にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

笑顔の連鎖

にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村









今朝のゴミ出し、外から男性の怒鳴り声が聞こえた。
以前書いたこともある、団地の清掃員だ。ゴミ収集場の前でイラつきながら散らばったゴミを片付けている。こちらには気が付いていなかったので、ゴミを持ったままそそくさ自宅に戻る。
悪いことをしているわけでもないのに、今あそこに行ってゴミ出しをしたら、とばっちりを受けるかもしれないと思い込む。
エレベーターで自宅階に上がり、なんとなしに下を見ると、いつの間に彼の姿は消えていた。ほっと胸を撫で下ろし、またエレベーターで下まで降りてなんとかゴミを出すことが出来た。
気が小さいお陰で、何かと無駄な行動を取りやすいのが私の欠点だ。

洗い物、洗濯と掃除、体がだるいので迷ったが今夜のおかずを作るには心もとない冷蔵庫の中身に意を決し、買い物へ行く準備をする。
どうせやることなどないのだーいや、就職活動があったか。しかし今日はそういう気分でもない。
適当に身支度をし、外に出る。
自転車置き場に向かうと、あの男性がバラバラに並んでいる自転車を綺麗に並び変えているところだった。しかも、丁度私の自転車のある辺りー
心臓がバクバク鳴り一旦自宅に戻ろうかと思ったが、突如男性がこちらを振り返り、思い切り目が合ってしまった。引きつった顔をしながら絞り出す声でなんとか挨拶をした。


「こんにちは・・」


男性はそれに答えず、しかし軽く会釈をしてくれた。私が自転車を出そうとしているのを察知したのか、その場をどいてくれた。もう一度会釈をしながら自分の自転車を出し、更にもう一度会釈をしながらその場を去った。
怒鳴られなくて良かった・・
そう思うのと同時に、もしも怒鳴られたとしてもこちらは何も悪いことをしていないのだから、匿名で管理会社にクレームの電話を入れれば良いだけの話じゃないか、理不尽にも程があるーと。
団地から離れ、自転車のペダルを踏むうちにどんどん強気になる私がいた。
そもそも、何故あんなに威圧的なのだ?もう少し愛想良く振舞っても良いのでは?朝からあの仏頂面で団地内を清掃されてもこちらは気が重いし、それにあの怒鳴り声・・他からクレームがあっても良さそうだ。
悶々としながらもスーパーに到着し、予め買う予定だった食材をかごに入れる。しかし、あの男性の前で必要以上にビクビクとしていた自分にイライラが募り、余計なお菓子を買ってしまう。珍しく炭酸飲料、それにチョコクッキー、ポテトチップスの大袋。お菓子を買うことー節約中だというのにストレス解消という名目に打ち勝つことは出来なかった。

電動自転車のバッテリーのランプが点滅、しかしギリギリ自宅までもったことに安堵しながら団地の敷地内に入ると、またあの男性がいた。今度は駐車所で何やらお爺さんと話している。
そこで、初めて彼の笑顔を見たのだ。
お爺さんは、見るからに愛想の良さそうな黙っているだけでも笑顔という雰囲気の人で、その男性と何かちょっとした雑談をしているようなのだが、お爺さんを前に無愛想ないつでも苛立っているあの彼が、見たこともない表情でペラペラと何かを話している。
それを目にした途端、へなへなと力が抜けた。そして、自分でも驚いたのだが心の奥がじんわり暖かくなったのだ。ほっとしたような、嬉しいような妙な気持ちだ。
恐れながらも、自分と似たもの同士ー、人付き合いが苦手な人間。勝手にそう位置付けしていた彼が、誰かと笑顔を交わしているーなんだかもう一人の自分がそうしているような充足感を得ていることに驚く。
そして思い出す。幼い頃、犬が怖かった。友達が次々と頭を撫でているのに対し、私は指1本も触れることが出来ずにいた。飼い主から、


「犬はね、喋れない分人間の心が分かるんだよ。可愛がってくれる人にはしっぽを振るし、ビクビクしている人には噛み付くよ。」


そして、その言葉通り、ビクビクしている私が何とか勇気を出して震える手で頭を撫でようとした途端、その犬は歯を剥き出して勢い良く吠え出したのだ。


そんな昔の記憶が蘇る。
あの男性も、本当は思う程怖い人ではないのかもしれない。ただ、必要以上にビクビクしている私にそう見えるだけ。そして、無口な分、周囲の洞察力に優れているのかもしれない。


今度彼と会った時は、勇気を出して笑顔で挨拶をしてみよう。例えそれがぎこちなかったとしても、笑顔は人から人に連鎖するのだと信じて。


























































trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR