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水面下の努力

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下校時間ー
チャイムの音が鳴り、いつもだったら元気な子の声がインターホン越しに聞こえるはずだが無言。何かあったのかと思い玄関ドアを開けると、そこに泣きはらした顔の我が子がいた。

手洗いとうがいをさせ、何があったのか問い詰めるも無言で首を振る。

ー誰かに虐められた?
ー先生に怒られた?
ーテストの点が悪かった?

ついつい質問攻めしてしまい、我に返ってひと呼吸。子の好きなココアを作り、それを飲ませてから聞き出すことにした。
いつもならものの数分で飲み干してしまうそれに全く手をつけず、うなだれる子。話すだけで楽になれるのにー、そう思いながらも、自分だって親になかなか悩み事を打ち明けられずにいた幼少時代を思い出す。

「ママに話してごらん。辛いことがあって話さないでいるとお腹に悪い虫が出て来て痛くなっちゃうよ。話せばすっきりするから。」


それでもなかなか口を開こうとしない。
思い立ち、子が物心ついた頃から大切にしているパペットのぬいぐるみを出し、それをはめて声色を変えながら聞き出した。


「OOちゃん!ママは聞いてないから。パパにも言わない。僕にだけ教えて。誰にも言わないから、僕達だけの秘密だよ!何があったの?」


私はそっぽを向き、パペットだけ子の顔に向けて語りかける。
するとー、子は少しだけ笑顔を取り戻し、ポツリポツリと話し始めた。

昨日、国語の授業で新しいお話を読んだとのこと。先生の朗読が終わり、まずどう思ったかを聞かれたそうだ。いつもは挙手させる先生が、その日は先生から名指しで呼ばれた子が発表することになり、たまたま子が指名されて前に立たされたという。
急なことで、パニックになり頭の中は真っ白。感想なんて何も浮かばずただただどうして良いか分からず立ち尽くした。先生から何度か、形を変えて質問されても答えられず、俯いているうちに悲しくなって皆の前で泣いてしまったのだという。
その時の子の様子を思い浮かべると、胸がギュッと苦しくなった。それは、私も経験している辛さだからよく分かるのだ。

「そっか、OOちゃんは悲しかったんだね。急に質問されてもびっくりしちゃうよね。それに、初めて読んだお話だもん、どんなお話かもまだ分かってないのに感想だなんて難しいよね、大変だったね。」

パペットが子を慰める。子はエンエン泣き出した。
泣く子の頭をそっと撫でてやった。
落ち着くまでそうしていたが、疲れもあったようだったのでおやつを与え、好きなテレビを観させている間に夕飯の支度をすることにした。
ふと、子の方を見るとテレビなどを全く観ておらず、一心不乱に何かをノートに書きなぐっていた。お絵描きでもしているのかと思い覗いてみると、それは授業中答えられなかったお話の感想だった。


「感想、書いてるの?」

首を縦に振る子に、ああ、なんてこの子は生真面目なのだろう、真面目過ぎて不器用なのだろうと思い涙が出そうになった。全てが終わり、なかなかノートは見せてくれなかったので子が寝た後にこっそり見たら、なんと5頁にも渡っての感想がぎっしりとノートに綴られていた。
そして、私はそのお話自体まだ未読だったのだが、子の感想だけで大体のあらすじがつかめてしまった。感想は、①こころにのこったところ、②たのしかったところ、③かなしかったところ、④ふしぎだったところ、⑤こうしたらよかったところ、などなどの項目ごとに綴られており、夏休みの読書感想文ではあれ程苦戦したのが嘘かのように、きちんと書かれていたのが驚きだった。

皆の前で思うように発表出来なかった屈辱ー、その辛さをそのままにせずこうして消化させる術を、子はいつの間に得たのだろう。
ただ出来なかったと泣いてお終いではなく、その悔しさを次のステップに向ける行動を起こした子に、一日一日こうして人は成長していくのだと教えられたような気がして、改めて時間というものは皆にとって平等であり、そして貴重なものなのだと実感させられた昨夜だった。



























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