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群れに入る

毎年子の幼稚園では、年長のみキッズダンスコンクールに出場することになっている。
規模の大きさはふせるけれど、結構それなりのものらしく卒園生の中にはダンサーとして芸能界で活躍している子もいるというレベルの実績。
だから母親達はオーディションの時期になるとそわそわし出す。
小さな規模の幼稚園だから、全員出ることになっているけれど要はどこのポジションにわが子が選ばれるかが重要であり、特にセンターに選ばれるとなると夏休みも練習、そして体育指導の先生がマンツーでつくほどの熱の入れっぷりだ。

今は来月の園内で行われるオーディションによって、毎日練習の日々。
子も親の私が言うのも贔屓目だが、運動神経が良くリズム感も悪くない。
センターとは言わなくても、それなりのポジションにつくかもしれないと淡い期待を持ちつつ、
それでも子が楽しくダンス出来る環境を与えられるのなら、一番後ろでも構わないけれど。


昨日のお迎え、少しだけまいこちゃんのママと話せた。
というのも自分の病院帰りのお迎えで一番乗りだった私。たまたま二番手がまいこちゃんママだったから。
遠足の時と同じような流れだ。


「こんにちはー暑いですね。」

なるべく笑顔、笑顔。

「こんにちは。でも今日は不快指数もそこまでじゃないようですよ。」

当たり障りのない会話。

それから先日まいこちゃんがお返事のお手紙を子にくれたので、そのお礼や、字をどこまで教えているかだとか、小学校の学区は決まったのかだとか色々話した。
楽しかったし嬉しかった。昨日まではやっぱり一人だったし、まいこちゃんママはボスママのグループにすっかり気に入られたようで予想通りそのまま吸収されていくようだったから話すことも諦めてたのだ。

後からボスママ達がやって来た。

「お疲れー。」

私達ーというかまいこちゃんママに向かって話し掛ける彼女達。
相変わらず群れ単位で園まで送迎している。時間とかいちいち合わせてるのかもしれないけれど。
まいこちゃんママと話していた流れでなんとなくその輪にい続ける形になった。
かなり居心地は悪かったけれど、まいこちゃんママはとっても良い人だということが分かった。
ボスママの群れに入っても、それまで私と話していたのと変わらないスタンスで私と接してくれたのだ。
自然に、さりげなく私に相槌を打たせてくれる機会を与えてくれるかのように私の目をまっすぐ見て、

「分かる分かる、皆そうですよねー。」

という感じに。
私の表情はかなりひきつって、笑顔もうまく作れなかったけれど、まいこちゃんママは気にしていないようだった。
転勤族の社交スキルに凄さを見た。

スネオママは私がいるのが気に入らないようだったけど、まいこちゃんママの手前なのか分かりやすいいつもの嫌な視線は送って来なかった。

しばらくするとコンクールの話になった。


「誰がセンターになるんだろうね。」

「やっぱりさなちゃんじゃない?ママだってダンサーだし自宅でも個別レッスンしてるでしょ。」

「そうだよねーさなちゃん見栄えもいいもんね。派手だしスタイルいいし、サラブレッドだし。」

「でもさ、さなちゃんママって二人目いないし気楽でいいよね。好きな事してお金貰って、親が子供の面倒も見てくれてさ、羨ましいわ。」

スネオママ、孤高の人がいないのをいい事に言いたい放題だ。
しかし、それより驚いたのが全員頷いていた事。

ボスママが言う。

「あのままさなちゃん一人っ子なのかな。なんか可哀想。だってこの間だってママがお迎え来る予定だったのに突然仕事が入ったとかでおばあちゃんだったでしょ、ベソかいてたよ。
クラスリーダーでしっかりものだけど、ああいうの見るとやっぱり子供だよ。さなちゃんママ気がついてるのかな。」

他のママ達も口火を切ったかのように一斉にしゃべりはじめた。

「園から帰ったら一人で部屋で遊んでるみたいだよ。ばあばも年だしさなちゃんの遊び相手にならないみたい。小学校になれば一人で遊びに行かせられるかもしれないけどね。
まだ幼稚園だとママ同士の約束が必要だもん。」


「だから園でエネルギー発散してるんじゃない?あんなに活発なのも毎日園が終わって家にこもりきりだからだよ。」


「一人っ子って可哀想。今はまだおばあちゃんいるからいいけど将来どうするのかな。なんか切ないよねー
兄弟はやっぱりいるだけいた方がいいよね。
ってかうちらかなり少子化対策貢献してるし。」

と言いながら大笑いするママ。
まるで最後の方のくだりは孤高の人を通して自分の事を言われているような気がして胃がキリキリした。
二人目の迷いがないと言ったら嘘になる。
しかし持病が良くならなければ、また夫とのレスを解消しなければ二人目は望めない。
そして、やはり一人っ子は今の時代でも「可哀想」な存在なのかと思うと切なくなった。


さなちゃんのお迎えはその日もおばあちゃんだった。
背中が曲がって杖をついて。
それは確かにママの代わりにはならないけれど、充分にさなちゃんにとってかけがえのない家族であって。
ママの代わりが利かないのと同じく、おばあちゃんの代わりだって利かないのだ。
先生が園児達の引渡しを始めた。


「おばあちゃん!疲れるからここで座って見ててね!」

さなちゃんはしっかりものだ。
園庭解放で遊ぶ時間、しっかりおばあちゃんの座る場所を探して確保してから自分は友達と遊ぶ。
とても良い子だ。
ママが働いていても専業主婦であっても、育て方さえ間違わず子供をまっすぐ見てさえいればまっすぐに彼女達は育つ。
たとえ一緒に過ごす時間が長くても短くてもー
子へむけるまなざしが暖かければきちんと愛情は伝わる。そして優しい子に育つ。


「ママー!遊んでもいい?」

「いいよ、行っておいで。」

子の引渡しによって群れは一旦ばらけ、そしてまた群れになったけれど私はその群れから離れた。
さなちゃんのおばあちゃんの近くでひっそりと子の遊ぶ姿を見る。
一人でも群れの中でも違う種類の居心地の悪さがある。
ならば、自分らしくいられる居心地の悪さの方がまだましだ。



一気に夏日。
今日もこれから一人プールに行こうと思う。


comment

まいこちゃんとさなちゃんが途中でごちゃごちゃになっているようですが?創作ですか?
  • 通りすがり
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Re: タイトルなし

ご指摘ありがとうございます。
訂正いたしました。
  • selinee
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群れの中身はそんなものですよね。私も役員がらみで仕方なく気の進まない群れに入った事があったけど、次から次へと居ない人の噂話。自分はどうなんだと言いたくなります。
早めに察知して群れを抜けて正解ですよ。お一人時間を満喫しちゃいましょう。
  • チャター
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本当に

群れがいやになりましたか? ママ友さんに悪口の自覚はないと思えます。それなら、転勤族の社交スキルもかなり悪口に近い嫌み。もう少し群れにいないとわからない事もあるのでは?

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