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正当な評価

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珍しく早帰りの夫、しかし玄関ドアを開けるやいなや、そのイラつきがこちらに伝わって来る。子は春休みに入り、少々夜ふかししていたことで、一応感情を露わにするのをこらえたようだが、さっさと風呂場へ行くと、例の叫び声がシャワー音に混じって聞こえた。

「パパ、何言ってるの?」

子が夫の声に驚き、不安を隠せない表情をする。何でもないからと窘めながら、既に寝る準備は済んでいたので、共に寝室に入り寝かしつけた。
子から健やかな寝息が聞こえるのと同時に、夫がどうやら風呂から上がりダイニングに来たようだ。早く夕飯の準備をしないと、輪を掛けて機嫌が悪くなるー急いでリビングに行き、予め温めるだけにしておいた夕飯をこれまた既にテーブルに並べてある皿に盛り付ける。勿論、グラスにビールを注いで作り置きのお通しと共に出すことを済ませてからだがー


黙々と並べられた料理を平らげ、一気にグラス5杯程のビールを飲み干すと、いくらか落ち着いたのだろう、ようやく口を開き始めた。

夫の機嫌が悪い理由ー一言で言えば、後輩が夫を差し置いて昇進が決まったのがこの間のこと。その後輩は、夫が毎度のように「使えない」と小馬鹿にしていた男性だったのだが、内示が出てからというもの、夫に対し掌を返したような態度を取るという。
その日も、何度か夫のプライドを傷つけられることがあったのだろう。具体的には聞いてないので分からないが、相当堪えているらしい。



「上は分かってない!アイツは本当に使えないんだよ!!俺が今までどれだけ苦労させられて来たか・・あんな奴を役職付けたら駄目だろうが。フッザケンナ!!!」


こうなったら、嵐が過ぎるのを待つだけー
夫はプライドが高いのだ。エベレストより高い鼻っ柱をへし折られたような気分なのだろう。正直ー、夫がそこまで仕事が出来るかどうか、実際現場を見ていない自分には分からない。夫から聞かされる仕事上の武勇伝を全て鵜呑みにすれば、夫は将来有望株だということー、上司からも好かれ、部下からも好かれる人望のある存在だということー
しかし、家庭での夫の様子を見れば、果たしてそれが事実なのか疑わしい。普段からの立ち振る舞いもそうだが、本当に人望のある人間ならば、家庭においてもそれはイコールなのではないか?


夫が昇進しなかったことに、普通の妻なら落胆し、共にその決定をした上の人間をこき下ろし、怒りに震える夫を慰め励ますのかもしれない。しかし私の心では、そら見たことかーと嘲り笑う。
女やバイクにうつつを抜かしているからだー、その間に黙々と仕事に全てを捧げてきた後輩が正当に評価されただけのこと。それが実力というやつだ。バチが当たったんだー
それにー、夫が昇進し昇給したところで、私達親子の生活は目に見えて変化するわけでもない。ギリギリ貰うやりくり費が増えることもないだろうし、また上がった給与明細を見せてもらうことすらないのだ。実感するのは、夫がいくらか機嫌良くなるかもしれないことくらい。なので、今回の人事に限らずそれまでも、彼の仕事上の評価など私にとってはさほど興味を引くことでもない。よほど、その日の特売チラシの方が、小さな世界に住む私にとっては有益な情報なのだ。


私のリアクションがあまりにも薄かったことで彼の期待を裏切ったのだろう、ダイニングからリビングにうつるとソファーに寝そべり、舌打ちしながらスマホをいじりだした。
こんな時だから、いつも仲良しの彼女に慰めて貰えばいいじゃない?恰好付けないで。この醜態を晒せばいいのにー
夫が食い散らかした、米粒がいくつも付いた茶碗を洗う。夫はいつでも一口程茶碗にご飯を残す。子供の頃教わらなかったのか?食べ物を粗末にするなーと。
こんな基本的なことすらままならない人間が、他人に評価して貰おうなど甚だしいにも程があるのだ。





























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