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お菓子交換

子の習い事は順調だ。まいこちゃんママとも表向きはうまく行っている。

以前、私が空気を読まない発言をして以来、なんとなくぎくしゃくしていたが、後日メールで謝罪したところ許してもらえたのか、挨拶と世間話くらいは出来るようになった。
あれからお茶だとかはしていないけれど。
レッスン中、親は別部屋で待機。もしくは外出。一人で来ていると思われる保護者達の殆どは送迎のみらしく、子供を引き渡すとすぐにどこかへ消えて行ってしまう。まいこちゃんママは、既にママ友がいるらしく数人の群れの中で和気あいあいとそこに留まるか、またはおそらく近場のカフェで皆でお茶なのだろう、ぞろぞろと外に出て行くようだった。彼女が私を群れの中に誘うことは皆無だ。知り合いがいない時のみ、時間つぶしに声を掛けてくるだけで。

私はここでもママ友を作ることは諦めた。入所する前の期待は、まいこちゃんママとの一件以来消え失せた。疲れてしまったのだ。
子がレッスン中は、図書館で借りてきた本を近くの公園のベンチで読むことにしている。近くといっても自転車を走らせての人目のつかない公園だ。そこで、自宅で淹れて来たホットコーヒーを片手に読書する。小さなお得用パックのポッキーをひと袋食べながら。

時間になり子を迎えに行くと、お菓子をくれと言う。どうやら子供同士で交換をするらしい。たまたまポッキーがあったのを子に渡すと、意気揚々とまいこちゃんら女の子達の輪に戻って行った。
私と同じような、一人で送迎している保護者達はすぐに子供を迎えると帰るように促し、子供も抵抗することなくすんなりと帰宅する。正直私もそうしたい気持ちでいる。子供同士が楽しくやっているのは嬉しいのだが、私自身、その時間は手持ち無沙汰。群れる子供達の横で群れている大人達、その間でポツンと佇むのは園の送迎の時と変わらない。しかし、じっと我慢。誰も見てはいないと思うが、微笑をたたえることを意識して。口角をプルプルと震わせながらー

「えーそれだけ?少なっ!」

子がまいこちゃん達にからかわれている。
お菓子交換をすると分かっていたのなら、事前にそれなりの量のお菓子を持って来たのだがー手持ちにあったのは私が子のレッスン中に食べるだけのポッキーたったの2袋だけだったのだから仕方ない。


「ごめんね、2本ずつあげるから。」

そう言いながら、子は皆に袋から2本ずつポッキーを取り出し手渡している。皆に配り終えると、自分の分が無くなってしまったようだった。
皆が美味しそうにポッキーを食べているのをじっと見つめている子。他の子が早く自分達のお菓子を子に配ってくれはしないかと見守っていたが、何か他のことで盛り上がっているようでなかなか先に進まない。
子は、何か言いたげな表情で、しかし我慢しているようだった。


ー私に、似てきてる・・


子の様子を見れば見る程、自分に似てきたことを認めざるを得なかった。それは嬉しいことなのかどうなのかさえ分からないけれど、戸惑いがそこにあったのは事実。
園時代の、周りに惑わされないマイペースさに親ながら救われていた部分があったから。
以前の子なら、あの場面ですぐに「OOにも頂戴。」と言っていたに違いない。我慢などしなかった。空気を読むことも。これは成長したということなのだろう、良い方に捉えるのならば。

目の端で、まいこちゃんママらの群れを見る。同じ小学校の保護者達なのだろうか?見たことのない顔ぶれ。私よりも後に越して来た彼女は、既にこの地域に馴染み、生き生きとママ生活をエンジョイしているように見えて羨ましかった。下の子もいるからなのだろう。同じ群れに同じ下の子くらいの子供連れの母親も数人いた。
子供達は1時間程して解散、子も他の子達から色々なお菓子を貰ったようだったのだが、その菓子を見て驚いた。よくあるファミリーパックの小分け包装だと思っていたのだが、そうではなくそれぞれ1つ100円程の菓子。チョコエッグという食べると中にキャラクターが入っている物や、妖怪ウォッチのチョコウエハース、またアイカツチョコボールだとか。

「OO、ポッキーだけで恥ずかしかった。」

子はぽつりと言う。

「ごめんね、お菓子交換するって知らなかったから。今度の時は買うようにするよ。」


ひとつ100円程のお菓子が、子の袋には7つ入っていた。8人でお菓子交換をしたのだろうが、毎回800円の出費になるのかと思うとうちの家計には痛かった。ただ、うちも同等の物を貰うのだから、次回からはそれと同等の金額の菓子を用意しなければならない。これからは自宅用の菓子を買うのは止めて、貰った菓子を7つ、1日1つずつ食べればいいだけの話なのかもしれないけれどー
他所の家は、子供のお付き合いにこれだけの金を掛けることが出来るのかと思うと、経済格差をまた感じてしまった。以前まいこちゃんママの家にお邪魔した時も思ったけれど。


「帰ったらお風呂先にしようか。それからご飯ね。」



「はーい。ねえ、2年生になったらバレエやりたい。まいこちゃん達、ダンスよりバレエの方が楽しいって言ってたよ。」


子は単に、友達と同じことがしたいだけのようだった。しかし、いくつも子に習い事をさせてマイホームを持ち、(まいこちゃん宅は転勤族なので借りていると言っていたが)、自分も子供達もブランドの服を着て、ランチやお茶に惜しみなく金を使える余裕は、やはりご主人がそれなりの稼ぎなのだろうか。
我が家は夫が管理しており、給料明細を渡されてもいないので、平均値より上なのか下なのか分からない。ただ、夫の仕事内容だと、30代から40代で世間で言うところの平均年収はあるに違いない。しかし、貯金に関しては夫を信じ任せていたところで子の通帳残高に唖然としたこともあり、疑心暗鬼。
全て把握出来ていたら、使えるところは使えるのだろうし、締めるところは納得した上で締められるのだろうけれど、曖昧な中、目的もなくただ夫から渡されている金の中でやりくりをするのは漠然としていて詰まらない。


「バレエはね、ママからはやってもいいよって言えないの。パパが全部決めるんだから。欲しいものややりたいことがあるのなら、全部パパにお願いして。」


子に向かって半ば投げやりに答える。子は特に疑問を持たずに頷いて、貰った菓子の袋を開けては取り出し、また仕舞いを繰り返していた。
ママ友は欲しいけれど、まいこちゃんママらのような上流家庭のお付き合いに入って行くことはきっと、今以上に心に暗い影を落とすことになるのかもしれない、そう思うと一人が気楽なのかもしれないと自分に言い聞かせていた。




































































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