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華麗にスルー

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ショックな出来事があった。

2月も終わりを迎え、春の足音が聞こえ始めたのだが、昨年のように夫から仕事をしろというプレッシャーも今はないので、のんべんだらりと日々過ごしているうちに、もう3月。カレンダーのページをめくるその指先から罪悪感がムクムクと湧き上がる。
それを打ち消すのが、「その日にこなさなければならない用事」だ。例えば、銀行へ振込をしに行くだとか、子から頼まれている文房具を買いに行くだとかーとにかくしなければならないこと。それが、郵便局にあったのだ。なんとなく買い物に行くよりも、しなければならないことを抱えての外出は使命感もあり、意気揚々とする。こんなこと、表立って人に公言出来ないし、したとしたら可哀想な人だとレッテルを貼られるに決まっているが・・

天気も良かったので、調子に乗りすぎていた。駅前を自転車で通り過ぎる。冷たいが、爽やかな風が頬に当たり気持ちが良い。郵便局に到着し、駐輪場に自転車を置き鍵を締めて振り返ると、雑踏の中にYさんがいた。私との距離は5mにも満たなかったし、バッチリと目が合った。


ーYさん!こんにちは!


半笑い状態で笑顔を作り、片手を上げようとしたところで、視線をふっと逸らされた。明らかに逸らされたのだ。そして、Yさんの両隣にはお洒落なママ達、前方には確かPTA本部役員のママがおり、何やら4人で楽しそうにじゃれあうような笑い声を上げながらさーっと私の横を通り過ぎて行った。
上がり気味だった口角は、どうして良いか分からなくなりフルフルと震えたし、開いた目は瞬きをすることすら忘れてしまったのか、渇いて痛みを帯びていた。
そそくさと郵便局の自動ドアをくぐり、所用を済ます。伝票に記入しなくてはならない文字を3回も間違えてしまったのは動揺していたからかー、心臓はまだ信じられないくらいドキドキ鼓動を打っていた。




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ーYさん、嘘でしょう?


心の中で問い掛ける。引越しが3末に決っているYさん、この間会った時が最後かなと思っていたけれど、心のどこかでまた会う機会を望んでいたし、引っ越してからもメールや手紙のやり取りが出来たらという淡い期待もあったのだ。

バッサリ切られたーそんな風だった。もしかしたら、私と知り合いだと周囲に知られたくなかったのかもしれない。挨拶すらして貰えなかった・・
そして、どことなくその日のYさんは垢抜けていた。ぱっと見だからそう見えたのか分からないが、ヘアスタイルもショートボブにふんわりとしたパーマにイメチェンしていたし、真っ白なダウンベストにレモンイエローのニット、それにボーイフレンドデニムという普通の格好なのだが、とにかくそれまでのYさんの雰囲気ではなかった。要するに、垢抜けていたのだ。
もしかしたら、良く似た別人なのかも・・
そう思いたい私がいた。そうだったらどんなに良いか・・しかし、あれは確実にYさんだった。彼女は私を、華麗にスルーしたのだ。

腹いせに、気が付くと記念切手を1シート買っていた。子が好きなキャラクターのものだ。その切手で誰に手紙を出すというのだ?出す友人もいないというのに、余計惨めになるだけではないか。
いやー、いつかこの切手を使うような友達が、せめて子に出来れば良いなという希望がそこにあった。そこにあったのだ。




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