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ずる休み

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悪びれもなくずる休み出来る人間は、案外図太いもんだ。私は、どちらかと言えばずる休みをしたい正当な理由をあれこれ付けて、それでも納得いかなければいやいやながらも出席してしまう、そんな気質だ。
中学時代、クラスの隅で、いるかいないか分からないような3人グループに属していた頃、そのうちの1人がインフルにかかり、ただでさえ2人きりで心細かったのに、そのもう1人が弁当の後に具合が悪くなり保健室へー恐らくインフル感染だろうということでそのまま早退して私はひとりぼっちになった。
しかし、弁当の後の授業は1コマだけで、後は掃除と帰りの会だけだったのでなんとかやり過ごすことが出来たのだが、それでも翌日欠席と分かっている2人の友達を思うと、たった一人、弁当を食べる相手もいない、休み時間話す相手もいない教室に行かなければならない朝がやって来るのが憂鬱だった。

馬鹿な私はその前日、風呂場で流水を浴びた。5分間くらいだろうかー歯をガチガチさせながら、なんとか熱が出るように祈りながら。
布団は掛けずに眠った。しかし寒くてなかなか寝付けず、枕元に置いた体温計で何度も熱を測り、平熱だと分かると余計に寝られなくなった。
明け方にようやくうとうとし始め、母親の起こす声を聞きながら布団に潜り込み、神頼みで熱を測るも平熱ーしかし具合が悪いと思えば思う程、本当に吐き気はやって来るもので、意を決し、母に気分が悪いと訴えてみた。



「熱あるの?」


「ううん、熱はないけど気持ち悪い・・」


「熱ないんでしょう?馬鹿言ってないでさっさと支度しなさい!」



母は私の嘘を見透かしていたのか、相変わらず朝の準備をてんでしない弟に苛立ちながら支度させることに忙しいのか、私にずる休みをさせる隙を与えなかった。
もうひと押し出来ないのが私の弱いところーそして妙な生真面目さが心とは裏腹に制服を着る。
重い足取り、学校までの道のりは遠いようで、その日に限ってはあっと言う間に下駄箱まで到着してしまったような気がしていた。
最後の望みを掛け、友達2人の下駄箱に視線をやったが、やはり想定通り白い上履きが置かれたままだった。そのままUターンして自宅に戻りたい衝動に駆られながらも、溜息を付きながら自らの上履きに履き替えた。
幽霊のように、教室に入る。声も出さずにー誰にも挨拶はしないし、またされもしない。いてもいなくても分からない存在。そろそろと自分の席に座る。授業はなんとなかなる。しかし昼休みだー、弁当を1人で食べなければならない憂鬱。
そんな私の不安をよそに、他のクラスメイト達はわいわいがやがやいつも通り楽しくお喋りをしている。そんな日に限って、ホームルームでは机と椅子を隅にやって地べたに座って話し合いをする日だった。担任は、ちょくちょくそんな機会を生徒達に与えた。ざっくばらんにリラックスした状態で行う決め事は、スムーズに進めやすいと思っていたのだろう。しかし、その配慮も私にとってはリラックスどころか苦痛でしかなかったのだが。
なんとなくグループ同士で固まった輪が出来て、私はそれらの輪と輪の間に体育座りをし、居た堪れなかった記憶がある。そして心底後悔したのだ。やはり無理にでもずる休みすれば良かった、と。

危惧していた弁当の時間は、他のグループだが、ベルマーク委員で共に活動していた子の輪に入れて貰えることになった。どんな経由でそうなったのか、何十年も経った今では忘れてしまったが、しかし6、7人の大所帯であったそのグループ内で、完全に私は浮いていた。
気を遣って私に話し掛けてくれる子は誘ってくれた子のみ、後の子達は、マシンガントークで私の知らない内輪話で盛り上がり、大笑いし、私は面白おかしくもないのに必死に口角を上げて微笑んでいた。表情筋が筋肉痛になる程に。


あの頃からー、私はいまだ変わっていないのだ。
そして今日、とうとうずる休みをした。
子の保護者会だった。
先日素敵ママに会った時、ちらっと保護者会に出席するのかどうか聞いてみた。てっきり行くのかと思いきや、R君の習い事の送迎と下の子がぐずったら話も聞いてられないだろうからという理由で欠席するとのことだった。
学年末の保護者会ー、きっとまた順番に1年を振り返っての感想を言わされるだろう。それが本当に気が重くて仕方が無く、素敵ママが行かないときっぱり言い切ったことも背中を押して私の心は決まったのだ。

それでも、やはりモヤモヤは残る。
小さな子がいるわけでもない、仕事をしているわけでもない、正当な理由がなく欠席することの後ろめたさ。子の学校での様子や情報を見聞きするチャンスを自ら放棄してしまったことへの罪悪感が私を苦しめる。
嫌なことから逃げている、最低な母親。
皆だって、嫌なはずだ。面倒だし嫌であっても、やはり親だから出席するのだ。それなのに私はー


こんな時に限って、言い訳の一つにしたい悪天候も憎たらしい程に晴天。青空が、湿った薄暗い部屋の中にいる私を責めるかのように、窓越しから見下ろしていた。





















































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