テスター荒らし
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普段から、プチプラのコスメを使ってるが、買い替えは本当に使えなくなるまでしない。このカラーが飽きたからとか、使い心地が思ったより悪かったからーなどという理由で、次に乗り換えることはない。
昔から地味顔の私。のっぺりとしたー、しかし近寄りがたい地味な雰囲気の顔立ちがコンプレックス。
ならば、メイクで印象を変えようとすれば良いのだろうけれど、どうしたらメイク映えするのか分からない。雑誌やテレビのメイク講座を真似てみても、明らかに不自然な白浮きした変な顔。
百貨店などのBAに今更相談することも出来ないし、もっと若い頃にそうすれば良かったのだろうけれど、昔は昔で色々な悩みを抱えており、あの頃は、肌が本当に吹き出物だらけの赤ら顔で、それを指摘されるのが怖いこともあり行けなかったのだった。
そんな経緯もあり、コスメは適当。マスカラに1000円払うのも勿体無いと思うし、残りわずかになれば、少しの水を入れてのばしたりもする。
そんな中、チークとアイブロウが切れてしまった。正確に言えば、チークは四つ角に少しだけ残っているし、アイブロウはどこかに落としたのか探しても見付からない。
どうせ引きこもりなのだから、適当にBBクリームと色付きリップを塗っていればなんとかなるのだろうけれど、しかし眉が無いとやはりおかしい。チークが無いと病人のように青白い顔。
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学校行事がある際、誰とも関わらないのだからーと眉なしで出掛けようとしたが、しかし鏡を見れば見る程みすぼらしい。
そこで、家にある何かで代用出来ないかと色鉛筆の茶色を試してみたが、元来あれは紙に描くものであって、肌に描くものではない。使える訳が無かった。
自宅と学校の中間地点にあるドラッグストアに寄ることにした。そこで、本当ならそれらを購入する予定だったのだが、生憎財布の中身が足りず、テスターを使ったのが始まりだった。
普段、買えないお高めメーカーのチークを頬に塗る。私が持っているのは300円足らずだが、それは4000円以上するもので、コスメなんてブランドネームで金を取っているだけでどれも同じだという固定観念をあっという間に覆された。
調子に乗って、アイブロウも高いもので描いてみた。パウダータイプのもので、ナチュラルな仕上がりに驚く。眉をきちんと描くだけで若干垢抜けて見える程だった。
それからというもの、ドラッグストア―にふらっと寄ってはテスターを荒らしている。なんと貧乏臭い、他人には絶対に言えない話だけれど、勿論トイレットペーパーなどの生活必需品を買うついでだから大目に見て欲しいと思っている。
ささやかな、貧相な主婦のはまりごとなのだ。
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- category: 暮らし
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- 2016/11/21