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お彼岸ドライブ

このシルバーウィーク、のんびり子と過ごす予定だったのが一転、急遽母方の実家の墓参りに参加することになった。夫が出勤だった早朝、子がだらだらと朝食を取っているのを尻目にバルコニーで洗濯物を干していたのだが、家の電話が鳴り出した。出ようとリビングに戻るも、子が既に受話器を取り誰かに向かって喋っていた。
毎回、勝手に電話に出ては駄目ーと注意をしているのに、私の小言はすぐに耳から抜けてしまうようだ。子から電話を取り上げると案の定、実母からだった。


「もしもし、おはよう。今、OOとも話してたんだけどね、あんた達今日暇みたいね。皆で墓参りに行こうと思うんだけど、たまには来たら?旦那は仕事なんでしょう?OOも行きたいって。」


子はその日、確か友達と約束をしていたはず。そう思い直し、母に断りを入れようとしたが、


「子供同士の約束でしょう?そんなの間に受けてるんじゃないわよ。じゃあ、お父さん達と車で11時にはそっちに着くと思うから。後でね。」


こちらの気持ちなどお構いなしに、電話を一方的に切られた。溜息をつきながら、子に約束していたことを再度聞いてみると、しまった!という顔をしたものの、すぐに諦めたようで、家の電話から友達の携帯にキャンセルの電話を入れた。

バタバタと家事を終え、急いで身支度。そして微々たるへそくりを財布に入れる。昼食はきっと私が奢ることになりそうだからだ。そして、時間より15分も早くチャイムが鳴った。


「おはよう。支度は出来た?」


エントランスに停めている、父の運転する車に子と共に乗り込む。弟も後部座席にいたものだから、狭い車内。子も小学生となるとこの車に5人乗りは窮屈過ぎる。
母方の墓は県外にあり、途中海を越えて約2時間半は掛かる。ちょっとした小旅行だった。一応、夫に出る前にメールをしておいたのだが返信はない。へそを曲げてはいないかーそれも気になり落ち着かなかった。帰りは夕飯に間に合わせるつもりでいるが、シルバーウィークということもあり道は思う以上に混雑していた。


「なんだかあんた達が子供の頃を思い出すわねー。」


私の憂鬱な気持ちをよそに、母は呑気に感慨にふける。母は、子にあれこれ不在がちな夫のことを聞き出す。子は素直に答える。子からしたら、「家族思いの良い父親」なので、きっと母が欲しい情報は得られなかっただろう。母は、夫の揚げ足を取りたいのにそれが上手く行かないことに歯がゆさを覚えているようだった。




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昼は、高速のパーキングで取ることになった。なので、自然に各自で精算となった。正直ほっとした。今の私に数千円の出費は痛い。子はB級グルメを食べたがり、それを二人で半分ずつとコンビニのおにぎりで腹を満たした。

父と弟は相変わらず無口だった。可愛い孫が目の前にいるというのに、淡々と自分の世界だ。なので、子供心に多少気を遣う相手であっても、母の方に子は懐いていた。


「ばあばに買って貰ったー!」


目を離した隙に、子が20cm程のゆるきゃらぬいぐるみを抱きかかえていた。母は満足そうな表情で私の方を見る。


「え、あ、買って貰ったんだね。お母さん、ありがとう。」


「いいのよ。お父さんからまたお金貰ったから。」


内心、またどこかでその分を払い戻さなければーという計算が頭の中で働く。咄嗟に思い付いたのが、墓参りついでに寄ると言っていた親戚の家に渡す供え物だ。適当に店内を見渡し、モンドセレクション金賞だというバームクーヘンを購入した。


「お母さん、叔父さんちにこれ。」


「あ、いいのに!もうこっちで用意してるわよ。じゃあこれはうちで頂くわ。」


なんだか空回ってしまったが、この日の母は機嫌が良かった。久しぶりの遠出にちょっとした旅気分を味わっているからなのだろう。そして、それは私もそうだった。海沿いを車で走るー、子が窓を開けると、途端に潮風が車内を覆い尽くす。母は饒舌だった。私と子がそれに答え、父は黙々と運転する。子は隣に座る弟に遠慮しながらも、次第にその空気に慣れて来たようだった。弟は障害を持っており、人とうまくコミュニケーションが取れない。姉である私とも取れないのだから、姪となどもってのほか。むしろ、姪を姪と思っているかさえ疑わしかった。二人が目と目を合わせて会話をしたところを、子が誕生したあの日から一度だって見たことはないのだ。

高速を降り、目的地の側まで来たところで小さなスーパーに入って花を買った。それは勿論私の役目だ。お彼岸だからか、1束598円もしたのは、そのスーパーが寂れており普段人が来ないことからか?それを2束購入し皆の待つ車内に戻る。


「なんだか元気のない花だねぇ。」


遠慮なく母が言う。確かに値段の割に、所々しなびた風の花束だった。598円もしたのだーと言いたい気持ちをぐっとこらえる。しかし、供えの花をケチったなどと思われるのは御免だ。


「店にこれしか置いてなかったんだよ。それなのにこれ二つで1200円もしたんだよ~、ぼったくりだよね。」


冗談っぽく笑いを込めて事実を伝えた。


「へー!そんなにしたの?見えないね、見えない。」


母は大袈裟に驚くと、それからは大人しくなった。メールを見る。夫からの着信はまだない。もう一度、メールをした。


『今、現地に着きました。これから墓参りです。その後、叔父のところに寄ってから帰宅する予定です。また連絡します。』


沈黙の携帯に胸騒ぎー、突然のことなのと、自分だけがないがしろにされたと怒っているのではないか?時間が経つにつれ不安が募る。
どこにいても、夫と母の顔色を伺い続けなければならないことに、少し疲れて来ていたー




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