く、可愛らしい花が生けてある。
キッチンも、素敵なざるだとか陶器が置かれており、お洒落にりんごが盛りつけられていて、これもインテリアに馴染んでいた。


「リノベしたの?」


「うん。流石に新築は無理だから。その代わり、内装だけはこだわりたくて。」


Mさんの可愛らしい雰囲気とはちょっと違う、大人モダンなインテリアだ。モノトーンを基調とした室内には、しかし子どもの作品などが良い感じに飾られている。
生活感はあるけれど、ごだついていないのだ。
手洗いに行く。水回りも素敵だった。まるで、ホテルのよう。モザイクタイルが可愛らしい。洗面台は、ブリキの桶のようになっている。とにかく、お洒落。
大きな鏡も、綺麗に磨き上げられていた。塵一つ落ちていないーそんなお宅。我が家とは大違い。子どもがいて、何故ここまで綺麗を保てるのか。
既に大きな娘一人だけの我が家だが、彼女の家とはくらべものにならない、汚い家だ。カビもあるし、壁もところどころ剥がれているし、障子や畳も老朽化が著しい。いつでも埃はすぐ溜まるし、また床にはところどころ取れない黒ずみがある。

手土産を渡し、ダイニングで打ち合わせに入った。運動会の種目別メンバーの表作成だとか、弁当や飲み物の最終手配、それに、キャンセルが出た場合の対応など。
だが、なかなか話は進まなかった。Tさんがとにかくリノベーションに興味津々で、いつかリフォームをする際の参考にするつもりなのか、費用などの突っ込んだ質問をしたりして、会話は盛り上がる。
Hさんも珍しく、二人の会話に乗っかり楽しそうにしていた。3人のマシンガントークに入る隙が無く、私はキョロキョロと部屋を見渡すしかすることが出来ず、一人、妄想をしていた。
この家が、私の住まいだったらー
毎日毎日引きこもっていることに、罪悪感さえ無いだろう。むしろ、引きこもっていたいだろう。快適な暮らしは、心に余裕を生む。
Tさんの、可愛らしくふんわりとした、それでいていつも余裕を感じる佇まいは、この家によって作られている。




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久々の店

隣町にあるパン屋へ、久しぶりに出向いた。 以前、図書館へ行く際、度々寄った感じの良い店だ。


「いらっしゃいませー。」


あぁ、懐かしい。レジの奥の作業場から顔を覗かせる女店主。頭にバンダナを巻いている。焼きたての時間帯なのだろう、忙しそうにくるくる回っていた。
今回、パンを買いに来た訳ではない。パンコーナーの一角に焼き菓子なども置かれていたことを思い出したからだ。
今度、Mさん宅にお邪魔する際、ここの菓子なら誰ともかぶらない上、値段もバレないだろうという算段だ。こんなことを考えるとケチ臭いが、少しでも節約したかった。
1000円に見える焼き菓子。古い記憶を辿り、この店の菓子が驚く程安かったことを思い出したのだ。


「そちら、どれでもお好きなもの選んで7つで500円です。」


すごく、安い。有名パティスリーでこの手の菓子を買えば、このボリュームだと1500円はするのではないか?


「ラッピングも、しますよ。」


嬉しくなり、せっせと見栄えのする焼き菓子を小さなカゴに放り込む。7つだが、14個購入することにした。これでも1000円。




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「すみません。こうして分けて貰えますか?残りの2つは自宅用で。」


6つづつ分けてラッピングして貰うことにした。もう1セットは、孤高の人への物だ。運動会の件で色々迷惑を掛けたので、そのお詫びとして形にすることにしたのだ。
昨夜、あのラインのことを考え過ぎて眠れずにいた時に思い付いたこと。
小さな箱に入れられ、グレーの無地の包装紙で包まれた菓子。細くて綺麗なゴールドのリボンでラッピングされた。とてもお洒落。これで1000円だなんて、安い。

会計になり、だが300円程多いことに気付く。え?と思っていたら、レジ横に小さいメモが飾られているのに気付く。


「ラッピングも承ります。150円~」


あぁ、ラッピング代を取られたのだと気付く。これにはがっかり。お洒落だと思ったラッピングだが、300円取られたのだと思うと、質素だという気がした。
やや残念な気持ちになったけれど、自宅に戻り、下校した子と共におやつをしたらそんな思いも吹っ飛んだ。そのクッキーは驚く程美味しかったからだ。もう一つ食べたい衝動に駆られる程。 子も、


「うっま!!」


と感動していた。
後は、渡すだけ。夫に見付からないよう、戸棚の引き出しにそっと隠した。




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大失敗

孤高の人から、個別メッセージ。
ドキドキしながらトーク画面を開くと、運動会参加者の件。
ざっと大人で10人程、子どもで20人程の参加人数。さすが孤高の人のネットワーク。一声掛けたらこれだけの人数が集まるのだ。
だが、重大なミスを犯してしまった。私の担当は、親子で10人もいれば十分なのだ。これでは、参加してもらったところで出場競技が無く、ただの応援要員となってしまう。
特に、大人はまだしも子ども達。折角参加して、どの競技も出れないとくれば、何の為に来たのかと文句を言われ兼ねない。
すぐに、メッセージを送信した。


「すみません。伝え忘れていましたが、大人と子ども合わせて10人程誘っていただけたらと思います。競技の数からしたら、出場人数も限られていますので。」


すぐに既読になる。だが、なかなか返事が戻って来ない。不安になって、再度、メッセージを送る。


「一番大事なことを伝え忘れてしまって、本当に申し訳ありません。ただ、競技に出なくても参加は自由です^^」


また既読になる。じっと画面を見つめていたら、ポップアップ画面に途中までのメッセージ。


ーごめん!あり得ないんだけど、運動会の話はなかー


トーク画面を開く。だが、来たはずのメッセージは削除されていた。間違いだろうか?間違いだろう。あの続き・・




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ー運動会の話はなかったことにして。OOさんからお願いされたんだけど、肝心なことが抜けててさ。あの人、ちょっと空回ってるっていうか変な人なんだよね。マジ、面倒くさー


すぐにマイナスの妄想をしてしまう。私ではない、誰かに向けたメッセージ。そして、運動会の話だということは途中の文面でうっすら分かる。あり得ないというキーワードは、やはりマイナスの妄想を生む。
居たたまれなくなり、またメッセージを送ってしまう。


「ご尽力下さったのに、本当にすみません。私の名前を出して下さっていいです。私が肝心なことを伝えていなかったことで行き違いが生じてしまったと、申込みされたお知り合いにお伝え下さい。」


また既読になる。立て続けにメッセージを送ってしまったことで気分を害されたか?焦って、連続スタンプを押す。うさぎが「SORRY...」と吹き出しで謝っているものと、パンダがお辞儀をしているものだ。
すると、


「調整して、また連絡します。」


絵文字も何もない、ただ一文だけのメッセージが画面に現れた。
やってしまった。まただ。PCの向こうにある孤高の人の表情は見えないが、恐らく、うんざりしているに違いない。どうにかして誠意を見せなければ。
彼女に嫌われたくない。スネ夫ママやボスママならどうでもいい。孤高の人は、全うな人。そんな人に嫌われてしまったら、自己肯定感は限りなくゼロに近くなってしまう。




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手土産相場

子ども会の打ち合わせで、集会所の予約を取るのを忘れてしまったとMさんから連絡があり、急遽、彼女のお宅にお邪魔する運びとなった。
普段、ママ友がいなこともあり家にお邪魔する機会がないので、もうそれだけで舞い上がってしまう。
呼ばれるよりも、呼ぶ方が負荷が掛かるだろうけれど、普段からそういう関係に慣れていない私にとっては、人の家に上がるという行為は、必要以上に緊張するのだ。
まずは、手土産。
まだその日まで時間があるので、考える猶予がある。駅前のケーキ屋で焼き菓子にするか、または隣町まで行き、和菓子にするか。




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そもそも、気合いが入り過ぎていて空回りはしないか。皆、袋菓子程度だったとしたら、私の土産はMさんにとって負担でしかない。
けれど、やり過ぎる非常識とやらな過ぎる非常識なら、まだやり過ぎた方がマシだ。

「初めて」「お宅訪問」「手土産」「ママ友」「相場」で検索。大体、千円前後が相場と出て来た。
後は、人のお宅なので緊張し過ぎるがあまり、腹を下さないことを願うのみ。最近、夏を挟んでから胃腸の調子も戻ったのだが、また色々と考え過ぎるとすぐに悪くなる。
心と体は、直結しているのだ。




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ヒロインと重ねて

凪のお暇を観た。
当初から気になっていた。空気を読み過ぎて、おかしな行動をしてしまう。
自分と彼女が重なるような気がして。

前回の、母親とのやり取りの回。
胸がぎゅっと苦しくなった。トウモロコシが苦手になった理由。
ついつい母親の顔色を伺い、母親の喜びそうな行動を取る。息苦しくても。

今、我が子は反抗期。私に対して、冷たい態度を取る癖に、自分の都合で甘えてくる時もある。
そんな子に、悶々とした時期もあったけれど、親に対してありのままの自分でいられているということは、少なくとも私と実母との親子関係ではない。
負の連鎖ーではない、そう信じたい。




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嵐の後

嵐の後。
夫はぶつくさ言いながら、電車が動かないんだから仕方が無いと言って自宅でダラダラ。ようやく重い腰を上げて仕事へ。
子は、朝の時点で暴風警報が出ていたことにょり、休校。


「あなた達は、いいね。」


夫は、私達にそう言い残して玄関を後にした。
朝食を取り、バルコニーに出ると物凄い散らかりよう。一応、物干しを片付けたりなど対策は取ったのだけれど、それだけでは足りなかったらしい。
また、何故か見たことのないバケツまで。子供用の小さなバケツ。こんな物まで飛んで来たことに驚く。あの嵐の時間、外に出たら一たまりも無かっただろう。




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睡眠も良く取れなかった。窓を打ち付ける雨と風の音も凄かったし、夢見も悪く何度も起きてトイレへ行った。
夫も同じようで、何度か夫の寝室のドアが開く音がした。

思い掛けない休日。実は、卒対の集まりが予定されていたので、延期になりほっとしていた。それもあり、どうなることかと眠ることが出来なかったのだ。
久しぶりに、バナナケーキでも作ろう。冷蔵庫には、熟し過ぎたバナナがある。
宿題をしている子も、今日は出掛けないらしい。親子二人の休日だ。




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誘い

かおりから、ランチの誘い。
素直に嬉しい。

学生時代の友人と、こうしてまた繋がれること。数年前お、思い切って同窓会に出た自分を褒めてやりたい。

もう、ママ友関係を築くことは諦めた。それでも、まだまだ人生は長い。
夫と仲良く縁側という関係でもない。
ならば、別の場所で長く付き合える友人を持てればいい。

いつでも受け身の私。
だが、そういう私にも躊躇なく声を掛けてくれる、貴重な存在。




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有難い雑談タイム

運動会の人員確保。
私の担当だが、やっぱり無理だ。
〆切まであと少しー、どうしても必要人数を集めなくてはならない。
意を決し、先日の卒対集まりの際、孤高の人に声を掛けてみた。
卒対の打ち合わせ中、分担ごとに話し合いの時間が設けられた時、直前まで動きようのない私と孤高の人は、雑談するしかなかった。
いつもは苦手な雑談。だが、今回に限っては、有難い時間。


「運動会?子ども会、入ってないけどいいの?」


「はい、自治会主体なので。もし親子揃って参加していただけたら、景品などもあります。」


お弁当が出る他、洗剤やティッシュなどの日用品も貰えるこの運動会は、案外人気のイベント。一種目でも参加すれば、参加賞が貰えるのだ。


「差し出がましいお願いなんですが・・お友達にも声を掛けていただけたら・・」


しばらくの沈黙。孤高の人の読み取れない表情に、やはり図々しいお願いだったかと落胆する。




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孤高の人が、私をじっと見つめる。どうしてよいか分からず、つい目を反らしてしまう。全てを見透かされているようで、怖かった。


「いいよ!ちょっと家に帰ってからじゃないと日程合うか分からないから。仕事もあるかもなんで。声掛けはしとくね。ラインで詳細送って。」


「ありがとうございます!!」


自宅に戻り、早速ラインに詳細を送る。なかなか既読にならないが、彼女の存在が私に一筋の希望の光を与えてくれた。
皆の足を引っ張りたくはない。役員メンバーとして、これ以上悪目立ちしたくなかったのだ。


ー誘える人がいないので、人員確保が無理です。


なんて、リアルに言えるはずがない。いい大人が、何を言っているのだと呆れられる。
とにかく勇気を出して良かった。




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修学旅行お見送り?

修学旅行のお見送りに、どれだけの親が行くのだろう?
もう、6年生ともなれば、男の子は母親が来て涙ながらにお見送りだなんて、ただただ恥ずかしいに違いない。
友達には、マザコンと呼ばれて笑われるのかもしれない。


「ママ、見送りに来る?」


子に聞かれ、戸惑った。まさか、来て欲しがるだなんて思わなかったので、油断していたのだ。
どうやら、仲良しの友達の母親らが、お見送りに来るらしい。それを聞いて、私もーと思ったのだろう。




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最高学年になり、やたらと学校へ行かなければならないーといっても任意なのだが、ことが多くなった。
そして、それが私にとってとても荷が重い。子には悪いが、私のようなコミュ症母にとって、参観や運動会などの行事に参加するだけでも気合いがいるのだ。
それでもなんとか参加出来ているのは、薬を飲んでいるお陰。薬が切れていれば、酒を飲む。
多少、頭をぼんやりさせて、些細なことでも気になってしまう脳を鈍感にしておかないと、気が滅入ってしまうのだ。
一応、見送りは未定ということにした。
頑張り過ぎて、何もかも出来なくなってしまったあの過去に戻りたくはない。自分を大事にすることも、回り回って家族を大事にすることーそうなのだと言い聞かせた。




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偽造土産

卒対の集まりで嫌な思いをした先日、今度は逆に困ったことが起きた。
子ども会の集まりの方だ。

この日は会長も出席出来、全員参加。
早速、雑談タイム。だが、同じ雑談でも卒対の時とは違い、居心地がいい。
皆、私の存在を認めてくれているから。空気扱いされていないから。完全に馴染んでいる訳ではないけれど、それでも気持ちは全然違う。


「OOさんは、どこか行ったの?」


「はい、一応。主人の両親達と一緒でしたけど。」


そう前置きしながら話すと、皆、口を揃えて羨ましがった。


「いいなぁ~、もっと遠出したかったんだけど、うちは今年介護で大変でしょう。だから、旦那実家へ行っただけよ。」


介護で大変な中、義実家に帰省もしたらしい会長。近場と言いつつ、土産をくれた。
すると、他の人達も、ゴソゴソと紙袋を取り出し、夏の土産を配り始めたのだ。
Hさんは、ふりかけ。Tさんからは、お洒落なジャムの瓶。Mさんは、子どもが喜びそうなご当地お菓子。
皆、わいわいと土産の包みを開けながら、ご当地ネタで盛り上がる。私は、穴があれば入りたい気持ち。そして、つい焦って嘘をついてしまった。




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「御免なさい、私も渡したいものがあるんですけど・・自宅に忘れて来てしまって。」


「いいのよいいのよ~、気を遣わなくても!」


会長が、私の気を楽にさせるよう言葉を掛けてくれた。だが、もう手遅れ。
自宅に戻り、すぐにネットを開く。今度の集まりまでに、土産を用意しなくては。皆から貰った土産相場を考えて、安くも高くもない中央値の金額で探す。
送料がどこも掛かる。そして、旅先で買った方が安い。旅行中は配送料のことを考えて二の足を踏んだ。どこへいても、しみったれたケチ根性が私を空回りさせるのだ。
結局、優柔不断が災いとし、手間も金も掛かってしまう。だが、貰いっぱなしはさすがにきつい。私の他、誰か一人でも土産を持参してこなければこんなことはしなかったのだけれど。
また、最初にどこかへ行ったのか聞かれなければ、どこも行かなかったことにして、後日何かの形で返したかったのだけれど。
ネット購入は、基本、日用品。夫が明細をチェックする。夫にまたあれこれ言われるのも嫌なので、コンビニ払いにして隠ぺい。結果、手数料追加。見えない金ー、私の要領の悪さに比例する。




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引き渡し訓練

防災訓練の一環として、引き渡し訓練があった。

学校に向かう途中、20メートルほど先にボスママとスネ夫ママ。こんな時まで待ち合わせて行くのだろうか?どこまで一人で行動出来ない人種なのだろう。
だが、そんな彼女等を前に、追いつかないようそろそろゆっくり歩幅を小さくする自分は、情けない。彼女等がいなければ、もっと早く引き取りに行けたのにとモヤモヤする。
全校生徒の保護者が一斉に迎えに行くこともあり、校庭は人で一杯。
防災頭巾姿の子ども達。1年生の集団の頭巾姿は愛らしく、我が子にもこんな時期があったのだと懐かしく思う。
6年生の集団。体もすっかり大きく、頭巾だけではなく使い古したランドセルさえ、なんだかアンバランス。それも、数年経てば懐かしく思い出す光景となるのだろう。
担任の元へ行き、子を引き取る。子は、私の姿を認めると、恥ずかしそうなーそれでいて嬉しそうな表情をした。
まだまだ生徒は多くおり、残された子ども達は不満げな顔。暑さで早く引き取りに来て欲しいのだろう。




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二人きりになると、相変わらず素っ気ない子。あれこれ今日の出来事を聞いても、うんともすんとも返って来ない。
寂しく思うけれど、一定の距離感で私と並んで歩く。これが、私達親子の距離感。
最後に手を繋いだのはいつだったか、もう忘れてしまったし今更繋ぐ勇気は出ない。

門を出ると、またボスママとスネ夫ママーそして子供達。うざい。帰りまでべったり。だが、子ども同士は仲良くないらしく、お互い口も利かずにスタスタ歩いている。
特に、スネ夫ママの子は早歩きで前を歩く他の友達に声を掛けている。ボスママの子は、親の後ろをトボトボ歩いている。
そういえば、スネ夫ママはボスママの子を虐めていたことがあったな、と思い出す。その力関係は、高学年になった今も尚、続いているのだろう。
子のペースに合わせると、彼女等に追いついてしまう。それが嫌過ぎて、用も無いのにコンビニに寄ろうと声を掛けた。
親と一緒なら、下校時の寄り道も構わないだろう。
子の分だけスイーツを買い、店の外に出る。もう、スネ夫ママらの姿は見えなくなっていた。




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修学旅行に向けて

休み明け、すぐに修学旅行のカウントダウン。 旅行に必要なあれこれを用意しなければならない。休み中にしても良かったのだけれど、気温がどうなるのか予想が付かなかったことと、夏服セールの横で秋物を買う気が起きず、先延ばしにしていたのだ。
子が、新しい服やパジャマが欲しいと言う。友達も、皆、新調するとのこと。本当なのか嘘なのか分からないけれど、そういうことなのだろうと夫に伝えた。
夫から、修学旅行費ということで、1万円程貰った。勿論、レシートは必須。
あれだけ反抗的な態度を取られても、夫は子に甘い。子が頼めば、財布の紐も緩む。だが、それ以外ー私の私物には手厳しいのだ。

パジャマに3000円程。靴下や下着に2500円程。残りで新しい服となると、4500円程度に納めなければならない。
それに加えて、カードゲームなども持って来て良いと言うので、子が欲しいというゲームの価格を調べると、2000円近い。そうなると、欲しい服が買えない。
「パジャマ、家にあるものでいいよ。でも、服は可愛いのが欲しい。ゲームは、絶対欲しい。」




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正直、ゲームなんかよりも、パジャマの買い替えが必要だ。そもそも、この一年で7㎝も身長が伸びた子。次々に服はサイズアウト。 特に、パジャマは小さいだけではなく、何度も洗濯していることもありボロボロ。これを機に、買い替えようと思っていたところなのだ。 色ペンの件もそうだが、子は我慢を知らない。一人っ子ということもあり、あれこれ与え過ぎたのだ。
我慢をさせるいい機会だと思い、


「ゲームは、トランプとかUNOでいいんじゃないの?新しいのが欲しければ、自分のお小遣いで買いなさい。それに、友達も持ってくるんでしょう?」


「えー!皆が持ってるのを持ってったって意味ないよ。こないだテレビで紹介してたやつが、絶対欲しい!」


「こんな高いの買えないよ。予算オーバーで服が買えなくなる。」


「だから、パジャマとかは要らないって。なんなら洋服で寝るからいい。」


反抗的な返しに、イラッとした。


「パパに買って貰うからいい。」


都合がいい時は、夫側に付く。子からはケチだと思われ、私は損な役回りだ。




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可愛いもん

9月。
まだまだ蒸し暑さは残るけれど、朝晩の空気は秋の気配。
昔も今も、この時期は切なく感じる。人の心と体は、季節と連動しているのだと実感する。
開け放したバルコニー。お隣さん宅から子どもの泣き声が聞こえる。残りわずかな命を惜しむかのような蝉の鳴き声に負けない程。


「いい加減にして!!!!」


金切り声。恐らく、お隣さんの声。玄関先でたまに会う彼女の声だとは信じがたいが、度々聞こえる怒声。案外、短気なのだなと思う。
以前は、虐待を疑い胸がざわざわしたものだが、怒鳴り声と同じく笑い声や子どものはしゃぐ声も聞こえるので、健全なのだと思い直した。
親だって、人間だ。感情に制御が効かないこともある。聖人のようにいつでも微笑を浮かべ、子どもに何をされても動揺せずにいられる訳がない。 私だって、通って来た道なのだ。-と、子育ての先輩さながらに思う。




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「ママなんて、大嫌いーー!!!」


「ママだって、大嫌い!!」


子どもに向かってのNGワードをバンバン投げているのは気になるけれど、まだまだ可愛い反抗期。思春期になれば、喧嘩というコミュニケーションすらうまく取れずにモヤモヤすることもあるのだ。
親も、子どもと共に成長する。
私がこんな風に穏やかに思うのは、子の反抗的な態度が、この夏で一気に父親に向かったからだ。なんだか味方が出来たようなー、夫に対して「ざまあみろ」という気持ち。
余裕が出来たのだ。




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優しさに触れて

小包が届いた。引っ越し前のママ友から。
箱の中身は、北海道のかぼちゃやじゃがいもなどの野菜。それに、デパ地下などでよく見掛ける北海道老舗のお菓子。
そして、彼女お手製のハンドメイドアクセサリーと手紙が入っていた。
手紙には、私の体を気遣い、また機会があれば会いたいという内容だった。
今回、夏に彼女はこちらに帰省していたのだ。だが、精神的心のゆとりが無く、私の方から会うことを拒んだのだった。
こうして彼女の温かみに触れると、勝手だが、会っておけば良かったかもと悔やまれる。
ただでさえ友達が少ない私なのだから、この繋がりを大事にしなくてはと。




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それでも、会いたいと思える時に会うーそれでいいじゃないかと一方で思う。気を遣い、気分ではないのに会うのは失礼ではないかと。
お互い主婦になり、特に彼女の方は子供の数も多ければ仕事もある。限られた時間の中で、私と会う時間を何とか作ってくれる。その貴重な時間を、そんな気持ちで使わせてしまうことに抵抗があった。

ぐるぐるぐるぐる。
考える。
友達って?気分じゃない、疲れる。でも会おうー実際会ってみたら、スカッとした。楽しかった。気分が晴れた。
そういうものなのでは?

中年になり、いまだ、友達との距離感が分からない。




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