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同窓会

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私の携帯は、もう10年以上もそのままの番号で。それでも昔の友人から掛かって来ることなど殆どなく、結婚や出産などの節目に葉書きでこちらから知らせても、それに対するレスポンスなどない。

結婚したら、こんなもん。

独身時代の友人とは、互いに話も合わなくなるし、またたまにあったとしても宗教勧誘目的の友人くらい。そんなくすぶった思いを抱えてもう何年経つだろうか?

ーそれは、突然の出来事だった。見覚えの無い番号から私の携帯に着信があり、取るのを一瞬躊躇する。いたずらかもしれないー、しかしそれに勝る好奇心が勝ち、通話ボタンを押した。


「-もしもし?山田だけど。山田かおり。覚えてる?中高で一緒だった。」


覚えているも何もー、彼女は中学の同級生で、家も近所だった為、よく遊んだ子。しかし、高校進学と共に、彼女は新体操部に入った為デビューし、私は相変わらずの地味なままに、気が付けば疎遠になっていた仲。
高校卒業してから、私のバイト先に彼女が偶然訪れる機会があり、そこから何度か遊んだが、やはりいつの間に疎遠になり現在に至る。


「元気!?まだこの番号だったんだね。ダメもとで掛けてみたんだけど良かった!!」


はつらつとした声。中学の時はあんなに大人しかったのに、デビューしてからの彼女はそれが本質だったのだろう、見た目もどんどん派手になって行き、手の届かない存在になっていた。社会人になり偶然出会ってからは、また地味な感じになっていたのは、彼女が銀行に勤めたからだろうと思う。

中学3年と高校3年で同じクラスになった彼女は、中学の頃はあんなに仲良く毎日のように遊んでいたのに、高校ではまるで私に見向きもしなくなった。彼女はクラスで今で言うカースト上位。私は下位だったので、同類と思われるのが嫌だったのだろうと思う。
そして、今回の電話の要件は、高校時代の教師が還暦を迎えるというのでそのお祝い兼ねての同窓会開催の知らせだったのだ。どうやら彼女はその幹事らしかった。




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誘われた時点で、私の心は既に「欠席」と決まっていたが、しかしすぐにそう答えるのは余りにもぶっきらぼうな気がしたので猶予を貰うことになった。
そして、少しの近況報告。
かおりは、同じく銀行勤めの同期と結婚し、今は子供が3人。そして仕事はまた再開しているとのことだった。


「OOは?お子さんいるの?」


「うん。女の子1人、小学3年生。」


「へえ!そうなんだ。じゃあ手も離れて楽になった頃だね。で、何の仕事してるの?」


仕事していること前提での会話に戸惑いながら、また私の悪い癖が出てしまった。


「えっとね。一応化粧品のセールスしてる。ノルマとかあって大変だけど、ママ友とか買ってくれるし売れば売るだけ給料に反映するからなかなかいいよ。」


まいこちゃんママがいつしか乗り移っていた。と、同時に冷静にもう一人の自分がその会話を聞いている。


ーなんて馬鹿なんだろう。嘘までついて、見栄張って・・私はまいこちゃんママになりたいのか?


「へえ!すごいね!営業してるんだ~昔のOOからは想像出来ないけど・・社員?」


「うん・・一応ね・・。ブランクあったけど、運良くね。」


「すごい!才能あるんだね。営業って、案外ぐいぐい来られるよりOOみたいに控えめな人の方が成績良いって聞くし。でもすごーい!」


私の咄嗟の嘘に、素直に感心するかおりに罪悪感が湧く。そして、もう二度と彼女に会うことはない・・いや、会えなくなってしまった。嘘はいつかばれる。ばれないようにするには、もう会わないことだ。
こうして、私は私自身で人間関係を狭めて行くのだな、と思う。




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