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坊ちゃん

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三連休のうちの一日は、敬老の日ということで、義両親とランチをすることになった。夫の休みが急遽取れたこともあり、仕事先から店の予約を頼まれたのだ。
義両親に何を食べたいか聞くのが良いと思い、電話をした。しかし、彼らは子が食べたいものがある店ならどこでも良いという返答だったのだ。
私が彼らだったとしても、同じような返答をするだろうと思う。自分達が食べたいものはいつでも食べられるのだ。可愛い孫が美味しそうに好物を口にする姿を見ながら食事をすることが、一番の御馳走であるに違いない。


「じいじ達とお昼食べに行くけど、何がいい?」


「パスタ!ピザ!!」


即答だったので、適当にー義両親宅からのアクセスが便利なことを第一条件に、窯焼きピザが美味しいと評判のイタリアンを予約したのだ。
当日になり、昼ぎりぎりまで寝ている夫を起こし、支度をするように促した。


「で、店はどの辺にあるの?」


ネットで予め調べていた住所を告げた。
車に乗り込み、ナビに住所を打ち込む。その時点でまだどういった店なのか、夫に知らせてはいなかった。
店付近に到着し、イタリア国旗をモチーフにした看板が目に入り、すぐにそこだと気付いて車を停めるよう夫に告げた。


「え?ここ?」


夫は、あからさまに渋い顔をした。


「まさか、親にそんなの食べさせるの?普通、敬老の日だったら和食だろう?鰻屋とか、寿司屋とか・・ピザなんて、非常識だな。」


「ごめん、パパ。OOが食べたいって言ったから・・」


子が申し訳なさそうに言う。しかし、怒りの矛先は私に向けられたままだ。夫が求めていた食事会は、回らない寿司屋だったりかしこまった料亭風のしゃぶしゃぶ屋だったり、またホテルの中にある中華料理屋だったのだろう。
そして、ネットでの印象と違い、その店はざっくばらんとしていた。普段、家族だけで食べに来るのには十分過ぎるくらいの店だったのだが。

予約をしてしまったし、何より義両親はもうこちらに向かっているはずだ。今更キャンセルなど出来るはずもなく、店内に入るしかなかった。
それから、義両親が到着するまで私達夫婦はほぼ無言だった。子はDSをしているし、夫はスマホだ。ため息を必要以上に吐きながらのそれは、明らかに私に向けてのものだった。
メニューは、一応コースを頼んでいたのだが、子はカルボナーラとピザをどうしても食べたがっていたので、それは単品でオーダーすることにした。




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「あ、じいじ!ばあば!」


店のドアが開くと同時に、子がそれに気が付き声を上げた。義両親は、私達を見付けると、笑顔で手を振ってくれた。夫のような曇った表情が無かっただけ、まだ救われた。
夫も、二人が席に着くと、それまでずっとスマホ画面から視線を外さなかったのが噓かのように、饒舌になった。
私には見せない顔ー、それまでの姿をこっそり盗撮し、彼らに見せたい気持ちになった。
夫の言う通り、店選びは失敗したなーと思ったのは、やはり義両親がどれもこれも食べ残すのを目にしたからだ。
コースだったのだが、前菜の野菜やカルパッチョはまだ食べれたようだが、しかし、メインの魚料理やパスタは少し口に運ぶ程度。ただ子が口一杯にピザを頬張っている姿を嬉しそうに眺めていた。


「今日は、御馳走さま。」


義母は、私にこっそり封筒を差し出した。すぐにそれは「現金」だと気付き、断った。それでも彼女は私にそれを押し付ける。入り口付近で押し問答になり、仕方なく受け取る形になってしまった。 これでは、敬老の日のお祝いにならないではないかー、と思った。
帰りの車の中、


「あ、そういや金、貰っただろう?」


突然思い出したかのように夫が言う。押し問答は、見ていなかったはずなのに・・・
自宅に戻り、中身を確認する前に夫に取られてしまった。あれは、夫の小遣いになるのだろうか?何だか釈然としない。もしかしたらー、それを見込んでの食事会の招待だったのではないかとさえ思ってしまう。
こちらが掛けた費用以上の金が、あの封筒の中に入っている可能性は高かった。そうやって、いつまでも甘えた息子気分でいる夫に嫌気が差すのだ。




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