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「一言」の恐怖

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ネットで「懇談会」という言葉を検索すると、思いのほか出て来るネガティブワード。
「一言」「緊張」「憂鬱」「欠席」「自己紹介」などだ。私だけではない、一般的に多くの親が何度経験しても、憂鬱になる「保護者からの一言」。

学期末の参観、そして懇談会。参観はいつものように壁の花となり子の様子を見守る。特に目立った様子もなかったのだが、今回は生徒が生徒を自由に指して発言させるーという試みを授業内で取り入れており、目立つ子の独壇場となったのだが、それでも子がいつ当てられてしどろもどろになるかハラハラさせられながらの1時間だった。

参観が終わり、廊下でぺちゃくちゃと次の懇談会まで待機する親達を後目に、今日もその場から逃げ出すつもりで廊下に出ると、担任に呼び止められた。


「OOさん!すみません。今日懇談会ご出席されますよね?終了後、少しお時間いただけますか?お話ししたいことがあるもので。」


ーギクリー


マスクの上の目だけではその表情は担任に伝わらなかったと思う。担任は、そんな私の心の動きなど気付くはずもなく、条件反射で頷く私を認めると、事務的な笑顔を残して教室に入って行った。

廊下には、同じクラスの保護者がざっと20名程度。これが多いのか少ないのか分からないが、学期末ということで担任にお世話になったお礼でも述べたいと思う親が多いのだろうー、クラスの三分の二程が出席だった。残る三分の一は、やはり未就園児の下の子を持つ親や、仕事で中抜けして参観だけの出席をした親だけのように思えた。

帰りの会が終わると、ぞろぞろと子ども達が教室から出て来た。


「ママ!懇談会出るの?じゃあ今日児童館に行ってもいい?」


子は、久しぶりにみこちゃんと約束を取り付けたようだった。頷くと、家の鍵だけ受け取り、そのまま私を振る返ることもなく昇降口へと去って行った。



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「では、保護者の方、中にお入り下さい~」


その声は、まるで死刑宣告さながら、ただただ流れに身を任せ、なるようにしかならないと覚悟を決めた。
順々に埋まっていく席ーそして、顔見知りやママ友同士、廊下での会話の続きをしながら隣り合わせに順々に着席して行く。最後に教室に入った私は、どこに腰を下ろしたら良いのか戸惑いながら、人気のない廊下側の一番後ろー、コの字型になった角っこを自分の場とした。

最初の30分は、担任が3年生に向けての必要な準備等、諸々事務的なお知らせの伝達ー、そしてもう30分は1年の総括ー、クラスの子供達の成長だったり思い出話、そしてこのクラスを受け持った感想や保護者に対してのお礼などを伝え、また質問タイムを設け、誰からもないだろうと思っていたのだがそれに反し、何人かの親が挙手し、積極的に担任にあれこれ質問し、それに担任が返し、また適度に笑いなども交えつつ所謂、「談笑」の時間が続いた。
殆どの親が、その「談笑」に入り込んでいる様だったのが、また疎外感。20人という大人数ながらも、それぞれがグループ単位だったりするので、そのグループの1人が発言すれば、その他メンバーもその会話に入れているという図式がそこにあった。 時計の針を見ると、予定終了時刻より10分も経っており、私は最後にあるであろう「保護者からの一言」タイムがなくなることばかり祈って、談笑に集中することなど出来ずにいた。

談笑が終わり、担任が「区切り」の表情を見せた後、口から出た言葉に私は絶望感を抱いた。


「それでは、もう時間なのですが・・・最後ですし、よろしければ皆様にぜひ一言ずつお言葉を頂きたいのですが、よろしいでしょうか。」


それに反論する親などいるわけもなくー、心の準備はしていたはずなのに、あわよくばという期待が少しあったことで、一気に崖から突き落とされた気分。
恐らく、マスクの下の私の顔色は真っ青に違いなかった。




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