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真の孤高の人

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久しぶりのボランティア。この日、敬語ママが来てくれるとのメールがあったので、萎み掛けていた気持ちをもう一度膨らませて活動場所へ向かった。
毎年行われるイベントに出店する商品のラベル付け。商品が売れれば、ボランティアの運営費に、残りのそれはある施設に寄付される。
重い足取り。のろのろ足を進めていると、前方に敬語ママの背中が見えた。そして、一人。ほっとしつつ駆け足で近づいた。


「おはようございます!」


「あ、おはようございます!」


久しぶりの清潔な笑顔にこちらの心も洗われるようだった。なんとか命が繋がったー、大袈裟だけれど、1人でも話せる人間がいると心強い。
学校では子供達のクラスが端と端ということもあり、なかなか会えない彼女。どっしりとしたその存在感は私のような小心者にとって手に入れたくても入れられないもの。
歩きながら、夏休みの話、宿題の話、色々した。何でもない雑談だけれど、数少ない信頼のおける相手との会話はどれだけあってもし足りない。そう感じるのは、言葉数少ない彼女でも、沈黙の回避が上手だからだと思う。
ポツリポツリと、控えめに。しかし気まずい空気感を出さず相手の会話の引き出しをそっと開けてくれる。不思議なことに、たどたどしいながらも彼女の前では饒舌に語る自分がいた。


「2学期になったことだし、ランチ、行きましょう。今度こそ。」




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にっこり微笑みながらそう誘われた時は、心底嬉しかった。
部屋に入ると、既に半数以上人が集まっていた。敬語ママは、自然にその中に溶け込む。勿論スタッフだからということもあるけれど、あの熟年グループの輪にもすいすい難なく入って行く。しかも、私を引き連れて。
そこで、初めて私は同世代女性らと視線を合わせて挨拶をし合った。その中の一人と、同じ町内に住んでいることが分かり、少しだけれど盛り上がった。
正直、その女性は声が大きく初めから目立っていたし、私とは正反対の人種なのだと頭から決め付けて苦手意識を持っていたが、話してみれば至って普通で、むしろこちらが圧倒的におかしかったのだと悟る。
相良さんや平井さんもいつの間に傍におり、何となくその女性とその仲間もう一人、そして相良さんらと私の5人で輪を作り作業を始める流れとなった。
目立つ女性ー通称、清水さんは、男の子3人の母親で肝っ玉母さん系。学区は違うけれど、同じ町内ということでこの日は積極的に色々話し掛けてくれた。
私自身、こんな自分に興味を持ってくれることが嬉しくて、舞い上がってしまった。お喋りばかりーというか、彼女から話し掛けられれば、それに卒なく答えることに必死になり過ぎて、肝心の作業がなかなか進まずにいた。
皆、雑談しながらきちんと手先も動いているというのに、不器用な私はどちらかに集中し過ぎるとどちらかが疎かになってしまうのだ。こういうところも、人間関係がうまく築けない原因の一つなのかもしれない。

さらっと私達の輪からスタッフの輪に戻った敬語ママは、既に黙々と作業をしていた。だからと言って浮いているわけでも寂しそうでもない。やはり、こういう人が孤高の人なのかもしれないと思う。
気配り、控えめ、仕事はきちんと。出るところは出て、人が臆する仕事は進んで受け、しかし嫌味にならない。そんな彼女が眩しかった。
もしかしたら、私の心情を考慮して出るところに出てくれたのかもしれない。輪に入れずもう辞めたいーそんな心を読んで、引っ張り上げてくれたのかもしれない。 もう少し、ここで頑張ってみよう。そう思えた。




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