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皆既月食

昨夜、いつものように子と夕飯を食べながら一日の出来事を語り合っていたところ、授業で皆既月食の話が出たとのことで、担任が月食の時間帯を教えてくれたから観に行きたいと言い出した子。
丁度食べ終わりの時間とそれがかぶったので、風呂の前にひと目観に行くことにした。
エントランスには団地のご近所さん達。
会話に花を咲かせている女性軍を見て、一瞬怖気づきそのままUターンしたくなったのだが、子が素敵ママらを見つけてそちらの輪に駆け寄って行った。

「あらー、OOちゃんもお月さん観に来たの?」

ふわふわの赤ちゃんを抱っこしながらこちらに気が付くと、私の方に向かっても手を振ってくれた。
子はR君らと天体望遠鏡を持っている人達の群れに混じり、私はなんとなく流れで素敵ママの群れに入る結果となった。
しかし、群れといってもAちゃんママとC君ママの2人だけだったこともあり、臆することなく会話に参加出来た。
たわいのない子供達の学校生活の話ー、私もテンポ良く、会話の流れに乗れたのは素敵ママのパスが上手いから。
話し上手の聞き上手、そして誰にでも公平な素敵ママ。

「あ、こんばんはー」

会話の途中で素敵ママが私の後方に向かって挨拶する。
振り向くと、そこには赤ちゃんを抱っこしたお隣さんと旦那さんが仲良く2人並んでいた。
お隣さんは、振り向いた私に気が付くと、小さく笑顔で会釈してくれた。


「どうですか?あれからおっぱい飲んでくれてます?」

「ええ、紹介して下さった助産院に行ってみたら、おっぱいが詰まっていたのが原因だったみたいで、メンテナンスしたら溢れるように出て来て。今はがっつり飲んでくれてるんですよ。本当いいところ紹介して貰って助かりました。」


どうやら素敵ママが、お隣さんにある助産院を紹介したらしい。いつの間にか、2人は知り合いになっていたようだ。抱いている赤ちゃんの月齢も近そうだし、このまま2人はママ友になるんだろうなーそう思い、また取り残されたような複雑な気持ちになるのが私の悪い癖。
それから、お隣さんの旦那さんは愛想も良く近所の自治会の催しなどにも積極的に参加していることからか、素敵ママの旦那さんとも既に顔見知りらしく、そのまま子供達が集まる天体望遠鏡の周りの群れに入って行った。
すんなりと私達の輪に入ったお隣さん、赤ちゃん連れが2人いることから、なんとなく会話の中心は赤ちゃんの話題になり、皆和んでいた。
Aちゃんママが素敵ママの赤ちゃんを抱っこし始め、それから流れでお隣さんの赤ちゃんをC君ママが抱っこさせてといい、また私は出遅れてしまったような気がして落ち着かなくなった。
そして、また2人目の壁を思うと卑屈になり、もやもやした感情が「抱かせて」と笑顔でお願いすることへのハードルを一段と高くしたことで、途端にそこは居心地の悪い空間になった。


「可愛いねー。本当赤ちゃんって癒される。」

「おともだちだよ~あー、見てる見てる、興味あるのかな。」


小さな手は、まだ人見知りを知らない。抱かれるがままに、他人を自分の母親だと信じ、ぎゅっと胸元の服を握り締めるその手は愛らしく、そして人の子ながら抱き締めてめちゃくちゃにしてやりたい衝動に駆られた。
それを振り切るように、もうお風呂に入らないとならないからとその場を離れ、そして子の元へ行くと、ここへ来て初めてじっくり空を見上げた。

赤い月は、段々と欠けながら雲に飲み込まれ、そしてまた雲が流れると姿を現す。皆がそれを観て歓声を上げていたが、私にはなんだか不気味に思えてならなかった。
闇に食われる月のように、私の中の清らかな部分もいつか侵食されてしまうような恐れを抱いたからだった。



































































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