にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ
にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

まごころ便

ピンポンー

チャイムの音。玄関に出ると、いつもの宅配業者だ。また夫が何かくだらないものを頼んだのだろうか?


「え・・と、OOさんですよね?」


驚いたことに、宅配業者は私の名を告げた。急いで印鑑を押し、包を受け取りリビングへ。差出人は、引越し前のママ友だった。急いで中を開けると、そこには旬の果物がーがたくさん入っていた。それと共に、手紙と可愛らしい彼女手作りのミニポーチまで。
手紙には、梨園を営む親戚から送られて来て食べきれないとのこと。商品にならなかったもので見た目悪いけど、美味しいから良かったら食べてーと手短だが温かみのある文字で書かれていた。

嬉しかった。彼女なら、ご近所やママ友関係、多くに配るアテはあるだろうにー、わざわざ配送料を掛けてまで私の元に送ってくれた、その心遣いにジンときて、涙が滲んだ。この地でママ友と呼べる人がいない孤独感も、こうした彼女の存在が薄めてくれる。ありがたいな、と思った。
大人になり、友達が出来なくなった。いや、子供の頃から友達作りが下手だった。そしてこれまでの人生に「親友」がいたためしがない。学生時代から社会人、そして結婚して子供を産み育てる中で「親しい人」は少ないながらいたけれど。彼女もその一人だ。同じ環境だったり似た境遇だったり、その時を「共有」してきた同士のようなー、そんな存在は片手で数える程だけれどこんな私にだってあるのだ。
今ひとりぼっちでも、いつかの過去に仲良く笑い合い、互いを知り、気持ちの良い時間を共に過ごした仲間ー


スポンサーリンク




人との距離感を詰めるのが苦手だ。時間を掛けてそうしようとすると、いつの間にか疎遠になる。結局のところ相手に踏み込まない、踏み込めないから。本当に思っていることは口にせず、相手が気持ち良くなるような言葉を口にするのだ。それは、相手を思ってのことではないしある意味冷たい人間なのかもしれないということは自覚している。でも、白黒付ける勇気がないのだーそれをして「拒否」されることの恐怖心がそうさせるのかもしれない。なので、引越し前のママ友のように、グイグイこちらに来てくれる人とは案外長続きするのかもしれない。

引越し前のママ友とは、勿論、子育てに限らず色々な話をする。しかし、その殆どは彼女から振られた内容に同調したり質問をしたりするだけ。私はずるい人間で、夫の本当の姿だったり実母との関係だったりを彼女の前でさらけ出してはいない。よくある夫婦間の愚痴ー「夫は脱いだら脱ぎっぱなし」だとか、「実母はいちいち口うるさくて困る」だとかは口にするけれど、そのどれもは上辺だけの悩み事なのだ。
引越し前のママ友は、良い意味で鈍感な人なので、こんな私の裏を知らない。だから、こうして穏やかな関係を続けることが出来るのだろう。彼女の方は、すっかり心を開いてくれているのが分かる。なのでこちらも肩の力を抜き、安心して付き合いを続けられる。私以外の人間にもそういったプライベートの話は気軽にする性質なのかもしれないが、その内の一人であってもその瞬間、私を最上の聞き手として選んでくれたのだと思えば、なんだか自分が彼女にとって唯一無二の存在のようで嬉しく思う。


今朝、夫と子の朝食に彼女から貰った梨を出した。2人共、食欲のない朝であってもそのさっぱりとした口当たりのお陰で残さず食べた。彼らを送り出し、残り物を洗い物をしながらいくつか詰まんだ。食後に、彼女から貰った梨の皮を丁寧に剥いて、お気に入りのガラスの器に盛った。そして、時間を掛けてゆっくりそれを食べた。
梨は、思う以上に瑞々しく、日頃乾いている心を優しく潤してくれるのだった。






スポンサーリンク




trackback

copyright (c) 隣の芝生 all rights reserved.

プロフィール

selinee

Author:selinee
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR