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負の感情

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アイツがいるだけで、心臓も顔も何もかもがこわばる。
いつものように子の着替えを見届けながら見学室へ向かうと、見慣れた後ろ姿が前方にあった。抱っこひもですぐに素敵ママだと分かる。声を掛けようと早足になるが、その隣にスネオママがおり足を止める。彼女らが向かう更に先には、いつものソファー。そこにFさんとGさんが仲良く並んで腰掛けているのが見えた。

途端に足が鉛のように重くなり、更に膝から上までもの全身が鉄の鎧を着たかのような重力に引っ張られ動けなくなる。アイツの存在がこうも私を苦しめる。そしてアイツはそれに勘づいている。私が怯えるのを見るのが愉快なのだ。だからこれみよがしに無視するし、同じ輪の中にいても一度だってこちらに目を合わせようとはしない。


ーいつ、素敵ママらに彼女と同じ園出身だとばれるんだろう・・


様々な不安要素が頭の中を支配する。のろのろと進まない足を無理矢理前に出そうとするが、足がすくんで動けないでいた。すると、突然スネオママがこちらを振り返った。
ー目が合った。確実に。心臓が大きく跳ねた。条件反射であちらが逸らすよりも先に目を逸らしてしまった。そして、踵を返す。早足でその場を去る。行くあてなどないというのに・・




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負けたーアイツに負けた。
勝ち負けなど争っているわけでもないのに、その時の感情を一文字で表すとしたのなら「負」以外の何ものでもなかった。

スイミングスクールの近隣にちょっと立ち寄れるような場所はなく、あってもファミレスやコンビニのみ。道路沿いにあるスクールなので、車で来る人々が多いことからも、時間を潰せる場所としたらそれくらい。子のレッスン時間は着替えも入れたら1時間と少し。コンビニでその時間を潰すのは厳しい。だからといって、一旦家に帰るとなると迎え時間に間に合わない。

仕方なく、一人ファミレスに入った。ドリンクバー単品を頼むのも気が引けて、お腹も空いていないのに小さなスイーツを頼んだ。今頃皆は、楽しい会話に花を咲かせているのだろうか?スネオママはそこに私がいないことを知り、いつもに輪をかけて饒舌になっているのだろうー、さぞかし気分が良いに違いない。

憎らしいー、アイツが憎らしい。私の目の前から消え失せて欲しい。ここまで人を嫌いになれる自分も久しぶりだった。卒園し、同じ小学校に上がったが、クラスが違うことと送迎がなくなったことでだいぶ疎遠になっていたというのに。いつまでアイツの幻影に怯えて暮らしていかなくてはならないのだろう?


「お待たせしました。」


店員がデザートと伝票をテーブルに置き、まだドリンクさえ持って来ていない私を訝しげに見る。しかし、運ばれたそれが目の前に置かれても、到底口を付ける気になれずにいた。




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