トリック&トリート!
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ハロウィンパーティーは、結局7人の子供達が我が家にやって来た。放課後メンバーにプラスして初対面の子供もいた。
子も、大して仲良くないのだろうか?つかず離れずの様子だった。プラスの子供達は放課後メンバーの中で、いつも中心にいる女の子の友達だそうだ。
子供達は、オレンジ色のとんがり帽子やステッキ、ドレスやかぼちゃモチーフの衣装に身を包み、見ていて微笑ましかった。
「トリックorトリート!」
元気な声に、袋詰めの菓子をそれぞれへ渡す。子供達は大喜び。そして、全く期待していなかったのだが、家に呼んだ子供達のうち半数が、人数分の袋詰め菓子を持参していたのだ。
「これ、ママが皆にって。」
それを見て、子供以上に私までも嬉しくなった。たまり場とされている我が家だが、少しは気を遣われていることに安堵した。常識的な親もいたのだ。
私の袋詰めは、飴玉やチョコ5個くらいに小包装のクッキーと煎餅一つずつだ。ちらっと他の袋詰めを見て見たら、1本100円はするだろう棒付きの高そうなチョコレートと綺麗な袋に入った飴の数々、それに可愛らしい髪飾りが入っている菓子袋が目に留まる。
「これ、××ちゃんのお母さんからのお菓子、可愛いー!」
子供達の歓声が上がる。こういうのは、センスだなと思う。勿論、それらが入っていたラッピングも素敵だった。子供心をくすぐるような上手く説明出来ないが「立体的」なラッピング。
かぼちゃ柄のタグも、百均の袋とセットではなさそうな、別売りなのだろう、素敵な物だった。
子が貰った髪飾りは、ハロウィンを意識してなのか、オレンジと紫のリボンがモチーフになった物で、他の子供達も、やはりハロウィンカラーの可愛らしいゴムやピンで、早速子供達は髪にそれを付けて嬉しそうにしていた。
「△△ちゃんのお菓子、これだけ?」
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声のする方を見ると、確かにその子が持ってきたらしい菓子は、小さな煎餅と飴一つというもので、ラッピングも透明の小さな袋にそれが入れられ、ぐるりとマスキングテープで袋の口が締められているだけだった。
そして、文句を言っている肝心の子供達は、手ぶらだ。突っ込みたい気持ちもあり、
「そういうこと、言わないの。わざわざ持って来てくれて、ありがとうね。お母さんにもよろしく伝えてね。」
笑顔で返す。△△ちゃんは、それまでバツの悪そうな顔をしていたものの、私の笑顔を見ていくらか安堵したような表情を見せた。
そして、危惧していた、お菓子の好き嫌い。やはり、誰かが、
「これ、食べれなーい!!」
と言い出したのだが、
「じゃあ、食べれる子にあげて、交換したらいいんじゃない?」
子が、良い提案をした。こうした提案だって、私が事前にお膳立てをしていたら出なかったはず。敢えて何もしなくて良かったと思えた。
仮装した皆を並ばせて、写真を撮った。それぞれ来た子供達の名前だけ確認し、今度の学校行事で勇気を出して、彼女らの親にこの写真を見せてみようと思った。
こんなに前向きな気分になれたのは久しぶりだ。習い事の件で、欝々としていた気持ちが少しは晴れた。それは、子にはこうした笑える仲間がいるという事実を目の前にしたからなのだと思う。
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- category: 小学校
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- 2016/10/28