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孤独の報酬

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なんとか重い腰を上げて、学校に出向くことにした。
行かなければならない理由は、子が今度参加する課外活動のパス代や昼食代の徴収の為だ。
プリントには、【〇×行事の際、お持ち下さい】と記載されており、その日、どうしても都合が悪い場合は、直接職員室へとなっていた。
そもそも学校まで行く気の重さに加えて、職員室のドアを叩く勇気もない。行くとしたら休み時間なのだろうが、先生方の注目を浴びることになるのも具合が悪い。
両天秤に掛けた時、他の保護者に混じり、どさくさに紛れて渡した方がまだマシな気がしたのだ。
そうと決めても、やはり時間前になると緊張感が高まる。情けない話だが、親の私の方が「登校拒否」気味だ。しかも、毎日ある訳でもないー、ひと月に何度かある1~2時間程度の登校に四苦八苦している。
保護者で賑わう玄関口で外履きからスリッパに履き替える。黄色い声があちらこちらから聞こえて来る。


「この間はありがとうね~」


「ううん、また誘ってー!」


「OO君、熱下がった?」


「うん、もう大丈夫!病院連れてくまでもなかったよ。」


この手の会話。これだけで、この人達の親密な関係性が分かる。誰からも話し掛けられないし話し掛けることもない私は、静かにスリッパに履き替えて教室へと向かうのみだ。




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本当の戦場は、教室前の廊下。玄関口での流動性のある場とは違い、ここは人間が固定されてしまう。決まった居場所が無い私にとって、展示物などが唯一、気の休まるアイテム。 正直興味の無い、我が子以外の子供達の絵や習字などの作品を眺めることで、間を持たせるのだ。

その日の行事はちょっとした参観だった。きちんとした参観ではない為、ものの1時間弱で終了してしまう。私の目的は、担任に金を渡すことのみだった。
平日だというのに珍しく男性がいた。どの子の父親だか分からないが、私と同じ様に展示物を眺めていた。なんとなくそれだけでも孤独感が薄れた。
やっと参観が始まり、教室に入ることが許されるとほっとした。子もすぐに私に気が付いて、にっこり笑う。それだけで全てが報われる気がする。


ーやっぱり、来て良かった。


子がそわそわ後ろを気にして私の方を見ては、照れくさそうに笑うのを見ると、心からそう思えるのだった。




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