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取り残されたような

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馬鹿みたいな話しだが、この時期になると朝の情報番組からお昼の番組ー夕方のニュース番組まで、新たにリニューアルされたものが多く、メンバーは入れ替わり、装い新たに活気づいている様子がテレビ画面越しに伝わる。
そういった小さな変化にさえ、なんとなく取り残されたような気持ちになり落ち込む私は病的だろうか?

昼を食べ終え、子と共に少し足を伸ばして大きな公園まで花見に行くことにした。自転車置き場に行くと、同じく花見に行くのだろうか?レジャーシートやお弁当が入っているらしい大きなバスケットを荷台に乗せてあたふたしているサカイさん親子に出会った。
子の学年も全く違うことから接点も特になく、見掛けるのは数カ月ぶり。同じ棟の住人であっても生活リズムが違えば会うことも殆ど皆無なのだ。


「こんにちは。」

「あ、お久しぶりです。暖かいですね。」


サカイさんの方から挨拶をしてくれたのでほっとする。向こうが気が付かなければ、こちらも気が付かないふりでそのまま通り過ぎようとしていた自分を恥じる。


「どこ行くの?」


子がサカイさんに話し掛ける。久しぶりだというのに、子は臆することない。


「お花見行くのよ。」


「お友達と行くんだ~」


これくらいの小さな子は、お友達と遊ぶことを自慢したがる。一瞬、子がどんな気持ちになるか焦ったが、年下の子相手には何も感じなかったようだったので安心した。
軽く会釈をし、そそくさその場を離れた。すると、今度はエントランス前に車を停めて、荷物を運び込んでいる見慣れた姿があった。
素敵ママだった。
大きなワゴンには、既にR君と見慣れない同じ年頃の男の子数人が乗っている。また、2人のママさんらしき人達も。


「R君ママ~!」

子が珍しくカジュアルな服装に赤ちゃんを背負ってバタバタしている素敵ママの方へ、こちらが止めるのより先に空気を読まず話し掛けに行ってしまう。



「あら、OOちゃん。こんにちは。」


仕方なく、私も笑顔で右手を上げる。
素敵ママは忙しい中でも、社交辞令の会話を子にとびきりの笑顔でしていたが、さすがに時間を取らせるのは申し訳ないので、子に嘘をつく。


「ほら。早くしないと!お店しまっちゃうよ!」


お店とは屋台のことだ。毎年花見の季節、私達が出向く公園には控えめながらも焼きそばやお団子、綿菓子やじゃがバタなどの屋台が桜並木下に並ぶのだ。



「じゃあね!バイバイ!」

子は慌てて自分の自転車にまたがると、私の方へ走らせる。


「R君達もお花見行くんだって。幼稚園の時のお友達と。」


大阪ナンバーの黒のワゴンー、素敵ママの友人の車だろうか?後部座席には大きなプーさんのぬいぐるみが飾られていて、その賑やかな雰囲気に気後れする。


「さ、行こう!」


気を取り直し、隣街の大型公園に向かう。お弁当は子のリクエストで「唐揚げ」ゆで卵」「ハンバーグ」「おにぎり」といつもと代わり映えのない内容だが、満開の桜を見ながらなら気分も変わって美味しく感じることだろう。それにー、屋台でちょっとしたおやつー、チョコバナナなんかを買ってやるつもりだ。

子と一緒の自転車は、信号など渡る際にも気を遣う。青信号と分かっていても、やはり必要以上に用心しながら進むので、目的地まで普段の倍掛かってしまった。


「お腹空いたねー。」


駐車場を抜けると、駐輪場。
やっと到着し、さてどこで食べようかと考えながら、自転車を留める場所を探そうと辺りを見回すと、見覚えのある車が目に付いた。
あの、黒いワゴンー大阪ナンバーの後部座席にプーさん。間違いない、素敵ママ達もこの公園に花見に来ているのだ。
途端に焦り出す私。子はそんな私の気持ちなど知る由もなく、私を抜かして駐輪場へ向かう。


「待って!!」


子を呼び止めた。


「ママ、忘れ物したかも。」


咄嗟に嘘をつく。今年に入ってもう何度嘘をついたのだろう?母親失格だ。



「えー!?何!?」


子が抗議の声を上げる。



「お家の鍵・・締め忘れちゃった。」


苦し紛れの嘘を見破る程、まだ子は大人ではない。すぐに代替案を出す。



「ごめん!ごめんね。その代わり、一旦家に帰ってお弁当食べてもう一度出直さない?ゲーセンでも行こうよ!アイカツと、今日は特別にプリパラもしていいよ。ママもUFOキャッチャーとコインゲームするから。」


「え!ママもするの?」


普段、ゲーセンで金を使わない私が一緒に遊ぶと言い出したので、子は驚きつつも嬉しそうにした。
子はすぐに切り替えた。
そりゃあそうだ。花見よりもゲーセンがいいに決まっている。しかも、最近夫はたまの休みもツーリングで子の相手もしておらず、久しぶりのゲーセン。
それでも子は、一旦公園に着いたことでまた同じ道を引き返すことが億劫なのだろう、ごねだした。


「じゃあお弁当食べてから行こうよ。」


「それじゃあ泥棒入っちゃうよ。家に知らないナイフを持ったおじさんいたら怖いでしょう?」


子は私の脅し文句に子供らしく頷くと、自転車を駐輪場から引き返す。さすがに申し訳ないと思い、


「パフェも食べようよ。クレープでもいいよ。」


「うんうん!食べたい~」


すっかりゲーセンパフェモードになった子は、さっさと大通りに出ると自転車を漕ぎ出した。私は、ふっと誰かの視線を感じて後ろを振り向いた。
R君がこちらを見ていたのだ。
顔中真っ赤になりながら、一目散に子の自転車を追い掛ける。素敵ママはいたのだろうか?それを確認する勇気はなかった。もしいたとしてもー、彼女たちがいたからその場を去ったと悟られることはないに違いない。

ー私は家に鍵を掛けて来るのを忘れたのだからー



「えー、閉まってるじゃん!」

「あれ?おかしいな。ママの勘違いだったのかな。」

「ママ、変なのー」

自宅に戻り、玄関ドアは当たり前だが鍵が掛かっていることに子は大げさに私を笑う。
家に戻り、少し遅い1時過ぎの昼食となった。冷え切った弁当をせめて温めようとレンジに掛け、いつも通りお昼の情報番組を子と観ながら食べた。

それからすぐに子と約束した通り、駅前のショッピングモール内のゲーセンへ行った。楽しくもないのに、子の手前はしゃいでUFOキャッチャーを500円分だけやろうと、コインを入れる。子が目当てだというオラフに向かってクレーンを動かすもなかなか取れない。
かすりはするが全く取れない。躍起になって、もう1回ーあと1回とやるうちに、気が付くと1000円分も費やしていた。


ー何やってんだか・・




それから、まだ弁当で胃が重いにも関わらず、一緒にパフェを食べた。正直美味しいとは思えなかったが、子が一緒に食べるのを楽しみにしていたので無理をした。
子の悲しい顔を見ずに済んだのが救いだが、その日だけで合計3千円も使ってしまった。勿論自分のへそくりからだが、子の歯科矯正を貯めているというのにとんだ無駄遣いだった。

なんでもっと堂々としてられないのだろう?
別に子と2人きり、友達親子と花見をしていないところを見られたっていいじゃないか?
もっと凛としてはいられない?

きっと素敵ママだってそこまで私の交友関係など気にしていないだろうに、それでも小さなプライドが私をありのままにさらけ出すことを拒むのだった。


































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