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母親の背中の行方

父の病院へ。
一週間以上ぶりだったので、何となくだが母と顔を合わすのも気まずかった。


「いいわよ、あんたも忙しいだろうから無理しなくて。」


心とは裏腹の台詞。電話口で、父の隣ベッドの患者の元には、代わる代わる子供達や孫が尋ねていると、プレッシャーを与えるような情報を寄越すのだ。
実際、私が出向いて時に、カーテン越しだが賑やかな声。幼い子供?と、男女の声。子どもとその連れ合いなのだろう。和気藹々としている様子が伝わる。
一方、私の父は、暇そうに本を読んでいた。

母も、余程暇だったのだろう。私が来た途端、すぐ待合室に行こうと席を立った。
私は父の見舞いに来たのであって、母の話し相手をしに来た訳ではないのだがー、父が、いいから行けというような表情で私を見たので、渋々母の後に付いて行った。


「はぁー、本当、毎日毎日病院行くのも疲れ果てるわ。」




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早速始まる愚痴。子が学校だったこともあり、私一人だから母も言いたい放題だ。
待合室の横は、ナースステーション。最近のナースは、皆パンツスタイルだ。それだけで、更にテキパキとした印象を与える。
動きに無駄が無く、行き交う専門用語。私と同世代の女性は、他のナースから「師長!」と呼ばれていた。
どれだけのキャリアを築いて来たのだろう。水を得た魚のように院内で働く彼女の人生は、常に仕事と共にあるに違いない。

彼女に子どもがいるのかどうかは分からないけれど、いたとしたら、多くのことを犠牲にして来たのだろう。
だが、人の命を預かる仕事ー使命感を持って遂行する背中を見て育った子は、幼い頃に寂しい思いをしても尚、大人になれば「母のような人間になりたい」と敬意を示す。
働く母親の背中を、子に見せることが出来なかった私。しばしばコンプレックスに苛まれるのだ。
いつか、馬鹿にされる時が来るのだと。いや、既にその時が来ているのかもしれない。

今更だ。どんな人生にも後悔はある。だが、人間は無いものねだり。選択しなかった方の人生が眩しく見える。そして、その光を我が子に求めてしまいがちだ。




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