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自己満土産

卒対の打ち合わせ。
早くも遅くもない時間ー、学校に到着したことを悔やんだ。
一番乗りなら、二番目に来た人と多少なりとも話が出来て場にうまく馴染めたかもしれなかったし、遅ければ、話し相手がいない私にとって苦行ともいえる雑談タイムは、もっと短縮出来たろうと思う。
戸を開けると、スネ夫ママの大きな笑い声。そして、彼女の回りに群がる人々。一斉にドアの前にいる私に視線が集まり、萎縮してしまう。
だが、勇気を出して引き攣り笑顔で挨拶をした。


「おはようございます・・」


パラパラと、だがスルーされることなく、事務的な挨拶が数人から返って来た。それでもう良しとすればいいのだろう。だが、一気に気分は暗くなる。


ーここは、私の居場所じゃない。


学校でもバイト先でも、職場でもーそして親戚や家族との関わりの中でさえ、いつでも纏わりつく違和感。居場所って何だろう?私を受け入れてくれ、必要としてくれる空間。
それは、一方的ではない。私にとってもあなたにとってもー、そんな空間。
それが叶うのは、唯一、私と子との親子間だけなのかもしれない。それさえ最近では危ういものだけれど・・


「でも、海外なんて羨ましい~!うちなんて毎年沖縄だよ。さすがに飽きた!」


取り巻きが、羨望の声を上げる。見てはいないが、スネ夫ママのご満悦な表情が脳裏に浮かぶ。


「えー!!いいの?」


「うん、好きなの選んで!取ってって。」


大きな紙袋を、取り巻き達の前に出すと、皆はきゃいきゃい言いながら色取り取りの包み箱や袋を取り出した。


「これって塩?」


「うん、ハーブソルト。お肉でもお魚でも、これだけで味が決まるよ。」


ーお肉?上品ぶって。バッカみたい!


内心舌打ちする。




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「おはよー!」


孤高の人達がやって来た。


自然にスネ夫ママらの輪に交じり、和気あいあいと雑談を始める。私のように、一人で所在なく席についている者など誰一人いなかった。


ー疎外感ー


「ありがとう!いいね、海外。小学校最後の夏だっていうのに、仕事が忙しくてどっこも連れて行かれなかったわ。」


孤高の人の言葉には、皆のような羨む感情が皆無だった。私は私ーそんな感じ。彼女なりに、土産を貰ったが故の最低限の社交辞令が、「いいね、海外!」だ。
皆が、紙袋を順々に回す。そして、最後にそれを受け取った人が、チラッと私に視線を移しているだろう空気が痛い程伝わって来た。
スネ夫ママは他のママと話に夢中。


「どうぞー。」


他クラスで、私とまともに会話をしたことのないママが、それを差し出した。私以外、全員受け取っている。だが、スネ夫ママから了承を得ていない。というか、彼女にとって私は空気。挨拶すら交わさない中。
そんな関係性で、勝手にそれを受け取る訳にもいかず、また受け取りたくもなかった。


「いえ、私は結構です。」


紙袋を突き返した。相手はギョッとしたような顔を一瞬した後、愛想笑いをしながら袋を自分の元に戻し、スネ夫ママに返しに行った。
そこからは、頭は真っ白だった。打合せという名の、夏休みの報告座談会。こんな会に出なければ良かった。
会議が終わり、まだ皆は雑談が終わらずダラダラ教室に残っていたが、真っ先に帰宅した。


次の集まりはいつなのか。ハードルが更に上がってしまった。




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