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ノルマとプレッシャー

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契約にはなかった、電話業務。
リスト表に挙げられた顧客に、引き続き契約を求めるものだ。月宮さん曰く、新規ではないのだから「楽」だという。現に、他のパート女性達も与えられたリスト表を見ながら、データ入力など自分の業務の合間を縫ってこなしているようだ。普段はくっちゃべっている彼女達も、慣れた様子でスラスラと台本通りのトークを展開させ、次々と契約を決めている。


「一応、本番前にトークのシュミレーションをしてみましょう。」


月宮さんが「顧客」役、そして私が「営業」役で隣同士、内線電話を使い、打電の練習が始まった。予め渡されているマニュアルを手元に置いて、おそるおそる電話を掛けた。
結果から言えば、ボロボロだった。練習だというのにー、しどろもどろ、そして必要以上にどもってしまう。月宮さんからの質問にすんなる答えられず、資料をあちこちひっくり返し、沈黙が続いたりー、そして、ただただ「申し訳ございません、お待ち下さい。」の繰り返し。
受話器を置くと、掌は汗まみれでびっしょりだった。月宮さんは困った様な微笑を浮かべた。私の醜態について、特に指摘することなく、しかし「比較的決まる見込みのある顧客」だというリストを手渡された。


「やっぱり、実際こなしてみないことには・・取り敢えず、この人数だけ頑張ってみて下さい。他のパートさんはノルマ30名なんですけどね、OOさんは10名でいいですから。」


ーハンデをあげたんだし、出来るよね!?


心の声が聞こえる。月宮さんはにこやかながら、しかしこちらに有無を言わせない圧力を掛けて来た。


「終わりましたー!」


古株パートがいち早くノルマ30名をこなしたようだ。フロアから拍手が聞こえる。そして、他のパート達もそれに感化され、次々と契約を決めていく。
既存の顧客なのだから、もう何年も続けているのだから、普通に意思確認をすれば了承を得られるのが当たり前ーだからこれは「営業」ではない、「サポート」なのだという。
釈然としない思いだが、欠勤を数日したこともあり強く出られる訳がなかった。




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そして、四苦八苦しながらこなした打電業務ー、結局半分は留守で保留。残りの半分は、


「あなた、何言ってるのか分からないのよ。ちょっと他の担当の人に代わってくれない?」


顧客からのクレームまがいな返答に、慌てて月宮さんに代わってもらい「継続」となった。


「明日は、一人で頑張ってみて下さい。今日1日で要領もつかめただろうし・・」


月宮さんが少々うんざりした表情で私に告げた。


「もう帰っていいですよ。」


定時になり、彼女は言う。そして帰り支度をしていると、内線電話で恐らく他の支店の同期だろうか?親しげに愚痴をこぼしているのが丸聞こえだ。


「ごめんー、今日、全然自分の仕事出来てなくってさ。そう、残業決定ー。先に皆で飲んでて。うん、うん、分からない。行けたらまたラインするわ。」


申し訳ないー、私のせいだ。しかし、謝罪することさえうざったがれる気がして、そそくさ周囲に挨拶をし、月宮さんがまだ電話をしている最中なのを見計らい職場を後にした。

一回りも年下の女の子、デスク周りはキキララだらけ。第一印象は、さぼってばかりいるやる気のないOLだったというのに・・そのOLに見下される自分。使えないと思われている自分。給料ドロボーの自分。
そして、明日の打電業務、もし1人も契約が取れなかったらと思うと胃が痛い。もう辞めてしまいたいー。しかし、辞めると言う勇気さえ今の私にはないのだ。




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