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セーフ

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結局、子はインフルエンザではなかった。
朝一で検査へ、熱はまだあったのだが結果は陰性。普通の風邪だった為、自宅で薬を飲み寝かせているうちに、


「プリン食べたい。」


などと、食欲も出て来て元気になった。
久しぶりに、二人でゆっくりTVを観たりして過ごす平日。子は薬のお陰もあって、微熱まで下がり一安心。

それにしても、朝の電話は憂鬱だった。
受話器越しのコール音、そして男性写真の声。一応、私の上司は内勤課長なので、彼に欠勤する旨を伝えた。しかし、一筋縄ではいかなかったのだ。


「月宮さん、まだ来てないんだけど・・何か伝えておくこととかある?」


正直、何も思い浮かばず戸惑っていると、


「また15分後に掛けて来て。取り敢えず休みってことは伝えておくから。」


彼の後ろ側では、電話がじゃんじゃん鳴り響いており朝から忙しそうだった。


ーこんな時に休みやがって・・・


心の声が聞こえた気がして、身のすくむ思いだ。
きっかり15分後、おそるおそる再度電話を掛けた。今度はパート女性の声だ。


「今、朝礼中なんですよ・・また後で掛け直して下さい。」


言われた通りの時間に掛けたというのに、間の悪い自分に嫌気がさす。そして、更に10分後に電話を掛けると、ようやく月宮さんが出てくれた。


「おはようございます。先程△△さんにもお伝えしたのですが、子供が熱を出しまして・・今日はお休みさせていただきます。」


「あー、はい、分かりました。で、明日は来られそうですか?」


その時は、まだ検査前だということもあり、はっきりしたことは言えなかったのだ。


「それが・・学校でインフルエンザが流行ってまして。今から検査しに病院に行くのですがー」


「え!?インフル?じゃあ一週間休むとか・・」


覚悟はしていたが、電話越しの声色がガラリと変わったことで、受話器を持つ手が汗ばんだ。
お互い沈黙になり、戸惑っていると、


「とにかく、またはっきりしたら電話下さい。」


ガチャりと無機質な音を鳴らし、電話は切れた。




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こうした経緯があったことから、検査結果が陰性で心底ほっとした。 そして、インフルエンザではないことで安堵したのも束の間、再度職場に電話を掛けることがこれまた憂鬱だった。1週間休むということはなさそうだが、子の熱が平熱になるまでこうしたやり取りをし続けることのストレスー。しかし、働く母親は皆このような経験を何度も積んで、逞しくなって行くのだろう。

勇気を出して、電話をする。どこか冷たい声の感じがする月宮さんに、インフルエンザではなかったことを伝えた。次の出勤日に行けるかどうかは分からないが、一応今のところ微熱にまで下がっていることを正直にそのまま伝えた。
来週から、また忙しくなるーなんとなく休みにくさを伺わせる空気を醸し出す彼女に、優しさを求める私が甘いのか・・とにかく、早く子の体調を万全にし、出勤しなければと気ばかり焦る。


「ママ、仕事辞めるの?」


突然、子がこう聞いてきた。驚いて首を振ると、


「なんだ・・辞める電話してるのかと思った・・ねえ、やっぱりママにはお家にいて欲しいな。」


子が熱を出したのも、寂しさが少しは影響したのかと思うと、何とも言えない八方塞がりな気持ちになるのだった。




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