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家庭訪問

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家庭訪問当日ー、昨夜からうまく寝付けず、何度もトイレに起きては水を飲みを繰り返し、ほぼ睡眠不足のまま6時起床。
予定通り、例の和菓子屋で練り切りを調達し、担任がやって来るまでの時間の殆どを掃除に費やした。
普段から綺麗にしておけば、こんなに慌てることもないのだけれど。来客が無い我が家にとって他人が家に入るのは一大事。どこをいつ見られているか分からない。
水回りー、キッチンなど見ることもないだろうけれど、そこまで念入りに。勿論トイレや洗面所、そして玄関はいつも以上に細かいところまで掃除した。
予定時間の直前に、お茶を淹れてチャイムが鳴るのを待つ。到着してからだと熱すぎて口を付けられない、そう思ったからだ。
しかし、待てど暮らせど担任はやって来ない。湯呑も既に冷めきってしまった。もう一度淹れなおそうーそう思い流しに捨てようと手に取った時、チャイムが鳴った。 慌てて玄関に走り、スリッパを再度確認する。


「こんにちは。」


「いらっしゃいませ。」


教室で見るより小柄ーそれが彼の第一印象だった。こんがり焼けた肌にがっしり肩幅のある体格は、恐らく何かスポーツをやっていたのではないかという雰囲気。 やけに、歯が真っ白なのが目に焼き付いた。
リビングに通してから、お茶がぬるいことに気付いて慌てて淹れ直す。その間、担任は鞄から手帳だとかペンだとかを出していたようだ。
お茶と和菓子を差し出し、私が着席すると場が一気に畏まった。再度、担任が挨拶をしてから家庭訪問が始まった。


「OOさんは、学校ではとても大人しいですね。発言も苦手なようです。もう少し、意欲的になって欲しいという思いがあります。」


出だしからダメ出しをされ、親ながら傷付いた。少しくらい良い点を挙げてからでも良くはないか?自分の意見をハキハキ言えて、積極的に何でもこなし、頭脳明晰スポーツ万能、それが彼らの求める生徒なのかもしれないけれど、それに当てはまらない子をひとつの個性としてはくれないのか? 内心、頭に来たのが本音だが、それでも顔ではへらへら愛想笑いをしつつ彼の言うことに同感と言わんばかりに頷いた。こういう自分が嫌だと改めて思う。
その他にも学校での様子、勉強面や友達関係など、担任からの視点で気になる部分をあれこれ告げられ、その中に一つとして褒められるところが無いことに失望した。
体育会系?を感じさせる彼にとって、がむしゃらに頑張らず意欲の無い子は切り捨て対象なのか?


「何か、一つでも自分に自信を持てるものが出来ると良いのですが。」


曖昧な笑みを浮かべながら、担任にアドバイスを求めたつもりだったのだが、彼は私の言葉を遮るように、


「私はね、やる気の無い生徒は厳しく接します。」




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そう言い放った。頭をガツンと殴られたような衝撃。まるで、初めて運動部に入り先輩達から洗礼を受けたかのような、そんな衝撃だった。
そして、子を守りたい思いがじわじわ湧いたが、しかし威圧的な彼を前にもう何も言えなくなってしまった。


「これ、いただきます。」


驚いたことに、彼は出された和菓子をむしゃむしゃ食べた。今までに無いタイプの担任だ。お茶もガブリと飲み干してから更に驚くべきことを口にした。


「子供部屋は、あったら見せていただきたいのですが。」


絶句しつつも、断り切れずに子供部屋兼寝室に案内する。掃除をしておいて良かったと、心底安堵した。 担任は、ぐるりと部屋を見回すと、飾られた絵や写真に見入る。


「片付いてますね、お母さんがやられました?」


「えぇ、まあ。」


正直に答えると、


「もう高学年ですからね、本人にやらせてもいいかと思いますよ。実際、学校では皆自分のことは自分でやっているんですから。」


そう言うと、初めてガハハと真っ白な歯を見せて笑った。何だか、怖いのか気さくなのか読めないー、初めてのタイプでどう接するのが正解なのかいまいち分からなかった。 時間になり、担任は次の家へと向かって行った。どっと疲れてソファーに身を投げると、あの一言が蘇る。


ーやる気のない生徒は厳しく接しますー


子は、大丈夫だろうか?厳しくってどれくらい?まさか、体罰などは無いとしても怒鳴ったりするのだろうか?そんな目にあったら打たれ弱い子はたちまち登校拒否になってしまう。またひとつ頭を抱える問題が増えていく。 春は、こんなに気候が良いのにあれこれ適応出来ないことが目白押しで、いつまで経っても苦手な季節だ。




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