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女だけの墓参り

母と子と三人で、墓参りへ行って来た。
父は、体調のこともあり留守番。弟も、バイトがあるというので今回は来なかった。
車が無いので電車とバスを乗り継ぐものだと思っていたけれど、当たり前のようにタクシーを呼ぶ母。
タクシー代のことを思うと頭が痛かったが、これも親孝行だ。
実家の最寄り駅まで子と電車で向かい、そこで母と落ち合った。


「暑いわね~。ちょっと買い物してから行くわよ。」


そう言って、花屋へ。一際ゴージャスな花を選ぶ。財布を出そうとモタモタする母を遮り、千円札二枚を店主に差し出す。


「あぁ、後で払うわ。細かいのが無くて。」


「・・・」


タクシー乗り場へ行き、車に乗り込む。電車とバスで行けば、数百円で済むのだが高齢の母を連れてなので仕方が無い。これも、必要経費と思うことにした。
墓地に着き、空が曇って来た。台風の切れ端の影響で雨に降られるかもしれないと覚悟していたけれど、この調子ならなんとかギリギリセーフだろう。
日は照っていないのに、蒸し暑くシャツは汗でべったりと張り付き気持ち悪かった。バケツにたっぷりの水を入れ、墓石へ。
墓は、荒れており、まずは掃除。草むしりや泥を箒と雑巾で掃う。母も途中まで一緒にしたけれど、気分が悪くなって来たというので休ませ、子と二人で整える。
子は、祖母である母の前で反抗的な態度を取らない。妙に素直だ。母である私が顔色を伺いあれこれしている様を、物心ついた頃から見ているのだ。誰が強くて弱いのかを知っている。


「OO、ありがとうね~」


母は、上機嫌だった。買って来た花を入れ替え、墓石にたっぷりの水を浴びせる。
ぴかぴかになったので、線香をあげる。


「でも、雨が降るからまた汚くなるわよね。」


「・・・」


なぜ、こう水を差す発言をするのだろうか。だが、それが私の母なのだ。もう、諦めた。
墓参りが終わり、その後は軽くランチをした。ちょっと豪華に、デパートの屋上でとんかつを食べた。


「ここは払うわ。」


会計時、タクシー代や花代のことを思い出したのだろう、母が財布を取り出した。今までなら、それも遮り私が出していたのだけれど、今回はその言葉に甘えることにした。
言われるがままにしている私に、母も微妙な顔をした。


「ご馳走様。」


一言そう言って、母の横を通り過ぎ店を出た。会う度に新しい服の母。そんなに余裕があるのなら、たまにはいいだろう。




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「ちょっと、見たいものがあるのよ。」


そう言って、ジュエリーコーナーへ連れていかれる。


「これ、素敵よね。」


18金のネックレスを指す。すぐに店員がやって来て、ショーケースから取り出し母に差し出す。鏡の前、うっとりしながら母は値段をさりげなく見る。


「安いわね!3万円?」


イエローゴールドのネックレスだ。店員は、母の言葉を見逃さずぐいぐい押す。結局母はそれを購入した。まるで、八百屋でキャベツを買うかのような即決ぶりだった。老後の資金は大丈夫なのだろうか?不安がよぎる。


「予算、5万は見てたのよ。」


「・・・」


「あんたも、もう少しちゃんとしなさいよ。なんか貧乏臭い。結婚してから本当、安っぽいのばっかり身に付けて。女の子の母親なんだから、身綺麗にしなさいよ!」


「・・・」


娘としての仕事を終え、母と別れて電車に乗り込む。


「ばあばって・・」


「何?」


「何でもない。」


それ以上、子に追及する気力は残っていなかったけれど、何となく言いたいことは分かる。子も、私と同じような感情を母に持ったのだろう。




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