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嬉しい楽しい切ない

引越し前のママ友と会った。

子とお宅にお邪魔したのだが、今回は旦那さんもおらず気楽な時間。手土産に子供達へキャップと可愛い髪飾りのプレゼントとデパ地下で買ったゼリーやケーキなどのスイーツを。
とても喜んでくれて私も嬉しかった。


「久しぶりだよね、全然会えてなかったし。OOちゃんも小学校慣れた?」


「うん、お友達も出来たよ。Dちゃんって子。お家にも遊びに来るよ!」


子は嬉しそうに言う。
友人はそれを聞いてにっこり笑い、楽しそうで何よりだねと私に目配せする。
子供同士は異性でもあり久しぶりの再開にも拘らず、楽しそうに子ども部屋へ走って行った。友人はてきぱきと子供達へジュースや菓子を用意し部屋に運ぶと、私をダイニングテーブルからリビングのローテーブルとソファー席へ促した。


「美味しそうなケーキ、ありがとうね。」


素敵な茶器セットと共に土産のケーキが運ばれて来る。


「可愛いコースターだね。」

「え?嬉しい。実はハンドメイド。」

「え、自分で作ったの?」

「うん、これも。」

そう言いながら、可愛らしいストライプ模様の皿を指す。それはポーラセーツという技法で、皿やカップなどに好きな模様を転写させ、自分好みの世界にひとつだけしかない茶器を作れるというもの。


「はい、これ良かったら使って。」


彼女から、その技法で作ったというマグカップを貰った。箱を開けてみると、私のイニシャルとミントグリーンとピンクのストライプの入ったマグ。可愛くてまるで売り物のようで感激した。

「わー、すごい!可愛い。ありがとう!早速帰ったらコーヒー淹れて飲むね。」

「喜んで貰えて嬉しいよ。」


その後は、それぞれの近況や彼女のご主人のちょっとした愚痴や面白い話ーそれからお互い上の子の小学校生活のあれこれを話したりと久しぶりに楽しい時間を過ごした。


しかしー、少しするとその楽しさも切なさに変わった。
小学校はどこもそうなのだろうーどちらかといえばドライな関係性を持つ保護者が多く、例にも漏れず彼女のところもそうなのだが、だからこそ卒園したというのに園時代のママ友関係はぐっと密になっているようだった。
彼女はハンドメイド部という部活を立ち上げたとかで、ポーラセーツも元はと言えばどこかの教室で習って講師レベルになったママ友が主催し、月に数回材料費のみのサービスで他のママ友らに教えているらしい。
私の友人はハンドメイド部の部長兼ポーチやブローチなどの雑貨をやはり月数回教え、その他にもパンブローチというものやコサージュ教室、ビーズアクセサリーなど、人に教えられるレベルのママ友らが集まり教室を主催する。
ある程度部員がスキルを上げたところで、それをネットショップで販売し利益にする。その利益を部の運営費用に充てるのだそうだ。


「正直最初は自分の制作で手一杯だったんだけどね。そんな話を友達にしてたら、同じ悩みを持ってる子が出してくれたアイデアでーなら部活を作ろうって。その子がポーラセーツの子なんだけどね。で、部員を集めたら結構な数集まって、でも集まりはゆるいの。来れる日に来れる人が来るって感じだから、25人のうちいつも入れ替わり立ち替わり8人前後が集まって制作するって感じかな。
皆器用だから、最初は生徒って感じだったのに今では即戦力になってて、今度ちょっとした期間限定のお店を場所借りて開くことになったの。」

そう言いながら、手作りのチラシを渡された。
おそらくこれも誰かの手作りなのだろうー消しゴムはんこが押されたそのチラシは、学校バザーのレベルを超えた、プロの集団が開く店のチラシのようだった。


「部員には元グラフィックデザイナーだとか美術の先生だった子もいるんだ。秋なんだけど、来られそうだったら是非お友達と遊びに来て。」

彼女に悪気はないのだがー、心の奥がチクンとした。
とても充実している、行動力のあるポジティブな彼女が眩しすぎた。そして、「お友達と遊びに来て」という台詞に、私と彼女との間に1本の線が引かれて、向こう側に彼女とそのママ友達ーそしてこちら側にポツンと私一人という何とも言えない構図が頭に浮かび、1対1の付き合いだったはずの彼女との間にとてつもない距離が出来た気がして、鼻の奥がツーンとしたのを誤魔化す為にトイレに立った。

何気ない言葉ー彼女は悪くない。私の為に手作りでマグカップを作ってくれるような暖かい心の持ち主だ。だからきっと彼女の回りには人が集まるのだろう。そしてきっと取り巻く人々も心が良いに違いない。
しかし、もし私も引っ越さなければーきっと一緒にハンドメイド部の部員として和気あいあいとたくさんのママ友らと楽しく過ごしていたのだな、と思うと引っ越したことが悔やまれた。
所詮それが彼女の力を借りてだったしてもー



トイレから戻ると、彼女は誰かと電話をしている最中だった。それも英語で。
何を話しているのかはちんぷんかんぷんだったが、通話が終わると私に一言謝り、

「ごめんね、実は今英語習ってて。しばらくしてなかったら勘が鈍ってさ。週1なんだけどね、そこで出来た友達。」

帰国子女だったこともある彼女は、いずれ自宅で英会話教室を開きたいと言っていた。そしてその準備をもう始めているのだ。
数年前までは、まだ生まれたての赤ん坊をベビーカーに乗せ、毎日支援センターや公園に通いくだらない話をするだけの呑気な専業主婦仲間だったというのにー
彼女は確実に一歩ーいや数歩先を歩いている。


その日も楽しかった。ポジティブで暖かくて、ちょっと自信満々なところはあるけれどそれも彼女だからこそ鼻につかないし嫌ではない。
ただ、自分の世界と比較すると華やか過ぎて引いてしまう。そしてずどんと落ち込む。

子は久しぶりに会えた赤ちゃん時代のお友達と思う存分、私のような邪気のない心で遊べたようだった。
大人はーいちいち他人と比較して勝手に落ちたり上がったりする。落ちっぱなしの私がいずれ上がることが出来る日は来るのだろうか。

結局その日は予定よりも長居してしまい、晩御飯はカレーになった。彼女と会った日はいつの晩御飯もカレーのような気がした。



































 











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