にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

写真家気取り

昨日は気分良くカメラを持参し、隣街まで出た。そのまま電車に乗って海にまで行きたい気分だったが、子が帰宅する時間を考えると到底無理な話。しかし、一人で遠出したい、そう思わせるのに十分な趣味と言えるものが自分にも出来たという事実に満足している最近のこと。


秋晴れと呼ぶにふさわしい気候の中、隣街にある気に入りの公園に出掛けた。しかし、案外人はそう多くおらず、未就園児の親子連れが多くいるかもしれないと少々臆していたのだが、案外それも目立たず数人のみ。後は犬の散歩や若者のジョギングなど、私にとってそこは居心地の良い空間だったし、写真を撮る条件としても最高だった。
少し前、「カメラ女子」という言葉が流行り出し、若手女優やモデルなどがこぞってカメラを首から下げていた頃があったのだが、それが過ぎた今では、流行りに乗ったおばさんというレッテルも貼られずに済むので具合がいい。やはり、この年ですぐ流行りに飛び付く行為は、どこかみっともなく痛々しさを感じさせるものがあるのだ。

カメラを片手に、うろうろ歩く。木々や空、花や噴水など目につくものにシャッターを切る。頭を空っぽにしてー、ただ本能のままにー。そうしている自分に酔っている部分も正直あった。有り余った時間を有意義に過ごせているー、充実している私ー。


スポンサーリンク




「すみません!」


突然、強い力で肩を叩かれた。物凄く驚くと、人は一瞬息が止まる。止まった息を吐き出しつつ振り返ると、私と同じ世代の女性が眉間にシワを寄せて立っていた。何か、酷く怒っているような顔つきだ。


「さっきそのカメラで水遊びしてるうちの子撮ってましたよね!?許可も得ずそういうことをしていると訴えられますよ!!」


子供を撮った記憶はまるでなかったが、しかし、噴水を撮った記憶はある。彼女に急かされデータを確認すると、確かに噴水の横でしゃがんでいる小さな後ろ姿があった。


「あ・・え・・と、これですか?でも、顔は写していませんよ。」


私も馬鹿だった。すぐに謝って削除すれば良かったものの、この日はまるでカメラマンになったかのように気分が高揚し、目に飛び込む自然達から、必要以上のポジティブさを得ていたのかもしれなかった。


「そういう問題じゃなくって!!お宅、電話番号と名前教えて下さい!!」


母親は金切り声を上げた。あぁ、しまったーそう思った時にはもう手遅れだった。すぐに謝罪してその場でデータを削除したというのに、それでも彼女は私を許してくれず、氏名と携帯電話の番号、それからメールアドレスを教えるよう促された。彼女の差し出す小さなメモ帳にしぶしぶそれらを記入すると、ようやくその場から解放された。
周囲からは、直接こちらを見ていなくてもそれと分かる野次馬的な視線があちこちから注がれていた。穴があったら入りたいーきっと、素人のカメラマン気取りが馬鹿を見ていると思われているに違いない。
親子が去った後、もうそこで写真を撮る気力は残っておらず、すごすご公園を引き上げ自宅に向かった。嫌な目に合った。これでもうしばらくあの公園には行けないだろう。とっておきの写真スポットだったというのにーアクティブにー慣れないことをするといつもこうだ。
パソコンにデータを写してチェックする。全てが自己満足の世界。その世界を忌み嫌う人間だっているのだ。

あれから携帯はまだ鳴らないが、いつ鳴るのだろうと恐怖に怯えている。ただの脅しだったのかもしれないし、もしかしたらこれから大ごとになるのかもしれないー不安感が押し寄せ、また眠れない日々が続きそうだ。




スポンサーリンク





















trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR