にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

時計と約束

あれから子はDちゃんと仲良くなったこともあり、外遊びをするようになった。
放課後、宿題とおやつの後に小1時間程ー、公園で待ち合わせしてから遊ぶ。
公園は近所なのだけれど、心配なので送り迎えをしていたのだが、Dちゃんのママとは一度も会うことがなく、下の子がいるし忙しいのこともあるのだろう。
Aちゃんらは来たり来なかったり。習い事等で忙しいようだが、来る時には必ず母親が付いて来ており軽く挨拶をする。
私は送ると一旦自宅に戻るので、彼女らと立ち話はしない。
勇気を持って話しかければ輪に入れるのかもしれないけれど、毎日の送迎でもなくたまにのこともあって、その「たまに」のことで気疲れするのもバカバカしいからだ。
こういう性格だからママ友が出来ないのだろうけれど。

外に出す時は、一応腕時計をさせている。
この時間になったら終わりだよと言い聞かせる。時間は4時。
日が長くなり、時間の感覚が夕方になっても日中のような天気の中で盛り上がっている子供達をたしなめながら家に帰すのは骨が折れる作業だが、今から習慣づけておかないと、送迎がなくなり自力で帰宅するようになった時になあなあになるのが目に見えているからだ。

不可解な事件が多い昨今、なるべくなら子を囲って守りたい気持ちもあるけれど、そうもいかない。
親の私に付き合って、子まで家に引きこもらせてはならない。
子には子の世界があるのだ。

そんな風に自分に言い聞かせながら、4時になったので公園まで子を迎えに行った。
公園にはまだまだらに小学校高学年らしい子供達が遊んでおり、しかしその中に子の姿もDちゃんの姿も見えなかった。
少し焦って、グラウンドやテニスコートなどの方も探す。
トイレも見てみたが気配がない。
段々不安になって、しかしどうしたらよいのか分からず戸惑うばかり。
ふとー先日貰ったDちゃんママの携帯番号に電話を掛けようかと勇気を持った時、子の声が遠くから聞こえた気がした。
公園の先の大通りからだ。そして何故か一人だった。

「ママー!」

ほっとしたのと同時に怒りが込み上げて来た。
子は私と目が合うと、悪びれた風もなく駆け寄って来たが、


「どこにいたの?」


私の形相が普段と違うと分かると直ぐに、


「ごめんなさい。」


と謝った。


聞くところ、Dちゃんの家まで送って行ったようだった。
私は、公園の中で遊ぶようにと言ったことー、4時には迎えに来るからそこで解散だということ、帰り道でシクシク泣く子に極力冷静に、しかしかなりきつめに叱った。
子は反抗することもなく、ずっと謝り続けた。
罰として、1週間外遊びとテレビを禁止にした。
子はそれを聞くと、ますます声を上げて泣き出したが、そうでもしなければまた同じことを繰り返す。
大げさかもしれないけれど、子がいるはずの公園に子の気配がないというだけで心臓が押しつぶされる程不安だったのだ。怖かったのだ。
公園の掲示板に貼られていた不審者情報の張り紙に震え上がったのだ。


その日、寝る前に子は甘えて私に擦り寄って来た。
ぎゅっと抱きしめてやり、そしてそのぬくもりを絶対に守らなければならないのだと思った。
自分の幼かった頃のような、安全で自由な社会とは程遠い現在、親としての役割はますます細分化され神経質にならざるを得ない状況なのだ。



























































trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR