にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

繋がれない

スポンサーリンク





「OOさん!」


ゴミ捨てに行くと、背後に素敵ママ。いつもはバッチリ決めている彼女だが、上下ラフなスウェットにヘアターバン、伊達メガネというスタイル。
それでもやはり、お洒落感が染みついているのは抜群のスタイルだったり、美しい肌や整えられた眉、派手な造作の顔立ちからか。


「おはよう。」


私は買い物にでも出られる恰好だったが、彼女とは大違い。毛玉だらけのパーカーにジーンズ。相変わらず野暮ったいマイナスオーラが出ているのは、もう生まれ持った性質なのだと諦めるしかない。


「子供会の今度のイベント、来る?」


聞くところによると、次年度の内定していた役員が辞退したとのこと。急な転勤が決まったらしく、早急にその穴埋めをしないとならないらしかった。
それを、次回のイベント終わりまでに決めたいらしい。最後のイベントなので、引き継ぎなどもするからだそうだ。
その白羽の矢に立ったのが、彼女の中で「私」ということだろうか?


「ごめん、その日はちょっと予定があって・・」


最近、人間関係に消耗していたことですっかり自信を無くしていた私がつい口をついて出たのがこの台詞。しかし、彼女の顔が残念そうに曇ったのを見て、やはり話だけでも聞くべきかーそう思った時だった。


「あ!おはよ~!!」


素敵ママが私の背後に向けて手を振る。振り返ると、久々の酒井さんだった。最近見掛けることも少なかったが、素敵ママと接点があったことに驚く。私とも目が合い、軽く笑顔で会釈してくれた。




スポンサーリンク



「おはよ~。明後日だけど、旦那が代休で面倒見てくれるから行けそうだよ。」


「本当!?良かったー!Yちゃんとこの車は出せそう?」


ちんぷんかんぷんの会話。そして、Yちゃんという名前が酒井さんの娘さんでは無い、酒井さん自身のファーストネームなのだと分かり始めたことで、私の知らぬところでこうした繋がりがあちこちに出来ていることに愕然とする。
酒井さんは、元々私達より後にここに越して来た人。学年は違うが、同じ幼稚園だったし、素敵ママより私との方に接点があったはずなのにーどうしてだろう?
素敵ママのコミュニケーションスキルの高さは分かり切ったことで、自分と比べることではないにしても、だからだろう。そんな誰とでも仲良くなれる彼女からしても、私はとっつきにくい人間であるのだと再認識する。知り合って、もう何年も経つのに、いまだ個人的な付き合いもなければファーストネームで呼ばれることもないのだ。
酒井さんは、正直見た目は素敵ママと仲良くなれる風ではない、どちらかといえば地味目で、それでいて親しみやすさがある。そういうところに当初私もママ友になれるかも?と期待していた部分があった。
結局、学年が違うということと、彼女は彼女の方でバス待ち仲間と親密になって行ったことで疎遠になっていたが。
それでも、全く接点が無さそうに見えたこの二人が、繋がっていたということに少なからずショックを受けた。

彼女等は、私の所有物でも何でも無いというのにーこの、説明のつかない感情に名前を付けるとしたら、それはやはり「嫉妬」なのだろうか。なりたい自分を既に持っている彼女等に対する「嫉妬」。
次第に、私は空気になる。何てことはない、いつもの流れだ。もう、この流れもルーティーンと化しているといってもいいだろう。 フェイドアウトするのは得意。
二人が盛り上がり始め、私の存在を気にしなくなったのを見計らい、


「じゃあ、また。」


声を掛けた。二人は、初めて私の存在に気付いたかのごとく、少し驚いた表情を見せた後、社交的な感じの良い笑顔で、


「うん、じゃあね。」


手を振り、会釈を返してくれた。
別に、意地悪をされた訳じゃない。 仲間はずれをされた訳じゃない。
それなのに、この寂しさは何なんだろう?頑張って、社会ーといっても主婦だけの小さな小さな社会だがーに身を預けようと腹をくくってみても、生き辛さを抱える自分。
自信の無さがこのような結果を生むのだろうか?自己肯定感が低すぎるから?
何だかどうでもよくなって、自宅に戻りベッドに潜り込む。洗濯機から2回目の終了の合図が聞こえても、私は蛹のように布団にくるまっているだっけだった。




スポンサーリンク



trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR