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きらびやかな世界

まいこちゃんのバレエ発表会ー


当日、会場に着くとすぐ受け付けがあり、パンフレットと共に花束などを受け渡すブースがあった。
事前に用意しておいたバルーンを係の人に渡し、それからまいこちゃん宛にメッセージを書いた。

ホールは想像以上に広く、また人も埋まっており、子も私も興奮した。まいこちゃんママはまいこちゃんの舞台が終了したら着替えてホール外に出るので会えるとのこと。

音楽が鳴り、幕が上がり舞台が始まった。
年齢は、下は未就児、上は高校生といったところだろうかー
男の子や外国人などもおり、規模の大きさが伺える。メールでまいこちゃんの衣装を写メで貰っていたので、その衣装の集団が出て来た時は特に注意深く観賞した。

「まいこちゃん、あの中にいるみたいなんだけど分かる?」

子と一緒に探したが、皆同じような化粧と衣装で全く分からないー感想を言おうにもどういったらよいか・・なんとなく背格好が似ている子をまいこちゃんだと思うことにし、後の感想を考えた。
プログラムは、まるでミュージカルさながら本格的な物だった。勿論、まいこちゃんの顔写真も載っていた。

「いいなー、OOもバレエやりたい。」

「OOはダンス始めたでしょう。ひとつで十分。」

「バレエにすればよかった。」

「・・・」


確かにそこはきらびやかな世界だった。
スポットライトを浴びて、色とりどりのチュチュをまとい、軽やかにステップを踏む彼女達は、子の目にも私の目にも憧れるお姫様の世界ー
また金のかかる習い事と知っている私からしたら、更に高貴で手の届かない世界に思え、そのステージは尚更キラキラ輝いて見えた。


まいこちゃんが出演した舞台の他、いくつか見た後、第1幕が降りた。
ホール外に行くと、まいこちゃんママの姿が見えた。子が先に気がつき、

「まいこちゃんママ!」

と呼ぶが、彼女は誰かと話している最中で気がつかない。
その傍に、着替え終わったまいこちゃんがおり、子はそちらに向かって行くがすぐに戻って来た。

「あれ、まいこちゃんいなかった?」

「うん、知らないお友達といた。」


そちらを見ると、おそらくママが話している相手の子供なのだろう。それから数人の同じバレエ教室に通っていると思われるお友達ー同じお団子ヘアの女の子達と、楽しそうに踊りの真似をしているのが見えた。
一言挨拶だけでもーそう思いながら、なんとなく話途中に割って入ることが出来ずに手持ち無沙汰になる。子にジュースを買おうと自販機に行き、また戻るが更にその輪は大きくなっていた。

ーお友達、たくさん来てるじゃない。私達だけだと思ったのにー

もやもやとした気持ちが広がる。
普通に挨拶して帰ればよかったものの、まいこちゃんママが多くの人に囲まれながらお礼を言う姿を見ていると、自分は特に必要とされていたわけではなかったのだーと僻みのような思いがわいた。
しかし礼儀としてやはり挨拶をしなければーと右往左往しているところ、子が突然走り出した。

「Aちゃーん!Dちゃーん!Eちゃーん!」

そちらを見ると、やはりDちゃん達とその母親達が群れており、どうやらまいこちゃんと同じバレエ教室に通っていたようだ。


「こんにちは。」

「あ、こんにちは。」


Dちゃんママ達は、私達に気が付くとにっこり笑いながら挨拶してくれた。
なんとなくほっとした気持ちになり、

「こちらのバレエ教室、通われてるんですね。」

「はい、幼稚園の時からです。OOちゃんはお友達を見に来たの?」


そう子に話し掛けてくれた。


「うん、まいこちゃん。あそこ。」


「えー、まいこちゃん!?まいこちゃーん!」


そう言いながら、AちゃんDちゃんEちゃんはまいこちゃんの方に駆け寄る。
子供の輪も、更に大きくなる。すっかりバレエ教室の仲良しグループのようだ。子もその輪に入りたいのだろうが、知らない顔も勿論多くあり入れないでいた。
そんな子のことなど眼中にない子供達は、キャッキャとはしゃぎながら遊び始めた。
子供達がいなくなり、私と子、そしてDちゃんママらだけになり、その後の話題も見つからず気まずくなりそうだったので、笑顔を無理やり作って、

「お疲れ様でした。」

と挨拶をし、その場を去った。
まいこちゃんママの方をもう一度見ると、やっと目が合い、輪を抜けて私達のところに来てくれた。


「来てくれたんだね、ありがとう。」

頬を蒸気させ、数々のプレゼントを抱えながら嬉しそうに彼女は言う。私もそれを聞いて安心し、あの誘いは社交辞令ではなかったのだと胸をなで下ろした。
子にもお礼を言ってくれ、またダンス教室でねーと思ったよりあっさりと会話は終了し、彼女はまた元の輪に戻って行った。
なんとなく釈然としない思いを抱えたが、しかし人を束縛することなど出来ないのだ。
1対1だと勝手に思い込んでいた私ー、それは本当に勝手な想像で、それなのになぜか人数合わせに呼ばれた合コンの帰り道のような虚しさに襲われた帰り道だったのは否めなかった。































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