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習い事

「これ買ったの?」

冷蔵庫に入っているジュースを見て夫が言う。
ジュースといっても高級なものでも何でもない、普通のスーパーで買う紙パックのジュースだ。
ちなみに98円で買ったもの。
普段我が家は節約の為にジュースは買わない。夫分のビールは買うけれど。
また無駄遣いを指摘されるのだろうと気分が重くなり、言い訳がましくそれに答えた。


「あ、それ特売で安かったから。OOが家にお友達を呼ぶって言うから。」


また嘘をついてしまった。
友達なんて来ないー子のも私のも。
それでも夫はいまだ私に多くのママ友がいて、家の行き来をしたりランチをしたりしていると思っている。



「友達付き合いも交際費が掛かって大変だな。なんかルールとか作ればいいのに。」


「ルールって?」


「各自水筒と自分の食べる分の菓子持って来るだとか、おやつを食べてから遊びに来るとかさ。だって家によってはおやつがないところもあるんじゃないのか?」


それに対し半ば呆れて無言でいると、


「あー今日も疲れた。こっちは仕事の交際で気疲れ半端ないよ。」


そう言いながらビール缶を出し、ぐいっと一口飲んでテレビに向かう夫。
その背中に冷たい視線を送る私。
最近の夫は仕事がうまくいっていないのか愚痴ってばかりだ。やれ部下の出来が悪いだの、上司が怠慢だの、自分ばかりが損な役回りをしているだの、しかし最終的にはいかに自分が有能な人間で会社に求められている人間であるかを気持ち良く語ることで締めくくりを迎える。
毎度のコースにうんざりしながらも、2缶目のビールを冷蔵庫から取り出し夫に渡しながら相槌を打つのが日課だ。



夫が気持ち良くなったところで切り出した。
最近子が習い事をしたいと言い出したのだ。
前回も習い事では夫と話し合いをしたのだが、平行線。
しかし、今回は子も小学生になり、そして自分からやりたいと言い出したこと。それはダンスだ。
子のダンスは園にいる時から先生達にも一目置かれており、親ながらその才能を伸ばしてやりたい気持ちでいた。
夫もあのダンス大会で輝く子をその目で見て、感動をしていたはず。


「で、いくらくらい掛かるの?」


すぐに金の話になる。


「初期費用でまず3万くらいかな。でも月謝はそんなに掛からないよ。1万掛かるか掛からないか。」


「3万!?ただ踊るだけでそんな掛かるのか?」


「でも、OOがやりたいって・・」


「3万でうまいもん家族で食いに行く方がOOも喜ぶんじゃないのか?」


うまいもん?ーそんな所に行かないくせに。たまに行くとしてもサイゼリアだとかマック。それでも贅沢したという気分にさせられる。


予想通りの答えにうんざりしていると、意外な言葉を掛けられた。


「体験とかないの?まずは体験とか見学させて、それからでもいいんじゃないの?子供なんてあれこれ興味が移り変わるだろう。」


夫の言い分が最もなところもあり、そして少しだけ譲歩してくれた気持ちが嬉しくてとりあえずは見学だけしてみることにした。
一歩前進。


「まあ、OOは確かにダンスうまかったもんな。」


やはり子が可愛いのは夫も同じだ。
今度は子の口から夫にお願いさせてみようか、その前にまずは見学、私も自宅にずっと引きこもっている分そういった外出がいくらかの気分転換になるだろう。
あわよくば、そこで新たな出会いがあればと期待している自分もいる。
そんな自分が実は楽観的な一面もあるのだと思い、ますます人間って分からないものだと感じるのだった。






























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