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運動会

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強い日差しの中、子にとっても私達にとっても待ちに待った運動会が始まった。

前日、なんとか素敵ママとコンタクトを取ることが出来、リレー代表のエントリーをぎりぎり訂正する事が出来た。夫も、前日まで来れるかどうかはっきりしなかったのだが、仕事をうまく切り上げられたので休みを取ることが出来た。
子は、なかば諦めていたので嬉しかったよう。私も子と二人きりの弁当タイムは切ないと思っていたので、こんな夫でもいてくれるだけで大いに助かるのだと再認識した。

朝から子の好きな弁当作りー
唐揚げ、ポテサラ、タコウインナー、ベーコンのアスパラ巻に甘い玉子焼、ブロッコリーにプチトマト、ちくわきゅうりにひんやりさっぱりマリネ、それから三種の具のおにぎりーデザートも奮発して、ぶどうと苺を入れたのだ。
夫は子の出る競技だけ確認すると、自宅と学校とを行ったり来たりで落ち着かない様子だった。

そして、最悪な事が起きた。
子が代表として、全校生徒の前で見本として踊る競技があったのだが、それを夫婦揃って見逃した。
義母からの電話が突然掛かって来たので出ると、駅まで来ているとのこと。私は寝耳に水で驚くも、夫が知らないところで誘ったらしく、弁当だって家族分しか用意していなかったので青ざめる。
夫は義母を迎えに行くと言い、飲み物と食べ物が少ないと思うから買って来てと私に告げて、飄々とその場を去った。私はプログラムを確認するのも忘れてパニック。
大急ぎで足りない昼ご飯の買い出しに、近くのスーパーへと自転車を走らせる。なんとか惣菜や稲荷寿司などがあったので、100均で使い捨ての弁当パックを買い、それに詰め替えた。すっかり周りが見えなくなっていた私は、それをレジ前のテーブルで行ったのだが、隣で買った物を袋に詰め込んでいる人がこれみよがしに覗こうが、構ったもんじゃないくらい必死だった。

大慌てで学校に戻り、今度はPTAの種目が迫っていることに気が付き、慌てて荷物を置くと入場門へ急ぐ。なんとか競技に間に合い、義務を果たしたらほっとして、どっかり疲れが全身に覆いかぶさった。
荷物の方を見ると、義両親と夫、そしてなんと姪っ子と甥っ子がいて驚く。


「こんにちは、今日はわざわざすみません・・」


「あら、こんにちは。OOはどこにいるのかしら?」


義母は悠長に日傘をさしながら双眼鏡を取り出し、校庭を見渡す。そこで、始めてプログラムを見て気が付いたのだ。子が家で何度も練習し、緊張しながらも頑張ると言っていたダンスが既に終わっているということにー
私が必死になって、買った稲荷寿司をパックに詰め替えている頃だろうかー、夫が駅まで義両親を迎えている頃だろうかー、とにかく、今回一番の目玉であり、ビデオカメラ必須のその瞬間を夫婦揃って見逃したのだ。
折角、壇上で見本のダンスをしていたというのにー。もう何も喋る気にもならず、ただ夫にはそれとなくその事実を伝えた。しかし、夫は子が自宅で何度も頑張って練習をしていた姿を見ていないから実感がわかないのか、いまいち残念がる様子もなく、


「まあ、午後だって玉入れだとかあるんだろう?」


と、どうでも良い言い草なのにカチンと来た。それから、甥っ子と姪っ子の分の食べ物を再度買いにスーパーへ行く。夫の言葉の足りなささ、それに加えて突然誘われたからと言ってのこのこ孫まで連れてやって来る義両親の図々しさにも腹が立った。



弁当タイムー、子は興奮と疲れからか、弁当にあまり手を付けることはなく、しかし従姉妹や祖父母が見に来てくれたことが嬉しかったようだ。私はというと、体育館の開け閉め等の仕事があるので、弁当時間といっても皆といられたのは10分程度ー、体育館の窓を開けて換気をしたり、ゴミを拾ったり、なんとも落ち着かない時間だった。


午後になり、子の徒競走、それに玉入れはじっくり観ることが出来た。どちらの競技も子は特に目立つこともなく控えめな動きをしていたのだが、義両親が、



「誰に似たのかしらね?」


と、夫は運動会では常にリレー戦代表だったことなどをさらりと告げて来たのが嫌味に聞こえて嫌な気がした。徒競走は、同じくらいの足の速さで組み分けされる。運によるところが大きいのだ。現に、子は去年1位を取った。たまたま今回はメンバーが子より早い子達だっただけのこと。
普段、義両親にそこまでイライラすることはないのだが、この日は彼らの一挙一動にいちいち苛立ち、早く帰宅して欲しい気持ちで一杯だった。


メインイベントが終わり、子の学年の競技がもうないことを確認すると、夫は暑さにへばっている義両親を連れて自宅に引き上げると言い出した。
てっきりそのまま帰宅するのだろうと思っていたのだが、我が家に寄るのが当然だと言わんばかりの義両親。自宅は朝、バタバタと弁当を作ったり洗濯をしたりで時間がなく、シンクにはてんこ盛りの未洗いの食器、コンロには汚れたままのフライパン、また洗面台や水回り、トイレ掃除などもこの日はせず、更に掃除機も帰宅してからやるつもりだったので掛けていない。
夫に、そのことを耳打ちすると、


「別にいいよ。そんな格好つけんなよ。とにかく皆疲れてるんだから休ませたい。」


と最もなことを言うので、反論の余地もなかった。運動会ボランティアに参加していなかったのなら、一人早々に引き上げてざっと掃除をすることも出来たかもしれないのだが、後片付けも待っており、汚い我が家を見られるのは諦めるしかなかった。


運動会が終了し、子の組は負けたのだが、案外子は悔しがるわけでもなくドライな様子だった。もっと集中して見ていたかったのに、とんだハプニングのお陰で邪魔された気分。悶々としつつもテントや机、椅子などの片付けを率先してやっていたら、Yさんが声を掛けてくれた。


「お疲れ様ー!元気だった?」


鬱々としていた気分が少し晴れる。


「お疲れ様です。今日は暑いし疲れましたね。」


「ねー、でも楽しかったよね。運動会って大好き。」


無邪気に笑うYさんを見ていたら、自分が些細なことにイライラし、折角の子の運動会を台無しにしていたのかもしれないと気が付く。
もし、彼女が私の立場にいたとしたら、わざわざ遠くまで足を運んで暑さの中来てくれた義両親をまず、一番に気遣うだろう。そう思うと、少しだけ苛立ちが消えた気がした。

片付けが終わり、自宅に戻る。
玄関ドアを開けるとー、若い女性物のパンプスと、ごつい見慣れないスニーカーがあり驚く。リビングに入ると、


「お邪魔してまーす。」


なんと、次女夫婦。甥っ子と姪っ子を迎えに来たのだと言う。乱雑な部屋の中、ソファーには夫の脱ぎ散らかした部屋着があるからなのか、地べたに座る義両親達。大慌てで座布団を出し、皆に勧めるも遠慮してなのか断られ、気まずくなる。人数分のコップが足りず、急いでシンクにあるマグを洗い、なんとかお茶を淹れて皆に出す。


「あ、お構いなくー。」


次女はそう言いながらも、この家を隈なくチェックしているようだった。さすがに表立って汚いとは言わなかったが、



「なんか、突然来ちゃってごめんねー。子供が疲れたって電話で言い出すから、電車で帰るのもキツいだろうって思って。連絡しちゃうと、OOさん掃除とか頑張っちゃうでしょう?運動会で疲れてるだろうし、だったら知らせない方がいいのかなって思ってね。私も、仕事してるとこんなだよー、なかなか家のこと回らないよね。」


耳まで真っ赤になる思いー仕事をしているわけでもないのに・・いつもこんな風に乱雑だと思われたのだろうか。やり切れない思いに胸が痛くなる。



「今日は、皆でピザでも取るか。」


夫が突然提案して来た。義両親も義姉も、私の浮かない表情を見て察したのか、口々にもう帰ると言い出した。しかし、空気の読めない夫はゴリ押しする。


「何遠慮してんだよ。明日は休みだろう?俺、今から酒買って来るからさ。」

「だって、私達、車なんだけど。」

「親父、今禁酒してんだろう?運転代わりにして貰えばいいよ。」


「いいよ、お父さんが運転するよ。折角だから食べて帰ろう。」


義父も夕飯を食べて行く気満々だ。Yさんだったらーと心を切り替えようとしても、彼女にはなれない。和室で子供達が布団を出してトランポリンのようなことをしている。部屋は既にカオス状態ーこの中でピザを食べようと言い出す夫の気が知れず、しかし、心で泣いて顔で笑って、こう言うしかないのだった。


「散らかってる中、申し訳ありませんがー、是非食べて行って下さい。今日はOOの為にわざわざありがとうございます。本当なら夕飯の準備でもするべきなんでしょうが・・ピザなんかで御免なさい。メニュー表、今取って来ますね。」


笑顔でそう言いながら、別部屋にあるメニュー表を取りに行く。部屋に入った途端、ドレッサーの鏡にうつる誰かと目が合った。それは、普段より一回りも老け込みやつれた顔をしている私自身だった。












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