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義実家訪問

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三が日、年明けの挨拶に義実家まで。
正月以外にも訪れる義実家ー、結婚以来もう何度も通っているというのに、いまだ馴染まない自分に嫌気がさす。
到着し、既に出来上がっている義姉や義父母達ー玄関先でわいわい騒ぐ声に靴を揃えながら気後れがした。

夫と子は、我が家も同然のその場にすぐに溶け込み、私も最初こそ義母達に気を遣われるがすぐに置物と化す。
取り敢えずと、義父母や義姉達にお酌をする。会話のきっかけを探しながらー


「塾だけじゃ無理無理!カテキョー頼んで月10万はくだらないよ。今月なんてそれに上乗せ、冬期講習含めていくらになるか・・頭痛いわ~」

一番上の義姉が頭を抱えるー、しかしその片手にはモエシャンパン。開業医を夫に持つ義姉はなんだかんだで金持ちなのだ。しかもクリスマスに義兄からまた新しいエルメスを買ってもらったと言っていた。財布の紐は義姉が握っているというのに、夫の小遣いまで絞り上げるその術を教えて欲しい。

「子供多いと大変だよね、うちもこれから中学受験考えないとなー、そろそろ塾探ししないとさぁ。」


次女がスマホ片手に酒を飲みながら同調するように頷く。次女の子供達は既にいくつかの習い事をして忙しそうだが、それに加えて塾も通わせるのだと言うのだから、どれだけ教育費を子に掛けるのだろうと気になるが、それを聞くのも失礼な気がして黙ったまま愛想笑いをしていた。


「子供いると大変だね~私は別に子供なんていいや。結婚しても好きなようにしたいし。子供にいくらお金掛けたって、老後見てくれるとも思えないしね。だったらその分リッチな介護付きマンションに住めるお金貯蓄しといた方が良くない?」


自由気ままな三女が言うが、末っ子の話は右から左なのか、長女と次女は教育費の話で盛り上がり、それに省かれた三女は面白くなさそうに、宙に浮いた言葉をつなぎとめようとしてなのか私に向かった。

「そうだ。まだOOにお年玉あげてなかったよね。これ。」

「あ、ありがとうございます。OO!お姉ちゃんがお年玉くれるよ~」


三女を呼ぶ時は「お姉ちゃん」が暗黙のルールだ。アラフィフのお姉ちゃん・・しかし独身者で出産経験のない彼女を「おばさん」と呼ばせてはならないような雰囲気がこの家にはある。
義両親にとっても、三女は特別扱い。まだ嫁に出していないこともありいつまでも小さな娘なのだ。それを証拠に義母は、私の前では表向きなのか呼び捨てで彼女を呼ぶものの、そうでない時はちらほらちゃん付けで娘を呼ぶのだった。


小さなバッグから三女は子に向けたポチ袋を差し出した。恒例の図書カードにお菓子の詰め合わせ。それを見て、長女や次女達もお年玉を取り出した。
私は夫から渡されているポチ袋を取り出し、それを姪や甥に渡した。
一人っ子の我が家は当たり前だけれど損をする。しかも甥や姪は年上が多い。そして見栄を張る夫は相場より多めのお年玉を用意する。
ふと、キラキラと輝くジュエリーに身を包み、高価なシャンパンを口に運ぶ彼女達は、弟の嫁が今渡しているお年玉総額相当の金ー、毎月生活費6万円程だけをやりくりし、美容院にも行かずセルフカットとパーマで済ませ、威圧的な夫に怯えながら窮屈な暮らしをしていると知ったらどんな顔をするのだろうと思った。
勧められるまま、ピンク色の泡が立つその飲み物を何度も胃に流し込むうちに全てをぶちまけたくなった。好き勝手言いたいことを言い、行動している彼女達が羨ましかったのだ。
夫の方を見ると、なにやらバイクの話を男性陣にしているようだった。それを義父は嬉しそうに聞いている。義両親は自分らの子供達が好き勝手にしていることをむしろ誇りに思っているようだった。

お年玉の交換が終わると、その日の義務はもう果たしたような気がした。例のごとく義母は嫁を台所に立たせたくはないので本当にやることがない。ゆっくりしてて、と言われてもそれが何程苦痛なのかは想像力のない彼女達に分かるわけがない。
義姉や義母の輪で親戚の内輪話が始まる。子供達の輪ではDS大会が始まり、まだ子は持っていないのだがそれを姪から借りて楽しんでいるようだ。
手持ち無沙汰になった私はというと、携帯を取り出しゲームを始めた。
感じの悪い嫁ーそう思われてもいい。なんだかバカらしくなったのだ。楽しくもないのに愛想笑いをして取り繕うこと。少しでも良い嫁を演じること。しかし、私の話など誰も聞いてはないし、聞きたいとも思わないのだ。好き勝手を楽しむ連中の中で浮いたところで非難されるおぼえはない。

携帯ゲームはそれ程面白くもないしはまってもいない。しかし詰まらないその場においては唯一私の癒しの場だった。カラフルな絵合わせゲームの中で流れる小さな機械音。いつの間に私の耳に周囲の声は届かず、自分だけの世界に入って行った。



その日の帰り道、夫は不機嫌だった。


「普通あんなとこでゲームやる?ありえないし情けない。」


いつもなら謝るところ、黙ったままスルーした。夫はそれが気に入らなかったらしく、それからもグチグチ言い出したので私も言いたいことを言った。酒の力もあったのだろう。


「酔っ払っちゃって。あのまま会話に入ってたら二人目催促の話になってただろうから。」


そして夫も何も言えなくなった。
子だけが、DSが欲しいと騒いでいた。しかしそれもあの時の三女のように私達にとっては宙に浮く言葉に過ぎないのだった。













































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