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トリプルムーン

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昨夜は、皆既月食。35年ぶりの、スーパームーンとブルームーン、それにブラッドムーンが重なる珍しい現象が各地で見られた。
ニュースで散々騒いでいたことと、学校でも話題になっていたことで、子も見たいと言い出した。
夫は残業で留守だし、10時前とはいえ夜遅い。風呂も入った後だし湯冷めする。
何より、ご近所に遭遇するのが億劫という一番の理由から断り続けていたのだが、ふとバルコニーから見えるかもと思い直し確認すると、見事な月食。


「ほら!ここから見える!」


バルコニーなら、寒くなればすぐに部屋に戻れるし、また風呂上りでパジャマ姿でも、上にフリースなどを羽織ればいいだけ。


「わぁ!すごい!」


下を見下ろすと、団地の住人達が望遠鏡などで月を眺めている。我が家のようにバルコニーから見ることが出来なかった人々だろう。
しばらくすると、お隣もバルコニーに出たようだ。ぼそぼそと話し声が聞こえる。子供を寝かしつけた後なのか、二人で仲良さげに月を眺めているようだ。
聞き耳を立てるつもりはないけれど、ご主人のくぐもった声と奥さんの高い声が交差する。


「愛してるよ。」


「私も。」


私も子も、静かに月を見ていたので、まさか隣に人が出ているとは思わなかったのだろう。完全に、二人きりの世界だ。そして、そんな夫婦の会話に胸がぎゅーっと苦しくなる。お隣の奥さんは、ご主人に心底愛されているし大事にされているのだろう。
何となく、子にこれ以上聞かせてはいけないような雰囲気を感じたので、黙って子の腕を引っ張り部屋の中に引き入れた。


「まだ見たかったのに!」


「これ以上いると寒くなるし、もう月食になるとこまで見たんだからいいでしょ。明日も早いんだからもう寝なさい!」


「はーい。」


子は、しぶしぶ歯磨きを始める。お隣の会話を聞いていたのかどうかは分からないが、お互いそれには触れなかった。
子が寝た後も、あの甘ったるい会話を思い出し、お隣のご主人と奥さんの顔を知っているばかりにリアルな想像をしてしまう。そしてやはりまた、胸がぎゅーっと締め付けられる。
この感覚は何だろう?
妬みとも違う。羨ましい気持ち?それとも違う。ただただ苦しい。何故だろう、涙が滲んで視界がぼやけた。




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