にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

1票という武器

この時期、恒例ともなっている名前からの着信。
選挙前になると、必ずといってもよいほど、掛かってくる電話。
メールでもなければ、ラインでもない。直電話だ。

私も、気分の上がり下がりがあるので、人恋しかったり、何となく暇だったり、また誰かに悩みを聞いて欲しい時にはつい受話器を取るのだ。
今回は、最後の理由で。


「もしもし!久しぶり!」


相変わらず、快活な声。
こちらが隙を与えれば、すぐに選挙の話へ向かう。彼女にとって、旧友とは票集めの道具に過ぎない。


「久しぶりだね、元気?」


彼女と電話をするのは、本当に久々だった。
用事があって手が離せない時に限って掛かって来るその電話は、私の近況を知りたいわけでもない、ただ1票でも獲得したいという彼女の熱意から来るもの。
それでもつい手に取ったのは、かおりとのラインが後味の悪いものだったことと、最近の子ども絡みで生じる母親達との見えない壁のモヤモヤを晴らす場所が欲しかったからだ。
彼女は、私の近況を聞いて来てくれた。貿易会社でバリバリ働く彼女にとって、詰まらない主婦の日常など興味も湧かないだろうけれど、それも全て政党の為なのだ。
私は、思う存分愚痴を吐いた。


「もう、子ども会の副会長やらPTAやらで大変で!毎日のように学校行ったり、今だと夏祭りの準備で、地域住民とのすり合わせで大変なの。息抜きしたくって!」


「へえ!OO、すごいね!PTAも、大変なところは大変ってよく聞くし。」


「そうなの!まるで、普通に仕事している感覚だよ。給料は出ないけどね。」


「それって、キツイね~私には、無理だわ。」




スポンサーリンク





彼女は、今も独身だ。なので、結婚と出産育児は未知の世界。私が大変なのだと主張すれば、すんなりそれを受け入れる。
だが実際、彼女がもし母親ならー学校の会長でもなんでも屁の河童だろう。 むしろ、進んで地域行事に参加するだろうし、そのコミュニティを広げる術を心得ている。


「ねえ、ランチとかしない?久しぶりに。」


彼女の方から、誘いが入った。


「平日でも全然大丈夫。部署が移動になったから、割と自由が利くの。なんだかんだ用事付けて、NR出来るから~」


「うん!会いたい!」


咄嗟にOKしてしまったが、受話器を置いた後、微妙な気持ちになった。
どうせまたー最終的には、彼女が支持する政党のパンフを渡され、子育て支援がなんたらかんたら説明されて、「清き1票よろしくね!」の流れだろう。
そうなることが分かっているのに、見えない1票を武器に、彼女を息抜きの道具にする私も、同じ穴の狢だ。




スポンサーリンク





copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR