空っぽの容器
明るい人、社会の役に立っている人、才能のある人、美しい人、ポジティブな人。
私はいつでも日陰に佇み、陽だまりの中で笑う彼らを見る。
求めるのは明るさであり健全な心。
子を産んだ瞬間ー全てそういったものは排出されてしまったのかも。
しかしそれが子に全て吸収されているのなら、私は救われる。
「根暗なあなたのままでいいのよ。自分を認めて。」というようなコメントを頂いた。
嬉しかったし有難かった。
自分をなかなか認められずにいるから苦しいのかもしれない。
頑張ればあの陽に当たる事が出来るかも。
タイミングさえ間違えなければ、
何かのきっかけさえあれば、
認められない私は、そんな妄想ばかり繰り返す。
最近読んだ本の中に心を突いたものがあった。
==================================================
主人公は目立たない、個性の無い可も不可も無い自分自身にコンプレックスを長いこと抱いてきた。
鮮やかな色彩も無い、誰彼に差し出す有益なものも無い、あるのは空っぽの容器だけだと自分自身を例えてきた。
内容の無い空っぽの容器ー、それを抱えて一体人とどう関わり生きていけるのだろう。
古い友人が彼に言う。
「たとえ君が空っぽの容器だったとしても、君は素敵な心惹かれる容器だよ。自分自身が何であるかなんてそんなこと本当には分かりはしない。それなら君は何処までも美しい形の入れ物になればいいんだ。誰かが思わず何かを入れたくなるような、しっかりとした好感の持てる容器に。」
==================================================
物心付いたころから自分は空っぽだと思って来た。
打ち込める部活や趣味も無かったし、興味を持って始めた事もすぐに飽きてしまう。
習い事は勿論続かなかったし、やりたかった事はすぐにやらなければならない義務へと変容して行った。
誰かに必要とされるー
今の私は取りあえずのところ夫と子には必要とされている。
空っぽの容器だけれど、彼らは私に絶えず考え思う心を注いでくれる。
生きる活力の水源は、多分そういうところにあるのだと思う。
誰かについてーそれは勿論ふに落ちないことや嫌いな事もあるし、また悩みの種になる事もある。
しかし、それが自分以外の誰かに向けられることで少なくとも自分の容器は満たされるのかもしれない。
空っぽでも、色がついていなくても、たっぷりと安心して注げるだけの容量があれば大切な人を安心させる事が出来るのだ。
雨が降る日はついつい色々考え過ぎてしまう。
やっぱり自分は根暗だけど、そういう自分自身に心落ち着くもう一人の自分もいる。
私はいつでも日陰に佇み、陽だまりの中で笑う彼らを見る。
求めるのは明るさであり健全な心。
子を産んだ瞬間ー全てそういったものは排出されてしまったのかも。
しかしそれが子に全て吸収されているのなら、私は救われる。
「根暗なあなたのままでいいのよ。自分を認めて。」というようなコメントを頂いた。
嬉しかったし有難かった。
自分をなかなか認められずにいるから苦しいのかもしれない。
頑張ればあの陽に当たる事が出来るかも。
タイミングさえ間違えなければ、
何かのきっかけさえあれば、
認められない私は、そんな妄想ばかり繰り返す。
最近読んだ本の中に心を突いたものがあった。
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主人公は目立たない、個性の無い可も不可も無い自分自身にコンプレックスを長いこと抱いてきた。
鮮やかな色彩も無い、誰彼に差し出す有益なものも無い、あるのは空っぽの容器だけだと自分自身を例えてきた。
内容の無い空っぽの容器ー、それを抱えて一体人とどう関わり生きていけるのだろう。
古い友人が彼に言う。
「たとえ君が空っぽの容器だったとしても、君は素敵な心惹かれる容器だよ。自分自身が何であるかなんてそんなこと本当には分かりはしない。それなら君は何処までも美しい形の入れ物になればいいんだ。誰かが思わず何かを入れたくなるような、しっかりとした好感の持てる容器に。」
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物心付いたころから自分は空っぽだと思って来た。
打ち込める部活や趣味も無かったし、興味を持って始めた事もすぐに飽きてしまう。
習い事は勿論続かなかったし、やりたかった事はすぐにやらなければならない義務へと変容して行った。
誰かに必要とされるー
今の私は取りあえずのところ夫と子には必要とされている。
空っぽの容器だけれど、彼らは私に絶えず考え思う心を注いでくれる。
生きる活力の水源は、多分そういうところにあるのだと思う。
誰かについてーそれは勿論ふに落ちないことや嫌いな事もあるし、また悩みの種になる事もある。
しかし、それが自分以外の誰かに向けられることで少なくとも自分の容器は満たされるのかもしれない。
空っぽでも、色がついていなくても、たっぷりと安心して注げるだけの容量があれば大切な人を安心させる事が出来るのだ。
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やっぱり自分は根暗だけど、そういう自分自身に心落ち着くもう一人の自分もいる。
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- 2013/05/20