にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

借りぐらしの団地妻

外に引越しセンターのトラックが停まっている。
またここを出て行く住民がいるようだ。
この団地は、どちらかと言えば老齢が多く、私達のようなファミリー層の殆どが転勤族、またはマイホームを購入するまでの仮住まいとして住んでいるようだ。
団地だし、見栄えは今時のマンションのように良くは無い。システムキッチンでもないし洗面台も昔ながらのスタイル。風呂場も使い勝手が悪くすぐにカビだらけになるし、排水口も引っ越し当初から水はけが悪いのですぐに詰まる。

夫は長男。いずれ義両親の住む家を相続する時が来るのだろうから賃貸住まいを続けているのかと思っていた。しかし、この週末、義実家に遊びに行った際、その将来も危ういものに思えてしまった。
夫の姉達ー3人もいるが、長女と次女は既に結婚している。しかし、三女がまだ独身だ。
その三女が冗談だか本気だか分からないが、皆で老後問題のドキュメンタリーを観ていた際、ぽつりと一言こう言ったのを聞いた。

「私、もし結婚しなかったらこの家にずっといていい?一応権利あるよね。」

子の相手をしている風を装いながらも、耳はダイニングテーブルの方に向いていた。

「勿論よ。いつまでもいていいのよ。無理に結婚しなくたって、もし結婚して家庭を持ったとしても私達と暮らしたら孫の面倒も見れるから、あなたはずっと仕事を続けられるわよ。」


「そうだよね。私、折角今のキャリア積み上げて来たのに、結婚して子供産んだからって捨てたくないの。それにもしかすると一生結婚しないかもしれない。一人でただ寝る為だけに帰ってくる家に家賃払うのもバカバカしいし。」


「そうよそうよ、その分貯金して将来の為に蓄えなさい。払うはずの家賃分で今まで通り好きな物買って。あなたは洗濯機の使い方も分からないんだから。一人暮らしなんて絶対無理よ。」


義母は、やはり息子と住むよりも娘と住む方が気楽なのだろう。孫だって、やはり娘の孫の方が可愛いようだ。嫁の顔色を伺う必要もないのだから。


夫は相変わらず義兄達と酒を飲んでいて、家の話は聞いていないようだった。
マイホーム、小さくてもいい。中古でもいい。安住の場所が欲しい。この団地の家賃は14万だ。都心ということもあるのだろう、それにしてもその分毎月ローンとして支払っているのとただ家賃として支払っているのとでは気持ちが違う。

義両親も、相続についてはっきりさせておいて欲しい。以前、夫がいないところで探りを入れて来たことがあった。ここへ引っ越す前のこと、夫は義両親に何も伝えていなかったこともあり、私達が家を購入するのではないかと焦ったように見えた。


「家なんて買わなくていいわよ。ここがあるんだから勿体無い。」


それは、同居ということだろうか?核心は突けなかったが、長男だしそういうことなのだろうと漠然と捉えていた。しかし、この間の三女とのやり取りを聞くと、それは更に曖昧となる。姑も老後が不安なのだろう、保険をいくつも掛けておきたいのだ。
それともー、小姑とも同居ということだろうか?もし彼女が一生独身だった場合。
それは無理だ。姑とも気が合う気がしないが、小姑とは更に相性が悪いように思える。性格が自分とは違い過ぎるし、ズケズケ物を言うところややたらと自信満々な感じが生理的に受け付けない。


「婿養子取ろうかなー、今の彼、次男だしね。長男がもう親と同居してるから。」


義母の表情が、ぱーっと花が咲いたように晴れやかになったーような気がした。
一方、私の表情はもくもくと突然現れた雨雲に覆い隠されたように、先の不安で一杯になった。
一体いつまでこの借り暮らし状態が続くのだろう、はっきりさせるのが怖くて夫にも聞くことが出来ないでいる。


















































trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR