PMSと閉塞感
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今日も子と以外、誰とも会話をしなかった。
外に出れば、顔見知りにでも会うかと思い、億劫な気持ちを抑えて外出したというのにー
団地近くの公園前で、酒井さんらが近所のママ友や子供達と楽しそうにしているのを目にして、遠回り。マスクもしているし、彼女らの前を通ったところで気付かれないだろう。それでもUターンし、その道を避けてしまう自分が情けない。
気分転換にと思い、ショッピングモールへ行くけれどそこでも撃沈。
楽しそうな何組かの親子が、会話に花を咲かせて爽やかに横切っていく。ここでまた孤独感が増した。
ぐるぐる買いもしない洋服を見る。店員が近づくと、気になった服があってもさっとその場を離れる。自らが孤独を選んでいるのだと知りつつも、完全ばっちりメイクに女子力高めの美人が近づくだけで、気後れしてしまうのだ。そして、不釣り合いな服を選んでいるおばさんだと思われていると勝手な被害妄想。
昼時だったこともあり、小さなランチバッグや財布片手に定食屋前はOLらがメニューを選び、上司の悪口を叩いている。私よりも一回り以上年下の彼女らは、一見何の悩みもないように見える。
しかし、彼女らからしたら、私こそ何の悩みもないような女に見えるだろう。夫も子どももあり、仕事をしなくても食っていける気楽な人種に写っているに違いない。
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携帯の着信は相変わらず何もない。
あるのは、送信履歴に夫の名前。しかし、そのどのメールも文章などないただの写真。捨てたものたちが日々データとして蓄積されている不思議。
もう、存在しないもの・・・無意味なそのデータを削除する。しかし、心はちっとも晴れなかった。
雑貨屋で、勢い余って安いブレスレッドを購入した。1000円もしない、まるでおもちゃのブレスレッド。少しだけ、心がスカッとした。
パスタとトマト缶のみ買い、ブラックタイムに重ならないよう、自宅に戻る。エントランスは静まり返っており、この団地内に唯一訪れる静寂な時間。
エレベーターを降りると、廊下に素敵ママとお隣さん、それから見知らぬ親子2組の後ろ姿。これからお隣さんの家に行くのだろう。さっと反対側の塔の階段裏に身を隠す。1分程時間を置いて、自宅へと向かう。ゆっくりゆっくり。声が聞こえないことから、皆既に家の中に入ったのだろう。音が立たないよう、鍵を回し家の中に入った。
閉塞感。
気楽とは程遠い孤独感。
カレンダーには、子の学校行事以外何も予定はない空白。その空白は、私自身のからっぽのようでなんだか泣けた。
数字を眺めていると、あぁ、もう数日で生理なのだなと気付く。PMS症状が一番強く出る時期だ。
締め切った部屋の中、隣の様子を気にしながら、一人、コーヒーを啜る。赤ちゃんの泣き声が聞こえる。続いて大人の笑い声が複数。テレビの音量を上げる。それでもまだ、彼女らの声が耳について離れない。
このまま終わって行くのだろうか?勿論、まだまだ子育てでの課題は残っているけれど、しかし今平行して何かを築いていかなければという焦りが私を襲う。
早く、生理が来て欲しい。
この辛さから解放されたい。声にならない声ー、クッションに顔をうずめて静かに泣いた。
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- category: わたし
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- 2016/03/09