祭り本番
全身、筋肉痛。
夏祭りは、大成功だった。
当初、来ないと言っていた会長も、途中参加で助っ人に来てくれた。その他、お手伝いの保護者もずらりと来て、逆に人手がたくさん。
特に、新一年生の熱心な母親を率いるグループが、前のめり気味にあれこれ動いてくれたお陰もあり、祭りはスムーズに執り行われた。
自治会との連携も、Hさんが積極的に動いてくれたお陰でうまく行った。
私の仕事は、会長の代わりなんだーというプレッシャーは、いつの間にHさんがそのポジションについてくれたお陰で、薄らいだ。
恐らく、私に任せておけなかったのだろう。例えば、子どもが母親のお手伝いをして余計に時間が掛かるのなら、自分でやってしまった方が早く済むーそんな具合に。
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私のちっぽけなプライドなど、無意味だ。どうせ出来っこない。人には、向き不向きがある。ならば、私の「向き」って何だろう?と問われれば、答えに詰まってしまうのだけれど。
力仕事を頑張るしかなかった。
早朝から、屋台のテント組み立ての手伝いを黙々と行った。自治会だけでするというものだったが、例年、子ども会の役員の夫など、男手を必要とするもの。
皆、旦那が仕事だとか子供を見ているからという理由で無理だったし、私の夫は休みだというのにハナから手伝う気もない。ならばーと私が行うことになった。
ラジオ体操の件もそうだけれど、黙々と出来る、「間」のない作業が私には向いているのだろう。
人々を取りまとめたり、また引っ張っていくことなど無理なのだ。
集会所の冷蔵庫の中と、いくつものアイスボックスの中にあるジュースやアイスを運ぶ作業。神輿周りで疲れた子供達にそれを配布する作業などは、積極的に行った。
柄にもなく、大声が出た。
「アイスですよー!冷たい飲み物も、好きな物をお取り下さーい!!」
「OOさん、そんな声出るんだね。」
Hさんが、少し驚きながらも笑いながら声を掛けてくれた。
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- category: 近所
- 2019/08/04