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家庭訪問

家庭訪問があった。

担任が自宅に上がるーそれだけで緊張。
私が子供の頃、そういえば母親も前日から掃除をしたり茶菓子を買いに行ったりと忙しくしていたっけ。
当日まで親子揃ってそわそわ落ち着かなかった。
たった10分程度のことなのだが、普段から自宅に人を招き入れることに慣れていないせいか、失礼のないようにとせっせと準備をしその時を待った。

時間を過ぎてもなかなか担任はやって来ないので、子に様子を見るようエントランスまで出て行かせた。
しばらくすると、子と担任の話し声が玄関先から聞こえて来たのでどうやら到着したようだ。
ドアが開き、子が叫ぶ。



「ママー!先生が来たよ。」

「はーい。こんにちはー。」


「こんにちは。遅くなりまして申し訳ありません。」


「いえいえ、いつもお世話になっております。お上がり下さい。」




スリッパを履いて貰い、取り敢えずダイニングへ誘導しながら慌てて茶菓子を用意する。
変な汗が出て来るようだった。
子は、なんとなく自分の話をされるのが落ち着かないのか、別部屋に引っ込んでしまった。

担任の第一印象は頼りない風だったのだが、実際はそうでもなくやはり教育者、生真面目だが少々頑固そうな印象。
子の学校での様子を一通り教えてくれ、こちらからも家での様子をあれこれ聞かれたので聞かれた通りに丁寧に答えた。
するとものの5分で会話が終了してしまい、沈黙が流れたー
正面に人が座ると、どこを見たら良いのか分からなくなる。思えば思う程パニックになるのが分かっているので、考えないようにしながら、ダイニングテーブルに乗っかっている菓子に目を落とす。


「OOさんは、内気な方ですか?」

突然の質問に驚き、その質問を更に質問で返してしまった。


「え?何故そうお思いなんですか?」


「いやね、休み時間なんか結構クラスメイトは外で遊ぶんですよね。OOさんはいまだ教室で一人お絵描きや折り紙をしているので。外に行こうと誘ってみるんですが気乗りしないようで。」


子は園にいた頃からどちらかといえば活発で、室内遊びよりもむしろ外遊びの方を好むタイプだった。そのことを伝え、本来運動が好きなこと、お友達が好きなこと、そしてダンスが上手であることなどとにかく本来は活発な性質の持ち主で自分をまだ出せていないのだということを必死に担任にアピールした。」


沈黙から急にまくし立てる私の様子に、担任も少々驚きの表情を見せながら、にっこり笑って言う。


「ああ、そうなんですね。まだ新しい環境に適応しきれていないだけなのかもしれませんね。もう少しすれば段々OOさんらしさが出せるのかもしれません。しばらく様子を見てみます。ご近所には仲良く遊べるお友達とかいらっしゃるんですか?」


更にハードルの高い質問につい嘘をついてしまった。


「ええ、もう約束をして勝手に遊びに行ってしまうくらいです。」



嘘ーはついていないか。実際この間は遊びに行ったし。
それでも、「仲良く」というのは言い過ぎだろう。こういったちょっとした嘘というか見栄というものを張ってしまう自分が嫌いだ。
素直に親子揃って仲良しなんかいませんよーそう言えればどれだけ楽だろう。



「じゃあ、大丈夫ですね。直に慣れて来るでしょう。」


それから10分経ったので、担任は殆ど手をつけていない茶菓子を前に立ち上がった。
私は慌ててネットで調べたように、残された茶菓子を小さな可愛らしいラッピング袋に入れてマステで留めて担任に渡した。
断られるかと思ったが心良く受け取って下さり安堵した。
玄関で子と共に見送りと、どっと疲れが出た。


「お腹空いたー、ねえ、先生何て言ってた?」


「え?ああ、OOのこと褒めていたよ。ちゃんと先生のお話を聞けてるって。それからー」


つい休み時間の過ごし方を聞いてしまいそうになったがぐっとこらえた。
もう少し経ってから聞いた方が良い、また子にとってプレッシャーになってしまう。
そう思い、本当に担任が褒めてくれていたことだけを子に伝えると、子は嬉し恥ずかしいような表情で担任が持ち帰ったのと同じ焼き菓子を頬張る。
私もなんだか疲れて、甘いものが欲しくなりアイスコーヒーとそれを頬張る。
先程まで緊張感で包まれていたダイニングも、来客者が帰ったことでいつも通りの落ち着く空間に戻っていた。
そしてー、私には一言も言わないけれど、子がどんな気持ちで休み時間一人で折り紙をしているのかと思うと切なく胸が締め付けられる思いだった。

元々一人が好きな子ー
外遊びが苦手で、元々折り紙やお絵描きを好む子ー
はじめからそういうタイプなのだったらこんなにも戸惑わない。
そういえばーまだクラスメイトの名前すら聞いていないことに焦りをおぼえる。
早く馴染んで欲しいー、私のようにならないで欲しいー願えば願う程それとは逆になってしまうのではないのだろうかという不安が拭えないでいる。



























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